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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司の思い【会いたい】…<つかつく>  番外編




【『あきらの心配【会いたい】…<つかつく>  番外編』 と 『自責の念~桜子編~
 【会いたい】…<つかつく>  番外編』 と 『春のお彼岸【会いたい】…<つかつく
 >  番外編』 と 『椿&司姉弟【会いたい】…<つかつく>  番外編』のエピロー
 グ  <司の思い>】


司が、自身の妻と成る筈だったつくしへの詫びとして考えて居た事…。
其れは、あきらに話しした話の内容…だったのだ。



【司 と つくしとの約束事】


『(自身の弟と成った、つくしの実弟で在る)進 と (自身とつくしとの間に産まれて来
 た)ひなを立派な企業人にする。』事…。


其の期間は、10年間…。


何故なら…。
其れは、つくしが、必死で、ひなを育て上げた年数…だったからなのだ。


云わば…。
其の10年間で、『(自身の弟と成った、つくしの実弟で在る)進 と (自身とつくしとの間に産まれて来た)ひなを立派な企業人にして魅せる。』と、司は、自身の妻と成る筈だったつくしの納骨式の時点で、つくしに誓って居たのだった。



勿論、其の話しは、あきら と 桜子夫婦にも話しして居た内容…だったのだ。


何故なら…。
将来的には、あきら と 桜子夫婦は、(自身の弟と成った、つくしの実弟で在る)進 と (自身とつくしとの間に産まれて来た)ひなの身内に成る予定…だったからなのだ。


だからこそ…。
(自身の弟と成った、つくしの実弟で在る)進 と (自身とつくしとの間に産まれて来た)ひなの10年後をあきら と 桜子夫婦に託す事にしたのだから…。



だが、自身の姉で在る 椿から、自身の愛娘で在る ひなへの縁談の話しが有るという事を聞かされた此の時の司は、戸惑いを隠せて居なかったのだ。


何故なら…。
現在の司にとってのひなは、勿論、自身の愛娘で在り、自身とつくしとの間に産まれて来た掛け替えの無い娘なのだ。


当然乍ら、司自身、ひなの父親として、自身の愛娘で在り、自身とつくしとの間に産まれて来た掛け替えの無い娘(ひな)の幸せを望んで居る事も確か…だったのだ。


其れに、大人に成ってからの『ひな』しか知らない司は、“早く、ひなが結婚をして、ひなに良く似た孫の顔を見て視たい。”と、思って居た事も、また、事実で、世間の父親と同じ様に、そう言う思いが有るには在ったのだ。


だが、其れでも、司自身、つくしとの約束事も有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、当然乍ら、せめて、10年間は、自身の愛娘で在る ひなを、自身の傍に置いて置きたかった事も、また、事実…だったのだ。


だが、当然乍ら、そんな自身の弟で在る 司の思いを知らない椿は、自身と司姉弟の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から頼まれた話しを、自身の弟で在る 司に伝えたに過ぎなかったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司は、此れ迄、あきら と 桜子夫婦しか知らなかった自分自身の心の内を、自身の姉で在る 椿に告白したのだった。


「今から話しする内容は、(将来的には、進の結婚相手に成る 現在の)進の彼女の絵夢の
 兄貴で在る あきらと、其の妻の三条しか知らねぇ話し…何だわ。
 だから…な。
 進も、ひなも、全く、知らねぇ話しだ。
 だから…よ。
 誰にも、此の話しを言わねぇでくれ‼」と、懇願するかの様に、司は、自身の姉で在る 椿に例の話を話しし始めたという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
当然乍ら、そんな話しを自身の弟で在る 司から聞かされた此の時の椿は、驚愕と共に、何とも言えない様な気持ちに成って居たのだった。


そして、そんな話しを自身の弟で在る 司から聞かされた此の時の椿は、其の後、直ぐに、喋る言葉を失う位…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の司は、続けるかの様に、更に、自身の姉で在る 椿に話しするのだった。


「勿論、俺も、普通の父親の様に、ひなの幸せを願ってる。
 だから…な。
 “早く、ひなが結婚をして、ひなに良く似た孫の顔を見て視てぇ‼”とも、思ってる。
 けど…な。
 さっきも言った通り、つくしとの約束事も有る。
 だから…だ。
 [“ひなの事は、ひな自身に任せて在る。
  周りが、とやかく言う事もねぇだろ?
  今のひなは、ガキじゃねぇんだ。
  一端(いっぱし)の大人だろ。
  ひなの事はひなに任せて置けば良いんだよ‼]って、ババアに言って置いてくれ‼”っ
 て、姉ちゃんに頼んだんだよ。
 だから…よ。
 今は、取り敢えず、ひなに男(彼氏)が居ねぇのなら、俺 と ひなの事は、放って置い
 て欲しい。
 けど…よ。
 姉ちゃんには、今の様に、此れからも、ひなの事を支えて遣って欲しい。」と…。



実は、此処迄、自身の姉で在る 椿に話しした此の時の司は、あきら と 桜子夫婦に伝えた様に、自身の姉で在る 椿に言って居ない事が有ったのだ。


其れは、『10年後の自分自身が、如何したいのか?』という事…だったのだ。


そして、此の時の司は、例え、椿が自分自身の姉で在ったとしても、あきら と 桜子夫婦に伝えた様に、自身の姉で在る 椿に言って居ない事が、更に、有ったのだ。


其れは、『何故、つくしが28歳という短い生涯で一生を終えなくては成らなかったのか?』という事…だったのだ。


だからこそ…。
理由は言わずに、此の時の司は、話しの流れかの様に、自身の姉で在る 椿に、将来のひなの事を頼んだという訳…だったのだ。



だが、漸く、此の時の椿自身、自身の弟で在る 司が自分自身に言いたい気持ちが分かったのか?
切なそうに、司に返答するのだった。


「司の気持ちは分かったわ。
 でも、其れは、つくしちゃんの思いかしら?
 何故、つくしちゃんは、10年間、司に代わって…。
 いいえ、司に何も言わず、ひなちゃんを育ててくれたのかしら?
 其れは、きっと、ひなちゃんの幸せを祈って居たからじゃ無いの?
 だからこそ、司にお願いが有るの。
 勿論、お母様には、進 と ひなちゃんへの司の思いを言わないわ。
 でも、何時(いつ)の日か?
 もし、ひなちゃんから、“結婚したい男性(ひと)が居る。”って、話しをされた時には、
 反対せずに、其の男性(ひと)と会って挙げて頂戴‼
 其れは、つくしちゃんからのひなちゃんへの思いでも有る様に思うから…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、“そんな日が、もし、来たとすれば、其れは、仕方ねぇだろうな。”と、思う事で、「ああ。」と、自身の姉で在る 椿に返答するに留めたのだった。


だが、勿論、此の時の司からして視れば、素直な気持ちのまま、自身の姉で在る 椿にそう返答した訳では無く、“仕方ねぇだろうな。”と、言う思いが先行して居た事は、事実…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の心の中では、密かに、或る思いが浮かんで居たのだった。


“まだまだ、ひなには、男(彼氏)は現れるな‼”と…。



そして、そんな自身の弟で在る 司の思いを知った其の後の椿は、自身の愛娘で在る 杏と共に、道明寺家のPJにてNYに戻る際中、自身の弟で在る 司から聞いた其の時の話しの内容が自身の頭から離れる事は無かったのだ。


其れ処か?
NYに戻った後…。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から頼まれて居た事も有り、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に対して、“お母様には、何て、伝えたら良いのかしら?”と、悩む程…だったのだ。



実は、そんな自身の母親で在る 椿の様子が変な事に気が付いた杏は、自身の母親で在る 椿に訊き始めるのだった。


「ママ…如何したの⁉
 何か有ったの?
 今日のママは、何か変だよ‼」と…。



だが、此の時の椿は、例え、自身の愛娘で在る 杏が自分自身の事を心配してくれて居る事が分かって居たとしても、自身の弟で在る 司との約束事でも有るので、思えて居たのだった。


“例え、私の娘で在ったとしても、此れだけは、杏には言えないわ。
 司との約束だものね。”と…。


だからだったのだ。
此の時の椿は、そんな自身の愛娘で在る 杏に言って除けるのだった。


「何も無いわよ。」と、あっさりと…。



だが、実は、椿の愛娘で在る 杏は知って居たのだ。
自身の母親で在る 椿が、ディナー後に、自身の叔父で在る 司の部屋に向かって居た事を…。


だからこそ…。
自身の母親で在る 椿のそんな様子を見て居た事で、自身の母親の事が気に成って仕方無かった此の時の杏は、自身の母親で在る 椿の事を心配して聞いて居たという訳…だったのだ。


何故なら…。
自身の母親で在る 椿 と 自身の叔父で在る 司が、“喧嘩をして居たんじゃ無いだろうか?”と、心配して居たから…だったのだ。



だからだったのだろう。
実は、東京に戻って来た道明寺家のご一行様が、其の後、それぞれの(道明寺邸の)部屋に戻った後、此の時の杏は、自身の従姉妹で在る ひなの部屋を訪れて、自身の従姉妹で在る ひなにも、其の事を話しして居たのだった。


だからだったのだ。
そんな話しを自身の従姉妹で在る 杏から聞いた此の時のひなは、驚愕の余り、言葉が出て来ない程…だったのだ。


何故なら…。
実は、此れ迄に、椿 と 司姉弟が喧嘩をして居る所を観た事の無いひなは、生前のタマから聞いた事が有ったのだ。


「椿お嬢様 と 司坊っちゃんは、良く、姉弟喧嘩をして居た。」と…。


だからこそ…。
此の時のひなは、自身の従姉妹で在る 杏からそんな話しを聞いた事で思って居たのだった。


“何も、折角の家族旅行に行って迄、姉弟喧嘩する必要無いのに…。
 其れ共、姉弟喧嘩する様な何か有ったのかな⁉”と…。


だからだったのかも知れない。
実は、自身の従姉妹で在る 杏からそんな話しを聞いた事で、気に成って仕方無かったひなは、其の後、自身の父親で在る 司に訊くのだった。


「(道明寺家の)別荘で、椿伯母様と何か有ったの?
 “姉弟喧嘩して居たのかも…。”って、杏ちゃんから聞いたんだけど…。」と…。


だが、司は、自身の愛娘で在る ひなに、話しの内容を言える筈も無く、あっさりと、返答するのだった。


「何もねぇよ。
 其れに、心配すんな‼
 姉ちゃんとは、喧嘩してねぇから…な。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の従姉妹で在る 杏に、其の事を伝えるのだった。


そして、杏もまた、自身の従姉妹で在る ひなに、自身の母親で在る 椿からの返答の言葉を伝えるのだった。



だが、其れでも、腑に落ちて居ない其の後の杏は、ひな と 自身達の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に其の話しする事にしたのだった。



fin

椿&司姉弟【会いたい】…<つかつく>  番外編





【『海水浴【会いたい】…<つかつく>  番外編①~③』のエピローグ
 <椿 と 司姉弟の会話>】


椿は、ディナーの際に、自身の弟で在る 司に訊く事が出来無かった話しを司に訊く為に、ディナー後、司の部屋に向かって居たのだった。


何故なら…。
ひなの目の前では訊き辛い話し…だったからなのだ。


だからだったのだ。
此の時の椿は、自身の弟で在る 司の部屋に向かって居たという訳…だったのだ。



其処で、司の部屋の前迄来た此の時の椿は、一応、現在は、母親としての立場も在るので、礼儀として、先ずは、ドアをノックし乍ら、自身の弟で在る 司に声を掛けて居たのだった。


「司…ちょっと、良いかしら?
 訊きたい事が有るのよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな自身の姉で在る 椿に対して、怪訝に思い乍らも、自ら、ドアを開けて、自身の姉で在る 椿に返答するのだった。


「はぁ~??
 行き成り、何なんだよ⁉」と…。


其処で、此の時の椿は、自身の弟で在る 司が開けたドアを、更に、無理矢理、抉じ開け乍らも、司の部屋に入るのだった。



そして、其の後の椿は、自身の義妹で在る 絵夢から聞いた話しを、自身の弟で在る 司に話しするのだった。


実は、自身の義妹で在る 絵夢から聞いた其の話しとは、(自身の義妹で在る)絵夢がひなから聞いたというひなの子供の頃の『七夕』 と 『海水浴』の話し…だったのだ。


そんな自身の愛娘で在る ひなの子供の頃の話しを自身の姉で在る 椿から聞いた此の時の司は、如何し様も無い程の感情が自身の中で起こり、泣きそうに成って居たのだった。


何故なら…。
此の時の司は、自身の心の中で、密かに、思って居たから…だったのだ。


“如何して、もっと、早く、俺は、つくしの事を思い出さなかったんだよ‼
 俺は、馬鹿じゃねぇのか‼”と…。



そして、其の時…だったのだ。
司自身がそんな風に思って居る間に、自身の姉で在る 椿は、更に、自身の弟で在る 司に訊き始めるのだった。


「ねぇ、司…。
 如何して、つくしちゃんは、ひなちゃんに訊かれても、海水浴に行きたくない理由を言わ
 なかったんだろうね。
 司は、何か、つくしちゃんから聞いてる?」と…。


だからだったのだ。
“あぁ~。”と、思い乍らも、此の時の司は、英徳高校時代の頃の事を思い出して居たのだった。


「もしかしたら、“あの頃の事か?”と、思い当たる様な事は有んだけど…よ。
 例え、姉ちゃんが俺の姉ちゃんで在ったとしても、そんな事を姉ちゃんに言っちまえば、
 つくしに怒られるだけだろ?
 だからこそ、俺の口から姉ちゃんには言えねぇな。」と…。


だが、聞きたくて、聞きたくて、態々、自身の弟で在る 司の部屋に迄、来た訳なのだから、其のまま、引き下がる事が出来無いのが、『椿』という女性なのだ。


だからだったのだろう。
押し切るかの如く、更に、自身の弟で在る 司から訊き出そうとするのだった。


「ひなちゃんの事は、伯母として、知って置きたいのよ。
 其れに、つくしちゃんは、私の妹なのよ。
 だからこそ、当然、知って置くべきでしょ!」と…。


だからだったのかも知れない。
何を如何言っても、司本人から訊き出そうとする事自体…。
自身の姉で在る 椿の行動なだけに、此の時の司には、何もかも理解出来て居たのだった。
だからこそ、此の時の司は、思えて居たのだった。


“俺から話しを聞く迄は、部屋を出て行かねぇだろうな。
 だったら、話しして遣るしかねぇか?”と、諦めるかの様に…。


だからだったのだ。
英徳高校時代の司 と つくし と 類との三角関係について、話しし始めるのだった。


「実は、英徳高校時代の俺は、“つくしの心は、もう、俺に在んだろ?”って、勘違いを起こ
 して居た事で、見たくもねぇ様な場面に出会した(でくわした)事が有んだわ。
 其の場所が、『海』…だった。
 姉ちゃんも、覚えてんだろ?
 其の後(あと)、何が有ったのか?」と…。


其処で、そんな風に、司から訊かれた椿は、“う~ん??”と、唸り乍らも、思い出そうとして居たのだった。


其処で、此の時の司は、唯、唸って居る自身の姉で在る 椿に、ヒントの様な言葉を発するのだった。


「姉ちゃんは、そん時に、つくしと初めて会ったんだろ?」と…。


其処で、漸く、椿は、つくしと初めて会った時の事を思い出して居たのだった。


「そうだったわね。
 其の頃だったのよね。
 私がつくしちゃんと初めて会ったのは…。
 でも、其の前に、何か有ったという訳よね。
 今思えば、あの頃、あんた、旧 華族の三条家のお嬢様と一緒に居たわよね?
 でも、あの頃の司も、既に、つくしちゃんの事が好き…だった。
 でも、確か、あの頃のつくしちゃんは、類の事が好き…だったわよね?
 其の事と、何か、関係が有るという訳よね?」と…。


其処で、司は、渋い顔付きに成り乍らも、自身の姉で在る 椿からの質問に、返答するのだった。


「ああ、そう言う事だ。」と…。


勿論、此の時の司は、“其れ以上は、何も言いたくねぇ‼”と、自身の姉で在る 椿に念を送り乍ら、言って居たのだった。


だが、そんな空気感をスルーしてしまうのが、椿…だったのだ。


云わば…。
空気を読まないのが、『椿』…という女性な訳…だったのだ。



だからだったのだ。
其処で、興味津々の様な顔付きのまま、更に、自身の弟で在る 司に訊き始めるのだった。


「で、何が有ったの?」と…。


だからだったのだ。
仕方無く、此の時の司は、自身の姉で在る 椿に話しし始めるのだった。


“姉ちゃんは、仕方ねぇよな。
 言わねぇと、部屋から出て行かねぇだろ。
 何時(いつ)迄も、此処(司の部屋)に居座られても困るから…な。”と、思い乍ら…。


「其の『海』で、或る事件が起こった。
 実は、俺は、フランスから帰って来たばかりの類の様子が、何か変な事に気が付いて居た
 筈だったのに…よ。
 其の当時の俺は、全く、類の事を警戒して居なかった。
 だが、そんな類の様子を放って置く事の出来無かった其の当時のつくしは、其の『海』で
 俺の目を盗んで類と密会してやがった。
 で、ご丁寧に、俺の目の前で、kiss迄してやがった。
 だからだったのかも知れねぇが…。
 “つくしは、俺に気が在る。”と、思い込んで居た(其の当時の)俺は、自棄に成ってた。
 其の後、類から、其の当時のつくしの想いを聞く事が出来たんだけど…な。
 きっと…よ。
 其の当時のつくしの気持ちは、俺 と 類との間で、揺れ動いて居たんだろうな。
 だから…な。
 つくしは、『海』に行くと、其の当時の自分自身の事を思い出すから、“『海』に行く事
 を嫌って居たんじゃねぇか?”と、俺は、思って…よ。」と、渋い顔に成り乍ら…。


だからだったのだろう。
そんな話しを、自身の弟で在る 司から聞いた此の時の椿は、密かに、思って居たのだった。


“あの当時に、そんな事が有っただ何て…ね。”と…。



実は、其の後の司は、自身の姉で在る 椿がそんな事を思って居るとは考えても視なかったのだが、続け様に、言って置くのだった。


「此の話しは、ひなに言うなよ。
 もし、ひなが此の事を知れば、俺は、間違い無く、つくしに怒られるだろうから…よ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の椿は、“仕方無いなぁ~。”と、云わんが如く、自身の弟で在る 司に返答して置くのだった。


「分かってるわよ。
 ひなちゃんには、絶対に言わないわよ。」と…。



其処で、此の時の椿は、更に、司に話しし始めるのだった。


「実は…ね。
 気に成って居る事は、其れだけでは無いのよ。
 だから…ね。
 絵夢ちゃんに連絡したんだから…。」と…。


其処で、司は、また、怪訝な顔付きに成り乍らも、自身の姉で在る 椿に訊くのだった。


「まだ、他にも有んのかよ⁉」と…。


だが、此の時の椿は、そんな司からの訴えをスルーして、更に、話しし始めるのだった。


「ひなちゃんって、もう直ぐしたら、30(歳)でしょ!
 司は、ひなちゃんの父親として、ひなちゃんの将来の事を考えて居るの?
 実は…ね。
 お母様も心配為さって居るんだけど…。
 勿論、私も、ひなちゃんの伯母として、心配して居るのよ。
 だからこそ、お母様に頼まれたと言う事も有ったんだけど…。
 私から絵夢ちゃんに連絡して話しを聞いて視たのよ。
 “ひなちゃんには、お付き合いして居る男性は居るのかしら?”って…。
 まあ、其の時に、ひなちゃんの子供の頃の『七夕』 と 『海水浴』の話しを聞いたんだ
 けど…ね。
 で、其の時の絵夢ちゃんからの返答の言葉は、“私は、直接、ひなちゃんから聞いた訳で
 は無いので分かりませんが、少なくとも、私が観て居る感じでは、居ない様に思いま
 す。”って、絵夢ちゃんから言われたのよ。
 って事は、少なくとも、現在のひなちゃんには彼氏が居ない可能性の方が強いって、話し
 よね?
 で、司は、此れからのひなちゃんの事を、如何するつもりなのよ?
 一生、ひなちゃんを司の傍に置いて、ひなちゃんを何処にも嫁がせないつもりなの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、怒り顔に成り乍らも、自身の姉で在る 椿に言って除けるのだった。


「俺 と ひなの事は、放って置いてくれ‼
 其れに、ひなの事よりも、姉ちゃんは、杏の事を気にして遣れよ‼
 幾ら、身内でも、ひなの親でもねぇババア と 姉ちゃんには関係のねぇ話だろ?
 だから…よ。
 ババアに言って置いてくれ‼
 “ひなの事は、ひな自身に任せて在る。
  周りが、とやかく言う事もねぇだろ?
  今のひなは、ガキじゃねぇんだ。
  一端(いっぱし)の大人だろ。
  ひなの事はひなに任せて置けば良いんだよ‼”って…な。」と…。


だが、一応、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓より頼まれた話しなだけに、此の時の椿は、自身の弟で在る 司に伝えて置くのだった。


「実は、お母様の下には、ひなちゃんの縁談の話しが入って来るらしいの。
 だから…ね。
 お母様は、其の話しを進めて置きたいらしいわよ。
 一度、お母様に連絡すれば…。」と…。



だが、其の後の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に連絡する事は無かったのだった。


何故なら…。
司には、司の娘としてのひなへの思いが有るから…だったのだ。


大人に成ってからの『ひな』しか知らない司は、“早く、ひなが結婚して、ひなに良く似た孫の顔を見て視たい。”と、思う事も、勿論、有るのだ。


だが、此の時の司には、自身の妻と成る筈だったつくしへの詫びとして、考えて居る事も有ったのだ。


だからこそ…。
実は、其の思いが達成される迄、ひなとの父子(おやこ)としての生活だけに、此の時の司自身、思いを馳せる日々…だったという訳…だったのだ。



fin

海水浴【会いたい】…<つかつく>  番外編③




【『父の日のプレゼント & 父の日参観【会いたい】…<つかつく>  番外編』のエピ
 ローグ  <一部有り>】


進と絵夢の息子で在る 歩は、道明寺家の別荘に向かって居る最中に、リムジンの中で眠って居たせいで、別荘に到着してから目が覚めて居たのだった。


だからだったのだ。
自身の母親で在る 絵夢から自身の水着を見せられた時の歩は、自身の母親で在る 絵夢とお揃いのシャボン玉の絵柄の水着を見て、大喜び…だったのだ。


だからだったのだろう。
自身の伯母で在る 椿からのプレゼントだと言う事を、自身の母親で在る 絵夢から聞いて知った此の時の歩は、自身の伯母で在る 椿の部屋のドアをノックし乍らも、大きな声でお礼の言葉を叫んで居たのだった。


「おば(伯母)ちゃん…ありがとう(有難う)!」と…。


だからだったのだ。
そんな歩の大きな声にドアを開けた時の歩の伯母で在る 椿も、そんな素直で可愛らしい歩に対して、歩の頬を摩り乍ら、返答するのだった。


「良いのよ。
 伯母ちゃんは、歩が大~好きだから…ね。
 歩が気に入ってくれて、伯母ちゃんは、とっても、嬉しいわ。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の日の夜の椿と歩は、とっても、二人、仲が良く、終始、御機嫌…だったのだ。


勿論、歩は、自身の伯母で在る 椿だけでは無く、自身の従姉弟で在る 杏とも、何度も会って居るので、自身の従姉弟で在る ひな同様に、仲が良かったのだ。


だからだったのだ。
次の日の道明寺家の別荘のプライベートビーチにて遊んで居た歩は、ご満悦…だったのだ。


何故なら…。
終始、自身の従姉弟で在る ひな と 杏が、ずーっと、傍で、一緒に遊んでくれて居てから…だったのだ。


其のお陰で、歩の母親で在る 絵夢は、久々に、ゆっくり出来て居たのだった。


最近の絵夢は、歩の母親業だけでは無く、道明寺家の若奥様で在り、世田谷の道明寺邸の女主人としての仕事も絵夢の役目だった事から、中々、ゆっくり出来る日が無かったのだ。


だからだったのだろう。
其の為に、ゆっくり出来る日だけでは無く、時間さえも、ここ最近の絵夢には、殆ど無かった程…だったのだ。


勿論、其の事を知って居る椿は、労いの意味も込めて、そんな絵夢も連れ出して居たという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
ビーチに、大きなパラソルを2つ立てて置かせた椿は、其の中に、リクライニングチェアも用意させて置いたのだ。
そして、其処で、椿 と 絵夢の義姉妹は、ゆっくり、休んで居たのだった。



其処で現れたのが、椿にとっては、言わずと知れた自身の弟の二人…だったのだ。


そうなのだった。
其処に現れたのは、椿の弟達で在る 司 と 進兄弟…だったのだ。


だが、実は、椿自身、自身の弟達で在る 司 と 進は、“きっと、話しを聞いて、此処(道明寺家の別荘)に来るでしょ!”と、推測して居たのだ。


だからだったのだろう。
司の愛娘で在る ひな と 椿の愛娘で在る 杏 と 進の妻で在る 絵夢は、司 と 進兄弟の二人の登場を予期して居なかった事も有り、驚愕顔に成って居たのだが、実は、既に、推測して居た椿は違って居たのだった。
だからこそ、言えた言葉…だったのだろう。


「あら、貴方達も、此処(道明寺家の別荘)に来たのね!」と…。


其処で、司は、そんな自身の姉で在る 椿に対して、“呆気に取られたわ。”と、云わんばかりに言い始めるのだった。


「はぁ~??
 俺等の了承も得ず、勝手に、こいつ等を連れ出して…よ。
 いい加減にしろよ、姉ちゃん‼」と…。


其処で、椿は、椿で、そんな自身の弟で在る 司に言い返し始めるのだった。


「あら、如何して、あんた達の了承が必要なのよ‼
 ひなちゃんは、私にとって、姪っ子で…。
 絵夢ちゃんは、私にとって、妹で、歩は、私にとって、甥っ子なのよ。
 何で、家族とお出掛けするだけで、了承が必要なのよ‼
 黙って連れ出した訳じゃ在るまいし…。
 ちゃんと、(道明寺家の)執事にも言って有ったでしょ!
 だったら、其れで、良いでしょ!」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、自身の姉で在る 椿に言われてしまった司は、道明寺家の執事から、無理矢理に近い形で話しを訊き出した事で、道明寺家の別荘に来たという経緯が有るので、言い返せる言葉を失ってしまった事も有り、何も言い返せる言葉も無く、ついに、黙ってしまったのだった。


だからだったのだ。
そんな椿 と 司姉弟の様子を見て居た其のそれぞれの愛娘で在る ひな と 杏は、それぞれ、呆れたかの様に、同じ様な事を思って居たのだった。


“二人の姉弟喧嘩は、まるで、子供だね(子供の様だわ)。”と…。


そして、更に、司の愛娘で在る ひなは、思って居たのだった。


“何時(いつ)迄経っても、姉弟の立ち位置は変わらない様だね。”と…。



其処で、進 と 絵夢の息子で在る 歩は、実は、自身の父親で在る 進の登場に、喜びが隠せない様で、大燥ぎ…だったのだ。


勿論、其れ迄、一緒に遊んでくれて居た自身の従姉弟で在る ひな と 杏をそのまま放置した形で、自身の父親で在る 進の方に走り出したのだった。


「パパ~」と、言い乍ら…。


そして、其の後の進 と 絵夢の息子で在る 歩は、其れ迄、一緒に遊んでくれて居た自身の従姉弟で在る ひな と 杏とは遊ばずに、自身の父親で在る 進と遊び始めたのだった。


勿論、歩の母親で在る 絵夢は、其れ迄、一緒に遊んでくれて居た歩の従姉弟で在る ひな と 杏に謝りを入れ乍らも、自身の息子で在る 歩を窘めて居たのだった。


「ちゃんと、ひなちゃん と 杏ちゃんにお礼を言いなさい!」と…。


なので、自身の父親で在る 進と遊びたい歩は、自身の従姉弟で在る ひな と 杏に、「ありがとう(有難う)!」と、言い乍らも、直ぐ、自身の父親で在る 進と遊び始めたのだった。
自身の父親で在る 進から、片時も離れる事無く…。



だからだったのだ。
そんな進 と 歩親子を観て居た司 と ひな父子(おやこ)は、それぞれ、違う意味で、羨ましく思って居たのだった。


司は、過去の自分自身を悔やむかの様に、進 と 歩親子を観て居たのだ。


“俺に、もし、つくしの記憶が有ったのなら、こんな時、ひなをどんな風に遊ばせて遣って
 居たんだろうな。”と…。


そして、過去の自分自身を反省して居た司は、“進には、申し訳無い事をした。”と、思って居た事も有り、更に、進 と 歩親子を観て居て、思って居たのだった。


“良かったな、進…。
 ちゃんと、父親に成れて…。”と…。


そして、此の時のひなは、自身の養父で在った 進として、進 と 歩親子の遊んで居る様子を観て居たのだった。


“私は、進叔父さんと、こんな風に遊んだ記憶が無いなぁ~。
 やっぱり、叔父 と 姪の立場とは違うんだろうな。”と…。



そして、其の後のひな と 杏は、椿 と 自身達の叔母で在る 絵夢と一緒に、エステ等を受け乍ら時間を過ごし、司は、パラソルの中で、時間を過ごして居たのだった。



そして、其の日の道明寺家の面々は、夕方近く迄、それぞれ、時間を過ごした後…。
夜に成り、ディナーの時間と成ったのだった。


其の席で、椿は、自身の弟で在る 司 と 進兄弟が道明寺家の執事から話しを訊き出して道明寺家の別荘に来た事を知ったのだった。


だからだったのだろう。
此の時の椿は、そんな自身の弟で在る 司に呆れて居たのだった。


“どうせ、執事を脅して、無理矢理、吐かせたんでしょうよ!
 ほんと、仕方の無い弟だ事…。”と…。



実は、本当の椿には、そんな事よりも、気に成って居た事を、司から訊き出したかったのだ。


だが、其の椿が司から訊き出したい話しの内容とは、ひなの目の前では訊き辛い事も確かで…。


だからだったのだろう。
此の時の椿は、密かに、思って居たのだった。


“仕方無いわね。
 後で、司のお部屋に行って、姉弟の二人だけで、話ししても良いわね。”と…。


だからだったのだ。
此の場では、此の時の椿は、其の話し自体に触れる事はし無かったのだった。




fin




PS.
実は、進は、自身の息子で在る 歩と遊んで居る時に、まだ、ビーチに居た自身の姪っ子で在る ひなの様子も見て居たのだった。


実は、此の時の進は、其の時のひなの様子から、ディナーの時に、話しして居たのだった。


「ひなは覚えて居ないかな?
 まだ、ひなが保育所に通って居た頃に、俺と一緒に、出掛けた時の事…。
 あの日が、俺と一緒に出掛けた最初で最後の日…だったと思う。」と…。


だが、実は、其の頃の事をひなは、覚えて居なかったのだ。


だからだったのだ。
首を傾げるだけのひな…だったのだ。


なので、此の時の進は、其の当時の頃の話しを、其の場に居た道明寺家の面々の目の前で、話しし始めるのだった。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、道明寺家の面々と共に、進の話しを聞き始めるのだった。