もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく>41.
<本日も2話連続投稿です。 41.がかなり短めです。 ご了承下さい。>
【花沢つくし 編 41.】
取り敢えず、私一人では身が持たない。
かすみに伝えて、かすみと一緒に藤堂家に挨拶に行こうと考えた。
明日、秘書に伝えて、藤堂家のアポを取らせよう。
“忙しくなりそうだ。”
孝は何故か、浮足だっていた。
類と静さんの事の経緯をかすみに説明した。
かすみには、藤堂家に一緒に挨拶に行ってくれるよう話しした。
かすみは動揺を見せながらも一緒に行ってくれると、約束してくれた。
自分の息子が仕出かした失態に呆れながらも、きちんと誠意を持って対応すると、約束してくれた。
私達夫妻は藤堂家のアポが取れた事で、夫婦二人で挨拶に出向いた。
先ずは、花沢孝寄り、挨拶を交わした。
「ご無沙汰致して折りました。」
静の父親が挨拶を返した。
「此方こそ、不義理を致して折りました。」
花沢孝より、今回の訪問理由を切り出した。
「この度は、うちのせがれが、藤堂家の大切なお嬢様に…、何と言いましょうか?」
「類君とうちの静とは、こうなる様になっていてのでしょう。
私は、こうなってくれて、返って安心しているんですよ。
これからも宜しくお願いしますよ。」
花沢孝は、“ほっ”と、して言った。
「宜しくお願いします。」
そして、両家で類と静の入籍を許し、類と静が日本に帰国してから、結婚の儀を行なうと、両家に寄り約束が交わされた。
この時点で、孝は類と静の事ばかりが気に成って、娘のつくしの事が二の次になっていた。
つくしは、廻りで何かが動き出していると察知したようで、独自に調べ出していた。