tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  109.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  109.』の中に出て来る一
 部の文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  95.』のエピローグ】


其の後のつくしは、自身の両親と成った 大河原社長 と 大河原夫人からのそんな話しを聞いて居た事で、ホッとして居た事も有り、漸く、平穏な日々を過ごして居たのだった。



だが、そんな頃の或る日の夜の出来事…だったのだ。
大河原邸の自身の自室に居たつくしは、テレビを観て居たのだった。


其の時のつくしが観て居た其のテレビ番組とは、情報番組…だったのだ。


実は、此の時のつくしは、自身が観て居た其のテレビ番組の放送中に、先日、自身の父親と成った 大河原社長から聞いて居たあの女性の父親が経営して居る筈の『〇〇工業』という名称を耳にするのだった。


其のテレビ番組の放送中に、女性アナウンサーから、「先程、“『〇〇工業』が破産手続きに入った。”と、いう情報が入って参りました。」と、告げて居たのだ。


勿論、此の時のつくしは、我が耳を疑って居たのだ。


だが、其のテレビ番組の放送中に、其の女性アナウンサーの口から何度も告げられる『〇〇工業』という名称に間違いが無く、此の時のつくしは、動揺し始めるのだった。


“パパから聞いて居た話と、何か違う様な気がする。
 でも、如何し様…⁉
 もしかしたら、私にも責任が有るのかも…。”と、不安に成り乍ら…。


勿論、此の時のつくしが思って居た事は、何処か筋違いでは在ったのだ。


だが、此の時のつくしとしては、真剣に、“自分自身の責任かも知れない。”と、思い込んで居たのだった。



そう成れば…。
此の時のつくしは、確かめずには居られなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、自身の両親と成った 大河原夫妻の自室を訪れて居たのだった。


だが、生憎、自身の父親と成った 大河原社長は、まだ、大河原邸に帰邸して居らず、此の時のつくしは、自身の母親と成った 大河原夫人に訴えるのだった。


「ママ、知ってたの?
 今、テレビの情報番組の中で、“『〇〇工業』が破産手続きに入った。”って、言って居た
 の。
 其れって、もしかし無くても、私の責任よね?」と、動揺し乍ら…。


だが、つくしの母親と成った 大河原夫人は、自身の娘と成った つくしからそんな風に話しを聞かされても、企業経営者の妻らしく、冷静…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの母親と成った 大河原夫人は、依然、冷静な顔付きのままで、自身の娘と成った つくしに話しし始めるのだった。


「つくし、良いかしら。
 冷静に成って、私(わたくし)の話しを聞いて頂戴‼
 貴女は、企業経営者の娘なのよ。
 そんな風に、動揺して狼狽えて、此れからを如何するの。
 貴女は、曲がり成りにも、『道明寺司』の婚約者なのよ。
 今後の貴女は、ママの様に、『(道明寺)夫人』として生きて行く立場の人間なのよ。
 しっかりしなさい。
 本当は…ね。
 パパに制止されたから言えなかったんだけど…。
 “つくしには言って置かなきゃ…ね。”と、考えて居た事が有ったのよ。
 良い機会だから、言って置くわね。
 企業とは、『食うか食われるか』の世界なのよ。
 あのお嬢さんは、其の事を、ちゃんと、理解して居なかったという事だと思うわ。
 若しくは、あのお嬢さんのご両親が、ちゃんと、教えて居なかったのかも知れないわね。
 何れにしても、自分自身の娘が馬鹿にされたのよ。
 だから、パパが怒ったとしても、何等、不思議な話しでも無いし、あの時、パパが言った
 通り、パパにとったら、ああする寄り、致し方無かった話なのよ。
 だって、つくしは、パパ と ママの娘…何ですから…ね。」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、自身の母親と成った 大河原夫人からの自身に対する自身への両親としてのそんな想いを聞かされて、何も言えずに居たのだった。



だからだったのだろう。
此の時のつくしの母親と成った 大河原夫人は、更に、つくしに告げるのだった。


「実は、私(わたくし)は、滋から聞いて居た話…何だけど…ね。
 司さんがあのお嬢さん と 父親を訴え様として居る話を滋から聞いて居たのよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、驚愕顔に成る程に驚いて居た事で、「へっ??」と、上擦った声に成り乍らも、自身の母親と成った 大河原夫人に訊き始めるのだった。


「其れって、何時(いつ)頃の話…⁉」と…。


だからだったのだろう。
自身の娘と成った つくしからそんな風に訊かれた此の時のつくしの母親と成った 大河原夫人は、即答するのだった。


「つくしが入院して居た頃の話よ。」と…。



其処で、其の後のつくしは、自身の自室に戻った後に、“もう、手遅れかも知れない。”と、そんな風に考え乍らも、司にTELするのだった。
勿論のビデオ通話にて…。


「ねぇ、司…今、訊いて良いかな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、「つくしなら、No problem.(問題無し)」と、でも、言いた気に、つくしに即答するのだった。


「ああ、良いぞ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの顔付きは、怒った様な顔付きに成り乍らも、司に訊き始めるのだった。


「もしかしたら、もう、手遅れかも知れないんだけど…。
 司は、もう、あの女性 と 父親を訴えた?」と…。


だが、此の時の司は、つくしからそう訊ねられた言葉の意味が理解出来て居ない振りをして居たのだった。


云わば…。
此の時の司は、惚けて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身にそんな風に訊いて来たつくしに対して、反対に、訊くのだった。


「はぁ~、何の話しだ⁉」と…。


其処で、つくしは、再度、司に訊くのだった。


「司 と 私の婚約披露パーティーの日に、(東京メープルの)レストルームで私が倒れた
 時に、私の傍に居たあの女性の事…。
 もしかして、司は、もう、あの女性 と 父親を訴えたの?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、つくしからのそんな口振りを見て居た事で、悟ったのだった。


“つくしが、そんな風に、俺に訊いて来たと言う事は、俺自身、つくしが誰から聞いたのか
 は知んねぇが、つくしは、其の話の意味を知ったという訳だよな。”と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしから逃げられない事を悟ったのだった。
其処で、此の時の司は、言い訳かの様に、つくしに話しし始めるのだった。


「現在のつくしは、滋のファインプレーで、つくしが頭を打つ事無く、無事だったからこ
 そ、其れは其れで良しとするが…。
 けど…よ。
 もし、あの時、つくしが頭を打って、つくしの頭の打ち所が悪けりゃあ…。
 間違い無く、今のつくしは居なかった。
 あん時の俺は、間違い無く、其れ位ぇ、怖い思いをしたんだぞ‼
 だからこそ…。
 俺は、あの女が許せねぇ‼
 で、あんな女を作り出し、野放しにしたあの女の父親を許さねぇ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、画面越しでは在るのだが、そんな風に自身に言って来た司の顔を、唯、じーっと、見乍ら、言って置くのだった。


「だったら、今の私は、お姉様(滋)のお陰で、無事だったんだから、訴えを取り下げて!
 あの女性の父親の企業が、『破産手続きに入った』と、言うのなら、『倒産』は免れない
 という意味でしょ!
 だったら、あの女性の父親の企業は、世間的な制裁自体、十分、受けたでしょ!
 もう、此れ以上、あの女性の家族を苦しめる様な事はし無いで…。
 もし、此れ以上、司があの女性の家族を苦しめる様な事をしたら、私は、一生、罪の意識
 に苛まれ乍ら生きて行かなきゃ何無いのよ。
 私に、“自責の念に苛まれ乍ら、生きて行け!”っつーの‼
 司は、私に、そんな想いをさせたいの?
 嫌なら、直ぐに、訴えを取り下げて!」と、声を荒げるかの様に…。



だが、つくしからそんな風に言われた此の時の司は、密かに、思うのだった。


“やっぱ、お前は、お人好し過ぎるよな。
 何で、お前は、嫌がらせをされた女を救おうとすんだよ。
 俺には、意味が分かんねぇ。”と…。


そう思い乍らも、そんな風につくしから言われてしまった司は、“しょうがねぇな。”と、尚も、思い乍らも、つくしに返答するのだった。


「分かったよ。
 取下げりゃあ、良いんだろ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、少し、不貞腐れ乍らも、自身にそう返答してくれた司に対して、言って除けるのだった。
其れはまるで、司の姉で在る 椿の様な口振り…だったのだ。


「分かったら、其れで、宜しい。」と、何度か、頷き乍ら…。


其処で、此の時の司は、そんなつくしの口振り と つくしのそんな首の動きを観て居た事で、密かに、思うのだった。


“お前は、姉ちゃん(椿)か⁉”と…。



だが、此の時の司は、そんな自身の言いたい事は、全部、喉の奥に引っ込めて、つくしからの言い分だけを受け入れて居たという訳…だったのだ。


何故なら…。
つくしの記憶が戻った事で、英徳高校時代同様に、司は、此れ迄以上に、つくし重視に成って居たから…だったのだ。


云わば…。
司は、英徳高校時代同様に、全てのつくしからの言い分を受け入れてしまう司に成って居たという訳…だったのだ。



PS.


勿論、此の話しついては、つくしを通じて、つくしの姉と成った 滋の耳に入るのだった。


そして、勿論の事…。
此の話しについては、つくしを通じて知った滋に寄って、F3&T3のグループLINEにて、LINEメッセージが入れられて居たのだった。


『つくしから聞いたんだけど…さ。
 如何も司は、つくしからの言い付け通りに、あの女性 と 其の父親への訴えを取り下げ
 た様だよ。』と…。


云わば…。
全ては、F3&T3の知る所と成って居たという訳…だったのだ。



そして、また、此の話しについては、つくしを通じて知った滋に寄って、滋 と つくし姉妹の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人の知る所と成るのだった。


と言う事は、勿論の事…。
此の話しについては、つくしを通じて知った滋に寄って、滋 と つくし姉妹の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人の知る所と成った事で、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓の知る所と成ったという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
其の事を知った滋 と つくし姉妹の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人もそうなのだが、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓も、また、それぞれ、同じ様な事を思うのだった。


“まぁ~、致し方無いだろうな(致し方無いですわね)。”と…。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  108.




つくしは、次のターゲットを絞り始めるのだった。
実は、其のつくしの次のターゲットとは、其れは、つくしの両親と成った大河原夫妻の事…だったのだ。



実は、此の日のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長が大河原邸に早く帰邸して居た事も有り、其の日のディナーを済ませた後、思い切って、自身の両親と成った大河原夫妻の自室に向かうのだった。


そして、自身の両親と成った大河原夫妻の自室のドアをノックしたつくしは、自身の両親と成った大河原夫妻から部屋の中に入る事を許されたので、ドアを開けて部屋の中に入るのだった。


実は、自分自身の方から話しを切り出さ無ければ成らないのだが、何故か、何時(いつ)迄経っても、中々、つくしが言い難そうにして居たので、つくしの母親と成った 大河原夫人は、痺れを切らしたかの様に、自身の娘と成った つくしに声を掛けるのだった。


「つくし、如何したのかしら?
 こんな時間に、私(わたくし)達に、何か、用かしら?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の母親と成った 大河原夫人から声を掛けてくれた事で、話しがし易く成ったという事も有り、思い切って、話しし始めるのだった。


「うん、実は、パパに訊きたい事が有って…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、“一体、何の話しだ?”と、でも言いた気に、つくしに訊き始めるのだった。


「つくし、何だい?
 私に言って視なさい。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、更に、話しし始めるのだった。


「実は…ね。
 既に、お姉様にも、司にも…。
 で、私の仲間達にも、訊いた話し何だけど…。
 誰も、ちゃんと、答えてくれなくて…。
 パパなら、“私に教えてくれるかなぁ~。”って、思って…さ。
 だから、訊いても良いかな?」と…。


其処で、自身の娘と成った つくしからのそんな話し振りを聞いて居た此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、其処迄、つくしからの話しを聞いただけで、つくしの云わんとして居る事が分かったのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、“成程、其の話しか?”と、思い乍らも、其の先の話しをつくしに話しさせるのだった。


「ああ、良いぞ。」と、言い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、つくしの父親と成った 大河原社長から話しを訊き出すかの様に、其の先の話しを話しし始めるのだった。


「うん、私がパパに訊きたかった話と言うのは、司との婚約披露パーティーの日に、私が
 (東京の)レストルームで出会った(あの)女性の事なの。
 お姉様も、司も、其れに、私の仲間達でさえも、道明寺のおじ様 と パパに、“全てを
 任せて有る。”って、言って来ただけで、誰も、其の後についての詳細を教えてくれない
 の。
 パパは、道明寺のおじ様同様に、お姉様からも、司からも、私の仲間の皆からでさえも、
 承認された訳だから、其の後のあの女性についての詳細を知って居るのよね?
 だったら、パパが知って居る限りの全ての其の後のあの女性について、私にも教えて欲し
 いの。」と…。


其処で、自身の娘と成った つくしからのそんな話しを聞いて居た此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、“やはり…か。”と、思い乍らも、自身の娘と成った つくしに訊き始めるのだった。


「成程…な。
 だが、そんな話しを私から聞いて、つくしは、其の後、如何するつもり何だい?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に不思議そうに首を傾げ乍ら、話しし始めるのだった。


「えっ、如何するつもりって…⁉
 私は、唯単に、其の後のあの女性が如何成ったのか?
 知って置きたかっただけ…何だけど。
 だから、教えて欲しかっただけ…。」と…。



其処で、既に、事情の知って居るつくしの母親と成った 大河原夫人が、自身の夫でも在り、つくしの父親と成った 大河原社長 と 自身の娘と成った つくしとの間に割って入るかの如く、訊くかの様に話しし始めるのだった。


「パパからそんな事を聞いて、つくしは、如何するの?
 唯単に、訊いて置きたかっただけなら、パパに全てを任せて置きなさい。
 パパなら、何もかも、滞り無く、話しを済ませてくれるわよ。」と…。


だからだったのだ。
自身の母親と成った 大河原夫人からそんな話しを聞いて居た此の時のつくしは、拗ねたかの様に、更には、懇願するかの様に言って除けるのだった。


「じゃあ、ママも、此の話しの詳細を知って居るとの言うの?
 と言う事は、もしかして、知らないのは、私だけ…?
 ねぇ、如何して、誰も、私には教えてくれないの?
 私が其の詳細を聞いて、ショックを引き起こすとでも思ってる?
 其れは、無いから…。
 もし、今の私が、未だ、『大河原つくし』だったとしたら、パパ や ママが危惧して居
 る様に、ショックを引き起こしたかも知れない。
 でも、今の私は、『雑草のつくし』なの。
 だから、今の私は、そう簡単に、ショックを引き起こす事は無いわ。
 だって、此れ迄にも、色々な事を経験して来たんだから…。
 だから、私に教えて!」と…。


実は、此の時のつくしの瞳(め)は、確固たる意志を持った瞳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、何か言いたそうにして居る自身の妻で在り、つくしの母親と成った 大河原夫人に対して、自身の手で制止し乍らも、自身の娘と成った つくしに話しし始めるのだった。


「そうだな。
 確かに、今のつくしは、此れ迄の『大河原つくし』だった頃のつくしじゃ無いな。
 今のつくしなら、私の話しを聞いた位で、動じる事も無いだろう。
 成らば、つくしに話しし様!」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に断言するかの様に、言って除けるのだった。


「勿論…よ。
 今の私は、パパからどんな話しを聞いたとしても、動じる事は無いわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、そんな自身の娘と成った つくしに話しし始めるのだった。


「あの女性は、企業経営者の娘だった。
 だからだったのかも知れんな。
 あの女性は、司君と結婚出来ると、勝手に、解釈して居たのかも知れん。
 しかも、あの女性の言い分は、司君が中等部の頃に結婚の約束をしたというじゃ無いか。
 例え、司君が中等部の頃に結婚の約束をしたとしても、未だ、大人に成っても、そんな話
 を真に受ける者が居たというの在れば、其れは、間違い無く、純粋な心を持った者か? 
 もしくは、打算的な考え方の持ち主か?…の何方かだろう。」と…。


其処で、此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に言い始めるのだった。


「私は、あの女性が私に訴え掛けて来た時の顔付きを観て居たの。
 其の時のあの女性の顔付きは、辛そうだったわ。
 だから、きっと、あの女性は、純粋な心を持った女性(ひと)…何だと思う。
 きっと、あの女性は、本気で、純粋に司の事が好きだったんだと思うの。」と…。


だからだったのだろう。
自身の娘と成った つくしからそんな話しを聞いて居たつくしの父親と成った 大河原社長は、自身の娘と成った つくしの気持ちを確かめる為にも、嫌味たっぷりに訊いて視るのだった。


「だったら、つくしは、あの女性に司君を譲れるのか?」と…。


其処で、つくしは、そんな風に自身に訊いて来た自身の父親と成った 大河原社長に対して、怪訝に思い乍らも、言い始めるのだった。


「譲れる訳無いでしょ!
 でも…ね。
 もし、今でも、私の記憶が戻って居ない状態で、あの女性からそんな話しを聞いて居たと
 したら、きっと、私は、司の事が信用出来ずに苦しんで居たと思うの。
 でも、今の私は、あの女性のお陰で記憶を取り戻した訳で…。
 だからこそ、司が嘘を言って居ないと、信じる事も出来たの。
 だから、“あの女性の事を許して上げても良いんじゃ無いかなぁ~。”って、思ったの。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの両親と成った 大河原夫妻は、自身達の娘と成った つくしのそんな様子を見て居て、それぞれ、思うのだった。


“司君 と 滋の言う通りだな。
 つくしは、お人好し過ぎる。
 此の先のつくしの事が心配で仕方無いな。
 果たして、司君と結婚した後のつくしは、道明寺夫人として遣って行けるのだろう
 か?”


“滋が言って居た通り、つくしは、相当、お人好しの様ね。
 勿論、つくしは、記憶を取り戻す事が出来たのかも知れない。
 でも、其のお陰で、思い出した当初のつくしは、思い出さ無くても良い事迄思い出して、
 苦しんで居たというのに…。
 こんなお人好しで、此れからのつくしは、本当に、道明寺夫人として遣って行けるのかし
 ら?”と…。


実は、此の時のつくしの両親と成った大河原夫妻は、それぞれ、今後のつくしの事を心配し乍らも、そんな風に思って居たのだった。



だが、此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、そんな自身の娘と成った つくしに話しして置くのだった。


「良いか、つくし…。
 今、つくしが私達に言って来た話しは、世間一般的な話しだろう。
 勿論、つくしの様に、人間社会に生きて行く事に於いて、他人を許せるという事は、人と
 しての大切なプロセスかも知れん。
 だが…な。
 今のつくしは、企業経営者の娘…何だ。
 しかも、大河原グループは、日本企業第4位の大河原財閥を前身とした大会社だ。
 其れに、今後のつくしは、日本企業第1位の道明寺HDの後継者の下に嫁ぐ事に成る。
 其れが如何言う意味を成すのか?
 つくしは分かって居て、そんな話しをパパ と ママに話しして来たのか?
 つくしが相手企業の娘を許すという事は、其の企業に対して、付け入る隙を与えるという
 事に成るんだぞ。
 と言う事は、つくしが相手企業の娘を許しただけで、我が社(大河原グループ)に於いて
 は、多大な損害を受ける事に成る。
 其れだけじゃ無い。
 つくしが相手企業の娘を許すという事は、唯単に、つくしが許すだけで話が終わらないと
 いう意味だ。
 要は、此の話は、つくしの話だけでは終わらない。
 今後は、企業 vs.企業の話しと成る。
 云わば…。
 道明寺HD と 我が社(大河原グループ) vs.あの女性の父親が経営する企業との話
 と成った。
 だから、勝手に、つくしがあの女性と会って、勝手に、あの女性を許したと成れば、あの
 女性の父親が経営する企業からして視れば、『棚から牡丹餅』状態に成るという訳だ。
 だからこそ、つくしは、自分勝手な行動を慎まなければ成らない。
 だから…だ。
 其の事を理解して居る滋にしても、司君にしても、つくしの仲間達にしても、其の事に関
 して、誰も、つくしに話さなかったのだろう。」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
実は、此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長からのそんな話しを聞いて居て、返す言葉が出て来なかったのだ。



だが、其れでも、此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に訊き始めるのだった。


「ねぇ、パパ…あの女性の父親の会社は、其の後、如何成ったの?」と…。


其処で、此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、そんな風に心配顔のつくしに即答するのだった。


「私達は、あの女性の父親が経営する企業に何もして居ない。
 唯、我が社(大河原グループ)は、あの女性の父親が経営する企業との提携を解除しただ
 けだ。
 そして、其の後、一切、あの女性の父親が経営する企業との提携・契約を行わないと通達
 した。
 云わば…。
 其れだけに過ぎない。
 其れと、我が社(大河原グループ)に準じて、道明寺HD と 花沢物産 と 美作商事
 が、今後、一切、あの女性の父親が経営する企業との提携・契約を行わないと通達した位
 だな。
 だから、つくしが案ずる事では無い。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長からそんな話しを聞いて、ホッとして居たのだ。


「パパ、有難う!」と、言い乍ら…。



だが、此の時のつくしは、知らなかったのだ。
日本企業第1位の道明寺HD と 日本企業第2位の花沢物産 と 日本企業第3位の美作商事 と 日本企業第4位の大河原グループが、今後、提携・契約し無いと言う事は、【其の企業が、今後、如何言う事に成るのか?】という事を…。


しかも、日本企業第2位の花沢物産からそんな話しを聞いた日本企業第5位の藤堂商事迄もが、横並びするかの如く、あの女性の父親が経営する企業と提携・契約し無い方向で話しを進める事に成ったのだった。


と言う事は、日本企業第1位の道明寺HD と 日本企業第2位の花沢物産 と 日本企業第3位の美作商事 と 日本企業第4位の大河原グループ と 日本企業第5位の藤堂商事があの女性の父親が経営する企業と提携・契約し無いと言う事は、何処のどの企業も、背信行為を疑われて、反逆行為を疑われる事を恐れた事で、其の後、あの女性の父親が経営する企業と提携・契約し無いと言う事と成ったのだ。


何故なら…。
何処のどの企業も、其の後の自分達の身を守る為に、そう言う行動を起こしたと言えるのだった。


という訳で、其の後のあの女性の父親が経営する企業が如何成ったのか?
道明寺HD と 大河原グループ と 花沢物産 と 美作商事にとっては、知った事では無かったのだった。


だからこそ…。
此の時のつくしにとっては、そんな事だとは、露程も知らずに、ホッとして居たという訳…だったのだ。


実の事を言うと、此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、其の事を知って居て、敢えて、自身の娘と成った つくしに、そんな風に話しして居たのだった。



PS.


実は、つくしの父親と成った 大河原社長は、ほぼ、同時期に、司 と 自身の娘で在る 滋のそれぞれから、つくしの件に関する話しを聞いて知って居たのだった。


そして、つくしの母親と成った 大河原夫人は、自身の娘で在る 滋からつくしの件に関する話しを聞いて知って居たのだった。


勿論、つくしの母親と成った 大河原夫人は、自身の娘で在る 滋から、「つくしは、お人好し過ぎる。」と、そんな話しを聞いて居たのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな話しを自身の娘で在る 滋から聞いて居たつくしの母親と成った 大河原夫人は、そんな自身の娘と成った つくしの事を心配して居たのだった。


そして、更には、つくしの父親と成った 大河原社長は、自身の娘で在る 滋から聞いたというつくしのお人好し振りについての話しを、自身の妻で在り、つくしの母親と成った 大河原夫人から話しを聞いた事で、既に、知って居たのだった。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  107.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  107.』の一部の文面の中
 に、何か所か、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



仕方が無いと言った風に、桜子がつくしに提案した事で、つくしは、久し振りに、『F4&T4の集まり』の場に参加する事と成ったのだった。



だからだったのだ。
此の時の桜子は、久し振りに、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『先輩が皆さんにお訊きしたい事が有るみたい何です。
 久し振りに、F4&T4で集まりませんか?』と…。


実は、桜子からのLINEメッセージを見た此の時のF4&滋は、つくしが何について訊きたいのか?
大体の見当が付いて居たので、F4&滋だけじゃ無く、優紀も、また、それぞれ、桜子からのLINEメッセージに返信するのだった。



先ずは、未だ、仕事中だった司が、久し振りに、『F4&T4』のグループLINEが動き出した事を確認した事で、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『つくしが訊きてぇ事って…もしかして、例の話しか?
 だったら、つくしは、もう、訊かねぇんじゃ無かったのか?』と、嫌味たっぷりに…。


『一応、F3の皆にも訊いて視たく成ったの。』と、つくしは困ったかの様に…。



其処で、『F4&T4』のグループLINEの中では在るのだが、普段、類が「ま~きの!」と、言い乍ら、つくしにだけに見せるスマイルを自身の顔に貼り付けたかの様に、此の時の類は、敢えて、つくしにLINEメッセージを送るのだった。


『牧野、お帰り!
 記憶が戻って良かったね。
 で、俺等に何を訊きたいの?』と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしも、普段と同じ調子で、類にLINEメッセージを入れるのだった。


『花沢類、只今!
 うん、有難う!
 だから、其れは、皆と集まった時に訊くね。』と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、既に、興味が無く成ったかの様に、相槌を打って居る様なLINEメッセージをつくしに返すのだった。


『ふ~ん、そう言う事ね。』と…。


そして、暫くの間、類 と つくしのLINEメッセージの遣り取りが続いて居たのだった。



勿論、そんな類 と つくしのLINEメッセージの遣り取りを見て居た此の時の司は、自身の額に青筋が3本入って居る位…類に怒って居たのだった。


云わば…。
此の時の司の顔付きは、仕事中にも関わらず、『鬼の形相』と言っても過言じゃ無い様な状況…だったのだ。



だが、例え、目の前で、そんな状況の司を観て居なくても、そんな司の様子が手に取る様に分かる此の時のあきらは、話題を変え様と、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『よっ、牧野、久し振りだな。
 やっと、牧野の前で、「牧野!」って、言えんな!』と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、記憶が無かった自分自身を懐古するかの様に、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『そうだね。
 今迄にも、皆と会って居た事は、事実だったんだけど…。
 其の当時の私には、まだ、私の記憶が戻って居なかったからかなぁ~。
 何か、私も、漸く、皆と、ちゃんと、会える様な気がするよ。』と…。


其処で、此の時の総二郎は、つくしからのLINEメッセージに同調するかの様に、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『ああ、実は、俺もそうだったな。
 何か、俺等の中で、ずーっと、何かが欠けてた様な気がしてたわ。』と…。


そして、優紀 と 桜子も、また、総二郎からのLINEメッセージに同調するかの様に、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『本当に、そうですわね。
 今迄にも、優紀さん と 私は、大河原邸で、先輩と会って居たんですけど…。
 実は、何か、物足りない様な気がして居たんです。』


『実は、私もそうだったです。
 つくしと会って居る様で、何処か、つくしとは違う別の人と会って居る様な気がして居た
 んです。
 だから、つくしが本来のつくしに戻って、私達の下に帰って来てくれた事が、私は、本当
 に、嬉しくて堪らないんです。』と…。


其処で、此の時のつくしは、そんな仲間の皆に対して、申し訳無さそうに、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『今回の事で、私は、相当、皆に心配を掛けてしまったんだね。
 皆、本当に、御免ね。
 そして、皆、有難う!』と…。



其処で、此の時の類は、自身 と つくし以外、誰にも分からない様な話しを、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージとして入れるのだった。


『牧野の「御免ね。」と「有難う!」の言葉…久々に見た(聞いた)様な気がするよ。
 英徳高校時代の俺は、牧野からの「御免ね。」と「有難う!」の言葉を聞き飽きてた筈な
 のに、久々に、牧野からのLINEメッセージを見て、何か、懐かしく成ったよ。』と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、再び、普段と同じ調子で、類にLINEメッセージを入れるのだった。


『ほんとだね。
 私も、何か、懐かしい様に思うよ。
 花沢類から言われる迄、其の事は、すっかり、忘れてたけど…ね。』と…。



だからだったのだろう。
実は、再び、類 と つくしのLINEメッセージの遣り取りを見て居た司は、自身の額に青筋が3本入る程、此の時の自身の顔付きは、『鬼の形相』に成って居たのだった。


実の事を言うと、此の時のつくしは、大河原邸の自身の自室に居た事も有り、司の顔付きが『鬼の形相』に成って居る事自体を知らなかったのだ。


だが、類には、手に取る様に分かって居たのだった。


“今頃、司の額には青筋が3本入って居るだろうね。”と、思う位に…。



実は、此処で、態とかの様に、機転を利かせ始めたあきらは、類同様に、“既に、司の額には青筋が3本入って居るだろう。”と、悟って居たと言う事も有り、しかも、寒気を感じ始めた事で、此処で、類 と つくしのLINEメッセージの遣り取りを終了させる為に、『F4&T4』のグループLINEにLINEメッセージを入れるのだった。


『じゃあ、久々に、F4&T4で集まろうや。』と…。


という訳で、あきらからのLINEメッセージに、F3&T4から『了解‼』や『了解しました。』というLINEメッセージが入って来た事も有り、また、其の事で、F4&T4の全員で集まる事に異論が無いと言う事が分かったので、久々に、F4&T4の全員で会う事にしたという訳…だったのだ。



だが、此処で、つくしに不満を口にする者が現れたのだった。
勿論、其の人物とは、つくしの姉と成った 滋…だったのだ。


実は、つくしの姉と成った 滋は、“私は、何時(いつ)でも、つくしの直ぐ近くに居るというのに、私に内緒でつくしが桜子に相談を入れて居た。”と、滋自身、勝手に、勘違いを起こして居たのだ。


そして、更に、此の時の滋は、“つくしは、何で、私に相談し無いのよ!”と、不満の様子…だったのだ。


だからだったのだろう。
『F4&T4』のグループLINEに入って来た桜子からのLINEメッセージを見た滋は、自身の妹と成った つくしの部屋に向かうのだった。
そして、其処で、滋は、つくしに訊き始めるのだった。


「つくしに訊きたいんだけど…さ。
 如何して、先に、私に相談し無いで桜子に相談してんのよ。
 しかも、つくしの姉で在る 私が、つくしの直ぐ傍に居るのに、如何して、私に相談し無
 いのよ。
 本来で在れば、先ず、つくしは、(自身の)姉で在る 私に相談すべきでしょ!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな風に、自身に言って来た自身の姉と成った 滋に対して、返答の言葉に苦慮する羽目に成って居たのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、先ずは、【何故、桜子に相談する事に成ったのか?】と、言う事 と 事前に、自身の姉と成った 滋に相談して居た時と同じ内容の話しを桜子に話しした事を併せて、滋に、素直に話しするのだった。


だからだったのだろう。
つくしから其の理由(わけ)の話しを聞いた此の時の滋は、密かに、思って居たのだった。


“そう言う事だったんだね。”と…。


だからだったのだ。
自分自身の勘違いで在る事を自覚した此の時の滋は、つくしに謝りを入れるのだった。


「そう言う理由(わけ)が有った何て、私は知らなかったから…さ。
 つくし、御免ね。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな滋を許すのだった。


「ううん、良いよ。
 誰にでも、勘違いは有るし…。」と…。



そして、其の後、つくしは、自身の恋人で在り、自身の婚約者でも在る 司 と 自身の姉と成った 滋だけじゃ無く、F3&T2と集まる日と成ったのだった。


そして、此の日のつくしは、先ず、司 や 滋 や 桜子に話しした内容と同じ話しを、F3&優紀に話しし始めるのだった。


何故なら…。
其れは、類の一言が有ったから…だったのだ。


「で、牧野は、俺等に、何を訊きたい訳⁉」と…。


勿論、此の時の類は、つくしからのそんな話しを聞いた後に、司 や 滋 や 桜子に訊くのだった。


「ふ~ん。
 で、司 と 大河原 と 三条は、牧野に、何て答えたの?」と…。


だからだったのだろう。
其の時に、類からそんな風に訊かれた司 と 滋 と 桜子は、つくしに返答した時と同じ内容の話しを、F3に話しするのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、司 や 滋 や 桜子と、何等、変わらない様な話しを類 と あきらから聞く羽目と成るのだったのだ。


云わば…。
此の時のつくしは、類 と あきらから、司の話しを擁護するかの様な返答の言葉を聞く事と成ったのだった。


「司の言う通りだよ。
 あの女の事は、全て、司の父ちゃん と 大河原社長に任せた方が良いよ。」


「牧野、そう言う事だ。
 其れに、俺等も、其の後、あの女が如何成ったのか?
 詳しくは聞いてねぇし…よ。」と…。



そして、実の事を言うと、此の時の総二郎は、つくしに返答の話を話しする事自体、避けて居たのだった。


何故なら…。
“俺は茶人だから、企業間での話し合いの中に入るには烏滸がましい(おこがましい)だろう。”と、言う思いが総二郎の中に有り、其れが、此の時の総二郎の気持ち…だったのだ。


だからこそ…。
敢えて、総二郎からは、つくしに話しする事自体を避けて居たという訳…だったのだ。


だからだったのだ。
結局の処、此の時のつくしは、F3からも、何の話しも聞けなかったという事と成るのだった。



実は、F4&T3は、今回の此の件に関して、つくしの記憶が戻った時点で、司の父親で在る 道明寺HD 社長 道明寺保 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長のそれぞれから言われて居た事が有ったのだ。


「此の件は、つくしさんには言わない様に…。
 元々のつくしさんの性格から言えば、此の件自体を知る事で、苦しむやも知れんから…
 な。」


「もし、此の事がつくしにバレれば、きっと、つくしは、苦しむ事に成るだろう。
 だからこそ、つくしにバレない様に、宜しく頼むよ。」と…。



だからこそ…。
F4&T3は、つくしから何を訊かれたとしても、何も返答する事が出来無かったのだ。


実は、そんな事だとは知らなかった此の時点に於いてのつくしは、“F4 or お姉様(滋) or 桜子に訊くしか此の件を知る事が出来無い。”と、考えて居たのだった。


実は、記憶が戻った時のつくしは、こう言う話を優紀から訊く事自体、“優紀にとっては、難しい話だろう。”と、考えて居たから…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、“F4 or お姉様(滋) or 桜子に訊くしか無い。”と、悟って居たという訳…だったのだ。


だが、結局の処、良い成果が得られなかった事は、事実…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、次のターゲットを絞り始めるのだった。



PS.


実は、つくしが英徳高校時代に使って居た其の当時の携帯は、既に、つくしの手元に無い為に、現在、つくしが使用して居る携帯のLINE(『F4&T4』のグループLINE)に、桜子が、事前に、つくしを招待して置いたのだった。