tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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kisshug…<つかつく>  7.





<椿side>
椿は、あの日から、ずーっと、司に寄り添って居た。
全く、反応の無い司に何時も語り掛けていた。


「つくしちゃんね、今、イギリスで、国際弁護士の資格を取得する為に勉強を頑張ってい
 るんだって。
 司も早く良くなって、つくしちゃんを見返して遣らないと…ねぇ。」


最近では、椿の声掛けは変わって来た。


「つくしちゃん、変わってしまったみたい。
 もう、司の事を忘れてしまったのかしら。」



<司side>
司自身、司の意識は無くても、司は椿の声は聞こえていた。
司にとって、夢の中でしか会えないつくし…。
司は意識は無く共、つくしを求めていた。
衰弱して行く司…。
日に日に、やせ細って行く司を見ている事は誰もが辛く苦しく悲しい事だった。



<楓side>
楓は母親の自分が声を掛ければ、意識が回復すると、勘違いしている様だった。
それが回復しなかった。
漸く、素直に、司に取っては『つくし』何だと、認識出来た。
楓はつくしをメープルに呼び出した。


「つくしさん、司を救って欲しいの。
 母親の私(わたくし)でもダメだったの。
 やはり、司は、あなた何だと思うの?
 お願い出来ない?」



<椿side>
其処に椿が息を切らし乍ら走って二人が居る部屋に入って来た。


「つくしちゃん、お母様と会っていると聞いて慌てて来たの。
 司が…、司が…。
 お願い一緒に来て‼」


椿は戸惑っているつくしの腕を掴んで、引っ張りながら、引き摺りながら、つくしを車に乗せて、道明寺総合病院に戻って来た。


「先生、司の婚約者です。」


椿はつくしを差し出しながら言っていた。


「今まで、イギリスに居て、やっと、司の元に帰って来てくれたんです。
 中につくしちゃんを入れて下さい。
 司が待って居ると思うんです。」


医者は楓の了承が取れていないので戸惑ったが、中に入る事を了承した。


「分かりました。
 では、準備して下さい。」



<つくしside>
つくしは、中に入って驚愕していた。
嘗ての俺様の威厳の有る道明寺の姿では無かった。
でも、つくしは、震えを抑えながら、司に声を掛けた。
司の耳元につくしの唇を近付けて、そっと、司だけに聞こえる様に…。


「道明寺、ごめんね。
 一人にしてしまって…。
 只今、帰って来たよ…。」


司は待ってましたとばかりに、司の指に繋いでいたつくしの手に、司の指が動いた。
軌跡が起きたのだ。
司には聞こえていたのだ、つくしの声が…。
つくしは、吃驚して、司に叫んでいた。


「道明寺、分かる、私が分かる?
 お願い、目を覚まして‼」


医者は慌てて、司の診察に入った。



誰もが驚愕していた
たった一言のつくしの言葉で、意識が戻り掛けている司の事を…。

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