もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく>52.
<本日も2話連続投稿です。 51.と 52.が、かなり短めですので、ご了承下さい。>
【花沢つくし 編 52.】
優紀と桜子は、こんなつくしを見るのが初めてなので、動揺してしまった。
「優紀さん、先輩、涙流しながら寝ているんですが…?」
「こんな、つくし、見るの、私でも初めてだよぅ~。」
「ほんとに、如何したんでしょうね?」
つくしの様子をじーっと見ていた司が、総二郎とあきらに声を掛けて、T3の居るテーブルの方に来た。
司がT2に声を掛けた。
「つくし、寝てしまったんか?」
「ええ、涙流しながら…。」
「………」
桜子がつくしを心配して、司に聞いて来た。
「道明寺さん、先輩、如何しちゃったんですか?」
「まあ、ちょっと…な。
つくしから聞いて無いんだよな?
つくしが喋らない話しを、俺がべらべらと喋る訳にいかないだろ。」
「『あのくそ親父』とは仰っていましたが…。」
司は自棄に冷静に話しした。
「つくしからすりゃあ、そうだろうな。」
「初めて見る先輩だったので、優紀さんも私もびっくりだったんですけど…。」
司がつくしの代わりに謝って見せた。
「ビビらして、悪かったな。」
優紀と桜子は、二人で顔を見合わせながら、司の言葉に驚愕していた。
「「えっ??
大丈夫ですよ。」」
司が一応、説明した。
「これは花沢家、家族の問題だから、俺でも中には入れないんだよ。
つくしが類に連絡して、話ししたみたいだから、花沢の親父さんに類から話しが入るだ
ろうし、類からは、“父さんに話ししてみる。”って、俺に連絡が来たから、直ぐにで
も、解決出来るだろうと思っている。」
優紀と桜子は、更に驚愕していた。
「其処までの事、何ですね…。」
「まあ、花沢家にしたら、そうだろう…な。」
初めてのつくしの荒れように、総二郎とあきらは放心状態になってしまっていた。