エイプリルフール…<総優>・<つかつく> 2.
<つくしside>
私は、桜子の策士振りに驚愕していた。
また、ほんとに何を考えて居るやら…?
私は、桜子に訊き出そうとしていた。
「桜子…?
一体、何を考えてるの?」
桜子は、ニヤッと、し始めた。
恐怖以外の何もでも無いわよ。
「(´∀`*)ウフフ。
私達で、旅行しません?」
「「旅行…?」」
「そうです。
旅行です。
だって、F3がパートナーだったら、私達だけで、“旅行…。”って、到底、無理ですよ
ね?
絶対って言って良い程、私達 T3に、F3は、就いて来ますよね?
私達 T3 or T4だけでは、絶対に行かせてくれませんよね?」
私と優紀は、納得していた。
私と優紀は、言葉で返答するより、首を縦に振っていた。
「今回、もし、春期休暇中に、T3だけで、旅行するにしても、F3も絶対、就いて来ます
よね?
という事は、いつまで経っても、中々、私達だけで、ゆっくり楽しめないって事ですよ
ね?」
また、私と優紀は、言葉で返答するより、首を縦に振っていた。
「だから、私達 T3だけで、旅行するですよ‼」
「そんな簡単には行かないでしょ?」
私と優紀は、無理じゃ無いかと思って居た。
其れが証拠に、私の返答に優紀も首を縦に振って来た。
「だから、先輩だったらタマさん、優紀さんだったら家元夫人、私だったら夢子さんを巻
き込むんですよ‼」
「はぁ~??」
「えっ??」
桜子は、一体、如何するつもり何だろう?
「だって、3人で、旅行するんだったら、今がチャンス何ですよ?
今は、大学も春期休暇中ですし…。
それに、先輩は、就職活動する必要性もないでしょ?」
私は、就職活動は、考えて居なかった。
多分、私の就職先は、『道明寺HD』に成るだろうと思うから。
「まあ、多分。」
「ですよね。
それに、優紀さんもこのままだと…。
西門流の内弟子、決定ですよね?」
優紀は、考えた事も無かったのか?
眼が見開いて、驚愕している。
「そんな話しに成った事が無いから…。
今は、何とも言えないけど…。
一応は、就職活動も視野には居れてるよ‼」
優紀のその言葉には、私も、驚愕した。
「優紀…?
そう何だ‼」
「うん、まだ、何とも言えないけど…?」
「………」
まあ、私も何とも、言えなかったのは、確かだった。
で、此処で、桜子が、本題に入った。
「まあ、何方にしても、こんなチャンスは、此れから先は、中々無いって事ですよね?
だから、『エイプリルフール』の日を使って、後で、“冗談でした‼”って、言え
ば、良いんですよ‼」
そんな上手く行く…のかなぁ?
私は、一応、桜子に作戦を訊く事にした。
「如何遣って『コト』を動かすつもりなの?」
桜子は、悪い顔に成って来ていた。
「私達のそれぞれのパートナーに、置手紙(?)を置いて旅行するんですよ‼
例えば…?
『私は、旅に出ます。
さようなら‼』
みたいな…。」
「「………」」
此処まで話しが具体的なら、何も、言えないよね。
優紀も無言に成って居た。
で、桜子は、尚も、口火を切って来た。
「だから、タマさんを呼んで、この話しをして、先輩の味方に成ってもらいましょう
よ‼」
で、桜子は、タマさんを呼び出して居た。
そして、話しを進め出した桜子…。
で、“私、知らないよぅ~。”って、言ってられなく成った。
何と、タマさんが、「協力するよ‼」と、言ってくれた。
其れも、「奥様に報告して、協力してもらえる様、伝えても良いさね‼」と、言ってもくれた。
しかも、お義母様を通じて、「家元夫人と美作家の奥様にも、話しを通す様に伝えるさね‼」と、言われてしまった。
此れは、タマさんからも、私に、“実行しろ‼”と、言う事だよね?
タマさんまで、悪い顔に成って居た。
そして、お義母様の協力の下、家元夫人と夢子さんも協力して下さる事に成った。
こういう時って…。
F4の父親同士が幼馴染の親友の為、F4の母親同士も仲が良いらしいので、連帯感が出るらしい。
“あぁ~あ。
私は、知らないんだから…ね。”と、心の中で、力なく叫ぶ事しか出来ずに居た私だった。
で、旅行先は、三条家の別荘という事に成った。
何故なら、日本を出国してしまうと、大変な事に成るので…。
所謂、司が調べれば、何処に出国したか何て、即刻、バレるという事…。
そう成れば、司が騒ぎ出すのは、眼に見えている。
なので、“日本国内で…。”と、言う事に成った。
相談の結果、三条家の別荘で在る『信州』という事に成った。