好きなのに…(続編・その後)<総優> 14.
【家族 編】
<優紀side>
優一郎が3歳に成った頃、私は2回目の出産をした。
長女の誕生だった。
名を『光紀(みつき)】と、名付けた。
容姿も性格も私似だった光紀は、大きくなるにつれて、何と無く西門家にも似てるなと思う所が出て来た。
それが嫌ではなく、寧ろ、嬉しく微笑ましい事に思えていた。
そんな時、道明寺さんとつくし家族がこの4月から、日本に拠点を置く為、帰国して帰って来た。
我が家の光紀は、道明寺ファミリーの翼君と蘭ちゃん・花沢ファミリーの健君・美作ファミリーのつよし君とやすし君とは同学年。
健君とつよし君とやすし君と光紀は、英徳学園の幼稚舎から一緒で、そのまま、英徳学園初等部に進級する。
翼君と蘭ちゃんも英徳学園初等部に入学して来た。
最初は、翼君と蘭ちゃんも緊張していたようだが、其処は子供。
直ぐ、馴染んだようだった。
光紀は、蘭ちゃんとは大の仲良し。
何をするのもいつも一緒に行動していた。
母親同士が、小学校からの親友で幼馴染なので、嬉しく思っていた。
入学式の時もそうだったが、学校の行事ごとと成ると、児童の保護者が近付いて来て、頻りに、子供を紹介して来たり、“記念に…。”と、一緒に居る所を携帯で動画や画像を撮ろうとして来る。
優一郎の時は、保護者が私一人だったし、英徳出身者では無いので、それ程では無かったのだが…。
桜子さんもそんな私を心配してか、声を掛けてくれた。
「優紀さん、大丈夫ですか?
凄いでしょ?
英徳出身者のド厚かましさ…。」
「ある程度はつくしに聞いていたから覚悟していたけど、優一郎の時は、それ程でも無
かったんだよね。
多分、私が英徳出身者じゃないって事も有るだろうし、私一人って事も有るだろうけ
ど…。」
「今回は、F4全員のjrって事も有るから、保護者に気合が入っているのかも…?」
つくしの言葉に、静さん・桜子さん・私は頷いてしまった。
そして、F4jr達6人は、後の英徳学園のF6として、有名人に成るので有った。
勿論、リーダーは道明寺さんとつくしの息子の翼君。
纏め役は、流石の美作さんと桜子さんの息子のつよし君。
陰のリーダーとも言うべき、F6の中心的存在は道明寺さんとつくしの娘の蘭ちゃん。
流石、つくしの娘と言うべきか。
また、策士的存在は流石の花沢さんと静さんの息子の健君 と 美作さんと流石の桜子さんの息子のやすし君。
光紀は、後ろから着いて行くような存在。
流石、私の娘と言うべきか…。
取り敢えず、無事、F4jr達は、英徳学園初等部に入学したのであった。