tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  67.



其の後の司は、悟って居たのだ。


“(道明寺)邸の中には、牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』は、ねぇって事だよ
 な。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の中では、更に、悟って居たのだ。


“牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』を探すので在れば…。
 其れは、(道明寺)邸の中では無く、(道明寺)邸の外に在るという事…何だろう
 な。”と…。



だが、此の時の司の中では、“まだ、慌てたくはねぇ。”と、いう心理が、何処か、働いて居た事は、事実だったのだ。


何故なら…。
つくしから、“自身の記憶を取り戻す為の『キーポイント』を探したい。”と、自身に、伝えて来た訳では無く…。
司自身が、“牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』を探してぇ‼”と、考えて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、考えて居たのだ。


“まだ、時期尚早だったのかも知れねぇな。
 今は、まだ、慌てず、牧野との二人の思い出作りを、優先した方が良いよな。”と…。


だからだったのだ。
そんな風に、考え始めて居た司は、あきらにも、其の事を伝えるのだった。


其処で、あきらも、此れ迄の司とつくしとの二人の様子を観て居て、感じて居た事も有ったので、司の意見に賛同するのだった。


「そうだよな。
 司の言う通り…だよな。
 まだ、時期尚早かも知んねぇな。
 司と牧野との間には、温度差が有る様に…。
 今の司と牧野を観て居て、実は、俺も、感じてたんだよな。
 だったら…。
 今は、まだ、慌てず、先ずは、司と牧野だけの時間を過ごして、二人だけの絆を深める方
 が、先だろうな。」と…。


其処で、司も、あきらの意見に賛成だったのだ。
だからこそ…。
「ああ。」と、了承する司だったのだ。



実は、司が、そう考えて居た事は、他にも有ったのだ。
其れは、『シーズン』だったのだ。


所謂、司とつくしが、高等部に通って居た頃…。
二人の絆が深まって居たのは、『冬』のシーズンの間だけ…だったのだ。


其れなのに、其の当時の司とつくしは、つくしの『Birthday』さえも、まだ、二人っ切りで、お祝い出来て居なかったのだ。


其の当時の司とつくしのお互いの想いは、まだ、擦れ違って居た状態だったのだ。
当然と云えば、当然だったのだ。


だからこそ…。
司は、つくしの『Birthday』さえも、まだ、二人っ切りで、お祝い出来て居なかったという訳…だったのだ。


と言う事は…。
司が、つくしの『Birthday』を祝う事が出来たのは、(司とつくしが、NY⇔東京間で離れて暮らして居た頃のつくしが)倒れる前のつくしの『Birthday』の時だけ…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、思って居たのだ。


“今年こそは、俺と牧野の二人だけで、牧野の『Birthday』を祝って遣りてぇ‼”と…。


なので、此の時の司の中では、考えて居たのだ。


“牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』探しは、取り敢えず、一時、中断するべき
 だ‼”と…。


そして、そう考え始めて居た司の其の後のプライベートの時間は、つくしの『Birthday』を祝う為に、計画を立て始める事と成って居たのだ。


勿論、モーニングの時間と、自身が帰宅後の暫くの間の時間と、滅多に無い自身の休日の司の時間は、つくしと過ごす為の二人だけの時間と成って居たのだ。


また、此の時の司にとっては、そんな司とつくしの二人だけの時間が、愛おしく、楽しい時間だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、其の後の司は、行動に移して居たのだ。


何故なら…。
司は、分かり切って居たから…だったのだ。


“T3の事だから…よ。
 牧野の『Birthday』を祝う為に、俺の牧野への想いは度外視されて、勝手に、計画を立て
 やがるに決まってる。
 特に、『牧野』大好き人間の滋と三条は…。
 だったら…よ。
 先に、先手を打って出て遣るだけだ。”と…。



なので、此の時の司は、あきらに連絡を入れる事にして居たのだ。
そして、此の時の司は、あきらに伝えて居たのだった。
勿論のリモートだった事は言うまでも無かったのだが…。


「あきら…。
 頼みてぇ事が有んだ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、既に、そう言って来た司を、警戒し始めて居たのだ。


何故なら…。
此の時のあきらには、思う事が有ったのだ。


“司からの頼み事は、何時も、厄介…何だよな。
 今度は、何なんだぁ~?”と…。


だが、そう思い乍らも、結局、何時も、貧乏くじを引くのは、『あきら』で在って…。
司からの頼み事を聞いて遣るのも、また、『あきら』だったのだ。


だからだったのだ。
結局、あきらは、司からの頼み事を訊いて遣るのだった。


「ああ、何なんだよ?」と…。


其処で、悪びれる様子も無く、司は、あきらに言って除けるのだった。


「俺は、牧野の『Birthday』を、俺と牧野との二人だけで、祝って遣りてぇんだよ‼
 俺は、NYへ飛んだ後に、牧野の『Birthday』を、NYから祝って遣ったけど…よ。
 俺は、今迄に、日本で、しかも、二人っ切りで、牧野の『Birthday』を、祝って遣った事
 がねぇ‼
 だから…よ。
 其の日は、T3を、阻止してくれ‼
 特に、滋と三条は、要注意だ。
 頼むよ、あきら…。」と…。


だからだったのかも知れない。
あきらにして視れば…。
此の時の司が、自身に訴えて来る話しは、至極当然な話だったのだ。


何故なら…。
司は、つくしの彼氏で、婚約者なのだ。
例え、つくし自身に、未だ、記憶が有ろうと、無かろうと…。


だからこそ…。
滋と桜子が、そんな司とつくしとの二人だけの時間を、邪魔する事は、可笑しな話と云えたのだ。


だからだったのだ。
あきらにして視れば…。
此の時の司が、そんな滋と桜子を、警戒する事も、また、至極当然な話と云えたのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらにして視れば…。
司が、自身に訴えて来た思いも分かるというモノだったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、そんな司を、邪険にする事が出来なかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、そんな司に言えた言葉だったのだ。


「分かった。
 滋と桜子には、俺から、話しして置いて遣るよ。
 まぁ~、あいつ等の事だから…。
 “別日に、お祝いし様よ‼”と、言い出し兼ねねぇけど…な。
 其れは、其れで、良いよな?
 じゃねぇと…。
 あいつ等の牧野への想いを抑える事は、俺には、出来ねぇと思うが…。」と…。


だからだったのだ。
司は、そう言って来たあきらからの『作戦』とでも言うべき案に、乗る事にしたのだった。
勿論、此の時の司は、更に、あきらに、注文する事は、忘れて居なかったのだが…。


「ああ、其れで、良い。
 けど…よ。
 12月28日の牧野の『Birthday』だけじゃ無く…。
 “12月24日の『Xmas Eve』 と 翌年の1月1日の元旦の三日間は、俺と牧野の二人だけの
  時間だ‼”と、あいつ等には、そう伝えて置いてくれ‼
 頼んだぞ‼
 あきら…。」と…。


だからだったのだ。
「ああ、分かった。」と、司に伝えて居たあきらだったのだが…。
実は、此の時のあきらの中では、既に、頭を抱えて居た事は言うまでも無かったのだ。


何故なら…。
そんな司からの要望の話しを、素直に、滋と桜子が聞くとは、此の時のあきらにとっては、とても、考えられないで居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらの中では、頭を抱えて居たという訳…だったのだ。



だが、滋と桜子に、司からの要望の話しを、伝えなければ…。
其れは、其れで、司 と 滋と桜子との間で、揉める原因を作る事に成る事も、また、事実だったのだ。


だからこそ…。
苦し紛れでは有ったのだが…。
此の時のあきらは、そんな滋と桜子に、司からの要望の話しを、伝えるのだった。


勿論、此の時の滋と桜子は、そんな話しに、怒り始めた事は言うまでも無かったのだ。
だが、そんな滋と桜子を諭す事も、また、あきらの仕事では有ったのだ。


だからこそ…。
あきらは、そんな滋と桜子に提案するのだった。


「だから…よ。
 12月24日の『Xmas Eve』は、『恋人達の時間』…。
 で、12月28日の牧野の『Birthday』は、司と牧野との二人だけで、初めて祝える牧野の
 『Birthday』…。
 で、翌年の1月1日の元旦の司の計画の中では、きっと、牧野の両親に挨拶に行きてぇんだ
 と思うぞ‼
 だから…な。
 せめて、此の三日間だけは、司の要望通り…。
 司と牧野との二人だけで、過ごさせて遣ろうぜ‼
 後の日は、何時でも、T3が、牧野と一緒に過ごせる日を作る様に、司には、言って置いて
 遣るから…よ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋と桜子は、渋々、あきらからの『作戦』とでも言うべき案に、乗る事にして居たという訳…だったのだ。


なので、T3で相談した結果…。
12月25日 と 12月27日 と 1月3日は、『T4の日』という事に決まったのだった。


そして、司は、あきらから其の話しを聞いた時に、渋々では有ったのだが…。
『T4の日』について、仕方無く、了承する事にしたのだ。



という訳で…。
此の時点に於いての司は、つくしの記憶を取り戻す為の『キーポイント』に関して、執着する事無く、つくしとの二人だけの時間を、先ずは、優先する事にして居たのだ。


其の結果…。
司とつくしとの二人の絆は、深まって居たのだ。



実は、此の時の司の中では、“今年度の『冬』のシーズンでの出来事が、牧野の記憶を取り戻す為の切っ掛けに成ってくれたら…。”と、密かに、期待して居た事は言うまでも無かったのだ。



また、勿論、タマもそうで在ったのだが…。
司とつくしとのそんな話しを、タマから報告を受けて居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、ホッとして居た事は言うまでも無かったのだ。

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  66.



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  65.』のエピローグ<司とタマの会話>】


タマは、司とつくしの様子を観て居て、思って居たのだ。


“つくしに、何が有ったんださね?”と…。


だが、其の後の司とつくしの様子を観て居て、何時の間にか?
司とつくしが、縒り(より)を戻して居た事に、気が付いたのだ。


だからこそ…。
タマは、そんな其の後の司とつくしの様子を観て居て、思って居たのだ。


“何時の間に、坊っちゃんとつくしは、縒り(より)を戻したのかね?”と…。


だからだったのだ。
タマは、司に訊いて居たのだ。


「坊っちゃん…。
 あれから、つくしに、何が有ったんださね?
 何時の間に、坊っちゃんとつくしは、縒り(より)を戻して居たんださね?」と…。



だからだったのだろう。
司は、そんな風に、自身に訊いて来たタマに、伝えて居たのだ。
司が、桜子に頼んで、桜子から、つくしに、説得して貰って居た時の事を…。


「ああ、そうだよな。
 タマにとっちゃあ…。
 此の状況は、不思議だよな。
 実は、俺が、三条に頼んで、三条から、牧野に、説得して貰って居たんだよ。
 今の俺は、あの頃の俺じゃねぇって事を、牧野に伝えて貰う為に…。
 で、牧野は、三条の話しを聞いた後から、少しずつ、元に戻ってくれたんだろうな。」と…。


其処で、タマは、思って居たのだ。


“流石は、三条家のお嬢様だ事…。
 つくしの事を、理解為さってお出でださね。”と…。


そして、其処で、司は、桜子との例の約束事を、更に、タマに伝えるのだった。


「其処で、何だが…。
 実は、本来なら…。
 タマに話しして置く事は、“来年に入ってからでも、良いだろう。”と、思って居たんだ
 けど…よ。
 三条から、言われてる事が有んだよ。」と…。


だからだったのだろう。
タマは、“何の話しだろうかね?”と、思い乍らも、司に、了承の意を伝えるのだった。


「如何言ったお話しださね?」と…。


なので、そんな風に、不思議がって居るタマに苦笑し乍らも、司は、タマに、話しするのだった。


「実は…な。
 来年の今頃の牧野と三条は、(大学)4年に成ってる。
 普通の学生は、何処の大学でも、(大学)4年の後期に成ると、卒論の制作をし無ければ
 成らねぇらしいわ。
 俺は、NYの大学だったから…よ。
 論文は、講義毎に提出するのが、通常だったんだけど…よ。
 けど…な。
 総二郎とあきらに訊いた処に寄ると…。
 総二郎とあきらは、卒論を提出してねぇけど、卒業したらしい。
 だから…な。
 総二郎とあきらには、“『卒論』に関しては、良くは分かんねぇ‼”だと…よ。
 けど…な。
 牧野と三条は、普通の学生と同じ様に、卒論を制作して、卒論を提出しねぇといけねぇん
 だと…よ。
 だから…な。
 卒論を制作する頃に成ると、牧野と三条は、二人して、徹夜続きに成ったり…。
 部屋に籠ったままに成ったりするらしい。
 だから…な。
 俺は、三条に言って遣ったんだわ。
 “英徳大学で、徹夜する位ぇなら…。
  うち(道明寺)の邸で、徹夜しろよ‼”って…な。
 だから…な。
 来年の後半以降は、三条が、(道明寺)邸に入り浸ると思うが、三条の部屋を用意して遣
 ってくれ‼
 今年じゃねぇぞ‼
 来年の話だが…な。
 まぁ~、覚えて置いて遣ってくれ‼」と…。


だからだったのだろう。
タマは、思って居たのだ。


“随分と、先の話ださね。
 此れは、きっと、『約束』という名の『成功報酬』を、坊っちゃんは、三条家のお嬢様と
 取り交わす事に成ったんだろうさね。
 云わば…。
 三条家のお嬢様の『勝利』という事だろうさね。”と…。


此の時のタマには、全て、お見通しという訳…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、そんな司に、言えた言葉だったのだ。


「ハイハイ。
 承知しましたよ。」と…。


其処で、タマは、其の後の司とつくしの事を、心配する必要が無く成った事に、ホッとして居たのだ。



【其の後のタマの行動 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の心配事】


実は、タマは、司とつくしの様子を観て居て、心配して居たのだ。


だからだったのだろう。
そんな司とつくしの様子を、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、伝えて居たのだ。


「ここ最近の坊っちゃんとつくしの様子が、何か、変ださね。
 坊っちゃんの様子を見て置いた方が、良いだろうさね。」と…。



実は、タマから、そんな話しを聞いて居た同時期に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の秘書で在る 西田からも、其の頃の司の様子に関して、報告を受けて居たのだ。


「ここ最近の司様のご様子が、変なのですが…。
 如何致しましょうか?」と…。


だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の秘書で在る 西田に、訊いて居たのだ。


「どんな様子なの?」と…。


其処で、司の秘書で在る 西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、伝えて居たのだ。


「はい。
 如何も、牧野様と、ここ最近、何か、お有りだったご様子で…。
 司様は、塞ぎ込んで居らっしゃいます。
 溜息を突き乍ら…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の秘書で在る 西田からのそんな報告を受けて、思って居たのだ。


“司は、良くも悪くも、つくしさん次第で、本当に、如何とでも成ると言う事の様ね。
 ビジネスに迄、支障を来す(きたす)位に…。
 本当に、情けないわ。”と…。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、更に、思って居たのだ。


“其れが、『司』という『男』…何でしょうけど…。
 如何し様も無いわね。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の秘書で在る 西田に、言えた言葉だったのだ。


「そう。
 西田…。
 暫く、司の様子を見て置いて頂戴‼」と…。



そして、暫くして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、タマから、連絡を受けて居たのだ。


「如何も、三条家のお嬢様のお陰で、坊っちゃんは、復活為さったご様子ですわ。」と…。


そして、タマから、そんな連絡を受けた同時期に、自身の部下でも在る 西田からも、タマと同じ様な報告を受けて居たのだ。


「司様は、如何も、復活為さったご様子です。」と…。



だからだったのだろう。
タマ と 司の秘書で在る 西田から同時に、そんな連絡を受けた事で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、考えて居たのだ。


“遣れ遣れ‼
 此れから先が、思い遣られるわ。
 此の先の道明寺HDは、つくしさん次第と言う事かしらね⁉”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思って居たのだ。


“あの時の私(わたくし)の考えが、間違って居なかったという事だわね。
 其れにしても、流石は、桜子さんだ事…。”と…。



だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、タマに、此れから先の司とつくしの事を、託すのだった。


「タマ…。
 今後も、司とつくしさんの事を、宜しく頼むわね。」と…。


其れと、司の秘書で在る 西田には、つくしが、道明寺HDに入社した後の司の事も、託すのだった。


だからこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の秘書で在る 西田に、言えた言葉だったのだ。


「西田…。
 此れから先は、司の手綱を引き締めて頂戴‼
 其れと、つくしさんの事も、宜しくお願いしますね。」と…。



勿論、此の時のタマにしても、司の秘書で在る 西田にしても、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のそんな司とつくしへの思いを、理解して居たのだ。


だからこそ…。
タマにしても、司の秘書で在る 西田にしても、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のそんな司とつくしへの思いに応えるかの様に、返答するのだった。


「承知しました。」と…。


勿論、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓も、そんなタマ と 司の秘書で在る 西田のそれぞれの思いを理解して居るからこそ、司とつくしの将来の事を、託す事が出来て居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其れから一年後に、タマから、つくしと桜子の『卒論』の件に関して報告を受け、勿論、了承したのだった。




<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  66.』の文面に出て来る『NYの
 大学』の論文の件ですが…。
 私共の知り合いの息子さん(既に、大学を卒業)が留学して居た当時の話しを、其の母親
 で在る 私共の知り合いから聞いた事で、其のお話しを、元に、此方の文面に記載させて
 頂きました。
 大学に寄っても、違うかと思いますが…。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  65.



桜子から、話しを聞いたつくしは、其の後…。
司への見る目が変わって居た事は、事実だったのだ。


何故なら…。
つくしは、桜子からの話しを聞いた事で、其れ迄、司に対して思って居た事への蟠りが取れた様に感じて居たのだ。


だからだったのだ。
此の時点でのつくしは、思って居たのだ。


“桜子が言う通り…。
 確かに、桜子から聞いた『道明寺』の話しは、私の記憶の中に在る『道明寺』と同じだっ
 た。
 だけど…。
 今の道明寺は、あの頃の道明寺とは、違う。
 確かに、今の道明寺の私を見て来る目付きは、優しい。
 あの頃の道明寺の目は、何処か、冷たかった。
 もし、今の道明寺が、本当に、あの頃と、変わったの成らば…。
 私も、道明寺を見る態度を改める必要が有るのかも知れない。”と…。


だからこそ…。
其れからのつくしは、司への態度を改め始めたのだ。


なので、其の後の司とつくしは、タマからして視れば…。
何時の間にか、縒り(より)を戻して居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の司は、そんな状況の司とつくしの事を心配して居るで在ろう あきらに連絡を入れて、あきらと桜子を、自身の執務室に呼び出したのだ。


其処で、司は、あきらと桜子に、今のつくしの様子を話しし始めたのだ。


「三条からの話しを聞いた其の後の牧野の様子だが…。
 実は、良い方に向かってる。
 お前等には、心配を掛けた様だな。
 三条…。
 ほんとに、サンキュな!」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、そんな風に、司から聞いたつくしの様子を知りたくて、司に、訊き始めるのだった。


「道明寺さん…。
 今の先輩のご様子は、どんな感じですか?
 (英徳)大学での先輩の様子は、然程(さほど)、以前と変わった様子は無いんです
 が…。」と…。


其処で、司は、そんな風に、訊いて来た桜子に、話しし始めるのだった。


「そうだな。
 先ずは、牧野の顔付きが変わって来た。
 其れに、俺を見て来る目付きも、変わったな。
 前は、何処か、俺を睨んで居る様にも、見えた。
 だが…。
 俺を見て来る今の牧野の目は、優しいんだ。
 俺と牧野の様子を端から観て居るタマでさえ…。
 ”つくしに、何が有ったんださね?”と、俺に、聞いて来る位ぇに、牧野の様子が変わった
 って事だ。
 俺が、牧野の様子を観てる感じだと、今の牧野は、如何も、俺への蟠りが取れたんだと思
 う。
 三条には、唯、礼を言っても、足りねぇ位ぇに、感謝してる。
 三条…。
 何度も言うが…。
 ほんとに、サンキュな!
 其れと、あきら…。
 心配を掛けて、済まなかった。」と…。


其処で、あきらは、そんな司に、頷いて魅せたのだ。



しかし、此の時の桜子は、ダメ押しかの様に、司に、例の話しを、打診するのだった。


「道明寺さん…。
 私が、先日、道明寺さんに、お願いしたお話しは、覚えて下さって居ますか?」と…。
「………」


だが、此の時の司には、桜子の言って居る『お願いしたお話し』という話しの意味が、如何言う話だったのか?
また、何の話の事だったのか?
今の司には、全く、記憶に無かったのだ。


という訳では無かったのだが…。
此の時の司には、言葉を口にする事が出来ない程…記憶に無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、そんな司の様子から、溜息を突き乍らも、また、話しし始めるのだった。


「はぁ~
 其の時に、私が、道明寺さんに、お話しした内容というのは…。
 先日、道明寺さんから呼び出しを向けた時に、私から道明寺さんに、お願いしたお話しだ
 った筈…何のですが…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、其の『お願いしたお話し』という話しを、桜子に、訊き出そうとするのだった。


「はぁ~??
 どんな話しだった?」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、また、溜息を突き乍らも、同じ様な話しを、再び、司に話しし始めるのだった。


「はぁ~
 ですから…。
 私が、其の時に、道明寺さんに、お願いしたお話しは…?
 (大学)4年の後期に入れば、先輩と私は、卒業制作の為に、徹夜したり…。
 お部屋に籠ったり…。
 と、不規則な生活に成ると思います。
 と言う事は、先輩と私の二人は、二人一緒に、部屋で過ごす事が、殆どだと思います。
 ですから…。
 其の間の道明寺さんは、先輩と会えない日々が続くと思います。
 其処で、何ですが…。
 道明寺さんが、先輩と会えない日々が続いても、私には、焼きもちを焼かないで下さい。
 また、私を、恨まないで下さい。
 と、其の時の私は、道明寺さんに、お願いした筈…何です。
 そして、道明寺さんからの私への返答は、“ああ、分かった。”と、仰って下さって、道明
 寺さんは、私に誓ってくれたんです。
 ですから…。
 道明寺さんは、其の時に、一度は、私に、誓ってくれたんです。
 道明寺さんは、一度、私に、誓って下さったんですから…。
 『武士に二言は無い』と、私が、思っても、大丈夫ですよね?
 云わば…。
 成功報酬の様なモノですよね。
 ですので、其れで、宜しいですか?」と…。


其処迄、桜子からそう言われた此の時の司は、『男』としても、『経営者』としても、『二言は無い』事は、当然なのだ。
否、何時も、司は、そう思って『経営者』として、ビジネスに携わって来たのだ。


云わば…。
其れが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの教えでも在ったのだ。


何故なら…。
優柔不断な『経営者』では、ビジネスは、成り立たないから…なのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、『武士に二言は無い』と、言えたのだ。


なので、此の時の司は、仕方無く、桜子に、了承したのだ。
司からの要望を、桜子に伝える事も、忘れずに…。


「ああ、其れで良い。
 だが、俺からも、要望は在る。
 其れを、訊いてくれるのなら…。
 三条からの其の『お願いした(お)話し』というモノを呑んで遣る。」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、思って居たのだ。


“流石は、道明寺さんです事…。
 道明寺さんは、すんなりと、私からのお話しを、呑んで下さらない様ですわね。
 仕方無いですわね。
 道明寺さんからの要望を、伺うとしますか?”と…。


なので、此の時の桜子は、司からの要望の話しを聞く事にしたのだった。


「はい、どの様なお話しでしょうか?」と…。


其処で、司は、そう言って来た桜子に、自身からの要望の話しをするのだった。


「其の卒業制作の為に、牧野と三条だけで、徹夜したり…。
 部屋に籠ったり…するんだったら…よ。
 英徳大学でせずに、道明寺邸でしろよ‼
 うち(道明寺)の邸なら、俺は、許して遣る。」と…。


だからだったのだ。
桜子は、司が、そう言って来るだろう事は、『百も承知』だったので、密かに、そう思って居たのだった。


“道明寺さんが、そう仰るだろう事は、『百も承知』ですわ。
 という寄りも、望む処ですわ。”と…。


なので、此の時の桜子は、司に、言えた言葉だったのだ。


「はい、承知して折ります。」と…。


なので、此の時の司と桜子の話し合いは、『成立』したのだった。



しかし、此の時のあきらは、そんな司と桜子の様子を観て居て、思って居たのだった。


“流石は、桜子だな。
 まだ、一年以上も、先の話しなのに…よ。
 既に、司からの了承を得てやがる。
 司の出方を、しっかり、理解してやがるよな。
 否、心得てやがる。”と…。


そして、此の時のあきらは、更に、思って居たのだ。


“否、其れだけじゃねぇな。
 桜子は、やっぱ、『小悪魔』だよな。
 否、或る意味、桜子は、天性の『魔性の女』か?
 例え、牧野の為とは云え…。
 桜子は、あの『司』を、操ってやがる。
 桜子は、流石だわ。”と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、此の先の桜子が、どんな女性に成って行くのか?
密かに、楽しみにして居たのだった。



<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  65.』は、切りが良い為に、短め
 に成って折ります事を、お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>