tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

bad love…<つかつく>  2.




<大河原社長side>


『牧野つくし』を娘の滋の秘書に抜擢したのは、理由が有っての事だった。


若手で在りながら、成績優秀・プロジェクトを企画させれば、必ず、最終候補に挙がって来る。


若手で在りながら、もう既に、プロジェクトリーダーを任される事、数回。


それだけではなく、男女問わず、社員の受けが良い。


悪い噂話も聞かない。


皆が、褒めるのだ。
誰に対しても同じ態度、同じ振る舞い。』
依怙贔屓も無ければ、媚びも無い。』と…。



私の秘書に、『牧野つくし』を調べさせ、会社で保管している『牧野つくし』本人の履歴書のコピーを用意させた。
誰の眼から見ても申し分の無い社員で在った。


ここまでくれば、滋の秘書にしたがる私の気持ちは、誰からも理解してもらえる処だろうと、考える程だった。


役員会に上げれば、案の定、直ぐ、承認が出た。
『牧野つくし』は、それ程の逸材で在る事が分かる。


また、性格も真面目、相手が間違っていると思う事は上司で在ろうとも臆する事なく、直談判出来る。
頭の回転の良さが元々有る様だった。



お陰で、滋は経った数ヶ月程で、『人が変わった』と言われる様に成った。


1年程経った頃から、滋からも、言われていた。


「つくしを移動させないでよ‼
 私は、つくしとじゃなきゃ、仕事しないからね‼」


こうして、『牧野つくし』は、滋の傍に秘書として約2年就いてもらっている。


この約2年の間に、大河原グループの評判も上がり、業績・株価と共に鰻上りで有る。


『牧野つくし』様々で有る。



また、この頃に成ると、滋から私達夫婦に提案をして来た。


「パパ、ママ…。
 お願いが有るの。
 つくしがヘッドハンティングされない為に、大河原の養女にして欲しいの。
 つくしに、私の妹になってもらいたいの。
 ねぇ、ダメ?」


私達夫婦は、顔を見合わせた。


確かに、今の『牧野つくし』なら、何時(いつ)ヘッドハンティングされても可笑しくない。


実際、“そんな噂を聞いた。”と、秘書からも話しが上がった事が有った。


だからと言って、行き成り養女とは…。
無茶を言う、娘だと思っている所に、妻が言い出した。


「そうよね。
 確か、つくしさんの御両親は、つくしさんが大学時代に、御病気で相次いで他界されて
 いたわよね。
 弟さんがいらっしゃるそうだけど、何なら、うち(大河原家)の養子にして、大河原グ
 ループに入社させても良いわよね。
 あなた、如何かしら。
 考えてみません?」


私は突然の提案に呆気に取られ、『空いた口が塞がらない』と、言う経験を、この年で初めてした。



そうして、私は、『牧野つくし』を私の執務室に呼び出し、妻の提案を伝えた。
始めは、驚愕した顔をしていたが、“弟と相談させて欲しい。”と、言われ、了承した。


また、この件では、かなり、『牧野つくし』に妻と滋の強い後押しが在ったと聞いている。


どれくらい経った頃だろうか?
やっと、『牧野つくし』から、了承の声を聞けた。


弁護士の同席の下、私と妻、そして、『牧野つくし』とその弟との養子縁組が交わされた。




此処に、『大河原つくし』と『大河原進』としての第2の人生が二人には訪れる事と成った。


この事に寄り、進は、大河原グループに入社し、父親と成った大河原社長の第2秘書を務める事に成り、つくしはそのまま、姉と成った滋の第1秘書を務めていた。




【道明寺HDside】


この件に関しては、道明寺楓の知る処と成り、もう一度、大河原家にお見合いの打診を入れていた。
勿論、司のお見合い相手を『つくしさんで…。』と、申し出たのは言うまでも無かった。

×

非ログインユーザーとして返信する