好きなのに…(続編)<総優> 11.
【恋人 編】
滋が楽しそうに提案して来た。
「じゃあさあ、うちの別荘に行かない?」
「それ良いですよね。
あの、温泉が出る別荘ですよね?」
桜子は楽しそうである。
滋が話しを続けた。
「そうそう。
実はね、メンテナンスが入っていたんだけど、丁度ね、終了したみたいだから行きたい
なぁ~って、思っていた所だったの。」
桜子は乗り気である。
「それで行きましょ。
今度の土日は如何ですか?」
「………」
「うん、大丈夫だよ。」
優紀は何も言えず、つくしは楽しみで仕方ない様子だった。
「勿論、先輩も優紀さんも、道明寺さんと西門さんには話ししたらダメですよ。
身を隠す意味がなくなるんですから。
それと、優紀さんは木曜日の夜くらいから、西門さんの連絡には応じないで下さい。
それこそ、身を隠す意味が無くなりますからね。
良いですね。」
桜子は優紀に諭した。
どっちが年上なんだ。← 誰の声?
「出た、女策士‼」
つくしは茶化した。
「先輩、分かってます?」
「うん。
私には強~い味方が付いてるもん‼」
「「誰(ですか)??」」
つくしは力説‼
「お義母様とタマさん‼」
「そりゃあ、司に取っちゃあ、強敵だね(爆笑)。」
「でしょ‼」
つくしは、手を腰に、踏ん反り返る様に、“えっへん‼”、状態。
先輩が凄いんじゃないんですけど…と、言いたい、桜子であった。
滋が迎えに行く事を伝えた。
「じゃあ、お迎えは私が行くね。」
「「「宜しくお願いします。」」」
って事で、T4は週末土日に滋の別荘に出掛けた。
つくしは、楓とタマの協力により、司は週末土日(正確には金曜日の夜から)はNY出張へ。
また、タマの協力により、つくしは、偽装で邸に居るようになっていた。
優紀は、桜子の言付けを守り、木曜日の夜から総二郎との連絡を絶ち、会う事もしなかった。
桜子は、あきらに協力を求め、優紀の話しを全て聞かせ、総二郎から聞かれても、上手く誤魔化すように伝えた。
また、桜子は、お祖母様と行動を共にしているので、桜子自身、知らない事にしてもらった。
勿論、桜子は、あきらから、見返りを求められたのは言うまでもないが…。
T4は、T4女子会の別荘旅行は最高に楽しめたのは、言うまでもない。