tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  5.



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  5.』は、2021.11.4中
 に投稿して折りますので、2021.11.4の連続投稿の様に投稿して折りますが…。
 実は、2021.11.5投稿分です。
 此方サイドの勝手な都合に寄り、2021.11.4中に投稿致して折ります事をお詫び申し上
 げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  1.』のエピローグ <司の両親で在る 
 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓の其の後> と 『結婚出
 来ない男・しない女…<つかつく>  2.』のエピローグ <司と道明寺総合病院 理
 事長との会話、そして、西田の驚愕>】


道明寺総合病院の会議室にて、執り行われて居た部長会議は、つくしの退席後も続いて居たのだ。


そして、つくしの退席後も続いて居た部長会議の終了後…。
各科の部長が退席した後、司は、理事長を引き留めて、話しし始めるのだった。


「理事長…。
 俺は、あの女に、“辞めろ‼”とは、言ってねぇ‼
 もし、あの女が、退職届を提出して来ても、受理しねぇでくれ‼
 で、もし、あの女が、退職届を提出して来た時には、俺にも、連絡して来てくれ‼」と…。


だからだったのだ。
理事長は、司に了承するのだった。


「勿論で御座います。
 “牧野先生…程、優秀なドクターは居ない。”と、私は、考えて折ります。
 其れに、“道明寺総合病院にとっても、牧野先生は、必要な方だ‼”と、私は、考えて折りま
 す。
 現在の道明寺総合病院から、牧野先生が居なく成れば、損失は大きいと言えます。
 ですから、もし、牧野先生が、私に退職届を提出したとしても、私は、其の退職届を受理
 する気等、毛頭御座いません。
 其れが、例え、道明寺副社長から、お叱りを戴いたとしても…。」と…。


だからだったのだ。
そんな話しを、理事長から聞かされた当の司は、顔付きが変わり、理事長に、言って除けるのだった。


「俺が、何時(いつ)、“受理しろ‼”と、言ったよ⁉
 ふざけた事を言うんじゃねぇよ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の理事長は、「申し訳御座いません。」と、頭を下げて、返答し乍らも、初めて見る司の態度に、驚愕するのだった。


何故なら…。
此れ迄の司は、『女嫌い』で有名だったのだ。


実は、其の事を知って居る現在の理事長にとって、今の司の態度は、其の事を知って居る理事長でさえも、自身の知る司の態度では無いと言えたのだ。


そして、其れは、司の秘書で在る 西田も、当然、理事長と同じ思いだったのだ。



そして、其の後の西田は、自身の上司で在る 司の変わり様に、もっと、驚愕する事に成るのだった。


其れは、自身の上司で在る 司と共に、西田が道明寺総合病院を後にして、リムジンに乗り込んだ時に、司から言われた一言に有ったのだ。


「西田…。
 あの女…『牧野つくし』についての全てを調べ上げろ‼」と…。


勿論、自身の上司で在る 司から、更に、「『牧野つくし』についての資料を提出しろ‼」と、言われれば、『牧野つくし』についての全てを調べ上げて、自身の上司で在る 司に、提出する事は、容易い話しで在る。


だが、そう自身に言って来た自身の上司で在る 司の顔付きの変わり様に、此の時の西田は、驚愕するしか無かったのだ。


何故なら…。
此の時の西田は、司に提出した『牧野つくしについての資料』を見て居た自身の上司で在る 司の顔付きを観てしまったのだ。


云わば…。
此の時の西田が観た其の時の司の顔付きは、実は、ニヤッと、笑って居たのだ。


実は、其の時の司自身、既に、『牧野つくし』に興味を抱き始めて居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、思って居たと言っても過言じゃ無かったのだ。


“面白れぇじゃねぇのか?
 あの女…。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の気持ちは、既に、つくしに向き始めて居たのだった。



勿論、西田とて、馬鹿では無い。
自身の上司で在る 司には、ポーカーフェイスで対応して居た事は言うまでも無い。
だが、其れでも、西田の心の中では、驚愕して居たのだった。



だからだったのだ。
此の時の西田は、司の母親で在り、自身の嘗ての上司で在った 道明寺HD 社長 道明寺楓に、“此の件を報告した方が良いだろう。”と、判断して居たのだった。


何故なら…。
此れ迄の司の状況に、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓でさえも、手の施し様が無いと言わざるを得ない状況だったのだ。


だからこそ…。
“もし、司様の現在の状況を知れば、会長と社長は、きっと、喜ぶだろう。”と、此の時の西田は、思って居たのだ。


だからこそ…。
此の時の西田は、自身の嘗ての上司で在った 道明寺HD 社長 道明寺楓に、報告したという訳…だったのだ。


そして、其の後の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の妻で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を通じて、西田からの報告の話しを聞くのだった。



だからだったのだろう。
西田からの報告の話しを聞いた其の後の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の嘗ての直属の部下で在った 西田に、連絡を入れるのだった。
勿論のリモートで…。


「西田…。
 今後の司の様子を、此れ迄以上に、しっかり、見て居てくれるか?
 もし、司が、其の女医に興味を示したと言うのなら…。
 司が、変わる切っ掛けに成るかも知れん。
 で、其の司の状況も、常に、私に報告して来てくれ‼
 宜しく頼むぞ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、自身の嘗ての上司で在った 道明寺HD 会長 道明寺保に、返答するのだった。


「承知致して折ります。」と…。


其処で、此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、其の後、自身の嘗ての直属の部下だった西田に、更に、伝えるのだった。


「其れと、其の女医の資料を、私と妻のPCにも、送ってくれるか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、自身の嘗ての上司で在った 道明寺HD 会長 道明寺保に、更に、返答するのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、其の後、更に、道明寺総合病院の理事長に、連絡を入れるのだった。
勿論のリモートで…。


「理事長…。
 司が興味を示して居るという女医について、話しを聞きたい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の道明寺総合病院の理事長は、自身の上司で在ると言っても過言じゃ無い 道明寺HD 会長 道明寺保に訊き始めるのだった。


「牧野先生の事で宜しかったでしょうか?」と…。


勿論、此の時の道明寺総合病院の理事長は、自身の上司で在ると言っても過言じゃ無い 道明寺HD 会長 道明寺保から、其の事を聞かなくても、承知して居たのだ。
司が、つくしに興味を抱いて居るだろう事は…。


だが、此の時の道明寺総合病院の理事長は、態と、知らない振りをして、自身の上司で在ると言っても過言じゃ無い 道明寺HD 会長 道明寺保に訊いて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、道明寺総合病院の理事長に、即答するのだった。


「司から話しを聞いて、司が其の女医に興味を抱いて居るだろう事は、理事長も、承知して
 居るだろう?
 だったら、話しし賜え‼」と…。


其処で、道明寺総合病院の理事長は、つくしの事について、自身が知り得る限りの話しをし始めるのだった。
其れは、司に話しした内容と、同じ内容と云えば、同じだったのだが…。


「はい、申し上げます。
 牧野先生は、若くして総合外科部長に成りましたが、『才女』で御座います。
 しかも、20代の頃は、救急救命センターにて、ドクターを務めて居り、手術の腕には、定
 評が御座います。
 また、牧野先生は、ドクターとして、此の世界では、かなり、名が知られて居り、先日の
 学会に於いても、一目を置かれたドクターで御座います。
 また、世間でも、牧野先生の名が知れ渡って居り、牧野先生待ちの患者で、道明寺総合病
 院は、溢れて折ります。
 総合外科部長は、牧野先生の他、該当する者は御座いません。」と…。


其処迄、道明寺総合病院の理事長は、自身の上司で在ると言っても過言じゃ無い 道明寺HD 会長 道明寺保に言い切ったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、道明寺総合病院の理事長に、即答するのだった。


「そうか、分かった。
 理事長が、其処迄、言い切れると言う事は、其れ成りに、優秀な女医という訳だな。
 だったら、今後の司と其の女医の様子を、常に、見張り、私に報告して来てくれ‼
 頼んだぞ‼
 理事長…。」と…。


だからだったのだ。
此の時点で、つくしは、道明寺家の包囲網に在ると言っても過言じゃ無かったのだ。
『知らぬは、つくし成り…。』と言っても過言じゃ無い程に…。



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  5.』は、切りが良い為
 に、短めにて、終了致して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  4.



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  4.』は、下書き保存して
 居なかった部分を綴って折ります。
 という訳で、『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  4.』は、『結婚出来ない
 男・しない女…<つかつく>  3.』のエピローグと成っており、『結婚出来ない男・
 しない女…<つかつく>  4.』の主体は、<総優>と、成って折ります。
 ですが、今後の展開に於いて、必要な部分に成って来ますので、思案した結果…。
 『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  4.』にて、綴る事に致しました。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  3.』のエピローグ
 <総二郎と優紀の会話>】


優紀は、つくしとのTELを切った後…。
ふと、考えて居たのだ。


其れは、【現在、つくしがドクターとして勤めて居る病院は、何処だったのか?】と、言う事だったのだ。


其処で、此の時の優紀は、思い出して居たのだ。


“そうだった。
 今、つくしが勤めて居る病院って、確か、道明寺総合病院だったわよね。
 と言う事は、つくしが言って居た其の『俺様 経営者』って…。
 もしかし無くても、道明寺さんの事だよね?
 だって、総二郎さんは、確か、言って居たわよね。
 “司(道明寺さん)が、帰国して帰って来た。
  もしかしたら、近く、F4で集まるかも知れねぇ。”って…。
 そうだった。
 私が、総二郎さんと結婚する時に、つくしには、ちゃんと、話し出来無いまま…だったん
 だ。
 と言う事は、道明寺さんと総二郎さんの繋がりを、つくしは、未だ、知らないのか
 も…。”と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、“総二郎さんに、此の事を伝えて置かなきゃ…。”と、何故か、胸騒ぎがして、総二郎に話しする事にしたのだった。



そして、此の日の優紀は、総二郎が、西門邸に帰宅する事を、“今か今かと…。”と、待って居たのだ。


そして、夕方に成り、帰宅した総二郎の着替えを手伝い乍ら、優紀は、つくしから聞いた話しを、総二郎に話しし始めるのだった。


「総二郎さん…。
 聞いて欲しいお話しが有るんですが…。」と、切り出してから…。



其処で、総二郎は、不思議そうな顔付きに成るのだった。
否、怪訝な顔付きに成って居たのかも知れない。


何故なら…。
普段、優紀から、話しし始める事は無いに等しいと云えたから…だったのだ。


実は、普段なら、何時(いつ)も、総二郎から、優紀に訊いて居たのだ。


「今日も、変わり無かったか?」と…。


総二郎にとって、分かって居たのだ。
自身を狙って居たで在ろう 『総二郎fan』の女性達にとって、優紀の事を妬んで居るだろう事は…。
と言う事は、そういう女性達にとって、優紀の事が、邪魔で仕方無いだろう事も…。


だからこそ…。
総二郎は、常に、優紀の事を心配して、優紀に訊く様にして居たのだ。



実の事を言うと、元々、優紀は、前に出たがる方でも無く、自己主張が強い方でも無かったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎にとっても、優紀の素直さは、心配の種でも有ったのだ。


だからだったのだろう。
そんな心配事を払拭したいという理由から、常に、総二郎は、優紀に訊く様にして居たという訳…だったのだ。



だが、此の日は、優紀の方から総二郎に訊き始めたのだ。


だからだったのだろう。
此の日の総二郎は、優紀からの自身への訊き出しの言葉に、怪訝に成って居たのだ。
という寄りも、心配に成るのだった。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀の顔を、ジーっと、見乍ら、心配そうに、訊き始めるのだった。


「何か、有ったのか?」と…。


其処で、優紀は、総二郎からの了承が得られたと見做し、話しし始めるのだった。


「総二郎さんは、覚えて居らっしゃいますか?
 私の幼馴染で親友のつくしの事を…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎の心の中では、“はぁ~??”と、成り乍らも、“如何も、俺の不安の種の話しとは、違ぇ話しの様だな。”と、何処か、安心したかの様に、優紀の話しに、耳を傾け始めたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、優紀に、返答するのだった。


「ああ、何と無くだけど…な。
 其の優紀の幼馴染で親友の女って、確か、女医じゃ無かったか?
 其の女とは、俺と優紀の結婚式の二週間程前に会って、俺を睨み付け乍ら、俺に言って来
 た女だよな?
 “貴方、イケメンでモテそうだけど…。
  もし、優紀を悲しませる様な事をしたら、私が、タダじゃ置かないんだから…。”っ
 て…。
 で、俺と優紀の挙式の時も、“病院から呼び出された。”とか言って、慌ただしく、披露宴
 の出席もキャンセルして、帰って行った曰く付きの女だろ?」と…。


そんな風に、総二郎から言われてしまった此の時の優紀は、実は、自身の幼馴染で親友の話しだっただけに、苦笑いのまま、総二郎に返答するのだった。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、返答の言葉に困り乍らも、返答して居たという訳…だったのだ。


「うん、まぁ~、そう何ですけど…。」と…。



其処で、総二郎は、更に、優紀に突っ込むかの様に、訊き始めるのだった。


「で、其の優紀の幼馴染で親友の女が、如何したんだ?」と…。


だからだったのだ。
優紀は、つくしから聞いた話しを、総二郎に話しし始めるのだった。
其の上で、優紀は、更に、総二郎に訊き始めるのだった。


「もしかし無くても、つくしが言う其の『俺様 経営者』って…。
 道明寺さんの事ですよね?
 今、つくしが勤めて居る病院は、道明寺総合病院…何ですから…。
 つくしは、道明寺さんと総二郎さんとの繋がりを、如何も、知らない様子…何です。
 此れって、つくしに、話しした方が良いでしょうか?」と…。



だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀からのそんな話しを聞いて、思い当たる事が有ったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎は、思い出して居たのだ。
自身と優紀の結婚式の二週間程前に、つくしと会った時の会話の事を…。
そして、其の時に、更に、つくしから言われた言葉を…。


「俺が、イケメンでモテるのは、仕方ねぇだろ。
 俺は、英徳(学園)のF4のメンバー…何だから…よ。」


「今、何って言ったの?
 『英徳(学園)のF4のメンバー』って…何の話し?」と…。



だからだったのだ。
此の当時の総二郎が、そう言って来たつくしに対して、如何言う感情に成ったのか?
更に、思い出して居たのだ。


“そう言えば…。
 俺が言った言葉に対して、あの女、言い返して来やがったんだったよな。
 「『英徳(学園)のF4のメンバー』って…何の話し?」って…。
 だから、あん時の俺は、そう言って来やがったあの女に対して、呆気に取られ乍らも、確
 かに、言い返して遣ったんだったよな。
 「『英徳(学園)のF4のメンバー』の事も知らねぇのか?」って…。
 けど、あの女、飄々と、更に、言い返して来やがったんだった。
 「何、其れ?
  知らないわよ。」って…。
 まぁ~、後で、優紀から、あの女の話しを聞いて、納得はしたが…。”と…。



総二郎が、後で、優紀から話しを聞いて納得したという其の当時の優紀の話しとは…。


「つくしは、中学の頃から、つくしママに、“勉強、勉強…。”って、言われて居たから、勉
 強しかして来なかったんです。
 其れに、高校生に成っても、学業とバイトを両立させる位、何時(いつ)も、忙しそうに
 して居たんです。
 そんなつくしは、中学生の頃から、ずーっと、学年トップの成績で、一目置かれた存在だ
 ったんです。
 何故なら…。
 勉強して居る時のつくしは、集中力が有って、何時(いつ)迄も、勉強して居る様な娘
 (こ)…だったんです。
 でも、じーっと、して居ない様な所も在ったんですけど…ね。
 だから…。
 つくしは、○○大学(日本最高峰と言われて居る国立大学)の医学部出身…何です。
 だから…。
 『英徳(学園)のF4』の事は、きっと、自分自身には関係無いと思って居たのかも知れま
 せん。
 寧ろ、『英徳(学園)のF4』の事は、知らないのかも知れません。
 というのか?
 最初から、興味が無かったのかも知れませんね。」と…。


だからだったのだ。
此の当時の総二郎は、“あの女が、『英徳(学園)のF4』の事を知らなくても、仕方ねぇのかも知れねぇな。”と、思って居た程…だったのだ。



だが、此の時の総二郎は、優紀からのそんな話しを聞いて、ほくそ笑んで居たのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎は、自身でも、“名案が浮かんだ。”と、でも言いた気な程…。
何か、思い付いた様子だったのだ。


“と言う事は、日本に帰国して帰って来たばかりの司にとって、あの女が、天敵ってか?
 あの司に、歯向かえる女が居たとは…な。
 では、司に、突っ込むとしますか?”と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、優紀に言えた言葉だったのだ。


「否、其れは、良い。
 俺から、司に伝えて置くわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎に任せる事にしたのだった。


「そうですね。
 其の方が良いのかも知れませんね。
 総二郎さん、後の事は、宜しくお願いします。」と…。


なので、此の時の優紀は、其れ以来、其の事に関しては、触れない様にして居たのだ。


そして、其の後の総二郎は、優紀から聞いた話しを、あきらに、話しする事にしたのだった。

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  3.




其の後のつくしは、屋上に向かって居たのだ。


実は、普段から、つくしは疲れて来ると、屋上で、空気(酸素)を求めたく成るのだ。
つくしにとって、『屋上』という場所は、癒しの場だったのだ。


実は、道明寺総合病院の屋上というのは、“患者にとっての癒しの場に成る様に…。”と、いう理由から、木々 や 花々が植えられて居たのだ。
また、噴水も、ベンチも在るのだ。


だからこそ…。
道明寺総合病院の屋上には、癒しを求めて、患者だけじゃ無く、ドクター や ナースも休憩に来るのだった。


という訳で、つくしも例外では無く、癒しを求めて、疲れて来た時だけじゃ無く、休憩中も、良く、屋上に向かって居たのだ。



だからだったのだ。
つくしは、此の日の会議のイライラを解消する為に、屋上に向かって居たのだが…。
此の日のつくしのイライラは、全く、解消される事は無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、中学からの幼馴染で親友で在る 優紀の下にTELを掛けて、“今日の話しを、優紀に聞いて貰いたい。”と、思ったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、迷わず、自身の携帯から、優紀の携帯に、TELを掛けたのだった。


「優紀…今、大丈夫…?」と…。



実は、此の時のつくしの声を聞いた優紀は、思って居たのだ。


“何処か、つくしの声に張りが無いなぁ~。”と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、努めて、つくしに、明るい声で、訊いて居たのだ。


“うん、大丈夫だよ。
 何か、有った?”と…。


だが、つくしの声質は、更に、低く成り、言い辛そうに、優紀に話しし始めたのだった。


「うん、実は…ね。
 さっき、会議が有って…ね。」と…。


そして、そう言い乍らも、此の時のつくしは、更に、先程の部長会議での出来事を、優紀に話しして聞かせて居たのだ。
で、其の部長会議での出来事の話を、話しし終えたつくしは、更に、優紀に訊いて居たのだ。


「ねぇ…私の話しを聞いて、優紀は、如何、思う…?」と…。


だからだったのかも知れない。
実は、此の時の優紀は、つくしへの返答の言葉に困って居たのだ。


何故なら…。
在り来たりの言葉しか、つくしに返答出来そうに無い優紀が、其の場に居たのだから…。


だからだったのだろう。
つくしが、自身の話しを聞いた事で、如何思うのか?
此の時の優紀は、心配に成り乍らも、つくしに、返答するのだった。


“其の場に、私が居た訳じゃ無いから…ね。
 其の時の状況が、如何言う状況だったのか?
 私には、良く、分からないし、如何言えば良いのかも、全く、分からないんだけど…ね。
 つくしの話しを聞くだけだったら…。
 其の経営者の方って、ちょっと、傲慢経営者かな?”と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、優紀の言葉に納得して居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、優紀に、返答するのだった。


「やっぱ、そうだよね‼」と…。


其処で、優紀は、つくしからのTELの内容よりも、つくしの身体の方を心配して居たのだ。
ドクターのつくしが、ドクターでも無い優紀から心配されて居る様じゃあ、本末転倒なのだが…。


“ねぇ、つくし…。
 余り、イライラし無い方が良いよ。
 そうじゃ無くても、つくしの職業は、神経を使う仕事でしょ‼”と…。


なので、此の時のつくしは、其の事に関して、答え様が無かったのだ。


何故なら…。
優紀から言われた其の言葉は、当たって居るから…だったのだ。


だが、此の時のつくしにとって、唯、優紀の優しさが嬉しかったのは、確か…だったのだ。


だから、一瞬、言葉は、出せずに居たつくしだったのだが、お礼の言葉だけは、優紀に伝えるのだった。


「………優紀…。
 心配してくれて、有難う‼
 気を付け無きゃ…ね。」と…。



其処で、優紀は、“何時(いつ)も、つくしは、疲れて居る様だし、つくしを誘って視ようかな。”と、思って居た事を、此の際だから、つくしに伝える事にしたのだった。


“ううん、つくしと私は、親友でしょ‼
 つくしの事を心配するのは、当たり前だよ‼
 でね、私ねぇ…。
 つくしに連絡して、「つくしを誘って視よう‼」って、思って居た事が有ったんだよね。
 ねぇ、つくし…。
 時には、気分転換も大切だよ。
 仕事がお休みの時に、一緒に出掛けない?”と…。


だが、此の時のつくしは、つくしで、答えられずに居たのだ。


何故なら…。
一応、休みというべき日は、つくしにも有るのだ。


だが、気に成る患者が居れば、様子を観に行きたく成るし…。
其れに、急患が入れば、呼び出される時も有るのだ。


だからだったのだ。
つくしは、休みで在っても、気の休まる時は無いのだ。


其れに、つくしは、総合外科部長という肩書が在る身なのだ。
そう簡単に、自分自身の都合を通せる立場にも無いのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、答えられずに居たという訳…だったのだ。



其処に、優紀が、更に、話し掛けて来たのだ。


“実はねぇ。
 ほら、私…。
 高校生の頃、茶道部だったでしょ‼”と…。


再び、優紀から、唐突に、話しを切り出された此の時のつくしは、実は、高校生だった頃の事を思い出して居たのだ。


だからだったのだろう。
つくしから、何の返答の言葉も無いという事も有り、此の時の優紀は、更に、話しを続けるのだった。


“で…ね。
 つくしも知ってると思うんだけど…。
 高校を卒業後の私は、茶道から、遠ざかって居たでしょ。
 実は、つくしには、話しして居なかったんだけど…さ。
 数年前に、高校の茶道部の先輩と、ばったり、再会してね。
 其の先輩から、お茶の先生を紹介してもらって、実は、其れから、また、お茶を続けてた
 んだよね。
 其処で、知り合ったのが、今の旦那様…。
 つくしには、詳しく、伝えて居なかったんだけど…。
 つくしに言えば、心配されると思って居たから…。
 だから…ね。
 つくしに、詳しくは言えなかったの。
 で、近々、お茶会が有るんだけど…ね。
 つくしを、誘おうと思って居たの。
 つくしも行かない…?
 意外と、茶道って、頭の中が、クリアに成るよ‼
 で、お茶の香りを嗅ぐと、意外と、癒されるし…。”と…。


そうなのだ。
実は、優紀の旦那様は、西門流 次期家元で在る 西門総二郎…だったのだ。



そして、此の時のつくしは、迷って居たのだ。


勿論、此の時のつくしにも、優紀からの自分自身への想いは、通じて居たのだ。
優紀に、心配掛けて居る事も含めて…。


だが、此の時のつくしにとって、お茶を嗜む気には成らなかったのだ。


何故なら…。
つくし自身、今の今迄、『お茶』というモノを、経験した事は無かったのだ。


どちらかと云えば…。
つくしは、動く方が好きなのだ。
なので、其の場に、ジーっとするという事に慣れて居ないのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、“優紀からの誘いを、如何し様か?”と、悩んで居たという訳…だったのだ。


なので、優紀に、“行く事が出来る。”と、断言出来無い此の時のつくしにとって、優紀に、本音が言えない事が、何よりも、辛かったという訳…だったのだ。
だからこそ…。
在り来たりな言葉を、優紀に返して居たつくしだったのだ。


「時間が合えばって…処かな?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀も、其の場(TELで)の雰囲気を読み取った様で、当たり障りの無い言葉で、つくしに返答するのだった。


“うん、分かった。
 また、連絡するね。”と…。


此の時のつくしの気持ちを理解して居る優紀だからこそ…。
此の時の優紀のつくしへの返答の言葉だったと言えたのだろう。



だが、此の時のつくしは、優紀と話せた事で、素直な気持ちに戻れて居たのだった。
だからこそ、つくしは、優紀に其の事を伝えて居たのだった。


「優紀と話せて、良かったよ‼
 何だか、気持ちが楽に成った。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、笑い乍ら、つくしに返答して居たのだ。


“そんな事で良いなら、何時(いつ)でも、TELしてくれて、良いよ(笑)‼
 でも、つくしも、いい加減、恋愛しなよ‼”と…。


だが、此の時のつくしは、苦笑いだったのだ。
TELの向こう側に居る優紀には、見えて居なかったのだが…。


「恋愛は、今の私には要らないかな(苦笑)?
 今の私にとって、仕事が、恋人だよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀も、TELの向こう側では、苦笑いだったのだ。


“此れだから、恋愛初心者は…(苦笑)?”と…。



そうなので在った。
つくしは、ほぼほぼ、恋愛初心者だったのだ。


実は、此れ迄のつくしは、勉強、勉強で恋愛して来なかったのだ。
其のツケが、今のつくしを生んだと言っても過言じゃ無かったのだ。



そして、其の後のつくしと優紀は、他愛も無い話しをして笑い合った後、お互いのTELを切ったのだった。


そして、また、つくしは、持ち場に戻るのだった。
『医療』という、戦場の場に…。