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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  16.




<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  16.』は、2021.12.5中
 に投稿して居るので、2021.12.5の連続投稿かの様に、投稿して折りますが、実は、
 2021.12.6投稿分の二次小説です。
 此方サイドの勝手な都合に寄り、2021.12.5中に投稿して折りますが、了承の程、宜し
 くお願い致します。>



其の日の司は、仲間達に、つくしを紹介する日だったのだ。


司は、何時(いつ)も、F4の集まり場所で在る 東京メープルのラウンジのVIPルームに、つくしを連れて来たのだった。


実は、此の日のつくしは、勤務スケジュール上、休みの日だったのだが、何が起こるかは、其の日に成って視ないと分からないのが、ドクターとしての実情だったのだ。


だからこそ…。
前以て、つくしは、其の事を司だけじゃ無く、幼馴染で親友の優紀にも、伝えて居たのだった。



そして、司に連れられて、東京メープルのラウンジのVIPルームに入って来たつくしは、先に、東京メープルのラウンジのVIPルームに着いて居た優紀に声を掛けられて居たのだった。


「つくし…。」と…。


なので、つくしも、優紀に声を掛けて居たのだった。


「優紀…久し振りじゃん!」と…。


だからだったのだ。
優紀は、つくしからの返答の言葉に、つくしに抱き着き乍ら、答えて居たのだった。


「うん、久し振りだね。
 つくしが、元気そうで良かったよ。」と…。



其処で、つくしは、優紀とそう挨拶を交わし合った後、優紀から離れて、総二郎の方を向いて、総二郎に声を掛けて居たのだった。


「西門さん、ご無沙汰して折ります。
 あの時は、失礼な物言いで、申し訳在りませんでした。
 優紀が幸せを感じる位に、優紀を幸せにして下さり、有難う御座います。」と…。


だからだったのだ。
総二郎は、其のつくしからの言葉に許すかの様に、つくしに返答するのだった。


「おぉ~、当然だろ。
 此れからも、もっと、優紀を幸せにして遣るから…よ。
 牧野は、優紀の事を、もう、心配すんな‼
 牧野は、そろそろ、自分自身の事だけを考えろよ‼」と…。
「………」


なので、総二郎からの返答の言葉に、言葉無く、苦笑いに成るつくしだったのだ。


だが、此の時の司は、そんな総二郎の言葉に、思って居たのだった。


“総二郎は、良い事を言いやがる。
 総二郎には、感謝だな。”と…。



【其の他のメンバーの発覚…<類静>】


そして、総二郎と優紀との挨拶が済んだつくしは、司から、其の他のメンバーを紹介されて居たのだった。
先ず、此の時の司は、類と静から、紹介し始めるのだった。


「こいつは、俺の幼馴染で親友で在り、花沢物産 専務の花沢類だ。
 そして、其の横に居るのが、類の嫁さんの静だ。
 旧姓は、藤堂(静)だ。
 お前も、知ってるだろ?
 静は、藤堂商事の娘だ。
 静も、俺達 F4の幼馴染でも有るんだよ。」と…。



其処で、此の時のつくしは、「牧野つくしです。」と、挨拶し、お互い、握手を交わし合った後、更に、静に声を掛けたのだった。


「もしかして…藤堂静さんと云えば…。
 (藤堂静さんが)英徳大学時代に、英徳高校の卒業生として、英徳高校の入学説明会に参
 加されて居ませんでしたか?
 其の時の藤堂静さんは、壇上に上がって、私達 生徒達と其の保護者方に、お話しをして
 下さって居ました。
 藤堂静さんは、其の当時の事を覚えて居ませんか?」と…。


だからだったのだ。
静は、つくしの話しを聞いて居て、驚愕顔に成り、更には、目を大きく見開いたまま、つくしに、返答して居たのだった。


「ええ、確かにそうだったけど…。」と、言い乍ら…。


其処で、更に、つくしは、其の当時の自身の静への思いを、静に伝えるかの様に、話しし始めるのだった。


「実は、私は、其の当時、英徳高校の入学説明会の場に居たんです。
 母親に、無理矢理、連れて行かれる形で…。
 でも、私は、“英徳高校の入学説明会に参加して良かった。”と、思ったんです。
 実は、私は、其の当時の藤堂静さんのお話しを聞いて居て、お話し下さる藤堂静さんの其
 の凛としたお姿に、また、お話しして下さる一つ一つの言葉に感銘を受けて、“将来の私
 も、藤堂静さんの様な女性に成りたい。”と、思った程…だったんです。
 今日、此方で、藤堂静さんとお会い出来て、光栄です。」と…。


だからだったのだ。
此の時の静は、つくしからの告白とでも言うべき話しを聞いて居て、照れた様な顔付きに成り乍らも、つくしに返答の言葉を伝えるのだった。


「そうだったのね。
 つくしさん…そう言ってくれて有難う!
 此れからは、司の彼女として、宜しくね。」と…。


其処で、静は、更に、つくしだけに聞こえるかの様に、小さな声で話ししたのだった。


「司の幼馴染として、つくしさんに言って置くわね。
 『司』という男性(ひと)は、大変だと思うけど…。
 此れからも、司の事を宜しくね。」と…。
「………」


だからだったのだ。
此の時のつくしは、言葉無く、苦笑いだけだったのだ。


だからだったのだろう。
静は、更に、つくしに、言って置くのだった。


「其れと、今の私は、類と結婚して、『花沢静』に成ってるの。
 だから、『静』と呼んでね。」と…。


なので、其の事について、此の時のつくしは、静に、即答するのだった。


「はい、此方こそ、宜しくお願い致します。」と…。



其処で、類が、つくしに声を掛けたのだった。


「って事は…。
 もしかして、君は、あの時の娘(こ)かな?
 “王様の耳は、ロバの耳…。”って、やつ…⁉」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、急に、真っ赤な顔付きに成り、類に返答するのだった。


「えっ??
 って事は…。
 あの時の非常階段の時の…ですか?」と…。


なので、此の時の類は、ウインクをし乍ら、つくしに返答するのだった。


「そう言う事…。
 俺って、直ぐに分からなかったのかな?
 俺って、そんなに印象が薄い?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、慌てるかの様に、類に、謝りの言葉を告げるのだった。


「いいえ、そんな事は有りません。
 直ぐに、気付かず、申し訳在りませんでした。」と…。



其処で、此の時の司は、額に青筋3本入った状態のまま、怒り顔に成って、類とつくしとの会話に割って入るかの様に、言い始めるのだった。


「つくし…俺にも、ちゃんと、分かる様に、話しして貰おうか?」と…。


なので、此の時のつくしは、司だけじゃ無く、驚愕顔に成って居る静に向けても、話しし始めるのだった。
最後には、類に、もう一度、謝りを入れるかの様に…。


「実は、私が、其の当時に行って居た英徳高校の入学説明会の場の後…。
 保護者方は、保護者だけの説明会と言う事で其の場に残り、生徒達は、其の後、先生方の
 誘導の下、校舎(学舎)内を案内されて居たんです。
 其の時に、英徳高校の生徒が、数名残って居た様で、校舎(学舎)内を案内されて居る私
 達を観て、言って来たんです。
 “一般庶民の分際で、英徳学園に入って来ようだ何て…何様のつもり…よ。
  どうせ、何か目的が有って、入って来るんでしょうけど…⁉”と、笑い乍ら…。
 しかも、先生方には、聞こえない様に…。
 実は、英徳高校への入学希望者の殆どは、英徳高校の一般入試を受けて入る生徒ばかり
 で、其の殆どの生徒が、区立中学校の出身者…何です。
 だから、そんな事を、私達 生徒に話しして来たんでしょうけど…。
 其れこそ、私からすれば、其の時点で、“あんた達こそ、何様のつもりよ‼”と、実は、叫び
 たい気分だったんです。
 でも、其れも出来ず仕舞いで、終わったんです。
 ですが、実は、丁度、校舎(学舎)の一番奥手に、非常階段の扉が在る事に気が付いて居
 たので、解散後、速攻で、其処に行って、其の時に言えなかった愚痴を叫んで視たという
 訳…だったんです。
 実は、あの時の私は、“誰にも聞かれて居ないだろう。”と、思って居たので、ストレス解
 消かの様に、大声で叫んで視たんです。
 でも、まさか、非常階段に人が居るとは思って居なくて、其の時の私の声を聞かれて居た
 という事もそうだったんですけど…。
 其の時に、ハンカチを落としてしまった事自体、自分自身、気が付いて居なかったので、
 実は、恥ずかしかったんです。
 だから、あの時に、“ハンカチを落としたよ。”と、声を掛けられて、“今の私の言った声を
 聞かれて居た?”と、言う事と…。
 “ハンカチを落とした?”と、言う事が相まって、恥ずかしくて、あの当時の私は、お顔
 を、良く、見れて居なかったんです。
 申し訳在りませんでした。」と…。



だが、其の当時の類は、勿論、其の事自体に気が付いて居たのだが、此の時の類は、司を揶揄う意味で、そう言って居ただけだったのだ。


なので、此の時の類は、其の当時のつくしの事を許すという意味で、つくしに返答の言葉を告げるのだった。


「道理で、あの当時の君の顔は、耳迄、真っ赤に成って居たし、下を向いたままだったか
 ら、俺の事も、良く、覚えて居なかったんだね。
 仕方無いから、許して上げるよ。」と…。


なので、此の時のつくしは、ホッとするかの様に、類に、お礼の言葉を告げるのだった。


「有難う御座います。」と…。


だからだったのだろう。
司だけじゃ無く、静も、類とつくしの会話を聞いて居て、納得するのだった。



【他のメンバーの発覚…<あき桜  ①>】


そして、其の後の司は、あきらと桜子を、つくしに紹介し始めて居たのだった。


「こいつも、俺の幼馴染で親友で在り、美作商事 専務の美作あきらだ。
 で、其の横に居るのが、あきらの嫁さんだ。
 旧姓は、三条だ。
 お前も知ってるだろ?
 旧華族の三条家の出身だ。
 今は、美作桜子だが…な。」と…。



其処で、此の時のつくしは、司からの話しを聞いて居て、挨拶を交わす事を忘れて迄、自身の頭の中で変換して、考えて居たのだった。


“旧華族の三条家の出身…⁉
 現在の名前は、『美作桜子』…。
 って事は、『三条桜子』…って事だよね?”と、驚愕し乍らも…。



其処で、そんな様子のつくしを、何も言わず、唯、じーっと、観て居た桜子は、つくしに声を掛けるのだった。


「やっと、先輩は、私にも、気が付いてくれたんですね。
 流石、先輩ですわ。
 遅いですわよ(笑)。」と、笑い乍ら…。


だが、此の時のつくしは、以前のつくしと桜子かと思わせるかの様に、話しし始めるのだった。


「ごめん、ごめん。
 桜子が、此の場に居る事に、気が付いて無かったよ。
 此処(東京メープルのラウンジのVIPルーム)に入って来た時の私は、先ずは、優紀を探
 して居たし…。
 其れよりも、桜子が、此の場に居る何て、思いもし無かったし…。
 だからこそ、桜子の存在を気にする訳無いでしょ!
 桜子…遅いは無いわよ。」と…。


実は、此の時のつくしは、桜子に、そう話し乍らも、段々と、不貞腐れるかの様に、話しして居たのだった。


だからだったのだ。
此の場に居た他のメンバーの誰もが、思って居たのだった。


“本当に、二人は、仲が良かったんだな(ね)。”と…。



其処で、類が、つくしと桜子の会話に割って入るかの様に、訊き始めるのだった。


「如何して、三条は、其のドクターの事を、『先輩』って、呼んでるの?」と…。


だからだったのだ。
つくしの事を、『先輩』って、呼んで居る桜子が代表かの様に、返答するのだった。


「其れは、私から、そう呼ばせて貰う様に成ったから…何です。」と…。


そして、此の時の桜子は、“メンバーの全員に分かって貰える様に…。”と、更に、続けて、其の理由を話しし始めるのだった。


「実は、其れは…。」と、言い乍ら…。


だが、此の場に居たメンバーには、分かった様な、分からない様な…。
そんな感じだった事は言うまでも無かったのだが…。

結婚自体を諦めて居た男・結婚に夢を描いて居た女…<総優>  番外編



<此の二次小説『結婚自体を諦めて居た男・結婚に夢を描いて居た女…<総優>  番外
 編』は、『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>』の本編の途中では在りますが…。
 12月3日が『総二郎君のBirthday』という事で(既に、過ぎてしまって折りますが)、本
 編の『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>』と絡めて、綴って折ります。
 <つかつく>では無く、つくしと優紀との会話を絡めて、<総優>として、綴って折りま
 す。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  3.』のエピローグ と 『結婚出来な
 い男・しない女…<つかつく>  15.』の続き <つくしと優紀とのビデオ通話での会
 話の続き>】


実は、其の後のつくしと優紀とのビデオ通話での会話には、続きが有ったのだ。


其の後のつくしは、あの日、優紀とTELで話しした日から、ずーっと、気に成って居た事が有ったのだ。
(勿論、あの日とは、司とつくしが、初めて会ったあの部長会議の日の事なのだ。)


なので、何時かは、其の話しについて、“優紀には、訊かなくっちゃ‼”と、つくし自身、ずーっと、考えて居たのだ。


そして、やっと、其のつくしの考えが、実行に移せる日が遣って来たという訳…だったのだ。
なので、つくしは、訊いて視る事にしたのだった。
優紀が、つくしからの話しを聞いて、驚愕顔に成って居る共も知らずに…。


「で…ね。
 実は、前から、優紀に訊きたかった事が有ったのよ。
 今、訊いて良いかな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、“つくしから、何を訊かれるのだろうか?”と、思い乍らも、了承するのだった。


「うん、良いよ。」と…。


其処で、つくしは、自身が優紀の事に関して、ずーっと、気に成って居た事を、優紀に訊き始めるのだった。


「私が、司と初めて会った日に、私は、優紀にTELを掛けたでしょ⁉
 其の時、優紀さぁ~、TELで言ってたじゃん!
 西門さんと優紀が出会った時の事を…。
 あの時に、優紀が言ってたでしょ⁉
 “つくしには、詳しく、伝えて居なかったんだけど…。”とか…。
 “つくしに言えば、心配されると思って居たから…。
  だから…ね。
  つくしに、詳しく言えなかったの。”って…。
 あの日の優紀とのTELの時は、私自身、司の事で、イライラして居たし…。
 優紀の話しも、良く聞こうともせず、受け流しして居た所も有ったから…さ。
 聞き返す事もし無かったんだけど…。
 良~く考えたら、私、優紀が、如何して、西門さんと結婚したのか?
 詳しく、話しを聞いて無かった様な気がするのよね。
 ねぇ、優紀は、全く、違う世界の男性(ひと)と結婚して、後悔して無いの?」と…。


其処で、優紀は、“つくしは、私の話しを受け流しして居たんだぁ~。”と、思い乍らも、“何時かは、つくしにも、ちゃんと、話しし無くちゃ。”と、思って居た事も有り、つくしに、話しし始めるのだった。


「うん、後悔はして無いよ。
 でも、不安は有ったかな?
 だって…さ。
 其れ迄、私が生きて来た世界とは、全然、違う男性(ひと)との結婚だったし…。
 其れに、周りからは、色々、言われて居たし…。
 でも…ね。
 総二郎さんだけじゃ無く、家元と家元夫人が私を守ってくれて居たから、“結婚するんだ
 ったら、此の男性(ひと)かも…。”って、自然と思えたのかも知れない。
 だから、後悔はし無かったかな。」と…。


其処で、つくしは、確信を突くかの如く、更に、優紀に、訊き始めるのだった。


「そうかぁ~、優紀は、後悔して居ないんだね。
 其れだけ、優紀は、幸せって事だよね。
 其れと、優紀は、あの時、言って居たでしょ?
 “数年前に、高校の茶道部の先輩と、ばったり、再会してね。
  其の先輩から、お茶の先生を紹介してもらって、実は、其れから、また、お茶を続けて
  たんだよね。
  其れで、知り合ったのが、今の旦那様…。
  つくしには、詳しく、伝えて居なかったんだけど…。”って…。
 如何言う意味よ。
 私じゃあ、言えない話しって事…?
 あの時に、折角、優紀から誘って貰ったお茶会も、結局、出席出来なかったし…。
 未だに、其の意味を訊けず仕舞いだし…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、“あの時の事かぁ~。”と、思い乍らも、話しし始めるのだった。


「別に、つくしだから、言えない話しって訳じゃ無いよ。
 でも…ね。
 今だから、言える話し何だけど…さ。
 実は、私と知り合う前の総二郎さんは、遊び人で有名な男性(ひと)だったの。
 其れこそ…。
 『千人斬り』が、総二郎さんの目標だったらしいし…。
 (勿論、つくしが、其の後、『千人斬り』の意味合いを、優紀に訊いて来た事から、優紀
  がつくしに説明した事は言うまでも無い。)
 でも、私と付き合う様に成ってからの総二郎さんは、そう言う事はし無く成ったんだけ
 ど…ね。
 だから…ね。
 つくしには、詳しく、伝える事が出来無かったの。
 つくしの事だから、私の事を心配して来ると思って居たし…。
 だから、つくしからの心配は、何も要らないから…ね。
 其れに、実は、総二郎さんと私が知り合ったのも、偶然から…だったの。
 前にも言ったけど…さ。
 私は、高校の茶道部の先輩に、お茶の先生を紹介してもらったのよ。
 其のお茶の先生というのが、総二郎さんのお母様…。
 所謂、西門流 家元夫人…だったの。
 最初は、拒んだんだけど…。
 “更ちゃん(優紀の高校時代の茶道部の先輩)からの紹介なら、優紀さんには、私が、享
  受するわね。”と、仰って下さって、自然と、(西門流)家元夫人とは、親しく成った
 のよ。
 で、私は、何時(いつ)しか、(西門流)家元夫人から、総二郎さんの愚痴を聞く様に成
 って、総二郎さんに興味を持つ様に成ったの。
 “どんな男性(ひと)…何だろう⁉”って…。
 で、其れから、そんなに日にちが経って居ない間に、偶然にも、総二郎さんと出会ってし
 まったの。
 私のお稽古が終わって、帰ろうかと玄関に居た時に、総二郎さんが(西門邸の)本邸じゃ
 無い通用門から入って来て、ばったり、総二郎さんと会ってしまったの。
 で、其の日から、総二郎さんと何回か会って行く内に、総二郎さんとご一緒に食事に行っ
 たり、一緒に映画を観に行ったりして、自然と、総二郎さんとのお付き合いが始まって居
 たの。
 “今から考えると…よ。
  俺と優紀が、あん時(あの時)に出会ったのも、きっと、俺と優紀を会わせる為に、お
  袋(西門流 家元夫人)が考え出した、お袋(西門流 家元夫人)の策略だったんじゃ
  ねぇ(無い)のか?”って、総二郎さんは、言うんだけど…。
 (西門流)家元夫人から、真相を聞いた訳じゃ無いから、未だに、分からないの。
 勿論、私が、つくしに話しして来た様な小さい頃からの私の夢の中の結婚とは、全く、違
 う結婚に成ってしまったけど…。
 其れでも、私が、小さい頃から夢見て居た結婚と違って居たとしても、今の私は幸せだ
 し、総二郎さんと結婚して良かったと感じてるよ。
 其れに、総二郎さんは、小さい頃から、総二郎さんの将来は、“西門流の為に有る。”と、
 言われ続けて来たらしいの。
 だから、総二郎さんは、結婚自体を諦めて居たらしいのよね。
 云わば…。
 “自分自身の将来は、無いも当然だろう。”と…。
 だから、総二郎さんからも、“今が、一番幸せだ‼”と、私は、言って貰ってるし…。
 だから、私は、幸せだし、此の結婚に、後悔は無いと断言出来るよ。
 だから…ね。
 つくしは、心配し無いでね。」と…。


云わば…。
総二郎は、『結婚自体を諦めて居た男』と云えたのだ。
そして、優紀は、『結婚に夢を描いて居た女』と云えたのだった。



だからだったのだろう。
此の時のつくしは、優紀に言えた言葉だったのだ。
少し、羨ましく成り乍らも…。


「ご馳走様…。」と…。



だが、此の時の優紀は、態と、つくしに、そんな風に話しして居たのだった。
実は、其れが、桜子の策略だったのだから…。


実は、桜子も知って居たのだ。
つくしには、結婚願望が無い事を…。


だからこそ…。
此の時の桜子は、作戦に打って出て居たのだった。



こうして、此の時のつくしは、優紀からの話しを聞いた事で、総二郎と優紀との馴れ初めを知ったのだった。


そして、少しでは在ったのだが…。
つくしは、つくし成りに、司との事を考え始めて居たのだ。


“此のままで良い訳が無い。”と…。



だが、ビデオ通話でのつくしとの会話の中で、優紀は優紀で、つくしの顔付きを観て居て、思って居たのだった。


“つくしにとって、良い傾向かも知れない。”と…。


だからこそ…。
此の時の優紀は、“桜子さんに、良い報告が出来る。”と、喜んで居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、其の後、つくしとの会話の最中でのつくしの顔付きも含めて、全てを、桜子だけに報告して居たのだった。


なので、此の時の優紀と桜子のそれぞれは、其の後、つくしと会える事を、楽しみにして居たのだった。



fin



<此の二次小説『結婚自体を諦めて居た男・結婚に夢を描いて居た女…<総優>  番外
 編』は、番外編の為に、短めにて、終了して折ります事を、お詫び申し上げます。>

Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  プロローグ ①


12月3日…総二郎君のBirthday



<先ず、お詫びします。
 本日、12月3日は、『総二郎君のBirthday』だというのに、冒頭から、<総優>にとって
 は、悲しい場面から入って居ます。
 【プロローグ】と言う事で、了承の程、宜しくお願い致します。>
 


【プロローグ ①】


此の日の総二郎と優紀は、最後の日を迎えて居たのだ。


云わば…。
此れ迄、恋人として、付き合って居た総二郎と優紀の付き合いは、此の日を最後に、別れ別れの道を進む事と成ったのだ。



其れは、何を隠そう。
総二郎が、“西門流 次期家元を襲名して居たから…。”と、云う事が、最大の理由だったのだ。


しかも、此の総二郎と優紀の別れは、総二郎と優紀を別れ別れにさせる為に、仕組まれた『別れ』だと云えたのだった。



其の仕組まれた総二郎と優紀との『別れ』の原因とは…。
実は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が仕組んだ事案だったのだ。


実は、『西門流』に相応しい家柄の女性との縁談を進めて居た総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、総二郎には内緒で、マスコミに発表して居たのだ。
【西門総二郎が婚約した】と…。



実は、西門流 家元と家元夫人の息子で在る 総二郎は、其の話し(総二郎の婚約話)の件を、自身の両親で在る 西門流 家元と家元夫人から、一切、知らされて居らず(総二郎自身は、聞いて居ないつもりだったのだ。)、総二郎が、其の話しの詳細を、後(のち)に知ったのは、あきらからの知らせで知ったのだった。


だからだったのだ。
あきらからの知らせで其の件を知った総二郎は、勿論、自身の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に、談判した事は言うまでも無かったのだ。


「俺は、家元と家元夫人が用意した女と、婚約した覚えはねぇ。
 俺が婚約するなら、“其れは、優紀だ‼”と、俺は、此の前、家元に伝えた筈だが…。」と…。


だが、そんな総二郎からの談判に応じる気配を見せない総二郎の父親で在る 西門流 家元は、総二郎に一喝するのみだったのだ。


「お前には、言って置いた筈だ。
 “お前には、縁談が入って居る。”と…。
 だが、お前は、私の話し等、一切、聞こうともせず、聞く耳も、持って居なかった筈だ。
 其の為に、お前は、私の言った話しを聞き逃した。
 私は、お前に、伝えて置いた筈なのだから、お前が聞いて居ないという事は可笑しな話
 だ。
 私は、お前に、伝えて置いただろう。
 “「西門流 次期家元で在る 西門総二郎は、先日、婚約を交わした。」と、マスコミに
 報告する。”と…。
 其れに、お前は、応じた筈だ。」と…。


其処で、総二郎は、更に、自身の父親で在る 西門流 家元に談判するのだった。


「“「西門流 次期家元で在る 西門総二郎は、先日、婚約を交わした。」と、マスコミに
 報告する。”と、家元が私に仰った時に、“マスコミに発表する俺の其の相手は、優紀の事
 だろう。”と、私は、認識して居ました。
 ですから、家元の話しに応じました。
 ですが、まさか、家元が、私にそう仰った意図が、そうでは無かったのだと知り、私は、
 愕然としました。
 家元は、私と優紀を、騙したという事ですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、総二郎に、更に、一喝するのだった。


「私が、お前等を騙したとは、何を以て、そう言って居るのか?
 私は、事前に、お前に、話しして置いた筈だが…。
 私の話しを、ちゃんと、聞いて居なかったお前が悪いのでは無いのか?」と…。



だが、其れでも、総二郎からして視れば…。
今の此の現状は、とても、許される話では無いのだ。


何故なら…。
マスコミに発表された総二郎の婚約者とされる女性の名前は、優紀では無く、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が進めて居た縁談相手の女性の名前だったのだ。


だからこそ…。
此の時点に於いての総二郎は、勿論、慌て始めたし…。
“何か攻略法はねぇのか?”と、思案もして居たのだ。


勿論、此の時点に於いての総二郎は、F3&T3の力も借り様として居た事も、また、事実だったのだ。


だが、相手は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人なのだ。
総二郎よりは、上手の相手と云えたのだ。


勿論、其れは、F3&T3にも云えた話しだったのだ。


しかも、総二郎の幼馴染で親友で在る 司と類とあきらのそれぞれの父親にも、司と類とあきらのそれぞれは、相談を持ち掛けて視たのだが…。
実は、総二郎の父親で在る 西門流 家元の幼馴染で親友で在る 司と類とあきらのそれぞれの父親には、何も言えない状況だと云えたのだ。


何故なら…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が結婚した其の当時の経緯を知って居る司と類とあきらのそれぞれの父親にとっても、“其れが、当然の事…。”と、認識して居たのだ。


所謂、司と類とあきらのそれぞれの父親は、“其れが、『三道』と、言われて居る 日本三大伝統芸能の一つで在る 『茶道』を継いで行く者の務めだろう。”と、認識して居たという訳…だったのだ。


そして、其の事を強く思って居たのも、また、総二郎の父親で在る 西門流 家元という訳…だったのだ。


何故なら…。
其の当時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、其の当時、お付き合いして居た女性と、別れさせられた経緯が有ったのだ。
しかも其れは、総二郎の祖父で在る 前 家元に寄って…だったのだ。


云わば…。
其の当時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の父親で在る 前 家元に寄って、其の当時、お付き合いして居た女性と別れさせられた経緯が有ったという訳…だったのだ。



だからと云って、同じ事をして良いという訳では無い。


しかも、時代は進んで居るのだ。
現代に於いて、そう言う時代では無い事自体、誰もが分かる事案なのだ。


だが、総二郎が居る世界は、『三道』と、言われて居る 日本三大伝統芸能の一つで在る 『茶道』を継承していかなければ成らない身なのだ。


だからこそ…。
“『西門流』に相応しい家柄の女性と結婚させなければいけない。”と、総二郎の父親で在る 西門流 家元が考えて居たとしても、何ら、不思議な話しでも無かったのだ。


其れ程、総二郎が居る世界は、『三道』と、言われて居る 日本三大伝統芸能の一つで在る 『茶道』を継承していかなければ成らないだけじゃ無く、『茶道』を重んじる必要性が有る世界なのだ。


云わば…。
『茶道』とは、軽視してはいけない『伝統芸能の一つ』なのだ。



勿論、其の事自体、総二郎自身も、認識して来たのだ。


だからこそ…。
子供の頃からの総二郎は、自身の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に寄って、植え付けられて来たのだから…。


「お前の将来は、『西門流』と共に有る。
 お前の将来は、『西門流』に相応しい女性との結婚に成る。
 其れが、『茶道 西門流』を継承して行く者の務めだ。」と…。


総二郎の父親で在る 西門流 家元が、そうして来た様に…。


だからこそ…。
此れ迄の総二郎は、女性とは遊んで来たのだが、誰にも本気には成らなかったのだ。


勿論、総二郎にとって、本気に成る様な女性と知り合う事は無かったのだ。
実は、其れは、幼少期当時から青年期に掛けての総二郎にとっての初恋の相手 『更』…以外は、という事だったのだが…。



だが、総二郎にとって、初めて、本気で、心の底から好きに成った相手が、『優紀』…だったのだ。


そして、本気で、心の底から好きに成った優紀と云う女性は、総二郎にとって、初めて、結婚を意識させた相手でも有ったのだ。


だが、本気で、心の底から好きに成った其の相手で在る 優紀を、見す見す、手放さなければ成らない事案が起こってしまったという訳…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀と、駆け落ち迄、考え始めて居たのだ。



だが、其処で、其の事を知った優紀は、総二郎を諭して居たのだ。


何故なら…。
実は、優紀には、既に、覚悟が出来て居たのだから…。


“総二郎さんは、『茶道 西門流』を背負って立つ男性(ひと)…。
 そして、『茶道 西門流』を継承して行くべき男性(ひと)…。
 だからこそ…。
 何時(いつ)か、総二郎さんと私は、別れなくてはいけない時期が来るのだろう。
 其の時が来た時に、私自身が崩れてしまわない様に、今から、ちゃんと、覚悟して置かな
 くちゃ…。”と、自分自身に言い聞かせるかの様に…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、総二郎に言えた言葉だったのだろう。


「総二郎さんは、『茶道 西門流』を背負って立つ男性(ひと)…。
 そして、『茶道 西門流』を継承して行くべき男性(ひと)…。
 だから、総二郎さんと私の二人だけの今の生活は、『まやかし』でしか無いと思います。
 “何時(いつ)かは、こういう日が来るだろう。”と、私は、ずーっと、思って居ました。
 “ついに、此の時が来てしまった。”と、私は、思って居ます。
 総二郎さん…今迄、本当に、有難う御座いました。」と…。



実は、此の時の優紀は、総二郎の目の前では、一切、涙を見せなかったのだ。


勿論、此の時の優紀自身、総二郎との別れが、悲しくない訳等無かったのだ。


だが、“其れが、総二郎さんと私の宿命なのだろう。”と、認識もして居た優紀は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に、物分かりの良い女性で居たのだった。


だが、其の事が返って、総二郎を怒らせる結果と成って居たのだった。