従兄妹物語…番外編 ~大河原滋 編~ 中編
『T4女子会』での集まりにて…
桜子が行き成り、口火を切ってきた。
「滋さん、私達に言うべき事、有りません?」
「えっ??」
「「………」」
滋はシラを切るつもりで居た。
「滋さん、シラを切るつもりですか?」
滋は迷っていた。
つくしが戸惑うで有ろう事は分かり切っているからで有る。
でも、桜子の追及の手は緩みそうにない。
私は、先輩が『つくしの従兄妹』で有る事をつい最近知った。
先輩の笑顔が、“何処となくつくしに似ている。”と、思っていたので…、“やっぱり”って感じだった。
“あ~あ、言うしかないか…。”と、覚悟を決めた。
「好きな人が出来たの?」
「「えっ??」」
つくしと優紀が、驚愕な顔で驚いていた。
「滋さん、何方ですの?」
桜子は知ってるんじゃないの?
桜子はほんと、人が悪いんだから…。
「桜子は気付いてるんでしょ?」
「まあ、そうですけど…、ご自身でお伝えした方が身の為かと思いますが…。
それに、先輩や優紀さんにフォローしてもらわないといけない事も有るんじゃないです
か?」
「「………」」
つくしと優紀は、更に、驚愕+呆気に取られるような不思議な顔付で滋を見ていた。
「ねぇ、滋さん、誰なの?
私と優紀のフォローが必要な男性って…。
それに、私には、男性の知り合いなんて居ないよ。」
桜子はニヤッと、悪い笑い顔を浮かべてつくしに言った。
「先輩の従兄妹弟さんって、男性ばかりですよね?」
つくしは最大級な大声で叫んだ。
「う~ん??
えっ~~~。」
桜子は耳を塞ぎながら、つくしに言った。
「先輩、煩いですよ‼」
「だって、どういう事よ?
滋さんの好きな人って、私の従兄妹弟って事?」
一瞬、優紀の顔が驚愕した顔に歪んでいた。
桜子は、その様子を見ていて、優紀に伝えた。
「優紀さん大丈夫ですよ。
滋さんの好きな人は、西門さんじゃ有りませんから。」
優紀はあからさまにほっとした顔を見せた。
その顔を見て、桜子はニヤッと、笑って見せた。
滋は桜子の不敵な笑みに、嫌な汗が背中を流れたのが分かった。
「さあさあ、もう、そろそろ、白状しましょうか、滋さん?」
滋は桜子が何処で知ったのか知りたかったので確認した。
「その前に、桜子、何処で知ったの?」
「3~4日前、メープルの和惣菜のレストランでお食事されてませんでした?
あの時、私もあきらさんと一緒に居たんですよ。
で、あきらさんから滋さんが一緒にいらっしゃった方が何方か教えて頂いたんです。
滋さんの顔が女性の顔付でしたから、直ぐ、分かりましたよ。」
「はぁ~⤵。」 ←溜息しか出ないわよ。 by 滋
「で、誰の事なの、私の従兄妹弟って?」
滋は言うしかないと、悟った。