tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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泣かずに居られるのなら…<つかつく>  1.




【プロローグ】


司は、あの港で、暴漢にわき腹を刺されてしまい、つくしに寄って、一命を取り留めたが…。
つくしだけの記憶を失くして、怪我が回復後、楓に寄って、司は、NYに連れて行かれた。


一方のつくしは、司が、NY渡米後に、妊娠している事が発覚した。


滋に寄って拉致られて、乗せられていた大河原家のクルーザーで、司とつくしは、一線を越えてしまっていた。


まだ、英徳高校3年に進級したばかりのつくしにとって、此の妊娠は、如何する事も出来ない出来事だったが…。
産む事に覚悟を決めたつくしは、英徳高校を自主退学して、出産費用を稼ぐ為、バイト三昧だった。


勿論、妊娠してしまったつくしと在らぬ疑いを掛けさせたくないと…。
つくしは、F3とは、連絡を絶って居た。


また、滋は、“こう成ったのは、自分の責任だ‼”と、悔やんで居たので、つくしは、“自分が、滋さんの傍に居ない方が良い。”と、判断した為、滋との連絡も絶って居た。


また、桜子は、英徳学園の生徒でも在るのだが…。
F3に精通していた為、つくしの妊娠の事が、何時(いつ)、F3にバレるか分からないので、つくしは、桜子との連絡をも絶った。


つくしには、その頃は、既に、理由は分からなかったのだが…。
優紀は、F3&T2とも、連絡を取って居ない様子だったので…。
つくしは、TELやLINEの遣り取りだけは、優紀と続けて居た。



そして、出産間近の大きなお腹に成って居たつくしは、偶然にも、街で、類と再会してしまった。


実は、類は、F2&T2には、内緒で、密かに、つくしの行方を探していたのだった。


で、つくしの居場所を確認した類は、偶然を装うった振りをして、つくしに会いに向かったのだった。



類には…。


*つくしが、仲間の前から、突然、居なく成った事…。


*仲間に妊娠して居た事を言って無かった事…。


つくしは、かなり、類から怒られていた。


「牧野、何故、何も言わずに俺等の前から、突然、姿を消したの?」


つくしは、困った顔に成りながら、類に話しして居た。


「言えなかったの。
 言えば、特に、F3には、迷惑が掛かるし…。
 滋さんは、寄り一層、自分自身を責めると思うの?
 だから、言えなかった。」


類は、其れでも、言って欲しかったのだった。


「其れでも、責めて、俺だけには、言って欲しかった。
 これからは、俺が牧野を支えるよ‼」


つくしは、困ってしまった。


「そんな事をしたら…。
 きっと、花沢類が在らぬ疑いを掛けられてしまうでしょ。
 そんな事はさせられない。」


類は、安心させる様に、つくしに言って除けていた。


「大丈夫だよ。
 親には、きちんと、本当の事を話すし…。
 もし、疑いを掛けられても、何も、言わなければ良いだけでしょ?」
「そんな…?」


類は、もう、つくしの傍を離れないとでも、言わんばかりに、つくしの腕を持って…。
そそくさと歩き始め、つくしをリムジンに乗せた。


そして、つくしを花沢邸に連れて来た類だった。


類の行動は、つくしには、有難いのだが…。
俯いてしまって居るだけのつくしだった。



そして、其処からの類の行動は早かった。


先ずは、類の両親に連絡して、つくしのお腹の子の父親が誰で在るかまで話しして伝え、其れでも、“つくしを放っては置けない‼”と、類は、つくしを支える事を、類の両親に伝えた。


類の両親も、つくしのお陰で、内向的だった類が変われた事をつくしに感謝していたので、“学生の間だけ…。”と、言う事を条件に許していた。



そして、次は、類が起こした行動は、牧野家につくしを預かる事の了承を得る為、連絡していた。


其処は、即、了承を得れて居た。



そして、つくしは、無事、出産する事が出来た。


つくしが、産んだのは男の子だった。



だが、つくしが、産んだのは、道明寺家の血が流れた子供…。
ましてや、産まれて来た子は男の子だった。


“放っては置けないだろう。”と、類の父親は、幼馴染で親友の司の父親に事実を伝えていた。


そして、その事が、司の父親から、司の母親で在る楓に伝わり、西田に話しが通っていた。


そして、つくしが、出産後5日目に、楓より、命(めい)を受けた西田が、産婦人科病院からつくしが産んだ子供を連れ去った。


そして、病院側には、つくしに、楓の手紙を預けていた西田だった。


其の楓の手紙を読んだつくしは、落胆で、生きる気力を失くした様な…。
生きた屍の様な姿に成ってしまった。



類は、自分自身の親を呪ったが…。
“親の立場に成れば、当り前の行為だ‼”と、父親から突っぱねられてしまった。


類は、つくしには、申し訳無いと思い、寄り一層、つくしから離れ様としなく成った。



だが、徐々に、つくしも、大検を取って、大学に行く事を目標にし始めた。


つくしは、バイトと、勉強に時間を費やし始めた。


つくしは、何時か息子と一緒に住める事を夢に描きながら…。
“息子には、格好悪いつくし自身で居たくない‼”と、考え直す様に成った。



そんなつくしを端から見ている類は、心配で仕方なかった。
“何時か、つくしが、壊れてしまうんじゃないか?”と…。


だが、そんなつくしは、何かに動かされているかの様な振る舞いを見せ始めていた。



類は、もしかしたら、楓からの手紙に何か理由が有るのではないかと思い始めるのだった。

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