浴衣パーティー…<総優>・<つかつく> 2.
<総二郎side>
浴衣パーティーの日が来た。
優紀ちゃんは来るのだろうか?
「あっ、優紀、こっち、こっち」
「久し振りです。」
「優紀、良く来れたね?」
「うん、ごめんね⤵。
心配掛けたよね、つくし‼」
優紀ちゃん、何か有るのか?
俺は優紀ちゃんの様子ばかりが気に成っていた。
あきらが、着替える様、促し出した。
「じゃあ、皆、浴衣に着替えますか?」
牧野が、俺の知らねぇ、優紀ちゃんを教えてくれた。
「あっ、優紀、着替えるの、手伝ってよね?」
「うん、良いよ‼」
「えっ、優紀、浴衣、着せれるの?」
「そう何ですよ⤴。
今や、優紀は『着付けのプロ』何で~す⤴。」
「えっ、そうなんだぁ~?」
「つくし、大げさだよ‼」
「だって、そうじゃん⤴。
今や、着付けだけでなく、華道、茶道、書道、全て、有段者じゃん⤴。」
「つくしっ‼」
「それに、今や、引っ張りダコじゃん⤴。
講師、してるんでしょ?」
「つくし、もう、止めてぇ~‼」
あきらが、吃驚して、優紀ちゃんに声を掛けていた。
「へぇ~、優紀ちゃん、スゲェーじゃん⤴。」
「大した事じゃないんです。
唯、好きだから、続けて来れただけで…。
続けていたら、こうなっていただけで…。」
「もう、就職先、決まってるんでしょ?」
「つくしっ‼」
優紀ちゃん、俺の方を一切、見ようとしねぇ⤵。
何故だ…?
「まあ、取り敢えず、着替えようぜ。
T4はあっちの部屋で、優紀ちゃんに着付けてもらって‼
俺等F4はそれぞれ、着付けられるだろ?
だから、こっちの部屋で、それぞれで着ようぜ‼」
で、F4とT4は、別々の部屋で別れて着付けした。
【T4の着付けの部屋にて…。】
「ねぇねぇ、思い出さない?
高校生の時、皆の前で、つくしが司の事、“好き‼”って言って、司と、“付き合ってま
す。”って、公表した時の事⤴。」
「ああ、あの日、初めてでしたよね?
先輩の気持ちが聞けたのって…。」
「そうそう⤴。
懐かしいよね⤴。
皆の前では、つくしと司はあの日から始まったんだよね⤴。」
つくしは、“少し、違う気がするんだけどなぁ~⤵。”と、思いながらも、滋と桜子に話しを合わせていた。
「まあ、そう言う事にして於きますか?」
優紀は無言で、皆の帯を結んでいた。
【F4の着付けの部屋にて…。】
あきらが懐かしそうに、話しし出した。
「思い出すよな?
牧野が司の事を、“好き‼”って、言ったんだよな⤴。
皆に、“付き合ってる。”って、告白したのも此処(美作邸)だったよな⤴。」
「ああ、そうだったな⤴。
懐かしいな。」
「見てみたかったな⤵。」
「そうか、類は居なかったのか⤵。
自宅で寝てたんだったな⤵。」
総二郎は皆の帯を黙々と結んでいた。