tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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在宅ワーク~Valentine’s Day~…<つかつく>  其の後




2月14日…Valentine’s Day



【『在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ③』のエピローグ
 <其の後>】


其の後の司とつくしは、『在宅ワーク』の為に、司の第1秘書で在る 西田からの指示に寄り(本当は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 道明寺家の使用人頭で在る タマからの指示だった事は言うまでも無かったのだが…。)、東京メープルの道明寺家のファミリースペースの司の自室にて、共同生活の日々を送って居たのだ。
勿論、司とつくしのお互いの部屋は、別々だったのだが…。



勿論、『在宅ワーク』の為の共同生活を送り始めた当初の司は、“牧野からは、嫌われたくねぇ‼”と、言う思いから、其れこそ、必死で、上司として、振舞って居たのだ。


だが、時間が経てば、司にとって、好意を寄せて居るつくしが、何時(いつ)も、目の前の…しかも、自身の手の届く様な場所に居るのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、徐々に、冷静で居られる筈等無かったのだ。


だからだったのだろう。
其の内、段々と、此の時点に於いての司は、執務処では無く成って居たのだった。



そんな日々も、幾月か経った頃…。
スケジュールを確認して居たつくしは、ふと、日にちを確認して気が付いたのだ。


そうなのだ。
後、幾日か経てば、世で言う所の『Valentine’s Day』で在る 2月14日が遣って来るのだ。


そして、序でに、此の時のつくしは、或る事にも気が付いたのだ。


2月11日は、『建国記念の日』で、国民の休日(祝日)…。
そして、其の年の2月12日と13日は土日で、本来なら、会社は休日なのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、計画を立て始めたのだ。


“実は、今年の2月14日の前の日の3日間は、三連休…だったんだね。
 一日位なら、お休みを貰っても、大丈夫かな?”と…。


という訳で、其の事に気が付いたつくしは、或る計画を立てて居たという訳…だったのだ。



其の或る計画とは…。
そうなのだ。
Valentine’s Day』に合わせて、『Valentine chocolate』を手作りする事…だったのだ。


しかも、作る相手は、つくしにとっては、何時(いつ)も、お世話に成って居る自身の上司で在る 司と西田に…だったのだ。


云わば…。
何時(いつ)も、お世話に成って居る自身の上司で在る 司と西田に、『お礼chocolate』として、自身の手作りで、『Valentine chocolate』を贈るつもりだったのだ。


勿論、司は、甘い物が苦手という事で、司には、『Dark chocolate』を作るつもりで居たのだ。



だからだったのだろう。
つくしは、訳は言わずに、西田に、お休みの件を確認するのだった。
勿論のビデオ通話にて…。


「2月11日と12日と13日は、通常、三連休…何ですけど…。
 一日でも良いので、お休みを頂ける事は出来ますか?」と…。


だからだったのだ。
西田は、社員が休日を取る事は、当然の事として、つくしに話しするのだった。


「勿論です。
 お休みを頂いても構いませんよ。
 ですが、一応、お休みの件は、専務にも、報告願いますか?
 専務からは、理由を訊かれるでしょうが…。
 牧野さんは、気にし無くても、大丈夫ですから…。」と、付け加えるかの様に…。


なので、此の時のつくしは、嬉しそうに、自身の上司で在る 西田に、お礼を伝えるのだった。


「お気遣い下さり、有難う御座います。
 では、一日だけ、お休みを頂きます。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田は、思って居たのだった。


“余程、牧野さんにとって、何か、楽しみな事でも有るのでしょう。”と…。



そして、其の後のつくしは、タマにも、相談するのだった。


何故なら…。
実は、『在宅ワーク』の為に、東京メープルの道明寺家のファミリースペースの司の自室にて、司と共に共同生活を送る事に成ったつくしは、其れ迄、つくし自身が住んで居たアパートを引き払って居たのだ。


「人が住んで居ないと、防犯上、良く無いだろうさね。」と、タマから言われた事で…。


だからだったのだ。
つくしが、其れ迄、住んで居たアパートの荷物は、世田谷の道明寺邸にて、預かって貰って居たのだ。


なので、此の時のつくしは、道明寺家の使用人頭で在る タマに相談する必要性が有ったという訳…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、タマに連絡を入れるのだった。


「タマさんにご相談が有って、TELさせて頂きました。
 実は、もう直ぐしたら、『Valentine’s Day』が在るんですよね。
 なので、西田室長にお願いをして、一日だけ、お休みを頂きました。
 だから…何ですが…。
 『Valentine chocolate』を作りたいと思って居るんです。
 なので、道明寺邸のキッチンをお借りしても宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のタマ自身、つくしが、誰に贈るのか?
気に成った事も有り、つくしに訊く事としたのだった。


“つくしは、誰に贈るつもり…何だい?”と、興味津々とでも、言いた気に…。


其処で、つくしは、正直に、タマに伝えるのだった。


「誰にも言わないで欲しいんですが…。
 何時(いつ)も、お世話に成って居るので、専務と西田室長にお渡しし様と思って居るん
 です。」と…。


だからだったのだろう。
タマは、正直に、自身に、そう言って来たつくしに了承するのだった。


“相分かったよ。
 だったら、リムジンを寄越そうかい?”と…。


だが、此の時のつくしは、タマからの厚意だとは分かって居るのだが、タマには、「電車で伺います。」と、断ったのだ。


何故なら…。
此の時のつくしは、自身の上司で在る 司に、行き先をバレたく無かったのだ。


なので、此の時のつくしは、タマにも、電車で行く理由を伝えて、更に、断ったのだ。


「専務に、行き先がバレたく無いので…。」と…。


という訳で、三連休の内、一日だけ、お休みを貰ったつくしは、道明寺邸に向かったという訳…だったのだ。



勿論、つくしは、司にも、お休みの件を報告するのだった。


実は、其の件をつくしから聞いた時の司は、痩せ我慢をして、つくしに了承して居たのだ。


何故なら…。
つくしに嫌われたく無かったから…だったのだ。


だからだったのだろう。
「ああ。」と、返答したモノの…。
此の時の司は、つくしの行動が気に成って仕方無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの行動を探る為に、SPに、つくしの後を追わせるのだった。



其処で、此の時の司は、SPからの報告で知ったのだった。
つくしが向かった場所は、世田谷の道明寺邸…だったという事を…。


なので、此の時の司は、タマがつくしを呼び出したと思って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、タマから訊き出そうと、連絡を入れるのだった。


「何で、牧野が、(道明寺)邸に向かったんだ?」と…。


だからだったのかも知れない。
タマは、思って居たのだった。


“坊っちゃんは、つくしの行き先を知りたくて、態々、つくしにSPを就かせたんだろうさ
 ね。
 坊っちゃんは、如何し様も無いお方ださね。”と…。



だからだったのだ。
此の時のタマは、つくしと約束して居た事も有り、司に、誤魔化すかの様な言葉を言って除けるのだった。


“つくしの荷物は、(道明寺)邸にて、預かって居るから…さね。
 何か、必要な物が有って、取りに来たんじゃ無いのかね。”と、司には、聞こえない様に、電話口で、ケラケラ笑い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時の司は、納得せざるを得ない状況…だったのだ。



そして、『Valentine’s Day』で在る 2月14日当日と成ったのだ。


実は、此の日のつくしは、朝から、ソワソワ…して居たのだ。


“何時(いつ)、専務に、『(Valentine) Chocolate』を手渡そうか?”と…。


だからだったのだろう。
何時(いつ)もと、違い過ぎるつくしの様子に、司自身、気に成り、つくしに訊き始めるのだった。


「牧野…如何した?
 何か、何時(いつ)もと様子が違ぇな。」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、司から理由を訊かれた事で、漸く、司に『Valentine chocolate』を手渡す勇気が出たのだった。


「実は、此れ…『Valentine chocolate』…何ですが…。
 専務は、甘い物が苦手と伺って居ましたので、『Dark chocolate』を作って視ました。
 なので、甘く過ぎないとは思うんですけど…。
 糖分が足りないと思う様な時に食べて視て下さい。」と、照れ乍ら…。


だからだったのだ。
此の時の司は、嬉しさの余り、つくしから差し出された『Valentine chocolate』を受け取り、つくしの目の前で、包装を解いて、中身を確認するのだった。
そして、此の時の司は、確認し乍らも、つくしに訊くのだった。


「此れは、手作りか?
 俺だけに作ってくれたのか?」と…。


だからだったのだ。
つくしは、申し訳無さそうに、正直に、司に話しするのだった。


「以前、専務から、“(専務は)手作りは受け取らねぇ(ない)主義だ‼”と、伺った事も有っ
 たので、如何かとは思ったんですが…。
 実は、此の『Valentine chocolate』は、私の手作り…何です。
 お礼の意味を込めて、手作りして視ました。
 勿論、専務だけでは在りません。
 お礼の意味を込めて、今朝、西田室長にも受け取って頂きました。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、実は、西田に逆切れ状態…だったのだ。


“何で、西田が、俺よりも先に、牧野から、『Valentine chocolate』を受け取ってんだよ。
 お前は、別に受け取る必要がねぇだろ⁉
 いい加減にしろよ、西田の野郎‼”と、自身の心の中で叫ぶかの様に…。



という訳で、『鈍感つくし』の前では、司のつくしへの恋心は、まだまだ、実りそうに無かったのだった。




fin

在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ③




実は、つくしが司の第2秘書に成って、司がつくしに好意を抱く様に成った頃から、司の送迎は、つくしの役目と成って居たのだ。


だからだったのだ。
タマは、自然と、つくしと顔見知りに成って居たのだ。


そして、タマは、気取った所の無いつくしの事を気に入り、何時(いつ)しか、『つくし』と、つくしの事を呼ぶ様に成って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の頃のタマは、思う様に成って居たのだ。


“坊っちゃんには、つくしの様な娘(こ)が良いと、タマは思うんだが…ね。”と…。


だからだったのだろう。
道明寺家の女主人で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、つくしの事を話しして、聞かせて居た位…だったのだ。



だが、此の時のタマは、反対に、道明寺家の女主人で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、つくしの事を聞かされる羽目に成って居たのだ。


と言う事は、つくしの知らぬ所で、道明寺家の女主人で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からも、道明寺家の使用人頭で在る タマからも、つくしは、気に入られて居たという事と成ったのだ。


だからだったのだ。
西田から、司の現状を聞いた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 道明寺家の使用人頭で在る タマは、ほくそ笑んで居たという訳…だったのだ。



そして、そんな日々から、更に、一年が経った頃…。
世の中は、大災害(人的災害)に見舞われて居たのだ。


否、全世界の全ての人々の生活を変えてしまう様な世界情勢に見舞われて居たのだ。
しかも、何もかもが、一変してしまう様な世界情勢に見舞われて居たのだ。


其れに寄って、日本国から、企業に、『在宅ワーク』を推奨する様に、通達が出たのだ。


云わば…。
日本だけでは無く、全世界の全ての人々は、『リモートワーク』に切り替えて行く必要性に苛まれて居たのだ。


だからだったのだ。
司も、日本支社 支社長として、自ら、『リモートワーク』に切り替えなければ成らなかったのだ。



と言う事は、当分の間、司の仕事場は、世田谷の道明寺邸の自身の執務室と成るのだ。


そう成れば…。
此れ迄、毎日、道明寺HDの自身の執務室にて、つくしと会って居た司は、別々の仕事場にて、仕事をする事と成るのだ。


勿論、其れは、“仕方の無い事…。”と、諦める必要性が有ったのだが…。
其処は、司…故、そう簡単な話しでは無かったのだ。


だが、そんな司を宥めた者が居たのだ。
実は、其れは、つくし…だったのだ。


長年、道明寺家に尽くして来た 現 司の第1秘書で在る 西田でさえも、何とも成らなかった司を、つくしの経った一言だけで、納得させたのだ。


此のつくしの手腕には、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、勿論の事…。
タマも、大絶賛…だったのだ。



実の事を言うと…。
長年、道明寺家に尽くして来た 現 司の第1秘書で在る 西田は、此のつくしの手腕に、当然、大絶賛を送り乍らも、少し、ショックだった事は言うまでも無かったのだ。


だが、其れでも、司の第1秘書で在る 西田は、思って居たのだ。


“今の司様なら、『牧野さんの言う事を、お聞きに成るだろう。』と、思って居りまし
 た。”と…。


だからだったのだ。
司の第1秘書で在る 西田は、ショックと、いう寄りも、そんなつくしの事を頼もしくも思って居たのだった。



だが、そんな日々が、数日続くにつれ、不都合な事が起きたのだ。
其れは、司の忍耐も、底を突いたと言う事…だったのだ。


何故なら…。
タマからの指示を受けた道明寺家のメイドは、事在る毎に、司の執務室のドアをノックしては、司の執務室のドアの外から、司にお伺いを立てるのだ。


「何か、必要なモノは、御座いませんでしょうか?」とか…。


「そろそろ、珈琲をお淹れしましょうか?」とか…。


其の度に、司は、タマからの指示を受けた道明寺家のメイドに、一喝して居たのだ。


「何もねぇ‼
 邪魔するな‼」と、自身の執務室に入らせずに…。



実は、タマからの指示を受けた此の道明寺家のメイドという女性は、元々、司のファンでも在り、まだ、若かったと言う事も有り、タマからの指示を受けた此の道明寺家のメイド自身、自身の想いに一途な所が有ったのだ。


だからだったのだろう。
此れ迄、此の自身の想いをひた隠しにして迄、道明寺家のメイドとして、道明寺家にて、仕えて来たのだ。
そして、漸く、司と接する機会に恵まれたのだ。


だからだったのかも知れない。
嬉しさの余り、此の道明寺家のメイドは、此れ迄、此の自身の想いをひた隠しにして来たにも関わらず、司への想いを爆発させて居たのだ。


“一目だけでも良いから、司様の前に出て、司様から見初められたい。”と、思う程に…。



だが、此の道明寺家のメイドが、司にそんな想いを抱いて居る等と知らなかったタマは、驚愕して居たのだ。


“『若い者同士…話しが合うだろうさね。』と、言う思いから、此のメイドに指示を出した
 んだが…ね。
 やっぱり、坊っちゃんには、つくしで無いと、ダメな様ださね。”と…。



と言うのも、実は、タマは、此の道明寺家のメイドの事で、司から、クレームを受けて居たのだ。


「タマっ‼
 あの女…如何言うつもりだ‼
 1時間毎に、俺の執務室のドアをノックして、仕事の邪魔をして来る。
 牧野なら、タイミングを見計らって、声を掛けて来るのに…よ。
 いい加減にさせろ‼
 此れじゃあ、仕事に成るか‼
 俺は、今日から、メープルで仕事する。」と…。


という訳で、司は、タマに、そう言ったまま、立ち上がり、メープルに向かうのだった。



そして、そんな話しを、タマから聞いた西田は、急遽、メープルに向かったのだ。


何故なら…。
司の世話をする為に…。


だが、当の司本人は、つくしに来てもらいたかったのだ。


其れなのに、メープルに来たのは、自身の第1秘書で在る 西田…だったのだ。


なので、此の時の司は、不貞腐れたまま、執務を熟して居たのだ。


しかも、西田に対する態度は、冷たい態度…だったのだ。


そして、そんな司の冷たい態度は、リモート会議中にも現れて居たのだ。


だからだったのだ。
道明寺HD 日本支社の重役達の間では、“専務は、また、元に戻ったのだろうか?”と、思われる程に、冷たい態度…だったのだ。



其処で、司の第1秘書で在る 西田は、此の現状を、悩み始めたのだ。


何故なら…。
幾ら、司の要望だったとしても、東京メープルだったとしても、一つの部屋の中で、上司と部下という男女の若い二人だけにする訳にもいかず、“此の現状を、如何したものか?”と、司の第1秘書で在る 西田は、思い悩んで居たという訳…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の第1秘書で在る 西田は、此の現状を、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、相談する事にしたのだった。



だが、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの返答の言葉は、司の第1秘書で在る 西田にとって、考えても視なかった言葉だったのだ。


「そんな事は、取るに足らない、聞く迄も無い話しでしょ!
 だったら、牧野さんを、司の下に行かせれば良いだけの話しでしょ!」と…。


だが、其れでも、司の第1秘書で在る 西田は、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に訊いて視たのだった。


「ですが、司様と牧野さんは、上司と部下と云っても、元々、若い男女な訳ですし…。
 二人だけにする事も、如何(いかが)かと思いまして…。」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の第1秘書で在る 西田に、クスクスと、笑い乍ら、言って除けるのだった。


「貴方って、意外と、古い考えの持ち主…だったのね(笑)。
 何の為に、司に牧野さんを就けたとお思いかしら?
 椿が言うには、今迄、司は、恋愛をした事が無い様よ。
 そんな牧野さんに、司は、好意を抱いた。
 あの司が、恋愛をしたのよ。
 まぁ~、牧野さんが司に対して、如何言う想いで居るのか?
 其処は、気に成る処では有るけれど…。
 牧野さんの気持ちを、私(わたくし)達が知るには良い機会じゃ無くて…。
 だったら、牧野さんをメープルに行かせたら、良いでしょ!
 以上よ、西田…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の第1秘書で在る 西田は、一抹の不安を掛かえ乍らも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の意見を汲み取る形で、指示に従うのだった。


「承知致しました。」と…。



なので、タマにも、其の事を伝えた司の第1秘書で在る 西田は、更に、タマから、とんでもない指示を受けるのだった。


「だったら…さね。
 メープルの坊っちゃんのお部屋は、広いんだからさね。
 つくしを常駐させたら、良いださね。
 其の方が、坊っちゃんもヤル気に成るだろうさね。
 仕事が捗って、良い事、此の上無い。
 そうしなさいな。」と、高笑いし乍ら…。


だからだったのだろう。
此の時の司の第1秘書で在る 西田とて、幾ら、タマからの命令だとしても、「はい、分かりました。」と、おいそれと言える状況では無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の第1秘書で在る 西田は、再び、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、タマからの指示について、相談する事にしたのだった。



其処で、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの返答の言葉に、驚愕する西田…だったのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの返答の言葉は…。


「西田は、何をそんなに躊躇って居るのかしら?
 司の事だから…。
 牧野さんの気持ちを聞く迄は、きっと、何も出来ないでしょ!
 意外と、司は、自分自身の事と成ると、臆病に成るらしいから…。
 其処で、何だけど…。
 西田にお願いが有るのよ。
 あの息子(こ)に、チャンスを与えて上げてくれないかしら?
 道明寺HDの将来の為にも…。」…だったのだ。


そんな風に、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から言われてしまえば、司の第1秘書で在る 西田とて、其れ以上の言葉は、出て来なかったのだ。


だからだったのだろう。
司の第1秘書で在る 西田は、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの返答の言葉を了承するのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、其の後の司の第1秘書で在る 西田は、自身の部下で在る つくしに、此の事を伝えたのだった。


「社長からの指示です。」と、付け加えて…。


云わば…。
「牧野さんからの反論の言葉は聞かないし、受け付けない。」と、言って居るかの如く…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の上司で在る 西田からの指示に従うしか無かったのだ。


なので、此の時のつくしの返答の言葉は、「承知致しました。」だけ…だったのだ。



という訳で、此の事は、司の第1秘書で在る 西田から、司にも、報告されたのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、漸く、自身の思いが受け入れられた事で、ホッとして居たのだ。


だが、此の時の司は、誓って居たのだ。


“牧野の前では、取り乱す事無く、上司としての振る舞いを忘れねぇ様にしねぇと…な‼
 間違っても、牧野に嫌われねぇ様にしねぇと…な。”と…。



勿論、最初の内は、司自身、つくしの前では、上司としての振る舞いを徹底して居たのだ。


だが、時間が経てば、司とて、好意を抱いて居るつくしの前では、冷静では居られなかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時点に於いての司は、既に、執務処では無く成って居たのだった。




fin

在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ②




本来、道明寺HDという会社は、入社したばかりの社員を、秘書室に配属する様な会社では無いのだ。


だが、其の道明寺HDの社長で在り、司の母親で在る 道明寺楓は、其れを、いとも簡単に遣って除けたのだ。


そして、更に、其の一年後には、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の日本への帰国と共に、まだ、道明寺HDに入社して2年目のつくしを司の第2秘書に据え置いたのだ。


勿論、其の事を良くは思わない女子社員が道明寺HD内に多い事も、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、承知出来て居たのだ。



実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、嫌な予感がして居たのだ。


何故なら…。
英徳学園 中等部当時から、司を含めたF4が、パパラッチに寄って、追い掛けられて居た事を、既に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、知って居たのだ。


なので、世間では、司を含めたF4人気が絶大で在る事も、知って居たのだ。


だからだったのだ。
司の第2秘書に、つくしを据え置くと成ると、道明寺HDの女子社員からの嫉妬 や 妬み・嫉みから、つくしに危害を加え様とする女子社員が現れないとも限らないのだ。


だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、嫌な予感がして居た事も有り、密かに、つくしにSPを就けて居たのだ。


何故なら…。
幾ら、将来の自身の息子で在る 司の為とは云っても、“社員を傷付ける様な事に成っては、元もこうも無い。”と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、思って居たから…だったのだ。



だからだったのだ。
或る日の道明寺HD 日本支社の朝礼の際に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、リモートにて、忠告とでも言って良いメッセージを、道明寺HD 日本支社の全社員に伝えるのだった。


「皆さんにお伝えしたい事が有り、日本支社の朝礼に参加させて貰いました。
 日本支社の女子社員の中に…。
 特に、秘書室の女性秘書の中に、牧野さんの事を、良く、思って居ない方が居るとの
 事…。
 今回の此の人事は、牧野さん自ら、秘書室勤務を希望した訳では無く、私(わたくし)
 が、会社の為に、牧野さんの配属先を決定したものです。
 皆さんも、ご存知だと思いますが、人事権は、社長で在る 此の私(わたくし)に有りま
 す。
 くれぐれも、其の事をお忘れ無く…。
 此れからは、此の様な事が起きぬ様に、宜しくお願いしますね。
 其れと、また、此の牧野さんの人事に関して、お伝え致したい事が有ります。
 此の人事に関して、何か、不服がある方は、社長の此の私(わたくし)に迄、連絡を下さ
 れば、皆さんの質問にお答えしますわ。
 では、此れで、以上です。」と…。


其れはまるで、「何もかも知って居ますよ。」と、言いた気に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、日本支社の全社員に伝えて居たのだ。



勿論、其れは、此れ迄の道明寺HDの企業体系から言えば、異例な事…。


だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの話しを聞いた後の司は、“此の人事の裏には、何か有る。”と、悟ったのだ。


だからだったのかも知れない。
朝礼が終わった直後の司は、自身の秘書で在る 西田に訊き始めるのだった。


「西田…訊きてぇ事が有る。」と…。


だからだったのだ。
大凡(おおよそ)、自身の上司で在る 司が、何を訊きたいのか?
分かり切って居る西田は、飄々と、自身の上司で在る 司に訊き返すのだった。


「如何言ったお話しでしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、怪訝そうな顔付きを崩さず、自身の秘書で在る 西田に訊くのだった。


「何で、俺の秘書は、西田だけじゃねぇんだ⁉
 確か、俺は、NYの頃から、言って置いた筈だよな?
 “俺には、女の秘書は要らねぇ‼”って…。
 しかも、ババアが、リモートで、あんな異例なコメントを送って来る何て…よ。
 今迄、有ったか?
 そう迄して、俺に、女の秘書を就ける意図は、何だ?」と…。


だからだったのかも知れない。
事前に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、此のつくしの人事について、話しを聞いて居た西田は、言いたい言葉を、自身の喉の奥に押し込めるかの様に、司に話しし始めるのだった。


「社長からの朝のご挨拶にも有りました様に、人事権は、社長に御座います。
 其れ故、此の牧野さんの人事に関しまして、如何言う意図が有るのか?
 私は、社長から全てを伺った訳では在りませんので、存じ上げて折りません。
 私が社長からお伺い致しました事は、牧野さんは、大学在学中に、既に、秘書検定1級を
 取得されて居たと言う事だけです。
 其れと、実は、牧野さんが、我が社(道明寺HD)の入社試験を受けられた際の最終面接
 の面接官を、社長が為さったという事は伺いました。
 ですので、もしかすると、其の時に、社長が、牧野さんを気に入ったのでは無いかと思わ
 れます。
 という事は、もし、意味が在るのだとすれば、私は、そう言う事では無いかと思います
 が…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の秘書で在る 西田からの話しを聞いて、更に、不服そうに、言って除けるのだった。


「という事は、ババアが気に入った社員を、俺に就けて来たという事か?
 其れなら、其れで、分かった。
 だが…な。
 俺は、ババアの策略を認めた訳じゃねぇから…な。
 だから…よ。
 其の牧野とかいう女秘書を、俺は、認めた訳じゃねぇ。
 だから…な。
 其の牧野とかいう女秘書を、俺の執務室に、ぜってぇ、近付けんじゃねぇぞ‼
 西田は、其のつもりで居てくれ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の西田は、自身に、そう言って来た自身の上司で在る 司を呆れ乍らも、一旦は、承知した振りをして、自身の上司で在る 司を安心させて居たのだ。


「承知致しました。
 では、牧野さんには、今迄通り、内勤秘書として、勤務して貰いましょう。
 其れで、宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、「おお。」と、西田に頷き乍ら、了承して居たのだ。



そして、そんな風に、自身の秘書で在る 西田に伝えて置いた筈の司…だったのだが、更に、一年経った時には、つくしに好意を抱き始めて居たのだ。


何故なら…。
つくしの人たらし振りは、何処へ行っても健在で…。
其れは、司にも健在だったのだ。


其れに、つくしの笑顔は、此の当時の司にとっては、絶大で、司の癒しにも成って居たのだ。


また、司には、其れだけでは無かったのだ。


此れ迄、司の周りには、司に対して、『YES』以外、言わない人間ばかり…だったのだ。
実は、司自身が、そうさせてしまって居たのだが…。


だからだったのだ。
唯一、司に対して、反論出来る人間が居るとする成らば…。
自身の両親 と 姉以外では、タマ と 西田しか居なかったのだ。



だからだったのだろう。
つくしが司に就いた最初の頃は、他人から反論される事に慣れて居ない司だったので、つくしから反論される度に、ムカ付いたり、イライラしたりして居たのだ。


実は、其の後、つくし自身の事を知る度に、つくしに好意を寄せ始めた司は、自身の執務室への出入りを、司は、つくしにだけ許して居たのだ。


だが、自身の執務室への出入りを、西田以外では、つくしにだけ許した当初の司にとって、はっきり、自身に物を言って来るつくしに、ムカ付いたり、イライラしたりして居たという訳…だったのだ。



だが、其の内、司にとって、そんなムカ付きや、イライラも、何時(いつ)しか、楽しいモノに変わって居たのだ。


何故なら…。
端から観れば、司とつくしが、“喧嘩して居るのでは無いか?”と、勘違いされる様な言い合いも、実は、司にとっては、喧嘩では無く、意思疎通の一環だったのだ。


云わば…。
司にとっては、意思疎通=コミュニケーション…。
上司と部下の情報共有に欠かせないモノだと云えたのだ。


だからこそ…。
司にとって、つくしとの会話は、コミュニケーションの一環だと云えたのだ。



だからだったのかも知れない。
全てを把握して居る司の第1秘書で在る 西田は、此の状況に、実は、ほくそ笑んで居たのだ。
勿論、自身の上司で在る 司には、“バレない様に…。”と、言う事は言うまでも無かったのだが…。



そして、其の後の西田は、勿論、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 道明寺家の使用人頭で在る タマにも、司の現状を報告して居たのだ。


だからだったのだろう。
西田の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 道明寺家の使用人頭で在る タマも、西田同様、此の状況に、ほくそ笑んで居た事は言うまでも無かったのだった。




<此の二次小説『在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ②』は、切
 りが良い為に、短めにて、終了して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>