もしも類とつくしが兄妹だったら…(家族編)<つかつく>5.
【道明寺つくし 編】
優一郎は蘭を見掛けて、声を掛けた。
「よう、蘭‼」
「あっ、優‼
何か、有った…?」
蘭は優一郎の事を、幼少期の頃から、『優』と、呼んでいた。
「否、見掛けたから…。
ちょっと、話さないか?」
「うん、良いけど…。」
優一郎は一大決心して、告白する事にした。
「なぁ、蘭‼
俺が蘭の事、『好きだ‼』って、言ったら、蘭は如何する?」
「はぁ~、優??
何、言ってんの?
そんな態度、今まで見せた事無いじゃん?」
優一郎は、蘭の鈍感さに呆れ返っていた。
「はぁ~、どんだけだよぅ~??
見せてたんだ‼
蘭が気付いていないだけだろ…。」
蘭はびっくりで有った。
「えっ、そうなの??」
優一郎は呆れるしかなかった。
「もう、良いや‼
蘭らしくて良いけどな。」
「『私らしい』って、何よ?」
「鈍感?」
「はぁ~~??」
優一郎はイチかバチか、蘭に聞いてみた。
「罰として、今度の俺のパーティーのパートナー、蘭がしてくれよ?」
「分かった。」
全く以って、蘭はつくしそのもので有る。
優一郎は何とも…。
今後も受難で有った。
一方、仁とやすしは気持ちの決着を就けるため、二人で光紀に会いに、中学校舎に来ていた。
光紀を見掛けて、声を掛けた。
「「よう、光紀‼」」
「えっ、如何したの??
二人だけ?」
「ああ、光紀に用が有ってな。
中学校舎に来たんだ。」
「ふ~ん、何の用?」
光紀は警戒していた。
「光紀は翼が好きなんだよな?」
光紀は不意を突かれて、びっくりしていた。
「えっ??」
光紀は何故って、顔をしていた。
「見てたら、分かるよ。」
「そうか、そうだよね⤵。
肝心の翼君には気付いてもらえてないのに…ねぇ?」
仁とやすしは意を決して聞いて来た。
「俺達、二人の内で何方かと聞かれたら、どっちが好きだ?」
「えっ、それ何??
何方か、選ばないといけないの?」
「どちらかと、聞かれれば…で、良いからさ?」
「う~ん、選べないよぅ~‼
だって、何方も幼馴染でしょ?」
仁とやすしは、ゲ・キ・チ・ンで有った。
光紀は、ナイスな切り返しだった。