Love Story~信じる事が全て~…<つかつく> 8.
そして、クラウン・コーポレーションの『お披露目party』の日が遣って来た。
道明寺HDからは、司は、勿論だが…。
楓も、出席する事に成っていた。
また、F3&滋も、出席する事に成った。
そして、F4&滋で、『party会場』に出向いて居た。
そして、『party』が、始まった時…。
つくしと進は、仰天していた。
何故なら、『party会場』には、F4&滋が居るのだから…。
つくしと進は、何方の『party』に於いても、“道明寺司 氏は、『party』には、出席して居ない。”と、聞いて居たのだった。
しかも、つくしと進は、F3&滋が、NYに来て居るとは、思ってもみなかったのだった。
つくしと進は、F4&滋と顔を合わせない様に苦慮していた。
何故なら、司は、つくしの顔を、じーっと、睨み付ける様に見ていた。
つくしは、居た堪れずに居た。
そして、クラウンCEOより促されて、壇上に上がったつくしと進だった。
そして、つくしと進は、司会者から、紹介されるのだった。
<此処からの壇上挨拶に関しては、英語にて、挨拶して居ると見做して、ご覧下さいま
せ。>
先ずは、司会者からの紹介の挨拶が在った。
「この度は、弊社『クラウン・コーポレーション』の『お披露目party』に、足をお運び
下さり、感謝申し上げます。
では、弊社 CEO クラウンより、ご挨拶が御座います。」
クラウンCEOが、マイクの前に進んだ。
そして、つくしと進を、クラウンCEOの両隣に進ませた。
「先程、司会者より、紹介の在りました『ロバート・クラウン』と、申します。
では、この度、我が『クラウン・コーポレーション』の役員に名を連ねる事に成りまし
た娘と息子をご紹介しましょう。」
クラウンCEOは、つくしと進の顔を見た。
つくしと進は、クラウンCEOに頷いたので、クラウンCEOは、つくしと進を、『お披露目party』の招待者に、壇上から紹介した。
「此方が、娘の『ミッシェル・クラウン』と、申します。
そして、此方が、息子の『ケイン・クラウン』と、申します。
現在、ミッシェルは、国際弁護士として…。
ケインは、私の秘書として、それぞれ、我が『クラウン・コーポレーション』に拘って
居ます。
何れ、ケインは、我が『クラウン・コーポレーション』のCEOに成るべく、現在は、
修行中です。
今後は、提携会社にも、ケインは、拘って行く事に成ります。
宜しくお願いします。」
そして、挨拶は、つくしと進に移った。
先ずは、進から、挨拶をした。
「弊社『クラウン・コーポレーション』のCEOより紹介を受けました『ケイン・クラ
ウン』と、申します。
今後共、宜しくお願い致します。」
そして、つくしへと挨拶が移った。
「弊社『クラウン・コーポレーション』のCEOより紹介を受けました『ミッシェル・ク
ラウン』と、申します。
以後、お見知り置き下さいませ。」
つくしと進は、挨拶処では無かった。
簡単に挨拶を済ませていた。
つくしは、司の目線が気に成って仕方なかった。
つくしと進は、早く、壇上から、下りたかった。
このままなら、居心地が悪く、居た堪れない状況だったのだ。
で、つくしは、壇上から下りて、会場から、離れた。
其のつくしの姿も、じーっと、見ていた司は…。
慌てる様に、その場を離れて、つくしを追い掛けていた。
そして、つくしに追い付いた司は、つくしの腕を掴んだ。
<司とつくしの会話は、勿論の日本語です。>
「つくし…?
ちょっと、待てって‼」
つくしは、振り返った。
つくしは、司の言葉に驚愕していた。
つくしにとっては、楓との約束を守る為、司から離れた筈だったのだから…。
「えっ??」
つくしは、司から、離れる事が出来なかった。
何故なら、司は、つくしの腕を掴んで離さなかったのだから…。
其処で、司は、つくしを引き寄せて、抱き締めた。
もう、つくしを何処にも行かせたく無かった司だった。
「つくし…?
もう、俺は、つくしを離せねぇ‼
何故、つくしが、俺の前から、居なく成ったのか?
教えてくれ‼
つくしは、何故、俺を、また、捨てたんだ?」
「………」
つくしは、驚愕していた。
つくしは、司を捨てたつもりは無かったのだから…。
当然と言えば、当然の気持ちだった。
楓の言付け(いいつけ)を守っただけだったのだから…。
だから、司に何と答えれば良いのか?
分からなく成って居たつくしだった。
そんなつくしの顔の表情を見てしまった司は、つくしの身に何か起こって居たんだろう事を察知した。
だから、司は、つくしから、何も訊こうとせず、唯、つくしを抱き締めて居た。
つくしの苦しむ姿を、もう、見たく無かった司だった。
つくしも、唯、司を拒む事無く、司に抱き締められていた。
そして、つくしは、司の懐かしい香りに酔い痴れそうに成っていた。