従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 3.
つくしは、女性の担任の先生に寄って、教室に連れて来られた。
教室に着くなり、担任がつくしをクラスの生徒に紹介した。
「今日から英徳学園に編入して来られた『牧野つくし』さんです。
皆さん、分からない事は教えて上げて下さいね。」
担任はつくしに挨拶をする様、促した。
「桜林女学院から編入して来ました『牧野つくし』と、申します。
皆さん、宜しくお願いします。」
そして、休憩時間に入った。
その時、つくしの目の前に、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)が近付いて来た。
「牧野さんって、『牧野財閥』のご令嬢の牧野さん?」
「そうですけど…⤵、何か?」
「って、事は、西門様の従兄妹でいらっしゃるんですよね?」
この時点で、つくしは面倒くさくなっていた。
「そうですけど…⤵。
はぁ~⤵、何が言いたい訳?」
沈黙していた筈のリリーズが、突然、耳を塞ぎたく成る様な大きな声で、叫び出した。
「「「………、きゃ~~‼」」」
そんな中、浅井百合子が口火を切った。
「私(わたくし)達、お友達になりたいんですけど…。
って、言うか、もう、同じクラス何ですし、私(わたくし)達はお友達ですわよね?」
つくしは、呆れ返って言って除けた。
「申し訳ないけど、あなた達みたいな欲の塊の人達とは友達になる気、無いから、そのつ
もりで居てね。
それと、私に近付かないでくれる?」
「「「………」」」
つくしの素早い切り返しに何も言えずに居たリリーズだった。
“あぁ~、鬱陶しい人達ね⤵。”と、つくしは思っていた。
友達には慣れそうに無いと、つくしは思ったのであった。
反対に、リリーズはつくしから断られるとは思っていなかった。
寧ろ、自分達と、友達になれる事を望み、大歓迎していると、勘違いをしていたので有る。
悔しがるリリーズで有った。
また、この機会を逃して成るものかとも考えていた。
一方、つくしは、総二郎に言われた通り、昼休憩の時間に成ると、慌てて、F4ラウンジに向かって急いで歩いていた。