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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  32.





【『Once again~再び~  13.』 と 『Once again~再び~  15.』 のエピロー
 グ】


〈F4〉・〈つかつく〉


道明寺家では、新年が明けて直ぐの『道明寺HD主催の新春パーティー』が滞り無く済み、また、西門家では、新年早々の『初釜』を終えた事で…。
司 と つくし夫婦と、自身達の娘で在る 柚…。
そして、総二郎 と 優紀夫婦と、自身達の娘で在る 真紀…のそれぞれの家族生活が、漸く、板に付いて来たそんな頃の事…F4は、久し振りに、東京メープル内に在る ラウンジに集合したのだった。
其れは、1月中旬の或る日の出来事…だったのだ。



実の事を言うと、司がつくしだけの記憶を失って居た事で、司はNYに渡米後、一切、日本に帰国して居なかった事も有り、また、実際は、三条家にてお世話に成って居ただけの話なのだが、類にとっては、“俺に何も言わず、牧野が行方不明に成った。”と、勘違いを起こしてしまい、不貞腐れたという訳では無いのだろうが、英徳大学に進学して暫く経ってから、類の父親で在る 花沢物産 社長の指示に寄り、類は、フランスに渡仏して居たのだ。


だからだったのだ。
総二郎 と あきらの二人は、時間が合えば、二人だけで会い、酒を酌み交わして居たのだった。


だが、司がつくしの記憶を取り戻した事に寄り、日本に帰国して帰って来た今…。
そして、類もまた、あきらから「牧野が見付かった。」と、連絡を受けた事で、『道明寺HD主催の新春パーティー』に出席する事を機に日本に帰国して帰って来た事で、「久し振りに、F4だけで会おうぜ‼」と、言う事に成ったのだ。


だからだったのだろう。
此の日のF4の話題は、必然的に、つくし と 優紀の話題に成って居たのだった。



先ずは、珍しく、総二郎から口火を切って来たのだった。


「司…知ってるか?」と、司に問い掛けるかの様に…。


だからだったのだ。
此の時の司の顔付きは、“何の事だ⁉”と、でも言いた気な顔付きに成り乍らも、自身に問い掛けて来た総二郎の方を向きつつ、総二郎に訊くのだった。


「何の事だよ⁉」と…。


其処で、総二郎は、徐に、司に訊き始めるのだった。


「優紀から聞いたんだけど…な。
 牧野 と 優紀が三条家で世話に成って居た事は、司も知ってるだろ?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、総二郎からの問い掛けに頷き乍ら、即答するのだった。


「ああ、つくしから話しを聞いて知ってる。
 つくしが妊娠してる事が三条にバレたんだろ。
 で、つくし と 柚は、三条家で世話に成ってた。」と…。


其処で、総二郎は、「ああ、そうだ。」と、司に返答し乍らも、其の先の話を話しし始めるのだった。


「実は、同時期に、牧野 と 優紀が妊娠したと分かった時点で、桜子の祖母さんが牧野 
 と 優紀の両親を三条邸に呼び出したらしい。
 で、其の時に、牧野 と 優紀の両親は、自分達の娘が妊娠して居る事を知った。
 だからだったんだろうな。
 牧野 と 優紀の両親は、自分達の娘に、お腹の子を諦める様に諭し始めたらしい。
 勿論の事、牧野 と 優紀は、“産みたい(てぇ)!”と、それぞれの両親に懇願したそう
 だ。
 だが、牧野 と 優紀の両親は、自分達の娘に訴え掛けたらしい。
 “産んだ後の事を考えなさい!
  10代の若さで赤ちゃんを産むだ何て…。
  産んで、子育てする事は、遊び や お飯事(おままごと)では出来無いのよ!
  だから、赤ちゃんは諦めて頂戴!”って…な。
 云わば…牧野 と 優紀の両親からして視れば、牧野 と 優紀が、俺等のガキを産む事
 は、“反対だ‼”って、言ってる様なモン…だったんだろうな。」と、伏し目がちに…。


【実は、優紀は、自身の夫と成った 総二郎に話しする際に、自身の母親から言われてしま
 った全ての話しを其のまま伝えるのでは無く、総二郎を傷付けない程度に集約して伝えて
 居たのだった。


 何故なら…。
 自身の母親の言葉を其のまま伝えた事で、自身の夫と成った 総二郎を傷付ける事に成る
 かも知れないし、何より、自身の母親を『悪しき女性(ひと)』と思われたく無かったか
 らこそ、此の時の優紀は、自身の母親から言われてしまった話しを集約した状態で総二郎
 に伝えて居たという訳…だったのだ。


 云わば…。
 名前の如く、其れが、『優紀の優しさ』…だったのだ。】



だが、そんな話しを総二郎から聞いてしまった此の時の司は放心状態と成り、勿論の事、其れ以上の言葉が出て来なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
自身の話しを聞いた司がそんな状態に成る事を予想して居たで在ろう此の時の総二郎は、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“まぁ~、仕方がねぇだろうな。
 俺も優紀からそんな話しを聞かされた時、一瞬、司みてぇに成ったモンな!”と…。


其れでも、“司に其の話の続きを話さなければ成らねぇだろうな。”と、悟って居た総二郎は、更に、徐に、司に話しし始めるのだった。


「ところが、そんな様子を見て居た桜子の祖母さんが牧野 と 優紀の両親を諭し乍ら、其
 の後は、牧野 と 優紀の両親への懇願を、唯、黙ったまま聞きつつ、桜子の祖母さんが
 牧野 と 優紀の両親に言ってくれたらしい。
 “私(わたくし)がつくしさん(牧野)と 優紀さん(優紀)の後ろ盾成ります。”っ
 て…な。
 だから、今迄もそうだったのかも知れねぇが、司 と 俺は、当然、尚の事、此れからも 
 此れ迄以上に桜子の祖母さんには頭が上がらねぇって…話だわ。」と…。


だからだったのかも知れない。
其処迄、総二郎からの話しを聞いて居た此の時の司は、「マジか‼」と、言う言葉以外に出て来なかったのだ。



其処で、あきらが口を開くのだった。


「そう言えば…。
 総二郎は、『真紀』の名前の由来について、優紀ちゃんから話しを聞いたんだよな?」と…。


実は、勿論、此の時点に於いての総二郎は、あきらが不思議そうな顔付きで此方を見て来る事は承知して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、“あきらからの話しを聞いてから…。”と、思い、態と、返答の言葉だけに留めて置いたのだ。


「ああ、優紀から聞いた。」と…。


実は、そう言い乍らも、此の時の総二郎の顔付きは、少し、不貞腐れ気味…だったのだ。


其処で、此の時のあきらは、自分自身が不思議に感じて居る事を、勿論の事、そんな総二郎に訊き始めるのだった。


「否、実は…な。
 桜子から聞いて居た事が有ったんだわ。
 “優紀さんから聞いたんですけど…。
  如何も、優紀さんは、西門さんに(真紀の名前の由来について)全てを話ししてしまっ
  た様ですわ。
  なのに、西門さんが私に全然怒って来ないんです。
  不思議だと思いませんか?”って…。
 勿論、俺も、桜子からそんな話しを聞いて、不思議に思えた事は確かだよ。
 何で、総二郎は、知ってて何も言わねぇんだ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、其の件に関してだけは、何時(いつ)もの様なお巫山戯(ふざけ)無しで、素直に、あきらに返答の言葉を伝えるのだった。


「俺だって、桜子に言いてぇ事は山程有るし…よ。
 怒りてぇ気持ちは山々…何だが…。
 優紀から『真紀』の名前の由来の話を聞いてると、俺は悟ったんだわ。
 “桜子は、優紀の事を想い、こんな俺に対して、宣戦布告して来たんだろうな。”って…。
 だからこそ、俺は怒るに怒れなく成った。」と…。


其処で、此の時のあきらは、そんな総二郎の言い分を聞いて居て、密かに、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“成る程…な。
 そう言う事か!
 しかし、総二郎も、随分、大人に成ったよな。”と、染み染みと…。



そして、此れ迄、唯、ソファに寝っ転がったまま寝たフリをして居た類が、面白そうにし乍らも、急に、総二郎 と あきらに訊き始めるのだった。


「で、『真紀の名前の由来』って、どんな話なの?」と…。


だからだったのだ。
類から話しを切り出された此の時の総二郎 と あきらが『真紀』の名前の由来について、話しし始めるのだった。


そして、そんな話しを総二郎 と あきらから聞いた此の時の類は、口には出さず、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“流石、『T4の策士』の三条らしいね。”と…。



だからだったのだろう。
そんな総二郎 と あきらの会話を傍から聞いて居た此の時の司は、総二郎 と あきらの二人の会話が途切れた時点で、自身の訊きたかった事をあきらに訊き始めるのだった。


「なぁ~、あきら…。
 『柚』の名前の由来は、聞いてねぇか?」と…。


其処で、あきらは、司の方を向いて言い始めるのだった。


「勿論、聞いてるぞ‼
 けど…な。
 『柚』の名前は、牧野が名付けたらしくて…な。
 俺から訊く寄りも、直接、牧野から聞いた方が良くねぇか?」と…。


だからだったのだ。
司自身も、“其の方が良いな。”と、思えた事で、そんな自身の考えをあきらに伝えるのだった。


「ああ、俺もそう思う。
 だから…よ。
 (道明寺)邸に戻ったら、俺からつくしに訊くわ。」と…。



そして、此の場がお開きに成り、道明寺邸に帰邸した後の司は、徐に、つくしに訊き始めるのだった。


「さっき、『真紀』の名前の由来の話を聞いて来たんだが…。
 『柚』の名前の由来は、何だ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の夫と成った 司に、自身達の娘で在る 『柚』の名前の由来について、話しし始めるのだった。


「柚は、月末だと言えど、一応、12月生まれでしょ!
 『12月に咲く花』を調べて居たら、『柚』と言う字が目に入って来て、“此れだ!”って、
 思えたの。
 実の事を言うと、『柚』の花言葉にも心惹かれるモノが有って…。
 実は、『柚』の花言葉って、『健康美』・『汚れなき人』って、言うらしいの。
 『柚』には『柚』の花言葉通り、『汚れなき人』に成って欲しいの。
 云わば…『素直で、無邪気で、純真無垢で、純真な穢れ(けがれ)の無い女性(ひと)』
 に成って欲しいのよ!
 だからこそ、娘の名前を『柚』って、名付けたの。
 其れに、道明寺家の女性の名前って、私もそう何だけど、植物とか、花の名前でしょ!
 一応、柚も道明寺家の血を引く娘だから、植物とか、花の名前から選ぼうと考えて居た
 の。
 だから、娘の名前を『柚』って、名付けたのも有るんだけど…ね。」と…。



其処で、つくしは、自身の背後から抱き締めて来た自身の夫と成った 司が泣いて居る事に気が付き、司の顔を見様としたのだが見る事が出来無かったのだ。


だからだったのだろう。
其の代わりに、自身の夫と成った 司に訊き始めるのだった。


「司…私の話し、ちゃんと聞いてるの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、「ああ…。」と、言い乍らも、自身の泣き顔を見られたく無いのか?
つくしからの話しを聞いただけで泣いてしまった事で、照れ隠しをして居るつもりなのか?
将又(はたまた)、つくしからの話しを聞いて、自身の妻と成った つくしの気持ちが嬉しかったからなのか?


兎に角、此の時の司は、自身の妻と成った つくしからのそんな話しを聞いただけで泣いてしまった自分自身をつくしから隠すかの如く、更に、つくしをきつく抱き締めたのだった。勿論、此の時のつくしは、苦しがって居たのだが…。



PS.


実は、其の後の類 と 総二郎は、あきらを呼び出して迄、つくしが名付けたという『柚』の名前の由来について、“聞いて置きたい(てぇ)!”と、考えて居たのだ。


そして、あきらを呼び出した其の後の類 と 総二郎は、つくしが名付けたという『柚』の名前の由来について、あきらから話しを聞いて居たという訳…だったのだ。



だが、実は、其れだけでは無かったのだ。
実は、あきらは、桜子から聞いて居た話しを総二郎に話しして聞かせて居たのだった。


「実は、真紀の誕生日は、“『12月3日』じゃ無かったかも…。”って、桜子が言ってたわ。
 で、俺が桜子に其の理由(わけ)を聞けば、“実の事を言うと、真紀ちゃん(真紀)の誕
 生日は、優紀さん(ちゃん)の出産予定日…だった筈の1月の始め頃…だったのかも知れ
 ません。”って、桜子が言ってたんだわ。
 其れが、少し、優紀ちゃんの出産が早まった事で、偶々、真紀の誕生日が『12月3日』に
 成ったそうだ。
 偶然そう成ったって…やつだな。」と…。


其処で、其処迄、あきらからの話しを聞いて居た此の時の総二郎は、唯、優紀の事を心配そうにあきらに訊き始めるのだった。


「って事は、優紀の出産は、早産…だったのか?」と…。


だが、そんな風に、此れ迄、焦って居る様な顔付きの総二郎を見た事が無かったあきらだけでは無く、何故か、類もまた、クスクスと、笑い始めるのだった。


そして、あきらは、微笑み乍ら、総二郎に言って除けるのだった。


「心配し無くても大丈夫だぜ‼
 優紀ちゃんは、早産で出産した訳では無いみてぇだから…。
 後の話は、優紀ちゃんから話しを聞いた方が良いんじゃねぇか?」と…。



だからだったのだ。
其の後の総二郎は、優紀から話しを聞いた事で、早産で出産した訳では無い事を確認出来て、実は、ホッとして居たのだった。

成人の日~成人式~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  番外編




2024年1月8日…成人の日
(1999年迄の『成人の日』は1月15日だった。
 2000年の『成人の日』からは、『ハッピーマンデー制度』により、1月の第2月曜日が
 『成人の日』に定められた。)



〈此の二次小説『成人の日~成人式~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  
 番外編』は、此方サイドの勝手な都合に寄り、一週間以上遅れての投稿と成って折りま
 す事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



【『Xmas【取り戻したい…<総優>】…<F4&T4&静>  番外編』から、更に、数年後
 のお話し】


F4&T3&静の息子達で在る F4Jr.は、英徳大学2年生に成った。


云わば…。
『F4Jr.』達は、新年が明けてから、それぞれが二十歳(はたち)を迎える事で、其の年の『成人の日』に、英徳学園にて催される成人式の式典に出席する事に成って居るのだ。


実は、英徳学園では、二十歳(はたち)を迎えた英徳大学の学生を対象に、毎年、其の年の1月の第2月曜日の『成人の日』に式典を催す事と成っている。


だからだったのだ。
ご多分に漏れず、F4&T3&静の息子で在る F4Jr.達も、揃って、英徳大学の成人式の式典に出席する事と成って居るという訳…だったのだ。



だが、実は、F4&T3&静の息子達で在る F4Jr.は、揃って、英徳大学の成人式の式典に出席したく無かったのだ。


何故なら…。
英徳大学の成人式の式典と言えば、英徳大学の全学部の学生達が出席するのだ。


そうじゃ無くても、F4&T3&静の息子で在る F4Jr.達は、普段から、注目の的…だったのだ。


何故なら…。
『F4Jr.』の父親達は、嘗ての英徳学園のあの伝説の『F4』なのだ。
勿論、『F4』は、現在に於いても、まだまだ、人気が有り、メディアで取り上げられる事が多く、世間からの注目度は増すばかり…だったのだ。


そんな現在に於いても、まだまだ、世間からの注目度が高く人気が有る『F4』の息子と成れば、メディアが離す訳等無く、『F4Jr.』達の注目度も増すばかり…だったのだ。


勿論、其れだけでは無いのだ。
元々、『F4Jr.』達の容姿は、それぞれの父親で在る 『F4』に瓜二つ…だったのだ。


だからだったのだ。
『F4Jr.』達は、自身達の父親で在る 『F4』同様に、人気が有り、メディアに取り上げられる事も多く成って来たという訳…だったのだ。



だが、司 と つくしの息子で在る 翼にとっては、其れだけでは無かったのだ。
司 と つくしの息子で在る 翼の母親は、嘗ての英徳学園のあの伝説の『牧野つくし』なのだ。


実は、其の当時の英徳学園内で横行して居たのが、其の当時の『牧野つくし』も使用して居たロッカーに、『F4』主導の下、貼られた『おバカな遊び』で在る 『赤札』…。
そして、其の『おバカな遊び』で在る 『赤札』を貼られた者は、其の当時の英徳学園内の生徒達から執拗なイジメを受け、英徳学園から追い出されるのだ。


しかも、其の当時のそんな『おバカな遊び』の首謀者…だったのが、現在の道明寺つくしで在る『牧野つくし』の夫の『道明寺司』…其の人…だったのだ。


そして、実の事を言うと、そんな状況から其の当時の英徳学園を救ったのが、現在に於いても、【英徳学園のジャンヌ・ダルク】として、密かに、英徳学園内で語り継がれて居る知る人ぞ知るあの伝説の『牧野つくし』…其の人…だったのだ。



そんな風に、英徳高校時代に知り合ったばかりの『司』と『つくし』の二人は相反する筈…だったにも関わらず、其の後、お互いが恋愛感情を抱き、何時(いつ)の間にか、恋人同士と成り、結婚して、其の後、産まれて来たのが『翼』という訳…だったのだ。


云わば…。
翼にとっては、そんな風に、相反する筈の『司』と『つくし』の二人の両親から産まれて来た事に寄り、『F4Jr.』達の中でも注目度は、更に、増すばかり…だったのだ。


勿論、司 と つくしの息子で在る 翼にとってして視れば、例え、そんな両親の若かりし頃の事を言われたとしても、如何でも良い事で在って、唯、思う事は一つだけ…だったのだ。


“母さんって、今も昔も、凄ぇ女…だったんだな!
 おじさん達に聞けば、英徳高校時代の如何し様も無かった(其の当時の)父さんを真っ当
 な大人な男にしたのが母さんらしい。
 今でも、父さんは母さん無しで生きては行けないらしい。
 そんな父さんが情けない様にも思うが、母さんが其れで良いと言うのなら、仕方が無い。
 でも、そんな父さんと二十年以上も共に過ごして来た母さんの事を、俺は、尊敬に値する
 と思う。”と…。



だが、そうは思うのだが…。
自分自身がメディアに取り上げられる事が多く成って来た事は、間違い無く、そんな二人の両親の所為(せい)な訳で、英徳学園内だけでは無く、世間的にも目立ってしまうのは仕方が無い事だけでは無いだろう。


勿論、道明寺財閥の御曹司として此の世に産まれて来た事もまた、メディアに取り上げられてしまう要因なのだろう。


所謂、『F4Jr.』達の中でも、司 と つくしの息子で在る 翼にとっては、メディアから注目されるリスクが高い事もまた、否めない話なのだろう。



だが、だから…と言っても、老若男女問わず、『F4Jr.』達が通れば、非鳴に近い様なキャーキャー・キーキー声を聞かされるとする成らば、其れは其れで、耳障りで在り、面倒臭い事此の上無い。


だからだったのだ。
此の時点に於いての『F4Jr.』達は、例え、自分達の成人式の式典だったとしても、そんな式典には出席したくないと言うのが本音なのだ。



実は、『F4Jr.』達が英徳学園 中等部2年生に成った其の年の12月25日の『Xmas』の日に一悶着を起こして以来、【『モデル』宜しく!】…滋から写真を撮りまくられる事も無く成り、此れ迄、どんなイベント事が有っても快適に過ごして来たのだ。


だからだったのだろう。
“なのに…だ。
 例え、自分達の成人式の式典だからと言って、非鳴に近い様なキャーキャー・キーキー
 声を聞かされると耳障りで在り、面倒臭い事此の上無い。
 だからこそ、式典会場に、態々、出向く必要は無いだろう。”と、考えて居たのだ。


実は、此の時点に於いての司 と つくしの息子で在る 翼は、事前に、そんな風に、独り言ちて(ひとりごちて)居たからこそ、其の後、自分以外の『F4Jr.』達にこう提案して居たという訳…だったのだ。


「なぁ~、成人式の式典に出席したと言う事にして置いて、成人式の当日は、其のま
 まバックレ様ぜ‼」と…。



其処で、類 と 静の息子で在る 健は、司 と つくしの息子で在る 翼に訊き始めるのだった。


「で、翼は、どんな風にバックレるつもりなの⁉」と…。


実は、此の時点に於いての司 と つくしの息子で在る 翼は、人任せするかの如く、其の後、如何遣ってバックレるつもりなのか?
全く、考えて居なかったのだ。


だが、其れでも、自分以外の『F4Jr.』達に言って置きたい事が有るのか?
其の部分だけは、ハッキリと伝えるのだった。


「否、考えて無かった。
 けど、此れだけは言えるが…な。
 隠れる場所に関して言えば、うち(道明寺邸)だけは外して欲しい。
 もう、タマから嫌みを言われるのは懲り懲りだわ。
 100歳過ぎてる筈なのに…まだまだ、元気で、耄碌(もうろく)してねぇから、其の分、
 口だけはハッキリ喋んだよな。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の類 と 静の息子で在る 健は、司 と つくしの息子で在る 翼からそんな話しを聞いて、クスクス笑い乍ら、返答するのだった。


「何だか想像出来るよ(笑)!
 翼がタマさんから嫌みを言われてる所…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司 と つくしの息子で在る 翼は、類 と 静の息子で在る 健からのそんな返答の言葉を聞いて、自分自身の顔に驚愕顔を貼り付かせ乍ら、吠えるのだった。


「はぁ~??」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のあきら と 桜子の息子で在る やすしは、そんな翼 と 健の二人の会話を聞いて居て、“話しを元に戻すべきだよな!”と、考えた事で、そんな翼 と 健の二人に向かって声を掛けるのだった。


「なぁ~、もう、良いか?
 お前等の話しが逸れ始めてるぞ‼
 翼の提案は、“俺等の成人式の式典に出席するか? or し無いか?”って、話じゃ無か
 ったのかよ⁉
 で、如何するよ?」と…。


其処で、総二郎 と 優紀の息子で在る 優一郎は、冷静な判断で話しし始めるのだった。


「道明寺邸が駄目なら、一番安全なのは英徳学園内じゃ無いか⁉
 一応、親達には出席するって伝えるつもりだよな?
 だったら、やっぱり、一番安全なのは英徳学園内じゃ無いかと思う。
 其れに、英徳学園内だったら、例え、俺等が自分達の成人式の式典に出席して居なくて
 も、親達にバレる事は無いだろう!
 其れに、もし、例え、誰かに見付かったとしても、誰も俺等の居場所を伝えに行く者も居
 ないと思う。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきら と 桜子の息子で在る やすしは、総二郎 と 優紀の息子で在る 優一郎からのそんな話しを聞いて居て、提案し始めるのだった。


「ああ、そうだよな!
 確かに、英徳(学園)の方が安全かも…な。
 だったら…よ。
 F4ラウンジにしねぇか?
 勿論、英徳(学園)の方が安全かも知れねぇけど…。
 返って、俺等は目立つ可能性だって有る。
 もしかすると、英徳(学園)に居れば、男女問わず、学生に見付かって、非鳴に近い様な
 キャーキャー・キーキー声で煩く騒がれて鬱陶しいだろうし…な。
 其処で、F4ラウンジ…。
 F4ラウンジには、例え、英徳(学園)の学生だったとしても、入って来れねぇ。
 なっ、其れで良いだろう?」と…。


だからだったのだろう。
あきら と 桜子の息子で在る やすしからの提案話に賛同したやすし以外の『F4Jr.』達は、一同に返答し始めるのだった。


「ああ、そうだな!」


「うん、其の方が良いね!」


「了解‼」と…。



と言う訳で、F4&T3&静の息子達で在る F4Jr.は、例え、自分達の成人式の式典だったとしても、式典には出席せず、英徳学園内に在る F4ラウンジで時間を潰す事に決まったのだった。



だが、実は、自分達の経験上、“多分、あいつ等なら、そうするだろう。”と、踏んで居たF4Jr.の父親達で在る F4も、自分達が嘗て使用して居た英徳学園内に在る F4ラウンジに現れるのだった。


“あいつ等の遣る事は、今も昔も、一切、変わんねぇだな(ね)!”と、懐古し乍ら…。



だが、其れでも、F4Jr.の父親達で在る F4は、式典中、『F4Jr.』達が何処で時間を潰して居たのかを自分達の妻で在る T3&静に伝えて置くのだった。


其の結果、『F4Jr.』達は、後々、其の現実を知った自分達のそれぞれの母親で在る T3&静から大目玉を食らう事と成るのだった。



fin



〈此の二次小説『成人の日~成人式~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  
 番外編』は、『成人の日』を従来通りの『二十歳』に設定して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉


〈此の二次小説『成人の日~成人式~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  
 番外編』の中に出て来る文面には、現代に於いて、相応しくない文章が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  31.





初釜…年が明けた新年に、茶道のお稽古を開始する日の事。
    新しい年を祝ってお茶を戴く『お稽古始め』の事。



〈此の二次小説『Once again~再び~  31.』は、此方サイドの都合に寄り、『初釜』と
 しての日取り寄りも遅れているとは思いますが、了承の程、宜しくお願い致します。〉



【初釜】


〈総優〉


此の年の始まりを告げる新年を迎えて直ぐの事…。
優紀と、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀にとっては、西門邸にて、初めての『初釜』を迎えたのだった。


云わば…。
初釜』とは、『お稽古始め』の事…。



だからだったのかも知れない。
総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、例え、西門邸にて、初めての『初釜』を迎えたとしても、緊張する処か?
寧ろ、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、「たのしみ(楽しみ)だね!」と、言って除ける位…だったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎 と 優紀は、真紀の両親として、そんな言葉を言って除けられる我が娘を褒めて良いのやら、諭した方が良いのやら、複雑な気持ちに成る位…だったのだ。


だが、そんな自身の娘で在る 真紀を傍で見て居た此の時の優紀は、真紀の母親として、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“真紀は、大物に成れるかも…。”と…。



そして、そんな自身の孫娘で在る 真紀を見て居た此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の息子で在る 総二郎に話し掛けるのだった。


「総二郎に相談が在るのだが…良いかな?」と…。


其処で、此の時の総二郎は、普段とは違い畏まったかの様に、自身にそんな風に訊いて来た自身の父親で在る 西門流 家元に対して、警戒し無いでも無いのだが、其れでも、取り敢えず、其の理由(わけ)を聞く事にした総二郎…だったのだ。


「ああ、良いけど…よ。
 何か、有ったのか?」と…。


だからだったのかも知れない。
“総二郎は、私を警戒して居るのだろう。”と、悟った此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、ゆっくりと話しし始めるのだった。


「実は、真紀の事なのだが…。
 今年の『初釜』の席で、総二郎が『亭主』を務めて、『半東』には真紀で如何だろう
 か?」と…。



実の事を言うと、此の時の総二郎は、此の年の『初釜』の席で、自身が務める『亭主』の『半東』には、“優紀で…。”と、考えて居たのだった。


だからだったのだ。
自身の父親で在る 西門流 家元から、「『半東』には真紀で如何だろうか?」と、訊かれてしまった此の時の総二郎は、自身が務める『亭主』の『半東』には、“優紀で…。”と、考えて居た事を言い逸れる位に驚愕するのだった。


勿論の事、そんな風に驚愕して居るで在ろう此の時の総二郎の顔には驚愕顔が貼り付いて居たのか?
総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の息子で在る 総二郎を問い質すのだった。


「総二郎には考えて居た事が有ったのか?」と…。


だからだったのかも知れない。
更に、そんな風に自身の父親で在る 西門流 家元から訊かれた此の時の総二郎は、実は、言い逸れてしまって居た言葉を口にするのだった。


「俺は、実は、俺の『半東』には、“優紀で…。”って、考えて居たんだわ。
 優紀にとって、今年の『初釜』は、西門流で迎える最初の『初釜』だから…な。
 其れに、初めて、夫婦で…。
 しかも、西門流 次期家元 と 次期家元夫人として迎える初めての『初釜』だから…
 な。
 そう考えて居たんだけど…よ。」と…。



実は、自身の息子で在る 総二郎からそんな考えを聞いた此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、ふと思うのだった。


“作法としては如何なモノかと思うが…。
 だったら、総二郎が『亭主』を務めて、『半東』は真紀に務めさせ、其の補佐役として、
 優紀さんが務めれば良いのでは無いだろうか?”と…。


だが、此の件に関しては、矢張り(やはり)、自身の妻で在る 西門流 家元夫人に訊いて置かなければ成らない。


何故なら…。
勝手な事をすれば、後々、大変な事に成るから…だ。



其れに、此れ迄の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、人から褒められた様な事をして来なかったのだ。


寧ろ、何方かと言えば、【陰口を叩かれる・非難を受ける・非難を浴びる】様な事をして来たと、『自負』して居る位なのだ。


勿論の事、其れだけでは無いだろう。
此れ迄の総二郎の父親で在る 西門流 家元は内弟子から聞いた話しに寄り、此れ迄の自分自身の行いを後悔して居たのだ。


“私の行いで、「家元夫人が非難を浴びて居た事も有りました。」と、内弟子から聞いて居
 た。
 今思えば、責められるべきは、私の筈なのだが…。
 此れ迄の私は、かなり家元夫人に迷惑を掛けて来たのだろう。
 ここ最近の総二郎を見て居て思う事が在る。
 此れからは、そろそろ『嫁さん孝行』をするべきなのだろう。”と…。



だからだったのかも知れない。
自身の息子で在る 総二郎 と 其の嫁で在る 優紀の二人を見て居て、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、更に、思う様に成って居たのだ。
漸く、反省の意味も込めて…。


“総二郎でも改心する事が出来、今では、此れ迄の総二郎が噓の様に優紀さん一筋に成って
 居る。
 総二郎の場合は、自分自身が惚れ抜いた相手だったからこそ、其れは其れで良かったのだ
 ろう。
 だからこそ、総二郎の場合は改心する事が出来たのだろう。
 私の場合は、親が決めた政略結婚…故に、何の感慨も無く遊び呆け、『西門流』の事に関
 しては、全てを家元夫人に任せて来た。
 勿論、其れで良い訳等無い。
 私の息子 と 其の嫁を見て居て反省するのは遅いのかも知れないのだが…。”と…。



だからだったのだろう。
漸く、そんな風に思い始めて居た総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の息子で在る 総二郎に詫びの言葉を口にし乍らも、自身の意見を伝えるのだった。


「そうか…総二郎の思いは分かった。
 此れ迄、私は、随分、勝手な事をして来たから…な。
 申し訳無い事をして来たと思う。
 だが、次期家元夫人としての優紀さんを教育して居るのは家元夫人だ。
 だからこそ、家元夫人の考えを聞いてから、総二郎に伝えるとし様!」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元の意見に従うべく、了承の意を伝えるのだった。


「ああ、分かった。」と…。


だが、此の時の総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元からのそんな話しを聞いて居て、密かに独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“変われば変わるモンだよなぁ~。
 今迄の親父は『家元』と言う威厳が有ったからこそ、どんな事でも勝手に決めて、内弟子
 を通して報告して来るだけで、後は任せたと言わんが如く、お袋 や 俺を扱き使って来
 たのに…よ。
 今回は、お袋と相談するって…か?
 ほんと、今の親父には驚愕するしかねぇな‼”と…。



そして、其の後の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人と相談した事で、「家元の考えで行きましょう!」と、言う事と成り、自分自身の意見が通った事に、実は、ホッとして居たのだった。



そして、実の事を言うと、総二郎の母親で在る西門流 家元夫人は、自身の夫で在る 西門流 家元から相談してもらえた事を喜んで居たのだった。


何故なら…。
此れ迄の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、一切、自身の夫で在る 西門流 家元から相談してもらえた事が無かったのだ。


寧ろ、此れ迄の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の夫で在る 西門流 家元から無視されて居ると言っても過言じゃ無い程の扱い…だったのだ。


実は、此れ迄、西門流を背負って来た自負の在る総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人にとって、例え、夫婦として相談された訳じゃ無くても、現在の自身の夫で在る 西門流 家元からの此の度の相談事は無視されて居ないと、思えるモノ…だったのだ。


だからこそ、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の夫で在る 西門流 家元からの此の度の相談事の話しを聞いて居て、“(自身の夫で在る 西門流)家元の考えに従うべきよね!”と、素直にそう思えて居たのだから…。



そして、其の後の西門流の其の年の『初釜』は、総二郎が『亭主』を務めて、『半東』は総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀に務めさせ、其の補佐役として、優紀が務める事に成ったのだった。



勿論、確かに、三条邸にて開かれたお茶会の場で三条家の大奥様が務めた『亭主』の『半東』を総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が務めた事は有ったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が務めた『半東』振りは、誰から見ても堂に入って(どうにいって)居たのだ。


其れはまるで、『半東』を務めた真紀の母親で在る 優紀の手助けは要らないと言って居るかの様にそう思える程、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、しっかりと、『半東』の務めを務め終えて居たのだった。


だからだったのだろう。
西門家の面々の誰もがホッとして居たのだった。



其れは、勿論、特に、「(総二郎 と 優紀の娘で在る)真紀を『半東』に…。」と、提言した総二郎の父親で在る 西門流 家元は勿論の事…。
実の事を言うと、真紀の両親で在る 総二郎 と 優紀の心臓は、『初釜』の場が終える迄、ずーっと、ドキドキと、音を立てて居た位…だったのだ。



だが、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人だけは、招待を受けて、三条邸にて開かれたお茶会の場で三条家の大奥様が務めた『亭主』の『半東』を総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が務めて居た処を実際に見て居たのだ。


だからこそ、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の『半東』振りについて、“大丈夫でしょう!”と、確信めいたモノが有ったからこそ素直にそう思えて居たのだから…。


そして、また、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の夫で在る 西門流 家元からの「(総二郎 と 優紀の娘で在る)真紀を『半東』に…。」と、言う提言を受け入れる事が出来て居たのだから…。


其れ位に、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の『半東』について、不安めいたモノは、其れ程、大きくは無かったのだった。



実の事を言うと、其れだけでは無かったのだ。
総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が務めた『半東』振りを見て居た『初釜』の場に居合わせた誰もが、まだ、6歳に成ったばかりの総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の美しい所作に感嘆の声を上げる程…だったのだ。


「何と美しいのだろうか‼」とか…etc。


其れ程迄に、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 や 現在に至っては、真紀の祖母で在る 西門流 家元夫人からのお稽古を受けて来た賜物なのだろう。



こうして、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、西門流での初めての『初釜』を乗り切る事が出来たのだった。