tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

タマの想い【会いたい】…<つかつく>  番外編




2022.9.19…敬老の日



<此の二次小説『タマの想い【会いたい】…<つかつく>  番外編』は、『敬老の日』に
 合わせて、本来なら、2022.9.19に投稿予定として折りました。
 ですが、台風14号が接近して居るという事も有り、PCを開けずに居ました。
 という訳で、遅れ馳せ乍ら、本日、2022.9.21に投稿致して折ります。
 2022.9.19より、二日程、日にちが遅れて折りますが、了承の程、宜しくお願い致しま
 す。>



【『会いたい…<つかつく>  短編』当時のお話し】


司は、つくしだけの記憶を失ってから22年後の40歳の時に、つくしだけの記憶を失ったまま、日本に帰国して帰って来たのだ。


そして、司は、偶然にも、つくしに似たひなをリムジンから見掛けた事で、一瞬にして、つくしの記憶を取り戻して居たのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司は、自身共々、ひなを見て驚愕して居るで在ろう 西田に声を掛けるのだった。


「至急、牧野の事を調べてくれ‼」と…。


其処で、此の時の西田は、司からのそんな声を聞き、我に返ったかの様に、司に即答するのだった。


「司様…。
 漸く、牧野様の事を思い出されたのですね。
 承知致しました。
 至急、お調べ致します。」と、


そして、其の後、数時間後には、【『牧野つくし』に関する調査表】が西田の手元に届き、其のまま、司に手渡されたのだった。



西田から手渡された其の【『牧野つくし』に関する調査表】を見た司は、幾ら、後悔しても、取り返しの付かない事を悟ったのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、【『牧野つくし』に関する調査表】を握り締めたまま、涙が止まらなかったのだ。


“俺は、此の22年間…。
 一体、何を遣って居たんだ‼
 牧野の記憶が無かったからとは言え、何も知らなかったでは済まされねぇ‼
 俺の頭の中で消えてしまった一部の記憶の事は、何時(いつ)の間にか?
 すっかり忘れて居たんだから…よ。”と、後悔するかの様に…。



そして、其の日の夜の司は、何処か、何時(いつ)もと違う顔付きと目付きで、何処を観て居るのか?
此の世の者とも思えない程、上の空の様な儚い虚ろな瞳(め)…だったのだ。


云わば…。
此の時の司の瞳は、ガラス玉の様な…。
何も映し出して居ない様な虚ろな瞳(め)…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時のタマは、そんな司を観た事で、司に声を掛けるのだった。


「坊っちゃん…。
 如何(いかが)為さいましたか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、漸く、タマの方を向いて、小さな声で返答するのだった。


「牧野にそっくりな『ひな』を見掛けた。
 牧野は、もう、此の世には居ねぇ。」と、呟く様に…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、司からのそんな話しを聞いて思ったのだった。


“今し方、坊っちゃんは、「牧野は、もう、此の世には居ねぇ。」と、仰った。
 坊っちゃんは、何時(いつ)の間に、つくしの事を思い出したんだろうかね?
 と言う事は、つくしは…。
 まさか…⁉”と…。


そう思ったからこそ、此の時のタマは、司に訊くのだった。


「坊っちゃん…。
 其れは、如何言う意味ださね?
 つくしは、今、何処に居るんださね?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、西田から手渡されて居た【『牧野つくし』に関する調査表】をタマに見せるのだった。


其処で、【『牧野つくし』に関する調査表】を見た此の時のタマは、雪崩れるかの様に泣き崩れるのだった。



実は、此れ迄、つくしと会わなく成ってからの22年間もの長い間のタマは、“何時かは、また、つくしと会えるだろうさね。”と、自分自身を奮い立たせるかの様に、生きて来たのだ。


だからこそ…。
此の当時のタマは、“つくしと会える迄は死ぬ訳にはいかないさね。”と、考える程…だったのだ。


云わば…。
其の当時のタマは、つくしと再会出来る事だけを夢見て生きて来たのだ。



実は、此の当時のタマは、既に、90歳を優に超える年齢…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
司から【『牧野つくし』に関する調査表】を見せられた此の時のタマは、其の【『牧野つくし』に関する調査表】を握り締めたまま、泣き叫ぶのだった。


「つくしは、薄情者ださね。
 此のタマを置いて、先に、逝ってしまうとは…。
 坊っちゃんも坊っちゃんださね。
 今頃に成って、つくしの事を思い出すのなら、つくしが生きてる間に思い出しても良かっ
 たでしょうが…。」と…。


此の時のタマは、自身の傍に居る司の胸を叩き乍ら、泣き叫んで居たのだった。



勿論、司自身、此れ迄、こんな風に、感情を露わにするタマを見た事が無く、此の時の司は、そんなタマを驚愕するも、唯、そんな状況のタマに、「済まんねぇ…。」と、言う事だけで、精一杯…だったのだ。


実は、此の時の司は、タマから言われただけでは無く、自分自身も後悔して居たのだから、心の苦しさは、タマ同様、同じだと云えたのだったのだ。



其処で、司は、『ひな』の事を口にし始めるのだった。


「俺と牧野との間には、『ひな』という娘が居る。
 『ひな』は、あいつにそっくり…だった。
 俺は、今迄、牧野だけでは無く、『ひな』の存在を知る事無く生きて来た。
 だからこそ、つくし と ひなへの詫びの気持ちを込めて、『ひな』を道明寺家に迎え入
 れてぇと思う。
 タマも、其のつもりで居て欲しい。」と…。



だからだったのだ。
そんな話しを司から聞いた此の時のタマは、“もう、つくしと会えないの成らば、(司 と つくしとの間に産まれて来た其の『ひな』という娘と)一日でも早く、会いたいモノださね。”と、思うのだった。


其処で、そんな風に思って居たタマは、司に即答するのだった。


「承知した。
 坊っちゃん…。
 一日でも早く、タマに、ひなお嬢様と会わせて下さいましよ。」と、懇願するかの様に…。



実は、本来の『タマの想い』としては、“主人のお迎えが来る迄に、最後に、つくしと会いたい‼”と、言う思いが有ったのだ。


だが、其の『タマの想い』は、報われない事が判明したのだ。


“成らば、せめて、主人のお迎えが来る迄に、坊っちゃん と つくしとの間に産まれて来
 たひなお嬢様と会ってみたい。”と、考えが変わって居たのだった。



勿論、司自身も、其のつもりで居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、思って居たのだ。


“一日でも早く、タマにひなを会わせて遣りてぇ‼”と…。



そして、時間は掛かったのだが、其の後、漸く、司は、タマとの約束を果たす事が出来て居たのだった。



 
fin

×

非ログインユーザーとして返信する