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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  30.





【年末年始③】


〈つかつく〉・〈総優〉


実は、道明寺HD主催の新春パーティーの此の場の中に居る者に、つくし と 優紀の事を羨ましく思って見て居たのは、何も淑女達だけでは無かったのだ。


そうなのだった。
其れは、娘 や 孫娘 や 姪っ子を持つ企業経営者達…だったのだ。


云わば…。
何れ、F4の中の誰かの下に嫁がせたかった娘 や 孫娘 や 姪っ子を持つ企業経営者達は、此の状況に、一同、ショックを隠せないで居たのだった。


だからだったのだろう。
何れ、F4の中の誰かの下に嫁がせたかった娘 や 孫娘 や 姪っ子を持つ企業経営者達は、つくし と 優紀の事を調べる様に自身達の秘書に伝えて居た程…だったのだ。


何故なら…。
勿論、在る訳無いのだが、もしも、つくし と 優紀の中に『裏の顔』が在るとする成らば、F4の両親達に告げ口をするつもりで居たから…だったのだ。



だが、男女問わず、F4&つくしと同世代の英徳学園出身者の中には、F4にとって、つくしが如何言う存在で在るのかを知って居る者が多く、疑う余地が無い事は言う迄も無いのだ。


唯、F4&つくしと同世代の英徳学園出身者の中の淑女達にとってすれば、今だに、つくしがF4の周りをウロチョロして居る事は、鬱陶しい事此の上無い訳で、例え、“何故、今だに、あの女(つくし)なの?”と、独り言ちて(ひとりごちて)居たとしても、何等不思議な話では無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
F4&つくしと同世代の英徳学園出身者の中の淑女達は、隙在らば、つくしの立場を引き摺り降ろしてでも、“F4の皆様とお近付きに成りたい!”と、考えたとしても、何等不思議な話では無かったのだ。


其れ位、F4&つくしと同世代の英徳学園出身者の中の淑女達は、今だに、F4の傍に居る事が許されて居るつくしに嫉妬して居たという訳…だったのだ。



また、其れだけでは無かったのだ。


何故なら…。
F4のメンバーで在る 総二郎の傍には、F4&つくしと同世代の英徳学園出身者の中でも、此れ迄に、一切、見掛けた事の無い女性(優紀)が存在して居たのだ。


勿論、“あの女(優紀)は誰なの?”と、自分自身の首を捻りたく成って居たとしても、何等不思議な話では無かったのだ。


何故なら…。
F4&つくしと同世代の英徳学園出身者にとってすれば、此れ迄、自分達の前に登場した事の無い女性(優紀)で在った事は確かな話…だったのだから…。


唯、F4&つくしと同世代の英徳学園出身者の中で、唯一、優紀の存在を知って居る者が居たとする成らば、其れは、総二郎 と あきらから誘われた事で其の当時のつくし と 優紀が冬休み中に行ったカナダ旅行に、F4&つくし&優紀に断りなく、話しを聞き付けて勝手に付いて来た其の当時の英徳高校にて『リリーズ』と名乗って居たリーダーの浅井百合子 と 鮎原えりか と 山野美奈子…位なモノだろう。



だが、現在の優紀は三条家でお世話に成って居たからなのか?
将又(はたまた)、茶道を嗜んで居るからなのか?
何方にしても、現在の優紀は、其の当時の高校生の頃とは違い、【上品で在り、優美で在り、綺麗で、(其の名の通り)優雅な身の熟しが出来、礼儀正しい身の熟しが出来る洗練された大人な女性】に変貌して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
例え、F4&つくし&優紀に断りなく、話しを聞き付けて勝手に付いて来た其の当時の英徳高校にて『リリーズ』と名乗って居たリーダーの浅井百合子 と 鮎原えりか と 山野美奈子だったとしても、『あの優紀』だと気が付いて居なかった事は、何等不思議な話では無かったのだ。



そして、其の後、司は、自身の妻と成った つくしと、自身 と つくしの娘で在る 柚を伴って一緒に挨拶廻りを始めたのだ。


実は、其の事に関しても、つくしは、自身の夫と成った 司に『NO』を突き付けて居たのだ。


だが、其の『NO』を却下したのは、他でも無い司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。


だからだったのだ。
“仕方が無い。”と、独り言ちて(ひとりごちて)居たつくしは、司と一緒に挨拶廻りを始めて居たのだった。


しかし、此の挨拶廻りは、実は、道明寺HDにとっての主要な企業だけで、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓も伴った挨拶廻り…だったのだ。


其れは、何故かと言うと、全てはつくしの為で在り、将来の司 と つくしの娘で在る 柚の為でも在ったのだ。



そして、そんな所に、道明寺HD主催の新春パーティーの出席者で在る 桜子の祖母で在る 三条家の大奥様と、滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人が道明寺家の面々の前に現れたのだ。


其れはまるで、三条家 と 道明寺家 と 大河原家の親密さをアピールするモノ…だったのだ。


しかも、其れだけでは無かったのだ。
其の三条家 と 道明寺家 と 大河原家の親密さをアピールする談笑(=会話)は、全てがつくしの為で在り、将来の司 と つくしの娘で在る 柚の為でも在ったのだ。


其れが証拠に、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様と、滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人が話す会話にはつくしに対しても、司 と つくしの娘で在る 柚に対しても、嫌みなモノでは無く、寧ろ、つくしと、司 と つくしの娘で在る 柚を大切にして居る事が伺える様な話し振りだと言えたのだ。


先ずは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からは…。


「私(わたくし)は、つくしさんの事を孫の様に思って居るし、柚ちゃんの事をひ孫の様に
 思って居るわ。
 ですから、私(わたくし)は、つくしさんの後ろ盾に成るわ。
 と言う事ですから、此れからは此れ迄以上に、司さんはつくしさん と 柚ちゃんの事を
 大切にする事を約束して頂戴ね!」と…。


其処で、司が返答の言葉を言う前に、滋の父親で在る 大河原社長が話しし始めるのだった。


「そうだよ、司君!
 つくしさんは、此れ迄、立派な企業経営者にするべく滋の事を支えてくれた。
 だからこそ、私達夫婦は、つくしさんの後ろ盾に成るつもりだよ!
 其処で、私達夫婦からも司君にお願いが在る。
 此れからは此れ迄以上に、司君はつくしさん と 柚ちゃんの事を大切にする事を、私達
 に誓って欲しい!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、真剣な顔付きで、真剣な表情と成り、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様と、滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に誓うのだった。


「承知致して折ります。
 私は、此れからも此れ迄以上に、妻のつくし と 娘の柚を大切にする事を此処に誓いま 
 す。」と…。


勿論、そんな自身達の息子で在る 司の真剣な顔付き と 真剣な表情での誓いの言葉を聞いて誇りに思う道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。



そして、総二郎もまた、自身の妻と成った 優紀と、自身 と 優紀の娘で在る 真紀を伴って一緒に挨拶廻りを始めたのだった。


勿論、其の挨拶廻りには、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人が一緒に同行するかの如く、挨拶廻りを始めて居た事は事実…だったのだ。



しかも、其れだけでは無かったのだ。
道明寺家と同様に、暫くしてから、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様と、滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人が話し加わるかの如く、其の場に現れたのだった。


其れはまるで、素早い行動で在り、三条家 と 西門家 と 大河原家の親密さをアピールするモノ…だったのだ。


先ずは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からは…。


「私(わたくし)は、優紀さんの事を孫の様に思って居るし、真紀ちゃんの事をひ孫の様に
 思って居るわ。
 ですから、私(わたくし)は、此れからも優紀さんの後ろ盾に成るつもりよ。
 と言う事ですから、此れからは此れ迄以上に、次期家元は優紀さん と 真紀ちゃんの事
 を大切にする事を約束して頂戴ね!」と…。


其処で、総二郎が返答の言葉を言う前に、滋の父親で在る 大河原社長が話しし始めるのだった。


「そうだよ、総二郎君!
 優紀さんは、此れ迄、滋の事を友人として、陰から支えてくれた。
 だからこそ、私達夫婦は、優紀さんの後ろ盾に成るつもりだよ!
 其処で、私達夫婦からも総二郎君にお願いが在る。
 此れからは此れ迄以上に、総二郎君は優紀さん と 真紀ちゃんの事を大切にする事を、
 私達に誓って欲しい!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、司と同様に、真剣な顔付きで、真剣な表情と成り、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様と、滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に誓うのだった。


「承知致して折ります。
 私は、此れからも此れ迄以上に、妻の優紀 と 娘の真紀を大切にする事を此処に誓いま 
 す。」と…。


勿論の事、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 滋の父親で在る 大河原社長が西門家に話しした内容 と 其の話し振りは、分け隔て無く、道明寺家に話しした内容と同じ様な内容の話し…だったのだ。



そして、更に、其の後の道明寺HD主催の新春パーティーは、宴も酣(えんもたけなわ)と言う事で、壇上には、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司本人が上がったのだった。


勿論、つくしとの約束通り、つくしと、司 と つくしの娘で在る 柚は、壇上に上がる事は無かったのだ。


だが、其れでも、司は、自身の妻と成った つくしと、自身 と つくしの娘で在る 柚の事を話しした事は言う迄も無かったのだ。


しかも、名前の公表をし無いと言う事がつくしとの約束事でも在ったので、此の時の司は、つくしの事を『道明寺夫人』として紹介したのだった。
此れには、つくし自身、驚愕…だった事は言う迄も無かったのだが…。



そして、実は、三条家 と 道明寺家 と 大河原家の親密さをアピールした談笑(=会話)や 三条家 と 西門家 と 大河原家の親密さをアピールした談笑(=会話)を、密かに、聞いて居た者達が居たのだった。


其れは、そんな談笑(=会話)を陰から耳を澄ませて聞いて居た何れ、F4の中の誰かの下に嫁がせたかった娘 や 孫娘 や 姪っ子を持つ企業経営者達は、そんな話しの内容を聞いた事で、其の後、苦渋の決断を強いられる事と成るのだった。


唯、例え、F4の中から司 と 総二郎が結婚したとしても、其の後、“F4には、まだ、花沢物産の後継者 と 美作商事の後継者が残って居る。”と、悟られた事は言う迄も無かったのだった。



PS.


実は、司 と つくしの娘で在る 柚は、道明寺HD主催の新春パーティーの場で、初めて、自身の祖父で在る 道明寺HD 会長 道明寺保と会ったのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚は、そんな自身の祖父で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から抱き上げられた時に、思わず、言ってしまったのだ。


「おじい(祖父)ちゃんも、パパとおなじ(同じ)だね!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の孫娘で在る 柚からそんな風に言われてしまって、“何が同じ…何だ⁉”と、首を捻りたく成る位…だったのだが、苦笑いするしか無かったのだった。



実は、此の時の司 と つくしの娘で在る 柚が自身の祖父で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に言いたかった言葉は、「パパとおなじ(同じ)でせ(背)がたかい(高い)んだね!」と、言いたかっただけ…なのだ。


勿論、此の事は、其の後、つくしを通じて、自身の妻で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞いて居た道明寺HD 会長 道明寺保…だった事は言う迄も無かったのだった。



〈此の二次小説『Once again~再び~  30.』の中に出て来る文面には、現代に於い 
 て、相応しくない文章が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  29.





【年末年始②】


〈つかつく〉・〈総優〉


其の年の始まりで在る 司の年始は、自身の妻と成った つくしと、自身 と つくしの娘で在る 柚を伴って一緒に出席した道明寺HD主催の新春パーティーから始まったのだった。



実は、司は、つくしとの約束に寄り、壇上での挨拶の際に、つくしを壇上に上げる事が出来無い分、或る秘策を思い付いて居たのだった。



【其の或る秘策とは…。
 ※自身 と つくしの娘で在る 柚を自ら抱き上げた状態で、自身の妻と成った つくし
  をエスコートし乍らパーティー会場に入る事…。


 ※出席者への挨拶廻りの際も、自身 と つくしの娘で在る 柚を自ら抱き上げた状態
  で、自身の妻と成った つくしをエスコートし乍ら挨拶廻りする事…だったのだ。】



実は、道明寺HD主催の新春パーティーの会場内に入った時点のつくしは、自身の夫と成った 司の取ったそんな行動に違和感しか無かったのだった。


何故なら…。
道明寺HD主催の新春パーティーが執り行われる事に成っている此のパーティー会場は、当然の事乍ら、道明寺HDの傘下で在る 東京メープルで執り行われて居たのだ。


と言う事は、支配人だけでは無く、道明寺HDの副社長で在る 司の指示を受けた支配人から指示された東京メープルの従業員の全てが司の指示通りに職務を全うし無ければ成らなかったのだ。


云わば…。
司の思い通りにコトが運ぶと言う事と成るのだった。



だからだったのだろう。
此の時の司は、幾らつくしが止め様とも、一切、止める(やめる)つもり等毛頭無く、其の代わりに、止め様と必死のつくしに笑って言って除けるのだった。


「良いか、つくし⁉
 壇上に上がって、出席者達への挨拶の際に、お前が壇上に上がりたくねぇと言うのなら、
 俺は其れでも構わねぇ!
 だが、お前に此れだけは言って置く。
 俺がする事に、一々、文句を言って来るな‼
 良いな、つくし(笑)‼」と…。


勿論、此の時の司は、態と、『俺がする事に、一々、文句を言って来るな‼』と、言う部分だけを強調するかの如く、ニヤッと、笑い乍ら、自身の妻と成った つくしに言い聞かせて居たのだった。



だが、此の時のつくしの頭の中では、そんな司に、既に、警鐘を鳴らして居たのだった。


何故なら…。
こう言う時の自身の夫と成った 司は、つくしにとって『要注意人物』と成るのだ。


だからこそ、此の時のつくしの頭の中では警鐘を鳴らして迄、つくし自身に知らせて居たのかも知れない。



だからだったのだろう。
此の時のつくしは、F3&T3が居るで在ろうパーティー会場に向かう迄の間だけでは無く、東京メープル内の道明寺家のファミリースペースからホテルのロビーに着く迄の間にも、司 と 自身の娘で在る 柚を抱き上げて居る司から娘を引き下ろす為に、咄嗟に、自身の娘で在る 柚に声を掛けるのだった。


「柚…パパから下りて来なさい!」と…。


だが、此の時の司 と つくしの娘で在る 柚は、自身の頭を左右に振り乍ら、自身の母親で在る つくしに返答するのだった。


「どう(如何)して、パパからおりてこない(下りて来ない)といけないの⁉」と…。



其処で、自分達の娘から返答の言葉を求められて居るで在ろう自身の妻と成った つくしよりも早く、此の時の司は自身の娘で在る 柚に声を掛けるのだった。


「そうだよな、柚!
 柚はパパから下りなくて良いぞ‼
 其れに、今日は、どれだけママが怒っても、パパから離れなくても良いから…な。
 今日のパパ と 柚は、ずーっと、一緒だから…な。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな風に自分達の娘に言って居る司を呆れて見て居たのだった。


“此の男は、一体、何をする気なのだろうか?”と、不安顔に成り乍ら…。



だが、実は、そんな司 と つくし と 二人の娘で在る 柚の3人の様子を窺うかの如く、見て居ない様で、しっかりと見て居た此の時の桜子は独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“先輩は、何時(いつ)、気が付くのかしら⁉
 既に、道明寺さん と 先輩 と 柚ちゃんのそんな会話は、出席者からの注目の的です
 わよ‼”と…。


勿論、此の時のF3もまた、桜子と同じ様な事を思って居た事は言う迄も無かったのだった。



そして、やっとの事で、自身達が来る事を待って居たで在ろうF3&T3が居るパーティー会場に到着した此の時の司 と つくし と 二人の娘で在る 柚は、F3&T3が自身達の方を向いて笑って居る事に気が付き、此の時のつくし と 自身の娘で在る 柚はキョトンとした顔付きで居たのだが、此の時の司は、そんなF3&T3に悪態を吐き(つき)始めるのだった。


「お前等…何、笑ってんだよ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな司 と つくし と 二人の娘で在る 柚の3人の様子を窺いつつも、F3&T3に悪態を吐いて(ついて)来た司では無く、此の時の桜子はつくしに声を掛けるのだった。


「良いですか、先輩?
 此のパーティー会場に入る際に、既に、道明寺さんから柚ちゃんを下ろす or 下ろさない
 で、道明寺さんと揉めて居たら、自ずと、注目の的に成っても仕方が御座いませんわ 
 よ⁉」と…。


其処で、あきらもまた、そんな司 と つくしに言って置くのだった。


「さっきから、こっちを見て来る淑女達の目が怖ぇぞ(笑)‼」と、笑い乍ら…。


だが、此の場に居る類だけは、自身のお腹を抱え乍ら、唯、笑って居たのだった。


「あぁ~、可笑しい(笑)!」と、言い乍ら…。


また、此の時の滋は、何時(いつ)もの事乍ら、「つくしぃ~!」と、言いつつ、つくしに突進するかの如く、つくしに抱き着いて居たのだった。



其処で、そんな滋に吠えたのは当の本人で在る つくしでは無く、司の方…だったのだ。


「滋…つくしに抱き着くんじゃねぇ‼」と、般若の様な顔付きで…。


だが、此の時の滋は、そんな風に自身に言って来た司に対して、反対に言って除けるのだった。


「あのねぇ~、司君⁉
 私 と つくしの付き合いは、司よりも長い訳よ!
 なのに、私 と つくしとの間に割って入って来たのは、司の方…何だからね‼」と…。


だからだったのだろう。
其れ以上言う言葉を失ってしまった此の時の司は、「チェッ」と、悪態を吐く(つく)だけ…だったのだ。



実は、司 と つくしの娘で在る 柚は、そんな風に大人達が言い合いをして居た間に、真紀の父親で在る 総二郎に抱っこされたままの真紀が居る事に気が付き、そんな真紀に声を掛けるのだった。


「真紀ちゃん!」と…。


そして、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀もまた、柚の父親で在る 司に抱っこされたままの柚が居る事に気が付き、そんな柚に声を掛けるのだった。


「柚ちゃん!」と…。


だからだったのかも知れない。
自分達のそれぞれの父親に抱っこされたまま…だった柚 と 真紀は、それぞれの父親の腕の中から下り様と藻掻き始めるのだった。



そして、それぞれの父親の腕の中から下りる事が出来た其の後の司 と つくしの娘で在る 柚と、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、滋 と 桜子を見付けると、柚 と 真紀と一緒に声を掛けるのだった。


「「しぃ~ちゃん(滋の呼び名)!
  さぁ~ちゃん(桜子の呼び名)!」」と…。


だからだったのだろう。
柚 と 真紀の二人から声を掛けられた此の時の滋は、司 と つくしの娘で在る 柚 と、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の二人を纏めて(まとめて)、何時(いつ)もの如く、抱き締めるのだった。


だからだったのかも知れない。
苦しそうにして居る司 と つくしの娘で在る 柚と、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の二人を見兼ねた桜子が、何時(いつ)もの如く、滋に忠告するのだった。


「滋さん…柚ちゃん と 真紀ちゃんの二人が苦しがって居ますよ!
 此のままだと、柚ちゃん と 真紀ちゃんの二人を潰しちゃいますよ!」と…。


だからだったのだ。
桜子からの忠告を受け入れた此の時の滋は、司 と つくしの娘で在る 柚 と、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の二人を自身から引き剝がしたと同時に、そんな柚 と 真紀の二人に謝りを入れるのだった。


「柚、真紀…ごめん、ごめん!」と…。


実は、つくしが良く遣るポーズでは在ったのだが、其れはまるで謝りのポーズかの如く、此の時の滋は自身の掌を合わせ乍ら、自身の両手を自身の顔の前に持って来た状態で、柚 と 真紀の二人に謝りを入れて居たのだった。



だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚 と、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の二人にとっては、何時(いつ)もの事…だったので、そんな滋を許して遣るのだった。


「「いい(良い)よ!」」と、柚 と 真紀の二人で声を合わせ乍ら…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そんな柚 と 真紀の二人からの返答の言葉にホッとして居たのだった。



実は、そんな其の場の全てを確認するかの如く、そんな様子を窺って見て居た出席者達は、各々、思って居たのだった。


“道明寺様 と 西門様に抱っこされて居たあの幼い女の子達は、一体、誰なの?
 何と無く、道明寺様 や 西門様に似て居る様にも見えるんだけど…。”とか…。


“あの幼い女の子達は、一体、誰なの?
 滋様と仲が宜しい様子だったけど…。”とか…ect。



そして、其れだけでは無く、例え、つくしが途中で英徳高校を辞めて居たとしても、英徳高校出身者にとって、其の当時のつくしは、つくしの存在自体を忘れる事が出来無い程の強烈な少女…だったと云えたのだ。


唯、あの頃と同じ様に、今だに、司の傍を陣取るかの如く、司の傍に居るつくしの事を睨み付け乍らも、此の日の出席の中の英徳学園出身者の淑女達は、そんなつくしに悪態を吐いて(ついて)居たのだった。


“英徳高校を辞めてくれて、清々して居たのに…。
 今だに、道明寺様の隣を陣取るだ何て…。
 あの女(つくし)、何様のつもりよ‼”とか…ect。



だが、総二郎の傍を陣取るかの如く、総二郎の傍に居る優紀に関して言えば…。
例え、英徳高校出身者…だったとしても、『優紀』の事を知って居る者は居なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
例え、英徳高校出身者…だったとしても、此の場に居る淑女達は、そんな『優紀』の事を詮索し始める者迄、現れたのだった。


“西門様の隣を陣取ってるあの女(優紀)は、一体、誰なの?”とか…ect。



だからだったのだろう。
此の場に居る淑女達は、つくし と 優紀が羨ましい位にF4&T4の周りだけが輝いて見えて居たのだった。



〈此の二次小説『Once again~再び~  29.』の中に出て来る文面には、現代に於いて、
 相応しくない文章が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  28.





12月31日…大晦日
1月1日…正月



〈此の二次小説『Once again~再び~  28.』は、【年末年始】のお話しと成って折りま
 すが、【年末年始】で在る『12月31日』の『大晦日』と『1月1日』の『正月』よりも、
 かなり遅れての投稿と成って折ります。
 此方サイドの勝手な都合では有りますが、了承の程、宜しくお願い致します。〉



【年末年始①】


〈つかつく〉


実は、12月28日につくしとの入籍の手続を済ませた後の司は、“入籍発表について、如何するべきか?”と、悩んで居たのだった。


何故なら…。
例え、【西門流のホームページ】上で在ったとしても、12月3日に総二郎 と 優紀の入籍が執り行われた事を『西門家』から発表が為されたのだ。


だからだったのだ。
総二郎から話しを聞いて其の事を知った此の時の司としても、12月28日につくしとの入籍を済ませた後直ぐにでも【入籍発表】を済ませて置きたかったのだ。


だからこそ、12月28日につくしとの入籍の手続を済ませた後の司は、“入籍発表について、如何するべきか?”と、悩んで居たという訳…だったのだ。



其処で、此の時の司は、自身の妻と成った つくしと、自身 と つくしの娘で在る 柚の誕生日の12月28日(日本時間)に合わせて、態々、日本に帰国して帰って居た自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の自室に向かうのだった。


何故なら…。
【入籍発表】について、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に相談して置きたかったからなのだ。


そして、此の時の司は、自身の妻と成った つくしとの入籍を済ませた事についても合わせて、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告して置きたかったのだ。


「つくしとの入籍を済ませて来た。
 了承してくれて、サンキューな!」と、優しい顔付きのままで…。


実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司のNY時代だけでは無く、此れ迄にも、嘗て、自身の息子で在る 司からそんな風に優しい顔付きのままでお礼の言葉を言われた事が無かったのだ。
だが、もしかすると、幼少期の頃の司からそんな風にお礼の言葉を言われた事が在ったのかも知れないのだが、勿論、自身の記憶の中だけ…と言う事は言う迄も無いのだが…。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔付きは、呆気に取られた様な顔付きに成って居たのだった。
勿論、返答の言葉も為されないままに…。



だからだったのだ。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの返答の言葉が無いと言う事も有り、其のまま、話しを続けるのだった。


「で、相談…何だけど…な。
 総二郎の所は、【西門流のホームページ】で入籍発表を済ませたらしい。
 で、“うち(道明寺家)も、年内の内に【道明寺HDのホームページ】上で入籍発表を済ま
 せて置きてぇ!”と、考えてる。
 けど、其れには、うち(道明寺HD)の会長・社長で在る 親父 と お袋の了承を得な
 ければいけねぇだろ⁉
 だから…よ。
 一応、相談し様と思って…な。」と…。


其処で、“何を言い出すのか?”と、身構えて居た此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔付きは、違う意味で、更に、呆気に取られた様な顔付きに成って居たのだった。


「貴方の言い分は、良く分かったわ。
 でも、つくしさんにも相談したのかしら?
 勿論、私(わたくし)は、司 と つくしさんとの入籍については了承したわ。
 其れに関しては、お父様も相違ないそうよ!
 ですが、新年早々には道明寺HD主催の新春パーティーを執り行う予定です。
 そして、其れに合わせて、お父様も此方(日本)に帰国為さいます。
 ですから、【入籍発表】自体、其の時でも宜しいのでは無くて⁉
 お父様は、其のおつもりの様よ。
 其の為に、お父様は帰国為さるのだから…。」と…。



だが、此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな言い分を聞いて居て、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“西田に言って、うち(道明寺HD)のホームページに掲載させ様と考えてたのに…よ。
 何だよ!
 待った掛けんじゃねぇぞ‼”と…。



其れでも、実は、此の時の司は、「でも、つくしさんにも相談したのかしら?」と、言う自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな問いの言葉が気に成った事で、自分自身の考えをつくしにも話しして置くのだった。


だが、つくし自身、実の事を言うと、自身の姑と成った 道明寺HD 社長 道明寺楓の意見と同じ意見…だったのだ。


何故なら…。
元々、つくし自身、壇上に上がる事には抵抗が在るのだ。
例え、入籍発表をしたとしても、名前を伏せた状態で在る成らば、“態々、私が壇上に上がらなくても良い。”と、考えて居たから…だったのだ。


だからだったのだ。
自身の夫と成った 司からそんな話しを聞いた此の時のつくしの顔付きは、唯、言葉は無く顔を顰める(しかめる)だけの状態…だったのだ。



其処で、此の時の司は、自身の妻と成った つくしのそんな顔付きを見た事で、悪態を吐き(つき)始めるのだった。


「何だよ!
 今のつくしの顔付きは、不服そうだな。
 俺に何か言いてぇ事が在るなら、今此処ではっきりと言え‼」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に言われてしまった此の時のつくしは、“其れじゃあ!”と、でも言いた気に話しし始めるのだった。


「お義母様の仰る通りよ!
 何も、年末に、態々、【道明寺HDのホームページ】上で入籍発表する必要無いでしょ!
 道明寺HDの社員さん達だって、折角の年末年始に、【道明寺HDのホームページ】上で、 
 副社長の入籍発表されても困るだけでしょ!
 其れに、道明寺HDの社員さん達にとって、正月明けに出社してから、“(自社の)副社長
 の入籍発表について知りませんでした。”って、訳にはいかないのよ。
 何も慌てて、年末に【道明寺HDのホームページ】上で入籍発表する必要は無いと思うけ
 ど…。
 其れに、芸能界だって…さ。
 新年明けてから、『結婚報告』…みたい事、良く在るでしょ!
 其れと、同じだよ‼」と…。



だからだったのだろう。
そんな風に自身の妻と成った つくしから言われてしまった此の時の司は、ニヤッと、笑った後に話しし始めるのだった。


「だったら、其れでも、俺は構わねぇぞ(笑)‼
 だが…な。
 うち(道明寺HD)の新春パーティーで、俺 と お前の入籍発表する際は、俺だけじゃ
 無くて、お前も壇上に上がれよ‼
 其れで良いなら、俺の方が譲歩して遣るよ。」と…。


其処で、此の時のつくし自身、狼狽え始めるのだった。


何故なら…。
自身の夫と成った 司のそんな考えを聞いてしまった此の時のつくしは、自身の考えて居た事からとんでもない方向に向かって居る事を悟ったから…だったのだ。


「へっ??
 否ぁ~、其れは、困るでしょ!
 壇上に上がるのは、あんただけで良いでしょ‼
 だって…さ。
 壇上に上がるのは、あんたの様に華が在る人間じゃ無いと…さぁ~。
 私は地味だし、華は無いし…ね。
 私が壇上に上がっても、出席者の皆様から良い顔されないと思うよ。
 だから…さ。
 私 と 柚は皆と一緒に見てるよ、ネッ‼」と…。



だからだったのかも知れない。
そんな風に言い訳がましい言葉を言って来る自身の妻と成った つくしに対して、不愉快極まりないと言いた気に、つくしの顔付きを見詰めるのだった。


其処で、此の時のつくしは、そんな風に、唯、自身を見詰めて来るだけで、何も言おうとし無い自身の夫と成った 司に対して、焦るかの如く、悪態を吐き(つき)始めるのだった。


「何よ…幾らあんただって知ってるでしょ!
 私がパーティー嫌いな事を…。
 だから、絶対に壇上には上がらないから…ね。
 其れが嫌なら、パーティー自体…私は出席し無い。
 柚と一緒に、(道明寺)邸で待ってるわよ‼」と…。


だからだったのだろう。
元々、つくし自身、言い出したら言う事を利かない頑固な処が在る事を知って居る此の時の司は、自身の顔に困惑顔を貼り付かせて居たのだった。



と言う訳で、此の時の司は、結局の処、つくしの頑固さに負けたと言うべきか?
そんなつくしに折れたという訳…だったのだ。


「分かった。
 仕方ねぇから、俺が折れて遣るよ!
 だから、柚と一緒にパーティーに出席しろよ‼」と…。


勿論、此の時の司は、態とらしく『』を強調させて言って居たのだった。


そして、此の時の司の顔付きと言えば、実は、つくしに折れて居る様な事を言っては居るのだが、如何にも、納得して居なさそうに不服そうな顔付き…だった事は言う迄も無かったのだった。



と言う訳で、其の年の始まりで在る 司の年始は、自身の妻と成った つくしと、自身 と つくしの娘で在る 柚を伴って一緒に出席した道明寺HD主催の新春パーティーから始まったのだった。




〈此の二次小説『Once again~再び~  28.』は、切りが良い事も有り、短めにて終了し
 て折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉