tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  7.




其の後の優紀は、滋と桜子と共に、大河原家のリムジンに乗車して、西門家所有の総二郎名義のマンションに向かって居たのだ。



其処で、桜子は、優紀に声を掛けたのだ。


「優紀さん…。
 本当に、良かったですね。
 私も嬉しいです。」と…。


だからだったのだろう。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 桜子に、お礼を言いそびれて居た事自体、此の時の優紀は、思い出して居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、そう言ってくれた桜子の方に向き直しして、遅れ馳せ乍らも、お礼の言葉を優紀に伝えるのだった。


「桜子さん…今回の事は、色々と、本当に有難う御座いました。
 お恥ずかしいお話し何ですが…。
 私…正直、嬉しさの余り、おばあ様にお礼を言いそびれてしまいました。
 桜子さんから、おばあ様にお礼を伝えて貰えますか?
 “有難う御座いました。”と…。
 宜しくお願いします。」と…。



そして、此の時の優紀は、「分かりました。」と、桜子の頷いた様子を確認してから、滋の方に向き直しして、滋にもお礼の言葉を伝えるのだった。
更に、気に成って居る事も含めて…。


「滋さん…色々と、本当に有難う御座いました。
 其れで、退職届の件…何ですが…。
 会社にも、ご迷惑をお掛けする事に成ってしまって…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋の顔付きは、にこやかに成り、心配に成って居るで在ろう 優紀に、言って除けるのだった。


「何方にしても、此のまま、優紀は、うち(大河原グループ)を退職する事に成ると思う
 よ。
 さっきの家元夫人の話しだと…。
 此れからの優紀は、家元夫人に就いて、次期家元夫人として、修行に入るんじゃ無いの。
 だとしたら…。
 優紀の退職を、私が拒む事は出来ないでしょ!
 だから…さ。
 優紀の退職は、此のまま、受理される事に成ると思うよ。
 其れで良いんだよね、優紀?」と…。


だが、滋は、思い出したかの様に、優紀に、続けて、言い始めるのだった。


「けど…さ。
 優紀は、直ぐには、退職出来ないかも…。
 だって、引継ぎとか有るじゃ無い。
 だから…さ。
 優紀の退職は、1ケ月後って…事に成ると思うよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、納得するかの如く、滋に返答するのだった。


「あぁ~、やっぱり、そうですよね。
 急な退職届の提出だったんですが…。
 其れで、大丈夫でしょうか?
 上(上司)の方々は、私の行動に、怒ってらっしゃらないでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そんな不安気な顔付きの優紀に、言って除けるのだった。


「其れは、大丈夫だと思うよ。
 パパにも、此の件は、私から、ちゃんと、報告して置くし…。
 重役達にも、此の話しは、パパから伝わると思う。
 じゃないと…。
 優紀の行動に、重役達の中には、難癖を付ける重役達も居ると思う。
 だから…ね。
 優紀の行動について、収拾を図る為に、重役達にだけ、社長として、パパから、話しが有
 ると思う。
 優紀には、其れだけは、承知して置いて欲しい。
 例え、1ケ月だとしても、優紀の事を守る為だから…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、滋のそんな自身への心遣いに感謝しつつ、お礼の言葉を口にするのだった。


「承知しました。
 ご迷惑をお掛けします。
 宜しくお願いします。」と…。



其の時だったのだ。
桜子が、更に、優紀に声を掛けるのだった。


「優紀さんは、そろそろ、西門さんの所に行きたいんじゃ在りませんか?
 早く、行って上げて下さい。
 後の事は、此方に任せて下さい。」と…。



実は、此の時の優紀自身、F3&つくしにも、心配と迷惑を掛けて居るだろう事も承知して居たのだ。


“きっと、総二郎さんと私の事で、F3の皆さん と つくしには、ご心配とご迷惑をお掛け
 して居たと思う。
 だからこそ…。
 F3の皆さん と つくしには、先ずは、お礼を伝えないと…。”と、優紀が思って居た程に…。


なので、此の時の優紀は、滋と桜子に伝えるのだった。


「今回の総二郎さんと私の事で、F3の皆さん と つくしには、ご心配とご迷惑をお掛けし
 て居たと思います。
 ですから、F3の皆さんに、宜しくお伝え下さいませ。
 つくしには、私の方から、また、連絡しますので、つくしには、そうお伝え下さい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋と桜子は、了承として、優紀に頷き乍らも、桜子は、更に、優紀に声を掛けて居たのだった。


「分かりました。
 優紀さんのお気持ちを、F3の皆さん と 先輩に、そうお伝えして置きますね。
 だから…。
 優紀さんは、1分でも早く、西門さんの所に行って上げて下さい。」と、言い乍ら…。


此の時の桜子は、優紀を後押しする様に、優紀の背中を押し乍ら、送り出して居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、そんな桜子の気持ちが嬉しくて、涙を流し乍ら、桜子から送り出されて居たのだ。


「はい、有難う御座います。
 行って来ます。」と、此の時の優紀は、泣き笑いのまま、返答して居た位に…。


そして、其の後の優紀は、大河原家のリムジンから降りて、早足で、其のまま、吸い込まれるかの様に、西門家所有の総二郎名義のマンションのエントランスホールの中に入って行ったのだった。



そして、其の後、大河原家のリムジンの中に残って居た滋と桜子は、そんな優紀の後ろ姿を見て居て、ホッとして居たのだ。
大役を果たせた事を…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、思わず、口に出して居たのだ。


「本当に、良かった。
 優紀さんが、また、西門さんの傍に居られる事に成って…。
 きっと、お祖母様も喜んで下さって居るわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、桜子の方を向いて、言って除けるのだった。
残念そうに…では在ったのだが…。


「ほんとだよね。
 優紀が、ニッシーの傍に居る事が許されるだ何て…。
 ほんと、良かった、良かったよ。
 でも、大河原グループとしては、ちょっと、残念な結果に成ってしまったけど…ね。
 だって…さ。
 優秀な社員を、退職させてしまうんだから…ね。
 きっと、パパも、残念がるとは思うけど…。」と…。



実は、此の時の桜子は、滋からの話し振りで、自身の心の中で言って居たつもりだった言葉が、自身の口から出て居た事を知ったのだ。


云わば…。
独り言と成って、桜子の口から発せられて居たという事を知ったという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、一人、心の中で、ゴチて居たのだ。


“先輩じゃ無いだから…。
 自分自身の心の声が、自分自身の口から発せられて居ただ何て…。
 間違っても、滋さんに知られては駄目だわ。
 きっと、大変な事に成るわ。
 其れに、先輩が此の事を知ったら…。
 先輩から色々、言われてしまう。
 バカにされるかも知れない。
 だから、きっと、言い訳出来なく成ると思う。
 其れは、嫌だわ。
 だからこそ、「私の心の声が、駄々洩れでした。」とは、とても、言えない。
 誰にも、知られてはいけない。
 良いわね、桜子…。”と…。



勿論、其の間…。
滋は、一人、納得して居るかの如く、自分自身の活躍振りを称えるかの様に、頷き乍ら、桜子に話しして居たのだ。


勿論、其の間…。
桜子の頭の中は、自分自身の心の声が駄々洩れだった事を、後悔して居た事も有り、そんな滋の話しを、一切、聞いて居なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
滋から、急に(桜子からすれば、『急に』だったのだ。)、『桜子』と、名前を呼ばれた事で、此の時の桜子は、素っ頓狂な顔付きに成って居たのだ。
勿論、此の時の桜子からの返答の言葉も、素っ頓狂な口振り…だったのだ。


「へっ??」と…。


だからだったのだろう。
普段、桜子から聞いた事の無い様な素っ頓狂な口振り…だったので、此の時の滋は、そんな桜子に驚愕して居たのだ。



だからだったのだ。
そんな滋の顔付きを観た桜子は、“ヤバい‼”と、思った事も有り、誤魔化した訳では無いのだが、慌てるかの様に、滋に言って除けるのだった。


「そうですわ、滋さん…。
 F3の皆さん と 先輩に、ご報告し無いといけませんわね。
 優紀さんにも頼まれましたし…。
 今から、LINEで報告しましょうか?」と…。


なので、此の時の滋は、そんな桜子の口振りに、思って居たのだ。


“私の話しを、桜子は、きっと、聞いちゃあ、居ないわよね⁉”と…。


そう思い乍らも、滋は、桜子に返答するのだった。


「そうだね。
 だったら、桜子から報告してよ。」と…。



という訳で、桜子は、あきら&つくしに、LINEメッセージを送るのだった。


何故なら…。
F3に送るには、『F4&T4LINE』に送るしか無いのだ。


だとすれば、総二郎と優紀も、其のLINEメッセージを見る事に成るのだ。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、自身からのLINEメッセージの内容を、あきらには類に、つくしには司に、それぞれ、伝えて貰う事にしたのだった。


『西門さんと優紀さんの事は、全て、終わりました。
 西門さんと優紀さんは、此れからも、恋人として、お付き合い出来る事と成りました。
 ですので、美作さんは、花沢さんに、先輩は、道明寺さんに、それぞれ、其の事を伝えて
 貰えますか?
 宜しくお願い致します。』と…。



だからだったのだ。
其の後のF3&T3は、集まる事と成ったのだ。


そして、如何、解決したのか?
滋と桜子は、F3&つくしに報告して居たのだ。
勿論、此の時の滋は、身振り手振りで、F3&つくしに報告して居た事は言うまでも無かったのだが…。


だからだったのだ。
今後、優紀の後ろ盾には、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が成ってくれる事…。
そして、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が、西門流にとって、如何言う人物で在るのかも併せて、F3&つくしに伝えられたのだ。


云わば…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 西門流との関係性についても…。



だが、実は、此れ迄、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が、西門流にとって、そう言う人物で在ると言う事を知らなかったF3&つくしは、驚愕…だったのだ。
其れは、特に、F3にとっては…。


だからだったのだ。
此の時のF3は、それぞれ、思って居たのだ。


“三条(桜子)の祖母さんって…。
 凄ぇ(凄い)人物だったんだな(ね)。
 あの家元と家元夫人を黙らせるだけの破壊力が在るとは…な(ね)。”と…。


だが、此の時のつくしは、F3とは違う意味で、思って居たのだった。


“流石は、桜子のお祖母様…。
 実は、桜子のお祖母様という方は、唯物じゃないと、私は、思って居たんだよね。
 良かったね、優紀…。”と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、桜子に伝えるのだった。


「桜子…私からも、桜子のお祖母様にお礼を伝えて置いて…。
 幾ら、優紀から頼まれたとは言え、優紀のお茶の先生に成って貰える様に、私から桜子に
 頼んだ訳だし…。
 優紀の後ろ盾に成って下さる事…“私も感謝して居ます。”って…。」と…。


なので、桜子は、つくしに返答するのだった。


「承知しました。
 お祖母様には、私から、そうお伝えして置きますね。」と…。



という訳で、此の場に居たF3&T3の誰もが、総二郎と優紀の事を、祝福して居たのだ。


という寄りも、此の場に居たF3&T3の誰もが、そんな総二郎と優紀の事を思い、ホッとして居たのかも知れない。

F3の其の後の行動【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>  番外編




【『義兄弟【あきら&つくし兄妹】…<つかつく>  番外編』 と 『兄妹の会話【あき
 ら&つくし兄妹】…<つかつく>  番外編』のエピローグ <F3の其の後の行動>】


自身の義兄弟と成った 司の新郎控室を出た此の時のあきらは、自身の妹で在る つくしの新婦控室に向かって居る最中に、LINEメッセージにて、自身の義兄弟と成った 司からの伝言を類と総二郎に送って居たのだ。


『司からの伝言…。
 「類と総二郎は、俺より先に、つくしに会うな‼」だって…よ。
 椿姉ちゃんから言われて、司は、挙式迄、つくしと会えないらしいわ。
 だから…よ。
 司よりも、先に、つくしに会ったら、司からの逆襲に遭うぞ‼』と…。


実は、そんな風に、類と総二郎のそれぞれのLINEに、(LINE)メッセージを入れて置いたあきら…だったのだが…。
此の時点に於いてのあきらは、類と総二郎が、自身からのLINEメッセージ通りに、司からの伝言を受け入れたのかは、分かって居なかったのだ。


だが、其の後、自身の妹で在る つくしの新婦控室に入った時のあきらは、自身の妹で在る つくしとの会話の中で、まだ、類と総二郎が、自身の妹で在る つくしの新婦控室に来て居なかった事を知ったのだ。


云わば…。
自身の義兄弟と成った 司からの伝言を、事前に、あきらが、類と総二郎のそれぞれのLINEに、(LINE)メッセージを入れて置いた事で、類と総二郎の行動を阻止出来たという訳…だったのだ。



実は、あきらからのLINEメッセージを見る迄の類と総二郎は、T3と共に、つくしの新婦控室に向かって居たのだ。


だが、あきらからのLINEメッセージを、それぞれ、見た此の時の類と総二郎は、それぞれ、同時に、“はぁ~。”と、吐き捨てるかの如く、大きく溜息を突くと共に、お互いの顔を見合わせて居たのだ。


そして、総二郎は、自身の婚約者で在る 優紀に声を掛けるのだった。


「優紀…。
 やっぱ、つくしちゃんの控え室に行くのは止めとくわ。
 今、あきらから、LINEが入って来た。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、自身の婚約者で在る 優紀に声を掛けたつもりだったのだが…。
其の場に一緒に居た桜子は、総二郎からのそんな話しを優紀と一緒に聞いて居た事で、総二郎に訊くのだった。


「西門さん…。
 あきらさんは、何て、LINEを送って来たんですの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、あきらからのLINEメッセージの内容を、T3に伝えて居たのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時のT3は、総二郎からのそんな話しを聞いた事で、あきらからのLINEメッセージの内容を理解したという訳…だったのだ。


所謂、類と総二郎が、自分自身(司)よりも先に、つくしのウェディングドレス姿を見たとする成らば、きっと、司からの要らぬ嫉妬の炎が、F2(類と総二郎)に向けられる事を、此の時のF2&T3は、それぞれ、理解して居たという訳…だったのだ。



云わば…。
誰でも、要らぬ災いが、自分自身に向けられる事を知って居て、要らぬ行動に出ようとする人間は居ないだろう。


なので、此の後が面倒臭く成る事を避ける為にも、此の時の類と総二郎は、あきらからのLINEメッセージの内容を理解し、受け入れる事としたのだった。


という訳で、此の時の類と総二郎は、つくしの新婦控室に向かう事を取り止めて、T3がつくしの新婦控室から出て来る事を待つ事にしたのだった。


という訳で、総二郎が、T3に声を掛けるのだった。


「だから…よ。
 類と俺は、仕方ねぇから…な。
 お前等が、つくしちゃんの新婦控室から出て来る事をカフェで待ってるわ。
 まぁ~、ゆっくり、喋って来いよ‼」と、言い乍ら…。


此の時の類と総二郎は、其の場を離れたのだった。


なので、其の後の類と総二郎は、東京メープル内に在る カフェに…。
そして、T3は、つくしの新婦控室に、それぞれ、別れて向かうのだった。



そして、其の後、無事、何事も無く、司とつくしの挙式・披露宴が執り行われたのだ。
そして、其の翌々日後に、司とつくしは、新婚旅行に向かう事と成って居たのだ。


だからだったのだ。
司とつくしの新婚旅行を見送る為に、自身の両親で在る 美作商事 社長 美作たかし と
美作夢子と一緒に、東京国際空港(羽田)に来て居たあきらは、司とつくしを見送った後、類と総二郎を呼び出すのだった。
勿論のLINEにて…。


『やっと、司とつくしは、無事、飛んだわ。
 だから、今から、飲まねぇか?』と…。


という訳で、類と総二郎とあきらは、東京メープルのラウンジのVIP専用ルームに集まったのだ。



其処で、あきらは、仕事の打ち合わせ中に、滋から聞いた話しを、類と総二郎に訊いて居たのだった。


「実は、あの時、類と総二郎も、T3と一緒に、つくしの新婦控室に向かって居たらしいな。
 けど…よ。
 良く、思い留まったな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、そう訊いて来たあきらに、即答…だったのだ。


「もし、あの時、あのまま、つくしちゃんの新婦控室に行って居たら…。
 其れこそ、嫉妬で怒り狂った司に、吠えられる事は、分かり切って居た訳だし…。
 其れに、お目出度い席で、面倒臭い事に成りたくないじゃん!
 だから…さ。
 思い留まったという訳…。
 本当は、“司よりも先に、つくしちゃんのウェディングドレス姿を見て遣ろうかなぁ?”っ
 て、思って居た事は、確か…だったんだけど…ね。」と…。



だからだったのだろう。
此の時のあきらは、口には出さなかったのだが、類からのそんな話し振りを観て居て、思って居たのだった。


“危ねぇ‼
 もし、類と総二郎にLINEを入れるのが、少しでも遅れて居たら…。
 とんでもねぇ事に成って居たのかも知れねぇな。
 俺は、助かったよな‼”と…。



其処で、類は、何も言わないあきらに代わって、あきらに訊くのだった。


「で、あきらは、司よりも先に、つくしちゃんのウェディングドレス姿を観た訳?」と…。


だからだったのだ。
「当然‼」と、言わんばかりに、あきらは、類からの問い掛けに、返答するのだった。


「当然だろ‼
 俺は、つくしの兄貴で、家族な訳…。
 だから…よ。
 司は、“仕方ねぇよな。”と、言い乍らも、俺が先に、つくしのウェディングドレス姿を見
 る事は、了承してたわ。」と…。



なので、此の時の類は、「此処から、本題に入るよ。」と、でも、言いた気に、あきらに訊き始めるのだった。


「へぇ~、あの司が、あきらを許した訳…。
 流石、司の元 猛獣使いのあきらだね。
 で、あきらは、司と、義兄弟に成った気分は、如何(いかが)?」と、興味津々に…。


だからだったのだろう。
例え、類から、「如何(いかが)?」と、訊かれたとしても、司 と 自身の妹で在る つくしが付き合い始めた時点で、当然、こう成る事は、分かり切って居た話しだったのだ。


しかも、司…じゃ無いが…。
其れは、書面(戸籍)上の話しで在って、あきら自身が、如何こうと言える話しでは無いのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、そう訊いて来た類への返答の言葉に、実は、困って居たのだ。



其処で、類は、更に、あきらに訊き始めるのだった。


「だって…さ。
 元々、俺等が幼少期の頃から、あきらは、司の猛獣使いだった訳でしょ!
 司が、つくしちゃんと結婚してくれたお陰で、其の司の猛獣使いから、あきらは解放され
 た訳…だよね?
 だから…さ。
 言う成れば、あきらは、司と義兄弟に成った事で、今のあきらの気分は、“どんな気分な
 のかなぁ~。”って、俺は、ちょっと、思った訳…。」と…。



だが、此の時のあきらの心の中では、思って居たのだった。


“類は、真剣に、俺が、そう簡単に、司の猛獣使いを卒業出来ると思ってるのか?
 もし、つくしが、今迄の様に、司と喧嘩でもして視ろ‼
 今迄通り、俺は、司から呼び出されて、司だけじゃ無く、つくしの宥め役にも成るんだろ
 うな。
 其れの何処が…司の猛獣使いから解放されんだよ⁉
 更に、俺の仕事が増えるっつーの‼”と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、唯、ジーっと、類を観て居るだけで、何も言わなかったのだ。



だからだったのかも知れない。
あきらが、自身に、何も言って来ない事で、“あきらの様子を見て視よう‼”と、思ったので、類も、唯、ジーっと、あきらを見返して居たのだが、漸く、口を開いたのだ。


「もし、つくしちゃんが、日本に帰国して帰って居なかったら…さ。
 きっと、あきらは、ずーっと、司の猛獣使いだったかも…ね。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、更に、口にする事無く、思って居たのだ。


“強ち、間違えじゃねぇな。
 そう成って居たとしても、何ら、不思議じゃ無かっただろうな。
 まぁ~、つくしが日本に帰国して帰って来てくれた事は、今更だが、感謝しねぇとかも…
 な。”と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、そんな風に、思い乍らも、類に返答するのだった。


「まぁ~、そうだったんだろうな。」と…。


なので、類は、あきらに言って除けるのだった。


「良かったね、あきら…。
 つくしちゃんが日本に帰国して帰って来てくれて…。
 だから…さ。
 あきらも、次のステップに進めるじゃん!
 もし、つくしちゃんが日本に帰国して帰って居なかったとしたら…。
 あきらは、司の猛獣使いのままで、三条とは、結婚出来なかったのかも…ね。
 と言う事は、其の後のあきらと三条は、三条が痺れを切らした事で、別れて居たかも…
 ね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、素直に、類に返答するのだった。


「そうだったかも…な。」と…。


そして、類と総二郎と別れた後のあきらは、或る人物に、連絡を入れるのだった。



実は、優紀から頼まれた総二郎が、あきらから呼び出しを受けた事で、“丁度、良い機会だから…。”と、あきらの背中を押す様に、類に頼んで居たのだ。


もし、総二郎があきらを説得したとしても、総二郎が誰かに頼まれただろう事は、あきらとしても、一目瞭然な話しなのだ。


其れに、総二郎があきらを説得したとしても、あきらから、恩着せがましいと捉えられるやも知れないのだ。


なので、第三者的な類から、あきらに言って貰えば、“あきらも、素直に成るんじゃねぇのか?”と、考えた総二郎が、類に頼んだという訳…だったのだ。


勿論、此の総二郎の作戦は、功を奏したのか?
其の後のあきらは、無事、此の難局を乗り越える事が出来たのだった。



fin

義姉妹~ジンクス~【あきら&つくし兄妹】…<つかつく>  番外編




【『義兄弟【あきら&つくし兄妹】…<つかつく>  番外編』 と 『兄妹の会話【あき
 ら&つくし兄妹】…<つかつく>  番外編』のエピローグ <つくしの『??』>】


「で、司は、つくしのウェディングドレス姿を、もう、見たのか?」と、自身からの司への問い掛けに、此の時のつくしの兄で在る あきらは、司から聞いて居たのだ。


「まだだよ。
 姉貴が…よ。
 “絶対に、挙式前に、つくしちゃんのウェディングドレス姿を観ちゃあ、ダメだから…
  ね。”って、言って来たから…よ。
 まだ、見てねぇんだわ。」と…。


だからだったのだ。
実は、新婦控室に入って来た自身の兄で在る あきらから、そんな話しを聞いたつくしは、司の姉で在る 椿との会話の件を思い出して居たのだ。



実は、自身の両親で在る 美作たかし と 美作夢子 と 自身の妹達で在る 双子の絵夢 と  芽夢が新婦控室を出た後直ぐ…。
司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司の姉で在る 椿が、椿の夫と共に、新婦控室に入って来たのだ。


そして、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓が招待客への挨拶の為に、先に、新婦控室を出た後…。
司の姉で在る 椿 と 自身の夫だけが新婦控室に残って、司の姉で在る 椿が、つくしに訊いて居たという訳…だったのだ。


云わば…。
其れは、あきらが司の控え室を出て、自身の妹で在る つくしの控え室に入る前の出来事…だったのだ。


実は、其の時に、司の姉で在る 椿から聞かれた言葉に、此の時のつくしは、後に成って、『??』…だったのだ。


“何故、私のウェディングドレス姿を、司が、挙式前に、見ちゃいけないんだろう⁉”と…。



だからだったのだろう。
挙式・披露宴が終了した後に、道明寺家 と 美作家の両家で、ディナーを食して、終えた時、つくしは、司の姉で在る 椿を呼び止めて、司の姉で在る 椿に訊いて居たのだ。


実は、司は、此の後、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と つくしの父親で在る 美作商事 社長 美作たかしに誘われて、椿の夫 と つくしの兄で在る あきらと共に、東京メープルのラウンジのVIP専用ルームで飲む事と成ったのだった。
両家の男性陣の親睦を深める意味で…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司の姉で在る 椿に声を掛ける事が出来たという訳…だったのだ。


「お姉様にお訊きしたい事が有るんですが…。
 宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の姉で在る 椿は、何気に、返答するのだった。


「ええ、良いわよ。
 其れと…ね。
 私 と つくしちゃんは、今日から、(義)姉妹…何だし。
 そんな風に、堅苦しくし無いで、気安く、訊いてくれたら良いのよ。」と…。


なので、つくしは、そう言ってくれた自身の義姉で在る 椿に、先ずは、お礼の言葉を伝え乍ら、訊き始めるのだった。


「はい、有難う御座います。
 此れからは、そうさせて貰います。
 実は、今日、挙式前に、私の控え室にお越し下さった際…。
 司さんが、私の控え室に来たか如何か?
 私に訊いて下さいましたよね。
 何故…だったんですか?」と…。


其処で、此の時の椿は、自身の義妹で在る つくしに、訳を話しし始めるのだった。


「そうよね⁉
 そんな風に、急に、私から訊かれれば、つくしちゃんの頭の中で、『??』に成ったとし
 ても、変じゃ無いわよね。
 つくしちゃんも、覚えて居ると思うんだけど…。
 司とつくしちゃんの結婚式の日取りが決まって直ぐに、お母様 と 夢子さん と 私 
 と つくしちゃんとで、つくしちゃんのウェディングドレスをデザインして貰う為に、デ
 ザイナーのアトリエに行ったでしょ‼
 其の場には、勿論、司は、居なかったわ。
 だから…ね。
 司は、仮縫いの時も併せて、つくしちゃんのウェディングドレス姿を、実は、一度も見て
 居ないのよ。
 なので、司自身、一目、つくしちゃんのウェディングドレス姿を、挙式前に、見たかった
 と 思うんだけど…ね。
 司には、事前に、言って置いたの。
 “絶対に、挙式前に、つくしちゃんのウェディングドレス姿を観ちゃあ、ダメだから…
  ね。”って…。
 何故なら…。
 司が、挙式前に、つくしちゃんのウェディングドレス姿を、先に、見てしまうと、感動が
 薄れるでしょ‼
 だから…ね。
 司には、禁止令を出して置いたのよ。
 でも、司は、私の言い付けを守った様で、挙式前に、つくしちゃんのウェディングドレス
 姿を見て居ないんだよね。
 実は、そうは言っても、“司が、挙式前に、つくしちゃんのウェディングドレス姿を観に
 行くんじゃ無いのかしら?”と、私が、司を疑って居た事は、事実なの。
 でも、感心したわ。
 司は、私の言い付けを守ったんですものね。」と…。



其処で、つくしは、“感動が薄れるだけ…何だろうか?”と、思った事で、更に、自身の義姉で在る 椿に訊き始めるのだった。


云わば…。
此の時のつくしの中では、“他に、理由が有るんじゃ無いだろうか?”と、思って居た事は言うまでも無かったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、自身の義姉で在る 椿に訊いて視る事にしたという訳…だったのだ。


「其の理由は、“感動が薄れるだけ…。”…何ですか?」と…。



実は、椿自身も、此の話しの事は、自身の結婚式を執り行う迄、知らなかった話し…だったのだ。


此の話しは、自身の結婚式の日取りが決まった時に、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞いた事で、椿も知った話し…だったのだ。


「う~ん、実は、其れだでは無いのよ。
 此れには、訳が在るの。
 実は、私も、お母様から聞いた話し…だったんだけど…ね。
 ジンクスが有るらしいの。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の義姉で在る 椿からそんな話しを聞かされて、更に、驚愕するのだった。


なので、此の時のつくしは、驚愕で、自身の義姉で在る 椿が、自身に言って来た言葉を繰り返して、自身の義姉で在る 椿に訊いて居たのだ。


ジンクス…ですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の椿は、自身の義妹で在る つくしに、其の『ジンクス』の意味を伝えて居たのだ。


「ええ、そうよ。
 『ジンクス』よ。
 実は…ね。
 其の昔…。
 『新郎は、挙式前に、花嫁姿を見てはいけない。』と、云う『言い伝え』が有ったらしい
 の。
 『新郎が、挙式前に、花嫁(新婦)と会う事は、縁起が良く無い。』と、されて居たらし
 いわ。
 だから、私は、自分自身の結婚式の時も、主人とは、挙式前迄、ウェディングドレス姿で
 は、一切、会わなかったの。
 其れに、主人も、“其の方が良かった。”って、言ってくれたし…ね。
 “挙式する迄、椿のウェディングドレス姿を観ない方が良かった。”って…。
 実は、主人は、相当、感動したみたいだったの。
 だから…ね。
 “司とつくしちゃんの時も、其の『ジンクス』に肖ったら(あやかったら)、如何
  か?”って、私が、お母様 と 夢子さんに提案したの。
 で、採用されたという訳…なの。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の椿は、「で、挙式は、如何だった?」と、云わんばかりの顔付きに成り、つくしを観て居たのだ。


云わば…。
此の時の椿の顔付きは、『ドヤ顔』と、云っても過言じゃ無い様な顔付き…だったのだ。



其処で、つくしは、思って居たのだ。


“だからだったんだぁ~。
 (ドレスの)仮縫いの時に…。
 「つくしちゃん…。
  写真撮影は、前撮りじゃ無くて、挙式後 と (ドレスの)お色直し後に撮りましょう
  ね。」って、お姉様は、仰って居たんだなぁ~。”と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の義姉で在る 椿からのそんな話しを聞いた事で、『カラクリ』が解けたかの様に、漸く、納得して居たのだ。



なので、此の時のつくしは、そんな顔付きの自身の義姉で在る 椿に言えた言葉…だったのだ。


「そういう事…だったんですね。
 漸く、全てが分かりました。
 司さんも、凄く、感動して居た様で、挙式も、披露宴も、涙を流してました。
 お姉様…。
 良いお式を、有難う御座いました!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の椿の顔付きは、つくしからのそんな返答の言葉を聞いた事で、満足した様な顔付きに成って居たのだ。


そして、此の時の椿は、満足そうに、自身の義妹で在る つくしに返答するのだった。


「ええ、其の様…ね。
 良いお式で、本当に、良かったわ。」と…。



そして、其の後のつくしは、自身の夫と成った 司を介抱する事と成った事は言うまでも無かったのだった。




fin