tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  13.




此の日の司は、あきらとの打ち合わせの日だったのだ。


此の日の司とあきらは、余談無く、打ち合わせに徹して居たので、スムーズに、打ち合わせが終了して居たのだ。


だが、一度(ひとたび)、打ち合わせが終了すれば、あきらは、素早く、余談に移って居たのだ。


「で、司君の其の後は、如何、成ってんだ?
 俺等には、何の連絡も無い様だが…。」と…。


其処で、司は、尚も、資料を確認し乍ら、あきらに、聞いて居たのだ。


「一体、何の事だよ⁉」と…。


だが、此の日のあきらは、尚も、司を突っ込むのだった。


何故なら…。
あきらは、類と総二郎から、司に、其の後について、聞いて来る様に、頼まれて居たから…だったのだ。


「だから…よ。
 “道明寺総合病院の女ドクターとは、あれから、如何、成ったんだ?”と、俺は、お前に、
 聞いてる訳だ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、面倒臭そうに、あきらに、言って除けるのだった。
溜息を突き乍ら…。


「はぁ~
 付き合い始めたが…?」と…。


其処で、あきらは、怪訝な顔付きに成り、更に、司に、突っ込むのだった。
司から、理由を訊き出すかの様に…。


「じゃあ、何で、お前は、そんなに、不機嫌…何だ⁉
 お前と其の女医は、本来、付き合い始めて、まだ、そんなに、日が経ってねぇ筈だろ?
 付き合いたての男と女なら、本来、かなり、燃え上がってる頃じゃねぇの?
 其れなのに…よ。
 何で、お前は、そんな顔をしてんだよ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、更に、顔付きが険しく成り乍らも、あきらに話しし始めるのだった。
最初は、言い難そうに…。


「あぁ~、まぁ~、本来は、そうだろうな。
 本来なら、イチャ付きたくて、一緒に居たくて、傍に居たくて、お互い、触れて居たく
 て…って、言うのが、付き合ったばっかの恋人同士の発想だろ?
 けど…な。
 あいつは、違ぇんだよな。
 俺は、あいつと付き合う事に成ったんだから…よ。
 “少しでも、一緒に居てぇ。”と、思えばこそ、あいつと一緒に住む為に、あいつが住んで
 るマンションの最上階に、引っ越して遣った。
 だのに…よ。
 あいつは、今迄、住んでた部屋を、其のままにして置いて、“ゆっくり、仮眠を取りたい
 (てぇ)。”と、ぬかしやがって、時間の余裕が有る時にしか、上に上がって来ねぇ。
 俺と一緒なら、ゆっくり、出来ねぇって、言われてる様なモンだろ?
 有り得ると思うか?
 其れで、恋人だと言えんのか?
 其れで、付き合ってると、あきらは、思うか?」と…。


此の時の司の口は、つくしに対する此れ迄の愚痴が溢れるかの如く、出て来るのだった。



だからだったのだろう。
此の時のあきらは、大笑いしたい所を、敢えて、我慢して居たのだ。


何故なら…。
真剣な顔付きで、自身に言って来る司の気持ちも、此の時のあきらにとっては、男としても、分かるから…だったのだ。


其れに、司は、女性と此れ迄、付き合った事が無いのだ。


云わば…。
此の時の司は、初恋の女性と、初めて、付き合った事と成るのだ。


云う成れば…。
駆け引きを知らず、真っ向勝負で、相手に、挑んで居るで在ろう 司に、何が正解で、何が間違って居ると諭した所で、“そんな司が、俺の話し等、聞かねぇだろう。”と、此の時のあきらには、予想が付いて居たのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、司に対して、笑う事も、諭す事も、敢えて、し無かったのだ。



だが、此の時の司が、自身に返答を求めて居る事が分かり切って居たので、敢えて、あきらは、司に、言って遣る事にしたのだった。


「まぁ~、いろんな女が居るから…な。
 一概には言えねぇけど…な。
 ちょっと、其の女医は、クール過ぎるかも…な。
 けど…よ。
 お前は、そんなクールな女に、惚れた訳だろ?
 だったら…よ。
 諦めるしかねぇだろ。
 敢えて、ドシンと構えて、男気を、其の女医に魅せ付けて遣れよ。
 なぁ~、司君…よ。」と…。


だが、此の時の司の顔付きは、怪訝さが、滲み出て居たのだった。



そして、其の日のあきらは、道明寺HDの司の執務室を出た途端、類と総二郎に、LINEメッセージを送るのだった


『司から、話しを聞いた。
 今日の夜、何時もの所に集合な‼』と…。



何時もの所とは、類と総二郎とあきらの行き付けで在る 『会員制のラウンジ』…だったのだ。


其処で、あきらは、司から聞いた話しを、類と総二郎に、話しし始めるのだった。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、類と総二郎に話しした事で、漸く、心の底から笑えて居たのだ。


何故なら…。
コト、恋愛に関しては、未熟な司…。
そんな司を、あきらとて、揶揄るつもりは無い。


だが、余りに、司は、未熟過ぎて、“思春期じゃねぇんだから…よ。”と、本来のあきらは、司に言いたかったのだ。


其れは、あきらから話しを聞いた類と総二郎も同じだった様で、実は、此の時の類と総二郎は、笑い乍ら、言って居たのだ。



先ずは、「此れだから、恋愛初心者は…。」と、何処かで聞いた様なセリフを、また、言って除ける類…だったのだ。


だが、類とて、司と、左程、変わらないと云えたのだ。


何故なら…。
元々、類も、女性嫌いで、有名だったのだから…。


だからだったのだ。
類が結婚した相手も、其の延長上に居た相手と云えたのだ。



だからこそ…。
此の時の総二郎とあきらは、司の事を、そんな風に、言って除けて居る類に対して、実は、ツッコミを入れたかったのだ。


「お前も、司と、左程、変わんねぇだろ?」と…。


だが、そんな事を、類に言えば、不貞腐れる事を知って居る此の時の総二郎とあきらは、敢えて、類には、何も言わなかったのだ。



そして、此の時の総二郎は、あきらと同じ様な事を思って居たので、言えた言葉だったのだ。


「司は、幾つ…何だよ⁉
 中坊じゃねぇんだから…よ。
 もっと、大人な真面な恋愛は出来ねぇのかよ?」と…。


そして、あきらは、総二郎の話しに、賛同するかの様に、言って除けるのだった。


「そうだろ。
 俺も、司が、未熟過ぎて…よ。
 “思春期じゃねぇんだから…よ。”と、其の場で、司に、言いたかったわ。
 でも…な。
 そんな司に、笑いを堪えるのも、必死だったし…な。
 後が、大変に成るから…よ。
 言いたい事の半分も言わず、笑わず、司の前では、敢えて、我慢したけど…な。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、“閃いた‼”と、でも、言いた気に、ウインクをし乍ら、類とあきらに提案し始めるのだった。


「だったら…よ。
 司と其の女医を呼び出して、俺等 3組の夫婦の姿を魅せ付けて遣って、其の女医を刺激
 するっつーのは、如何だ?
 其れに、類とあきらは、まだ、其の女医を観た事がねぇんだろ?
 だったら…よ。
 呼び出した事で、其の女医を拝めんじゃねぇの?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の類とあきらは、総二郎からの提案に、賛同するのだった。


「「了解‼」」と…。



そして、其の後のF3は、それぞれの奥様に、司とつくしの話しを伝えて、集まる事を、F3の奥様方に了承させたという訳…だったのだ。


そして、其の場では、或る事が、次々と、発覚するのだった。



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  13.』は、切りが良い為
 に、短めにて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

椿と司姉弟、そして、つくし【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編




【『司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編』 と 
 『タマの行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編』の其の後】


自身の姉で在る 椿が、つくしと会って、つくしと話しした会話について、タマから聞いた此の時の司は、更に、怒り爆発だったのだ。


しかも、此の件に関して、司の姉で在る 椿は、一切、自身の弟で在る 司には何も言わずに、つくしと会って話しして居たのだ。


だからだったのだろう。
其の後の司は、“姉ちゃんとは、一度、話ししねぇと…な。”と、考えて居たのだった。



一方の司の姉で在る 椿は、つくしと会って話し出来た事で、思って居たのだった。
自分自身を称えるかの様に…。


“司の為に、私は、良い仕事をしたわ。
 此れで、つくしちゃんは、司に、心が傾くと思うわ。
 私の話しを聞いたつくしちゃんは、きっと、『お涙頂戴』だったかも…知れないわ。
 其れに、此れで、きっと、つくしちゃんは、司に惚れると思うわ。”と…。



実は、此の時の司の姉で在る 椿は、既に、つくしが将来の自身の義妹と成ると思い込んで居たのだ。


しかも、既に、つくしの事を気に入ってしまった司の姉で在る 椿は、自分自身の行動を、自分自身で、褒め称えるかの様に、タマに話しして居た程…だったのだ。



勿論、司の姉で在る 椿からそんな話しを聞いた此の時のタマは、そんな司の姉で在る 椿の行動を、呆れて居たという訳…だったのだ。


何故なら…。
其の後の司の姉で在る 椿は、其の話しを自身の弟で在る 司に話ししたくて、したくて、毎日の様に、司の帰りを、今か今かと待って居たのだ。


だが、其の頃の司と云えば…。
つくしの下に行脚の日々だったのだ。


だからだったのだ。
毎日、執務の遅れを取り戻すかの様に、司は、世間では、「午前様…。」と、言う様な時間帯での帰宅だったのだ。


だからこそ…。
どれだけ、司の姉で在る 椿が、自身の弟で在る 司の帰宅を待って居様共、会えずに、毎日を終えて居たのだった。



そんな頃の事だったのだ。
“姉ちゃんとは、一度、話ししねぇと…な。”と、考えて居た事も有り、実は、其の日の司は、早目の帰宅だったのだ。


何故なら…。
其の日のつくしは、執刀医として、急患の手術を担当する事に成ったから…だったのだ。


だからだったのだ。
此の日の司は、つくしとは会えず仕舞いで、道明寺HDにて、執務を熟すしか無かったのだった。


なので、此の日の司は、必然的に、帰宅時間が早まったという訳…だったのだ。



そして、司が、ダイニングにて、ディナーを食して居た時の事だったのだ。


タマから、司の帰宅の連絡を受けた司の姉で在る 椿は、慌てて、ダイニングルームに向かって居たのだった。


何故なら…。
“此の時を逃せば、此の件に関して、当分の間、司とは、話し出来無いかも知れない。”と、椿が思ったから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司の姉で在る 椿は、慌てて、ダイニングルームに向かって居たという訳…だったのだ。



そして、此の日の司の姉で在る 椿は、ノックもせずに、行き成り、ドアを開ける成り、司に声を掛けたのだった。


「司、やっと、会えたわ。
 司と話ししたくて、ずーっと、司の帰りを待って居たのよ。
 ほんと、あんたって、何時迄経っても、人の気持ちを理解出来無い男よね?」と…。



だが、司は、司で、自身の姉で在る 椿に対して、言いたい事は、山の様に有るのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、自身の姉で在る 椿から、言われ放題では居られなかったのだ。


云わば…。
此の時の司は、言いたい放題の自身の姉で在る 椿に、文句の一つや二つ、言いたかったという訳…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、自身の姉で在る 椿に言えた言葉…だったのだ。


「はぁ~??
 其れは、こっちのセリフだろ⁉
 姉ちゃんも、俺に、何も言わずに、何で、勝手に、あいつに会ってんだよ⁉
 今の俺は、“あいつに、振り向いて貰いてぇ‼”と、必死で、頑張ってるつーのに…よ。
 其れを、姉ちゃんが、邪魔して如何すんだよ‼」と…。


其処で、此の時の司の姉で在る 椿は、“心外‼”と、でも言いた気に、自身の弟で在る 司に、反論の言葉を、言って除けるのだった。


「何、言ってんのよ。
 私は、司の事を思えばこそ…。
 つくしちゃんと会って、司の事を話しして来たんじゃ無いの。
 感謝され共、文句を言われる謂れは無いわよ。」と…。



だが、根本的に、司の姉で在る 椿は、勘違いを起こして居る所が有るのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の姉で在る 椿に、話しし始めるのだった。


「あのなぁ~、姉ちゃん…。
 俺とあいつは、まだ、何も始まってねぇんだよ。
 あいつは、俺の事を、唯の上司としか思ってねぇ。
 其れに、あいつは、俺には、媚びねぇし、靡いても来ねぇ。
 だが、俺は、今、必死で、あいつに振り向いて貰おうと頑張ってる最中だっつーの‼
 其処に、姉ちゃんが、水を差して、如何すんだよ。
 だから…よ。
 俺とあいつの事は、何も言わず、唯、見ててくれねぇか?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の司の姉で在る 椿は、驚愕だったのだ。


だからだったのかも知れない。
椿の頭の中では、驚愕の言葉で、渦を巻いて居る様な状況だったのだ。


“えっ??
 司とつくしちゃんは、婚約したんじゃ無くて、まだ、何も、始まって居ないというの⁉
 と言う事は、司とつくしちゃんは、お付き合いをして居なかったという事よね?
 と言う事は、もしかして、私は、余計な事をしたという訳…よね?
 如何し様…かしら?
 私は、司とつくしちゃんには、申し訳無い事をしてしまった様ね。”と…。



だが、此の時の司の姉で在る 椿は、一応、言い訳かの様に、自身の弟で在る 司に話しし始めるのだった。


「そうだったのね。
 私は、てっきり、司とつくしちゃんは、お付き合いを始めて居ると思って居たし…。
 お母様からのお話しを聞いて居ると、お父様とお母様は、司とつくしちゃんとのお付き合
 いを歓迎為さって居る様子にも、私には取れて居たのよ。
 だから…ね。
 てっきり、司とつくしちゃんは、お付き合いを始めて居て、婚約の話迄、話しが進んで居
 ると思って居たのよ。
 勿論、私とお話しして居る時のつくしちゃんの様子を見て居て、“司の方が、つくしちゃ
 んの事を好きに成ったんだろう。”と、見て取れたし…。
 “下手をすれば、司が、強引に、つくしちゃんに迫ったのかも知れない。”とも、思った
 訳…よ。
 だからこそ…。
 つくしちゃんには、涙を誘う様な話しをして置いたのよ。
 其れも、もしかして、全て、無駄だったという訳…なの。
 有り得ないわ。 
 折角、饒舌に話ししたというのに…。
 其れに、“やっと、私にも、つくしちゃんの様な妹が出来るのね。”と、思って居たの
 に…。
 だから…ね。
 司…私の為にも、つくしちゃんを、早く、ゲットしちゃいなさい。」と…。


其処で、司は、思って居たのだ。


“何で、ババア迄、其の事を知ってんだよ⁉”と…。



だが、此の時の司は、自身の姉で在る 椿に、言って除けるのだった。


「だから…よ。
 姉ちゃんは、何もし無くて良いから…よ。
 其れに、姉ちゃんは、唯、黙って、俺とあいつの事を見ててくれたら、良いから…よ。
 だから…な。
 俺とあいつが、正式に、付き合う様に成ったら、ちゃんと、姉ちゃんに報告する。
 其れ迄は、あいつと会わねぇでくれ‼
 あいつが、困惑してるらしいから…よ。」と…。


だからだったのだ。
自身の弟で在る 司からの要望の話しを聞いた此の時の司の姉で在る 椿は、“失敬な‼”と、でも言いた気だったのだが…。
既に、つくしの事を気に入ってしまった此の時の司の姉で在る 椿は、“司とつくしちゃんの二人が、上手く行って欲しい。”と、思って居た事も確かだったので、司の言い分に、了承の意を伝える事にしたのだった。


「分かったわよ。
 司の言う通りにすれば、良いのよね?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の姉で在る 椿に、返答するのだった。


「ああ、そうしてくれ‼」と…。


そして、其の後の司は、自身の姉で在る 椿からの邪魔が入る事無く、つくしに向かって居たという訳…だったのだ。



そして、更に、其の後の司は、漸く、つくしと付き合う事が出来たという訳…だったのだ。
勿論、此の時の司は、直ぐには、自身の姉で在る 椿に、其の事実を言わずに置いたのだ。


何故なら…。
既に、つくしの事を、気に入って居る司の姉で在る 椿なのだ。
司の姉で在る 椿が、自身の弟で在る 司からそんな話しを聞けば、間違い無く、直ぐにでも、日本に帰国して、つくしを独り占めし様とする事は間違い無いのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、直ぐには、自身の姉で在る 椿に、其の事実を言わずに置いたという訳…だったのだ。



というのも、実は、司自身、つくしと付き合い始めたと言っても、中々、つくしと二人切りに成る事が出来ずに居たのだ。


何故なら…。
つくしは、外科のドクター…なのだ。
何時何時(いつなんどき)、呼び出しが掛かるか分からないのだ。


だからこそ…。
付き合い始めたと言っても、司とつくしの二人だけで、デートが出来る環境に無く、また、司とつくしの二人だけで、無闇に、外で会えば、誰に見られて居るか、分からないのだ。


なので、マンションにて、司とつくしの二人だけで、時間を過ごす方が、つくし自身も、楽だと云えたのだ。


だからこそ…。
司は、つくしとの生活を、誰からも、邪魔されない為にも、つくしが住まいとして居るマンションの最上階に、自身とつくしとの生活の場を設けて居たのだ。


だが、此れ迄、つくしが住まいとして居たマンションの部屋を、其のまま、借りた状態にして居た事から、此の頃のつくしが、仮眠を取りたい時には、其の部屋で、仮眠を取って居たのだ。


実は、つくし自身、今迄の部屋にて、仮眠を取りたいと言う理由は、“誰にも邪魔されずに、短い時間でも、ぐっすり休みたい。”と、いう思いが働く事から、そうして居たのだ。


だが、其の事を知って居た司は、そんなつくしの事を、怒って居たのだ。


何故なら…。
“何の為に、俺が、こっち(マンション)に来たと思ってんだ?”と、司が思って居たから…だったのだ。


そんな司が居る事を知って居たつくしだったのだが、自身の生活リズムを崩される事を良しとして居ないつくしだったので、敢えて、知らん顔に徹して居たのだった。



という訳で、司の姉で在る 椿が、其の後の自身の弟で在る 司とつくしの付き合いを知る事は、大分、後に成ってからという訳…だったのだ。



fin

タマの行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  12.』のエピローグ】


タマは、自身の雇い主で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、司の件に関して、話しを聞いて居たのだ。



其処で、タマは、司が帰宅する事を、“今か今か…。”と、待って居たのだ。


其処に、漸くと言っても過言じゃ無い様な時間帯に、司は、道明寺邸に帰宅したのだった。


所謂、此の日の司の帰宅時間は、世間では、「午前様…。」と、言う様な時間帯での帰宅だった事は言うまでも無かったのだ。


勿論、此の日の司は、遊んで居た為に帰宅時間が遅く成った訳では無く、道明寺総合病院への行脚の為に、本来の司の執務が遅れて居たのだ。
其の為に、執務に追われて居た司は、自身の帰宅時間が遅く成って居たという訳…だったのだ。



だが、タマは、其れでも、“今か今か…。”と、司の帰りを待って居たのだ。


何故なら…。
此の時のタマにとって、自身の雇い主で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞かされた司の話しは、タマ自身、とても、興味の在る話しだったから…なのだ。


だからだったのだろう。
此の時のタマは、自身の自室に足早に向かおうとする司の後を追い乍らも、司に聞いて居たのだった。


「坊っちゃんは、タマに報告する事が有っただろさね?
 タマには、何も、報告無しですかい?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、執務に追われて居た事も有り、疲れて居たのと同時に、つくしには、全く、相手にされて居ないという現実に、更に、疲れを感じ、早く、ベッドに入りたかったのだ。


だからだったのだ。
タマからのそんな話しを聞かされた事で面倒臭く成り、更には、疲れが、どっと出た事で、額を抑える仕草をし乍らも、タマに訊くのだった。
怒りを込め乍らも…。


「タマは、俺に、何が言いてぇんだよ⁉
 今日の俺は、疲れてんだ‼
 訊きてぇ事が有んだったら、明日にしろ‼」と…。


だが、其処は、タマ…なのだ。
司が、如何出て来るか位は、お見通しだったのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、司に言えた言葉だったのだろう。


「そうでしょうとも…。
 坊っちゃんの顔には、疲れが滲み出てるさね。
 ですが…ね。
 ここ最近の坊っちゃんの中では、心境の変化が有った様に、タマには、お見受けします
 が…ね。
 実際の処、坊っちゃんの中で、心境の変化が有ったんじゃ無いでしょうかね?
 ちゃんと、タマにも、ご報告為さいまし…。
 事情を知ってませんと、坊っちゃんを助けたくとも、タマは、助けられませんよ。
 其れで、宜しい様なら、タマは、此れ以上、坊っちゃんに、何も申しませんが…。」と…。


其処で、司は、更に、疲れを感じ乍らも、思って居たのだ。


“何で、タマ迄、知ってんだよ⁉”と…。


だが、司自身、“何れは、タマに助けを求めてぇ時も来るかも知れねぇな。”と、いう思いで、此の時の司は、正直に、タマに、話しし始めるのだった。



其処で、タマは、司から話しを聞いて、漸く、納得して居たのだった。


決して、自身の雇い主で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞いた話しを疑って居た訳では無かったのだ。


だが、此の時のタマにとって、此れ迄の司を考えた時…。
司が、女性を好きに成り、女性を受け入れる等と、此れ迄、想像して来なかったのだ。


実は、タマ自身、“将来の司坊っちゃんの結婚相手は、愛の無い政略結婚のお相手と成るだろう。”と、此れ迄、ずーっと、思って居たのだ。


だからこそ…。
そんな将来の司の事を思えば、ずーっと、不憫に思って居たのだ。


だが、そんな司に、好意を寄せて居る女性が現れたというのだ。


しかも、其のお相手で在る 女性は、道明寺総合病院の若き部長ドクターだと言うのだ。


だからだったのだ。
そんな司からの話しを聞いたタマ自身、“タマは、坊っちゃんが好意を寄せて居るという其の女性と、早く、会ってみたいモンさねぇ。”と、考えて居たとしても、何ら、不思議でも無かったのだ。



そして、タマが、そう思って居た所に、司は、更に、話しを続けて居たのだ。


「其れに、其の女医は、俺に、一切、媚びねぇ処か?
 笑顔も見せねぇ。
 其れに、其の女医は、俺に、反論ばかり言いやがる。
 けど…な。
 俺は、そんなあいつが良いんだわ。
 あいつは、俺には、媚びねぇし、一切、靡かねぇけど…な。
 俺が、今迄、見て来た、俺に媚びて来る様な女じゃねぇあいつが、俺にとって、居心地が
 良いんだわ。
 俺には、あいつ以外ぇ、考えられねぇし…。
 あいつなら、俺の横に居ても、しっくり来る。
 だから…よ。
 いざと成ったら、タマは、俺の味方に成ってくれよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、司からの話しを聞いて、嬉しそうに、司からの要望を受け入れるのだった。


「ハイハイ、分かりましたよ。
 其の女医が、将来の道明寺夫人と成る女性だと言うのなら、此のタマ…。
 坊っちゃんの味方に成らない訳にはいかないさね。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、タマという援軍を手に入れた事で、思って居たのだった。


“タマが居れば、あいつも、俺と結婚するしか無く成るだろ。”と…。



其処で、タマは、考えて居たのだった。


“もしかしたら、椿お嬢様も、奥様から、此の話しを聞いて、日本に帰国して帰って来るか
 も…さね。
 椿お嬢様が先走らない様に、椿お嬢様の動きを阻止し無ければ成らないさね。”と…。



だが、結局、司の姉で在る 椿は、日本に帰国後、先ずは、道明寺邸に帰る事無く、直接、道明寺総合病院に向かって居たのだった。


だからだったのだ。
そんな司の姉で在る 椿の行動を阻止する事が出来無かったタマは、後悔するしか無かったのだ。


何故なら…。
此の時のタマは、司の秘書で在る 西田から、司の其の後の行動だけじゃ無く、司の姉で在る 椿の行動に寄り、道明寺総合病院内で、司とつくしに対する噂話で持ち切りに成って居る事を、其の後、聞いたから…だったのだ。



そして、更に、其の後、つくしと会って来た椿が、満足そうな顔付きで、其の時の話しを、自身に話しして来る椿の姿を観て居たタマは、“はぁ~。”と、溜息しか出て来なかったのだ。


云わば…。
そんな司の姉で在る 椿の行動を、此の時のタマは、呆れて観て居たのだ。



だが、此の時のタマは、自分自身を、自分自身で、諫めて居たのだ。


何故なら…。
実は、此の時のタマは、既に、司の姉で在る 椿に言って居た筈…だったのだ。
“椿お嬢様の行動を、阻止し無ければ…。”と、いう使命感を持って…。


「椿お嬢様…。
 今後は、自分勝手に、行動為さらぬ様に、お願いしますよ。
 坊っちゃんが好意を寄せて居る其の女医に、(坊っちゃんが)会えなく成っても困ります
 から…さね。」と…。


だが、此の時のタマは、司の姉で在る 椿のそんな行動を、阻止する事が出来無かったのだ。


其れ処か?
其の後の司の姉で在る 椿は、結局、タマの知らぬ間に、再三に渡って、道明寺総合病院に現れて居たという訳…だったのだ。



実は、此の時の司の姉で在る 椿は、自身にそう言って来たタマの話し等、聞いて居なかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の姉で在る 椿は、“(自身の弟で在る)司の為に…。”と、いう思いから、つくしに会いに行こうとして居たのだった。


という訳で、“私の思いを、牧野先生に伝えて置きたい‼”と、考えて居た此の時の司の姉で在る 椿は、タマの思い等、全くのお構い無しで、自分勝手に、行動出来て居たのだ。


だからこそ…。
其の後の司の姉で在る 椿は、同じ様な話しを、再三に渡って、自身に話しして来たタマに言えた言葉だったのだろう。


「大丈夫よ。
 タマさんは、何時(いつ)も、心配性だから、そう言うけど…。
 司には、私が就いて居るんだから…。
 私に、任せて置いて頂戴‼」と…。




だが、其の後の司は、そんな自身の姉で在る 椿の行動を知った事で、そんな自身の姉で在る 椿に対して、怒りと共に、吠えるかの様に、自分自身の心の中で、思って居たという訳…だったのだ。


“クッソ~‼”と…。



だからこそ…。
其の後の司は、タマに、其の事を話しして居たのだ。


だが、実は、此の時のタマは、既に、其の後、道明寺邸に帰宅した司の姉で在る 椿から、そんな話しを聞いて居たので、司から、自身の姉で在る 椿の話しを聞く迄も無く、其の話しの件は、知って居たのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、司の姉で在る 椿から聞いて居た話しを、司にも話しして聞かせて居たのだった。


何故なら…。
“何れは、司坊っちゃんの耳にも入って来る話しだろうさね。”と、認識した事で、此の時のタマは、司に話しして居たという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
自身の姉で在る 椿が、つくしと会って、つくしと話しした会話について、タマから聞いた此の時の司は、更に、怒り爆発だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後の司は、“姉ちゃんとは、一度、話ししねぇと…な。”と、考えて居たのだった。
実は、此の時の司の頭の中では、自身の姉で在る 椿に対する怒り爆発状態だった事は、変わらぬままに…。



だが、此の時の司の姉で在る 椿は、つくしと会って話し出来た事で、思って居たのだった。


“司の為に、私は、良い仕事をしたわ。
 此れで、つくしちゃんは、司に、心が傾くと思うわ。
 私の話しを聞いたつくしちゃんは、きっと、『お涙頂戴』だったかも…知れないわ。
 其れに、此れで、きっと、つくしちゃんは、司に惚れると思うわ。”と…。


という訳で、つくしが将来の自身の義妹と成ると思い込んで居る此の時の司の姉で在る 椿は、つくしの事を気に入った事で、自分自身の行動を、自分自身で、褒め称えて居たという訳…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のタマは、そんな司の姉で在る 椿の行動を、更に、呆れて観て居たという訳…だったのだ。



fin