NYで会えるなら…<つかつく> 6.
司は念願が叶い、それからの司が招待を受けたパーティーのパートナーはつくしと成った。
どんなに、他の企業より、司のパートナーの打診を受けても一切を全て断り、つくしとだけ司は出席した。
今までの司がウソのように、司は誰から見ても柔らかな印象になっていた。
その事が返って憶測を呼ぶ事になった。
つくしは、道明寺HDとの憶測は、企業としてダメージを受けるのではと、心配したが、当の父親で有るクラウンCEOは至って冷静で有った。
司も、パーティー終了後は必ず、つくしを誘うように成り、司は一からつくしに責めるつもりで居た。
つくしは、困惑し始めていた。
しかし、徐々に、司のパワーに押され、また司を受け入れ始めていた。
そんな時、司とつくしの親密さを物語るゴシップがゴシップ誌に掲載されてしまった。
ゴシップ誌に掲載された内容は、日本でも同時掲載され、F3&T3の知る処と、成ってしまった。
~~ ゴシップ誌に掲載された内容…
『道明寺HD 御曹司 道明寺司氏
ついに結婚か??
お相手は、
道明寺司氏のパーティーのパートナーを務めている
クラウン・コーポレーション ご令嬢
ミッシェル・クラウンさん
近く、婚約発表も有るのか?』 ~~
画像は、ホテルに入って行く司とつくしの寄り添った、親密さが伺える画像も掲載されていた。
道明寺HDside・クラウン・コーポレーションsideは一切ノーコメントを貫き、何も敢えて答えなかった。
しかし、その事が返って色々支障を来たす事に成り、記者会見に臨まなければいけない事に成ってしまった。
司とつくしは、まだ、付き合ってはいない。
否、高校生の頃、司がNYに渡米するまでは少なくとも、お付き合いしていたので、元さやに収まっていないと、言った方が正解だろうか。
しかし、司は記者会見の場で、
『日本に居た頃、高校生の頃から付き合っている。』と、発表してしまったのだ。
これに怒ったのは、つくしのみ。
廻りの他の人達は、『司らしい』と、笑って見せていた。
「ウソは言ってねぇだろ。
間違いなく、俺達は付き合っていた。
少し、仕事の関係で離れていただけだろ‼」
司の言い分は、かなり無理は有るが、司は無理を押し通すつもりで居るので、一歩も引く気はないようだ。
今更では有るのだが、つくしは、発表されてしまったものを、訂正する訳にも行かず、諦めたので有る。
これに、気を良くしたのは司。
更に、つくしを責めるつもりで居た。
司は、一歩もつくしから、手を引く気はない。
寧ろ、つくしを司の手にするまで傍から離れるつもりは毛頭なかった。
手にした後は、更に、全開モード突入だろうが…⤴。
つくし、覚悟して於けよ‼