tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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後悔と言う名の元に…<つかつく>  5.





<司side>


つくしの現状報告が、西田から報告された。


「司様、つくし様は、病に倒れられて、現在、○○病院に入院中です。」
「何の病だ?」
「其処までは、調べられなかったようです。」
「西田、悪ぃ。
 直ぐ、つくしの所に飛びたい。
 必要なら、うちの病院に転移される。
 準備してくれ‼」
「賜わりました。」


俺は、直ぐ様、関西に飛んだ。


病院に着いて直ぐ、つくしの病室の扉の前に来ていた。
つくしの病室の前で聞こえて来た会話に俺は驚愕していた。
つくしを救いたい‼
俺の手で、あいつを抱き締めて、“大丈夫だ‼”と、言って遣りたい‼


『もう、俺はあいつから離れられねぇ‼』と、つくしと一緒に、病と闘う事に覚悟を決めていた司だった。



<楓side>


西田から、つくしさんの病に関しての連絡が入って来た。
私(わたくし)は、直ぐ様、道明寺総合病院に連絡を入れた。


「理事長、極秘にお願いがございますの。」
「如何いった、ご用件でしょうか?」
「私(わたくし)共の『』が病に倒れまして、手術が必要との事でございますの。
 現在は、○○病院に入院中ですけど、息子が其処から離れませんの。
 東京に転移されるつもりでいますので、そのおつもりで居らして欲しいんですの。」


司は、先程、関西に着いたばかりなので、間違いなく、理事長に楓が言っている言葉は誤りで有るのだが、司の行動を見抜いて居る楓にとって、眼に見えて分かるのだ。
司は、つくしから離れられないで有ろう事は…。


「………。
 尽かぬ事をお伺い致しますが、御子息はまだ、ご結婚は為されていないかと存じ上げま
 したが…。」


理事長は、私(わたくし)の言葉にかなり動揺が見られた。


「ええ、まだ、公表は致して折りません。
 ですが、結婚をさせるつもりですの。
 高校生の孫も居りますの。」
「社長、それは…?」
「何か、勘違いを為さっている様ね。
 司の子供達よ‼
 二人をご覧になったら、司の子と、理解してもらえると思いますが…。」
「二人とは…?」
「ええ、男女の双子よ‼
 理事長、覚えていらっしゃらないかしら?
 高校生の司が刺されて、此方に救急車で運ばれて来た際、司の傍に居た彼女の事…。」
「ああ、あの時の…。」
「ええ、あの時の彼女よ。
 既に、その時には、司の子を妊娠していたらしいわ。」
「………」


私(わたくし)が楽しいそうに話している事から、理事長は私(わたくし)が女性(つくし)を受け入れている事を悟ったのだろう。
『理事長が、“ならば、病院としても、受け入れ態勢を整えよう‼”と、一部のスタッフに打ち合わせをして準備を始めた。』と、後から聞いた。



<司side>


俺は、主治医につくしの病状に関しての話しを聞き来たくて、廊下の片隅で待って居た。
其処に、扉から出て来た所を、理事長らしき男に話し掛けられていた主治医は、そのまま廊下を歩いて、理事長室に向かいながら理事長と話しをしていた。


俺は後を付けて、背後から話しを聞いていた。



【理事長とつくしの主治医=つくしの大学の先輩女医のお話し】


「○○先生、牧野先生の具合は如何ですか?」
「う~ん、体力が低下している様に感じますね⤵。」
「という事は、脳外科の手術は当面、牧野先生は行えないという事ですか?」
「とても、無理でしょう⤵。」
「そうですか?
 牧野先生待ちの患者さんが多いので、苦慮している処ですよ⤵。」
「こればかりは、致し方ないでしょうね。
 つくしは、『医者の不養生』ですよ。
 彼女は『自分自身の事より他人(ひと)の事』。
 成る様に成ったって事ですよ⤵。」
「助かる見込みは?」
「つくしには、五分五分で伝えましたけど…、四分六分って所でしょうか?」
「何方が四分ですか?」
「手術の成功の確率が…。
 成功したとしても、寿命は5年くらいかと…。
 それでも、子供達が大学を出る頃までは見届けて上げられるかと…。」
「何て事でしょうか?」
「あの病気は、甘く見てはいけないんですよ。
 多分、つくしは、高校生の頃から、体調不良を度々起こし悩んで居たと思うんです。
 其処に、妊娠・出産…。
 10代だったから、その当時は、何とか遣り過ごせたんでしょうが…。
 それが尾を引いて今が有るんでしょうね⤵。
 無茶が祟ったって処でしょうね⤵。
 それに、脳外科の手術は、時間がかなり掛かり、神経も使う。
 “何故、脳外科を選んだのか?”って、つくしに聞いたら、
 “昔、自分自身だけの記憶を忘れられた事が有って、脳の解明
 をしたかったん。”って、言ってたんですよ。
 つくしらしいと思いません?」



俺は居た堪れず、今にも、泣きそうになっていた。


つくしの今の現状は、“全てが、俺の責任じゃねぇか?”と、俺自身、悟ったのだ。


俺の後ろで、西田は、俺の精神状態を危惧していた様で有った。

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