bad love…<つかつく> 25.
大河原社長、所謂、滋とつくし姉妹・進の父親は、楓の訪問を受けていた。
「此れは、此れは、道明寺社長。
また、如何言ったご用件でしょうか?」
「ええ、大変な事が起こりましたの?」
「はぁ~⁉」
楓は、話しを大袈裟に進め出した。
「実は、お恥ずかしいお話しですが、私(わたくし)共の愚息が、つくしさん欠乏症で、
執務を放棄し始めましたの。」
大河原社長は、つくしの父親として、驚愕していたと言う寄り、困惑に近い状態だった。
「はぁ~??」
楓は、大河原社長の様子は、スルーして話しを進めていた。
「何でも、今、つくしさんが、滋さんに掛かりっ切りに成っていらっしゃる様子で、司
は、不満らしいんですの。
また、司に変な噂が流れなければ良いなと、危惧致して折った処でしたの。」
「………」
大河原社長は、何も応えられない状況だった。
其処で、楓は、大河原社長に提案をした。
「つくしさんを司に会わせる時間を作って頂けたらと、思っておりますの。
如何でしょうか?」
「つくしに申し伝えさせて頂きます。」
この言葉を伝えるのがやっとの大河原社長で在った。
楓の威圧的な態度に、何も反論の余地を与えてはもらえなかったと言うのが本音で在るのだが…。
楓が帰った後、父親はつくしを執務室に呼んだ。
「今日、楓社長がお見えに成っていたんだ。」
「そうだったんだ。
如何いうお話しだったの?」
「つくしを、“司(君)に会わせて欲しい。”という話しだったんだ。
ここ最近、つくしに滋を押し付けて居たからな。
司君から、クレームが入ったらしいな?
今日は、早目に退社しなさい。」
つくしは、滋の事を考えると、困惑していた。
「でも…⁉」
「今日の滋のスケジュールは如何成っている?」
「(執務室での)執務の後は、○○興産の専務と会食の予定ですが…。」
「分かった。
滋には進を就けよう‼」
「今、此処で、進と引き継ぎをしなさい。
滋に聞かれると、また、騒ぐだろ?
滋には、事前に私から伝えるから…。
そうしなさい。」
進との打ち合わせ後、取り敢えず、つくしは急いで、司に連絡した。
「司、今、良い?」
“ああ、良いぜ‼
如何した?”
「うん‼
今日、司のお母様がうち(大河原グループ)にお見えに成って、私を、“司に会わせる
様に…。”と、仰ったそうで、今日、早目に退社出来る事に成ったの。」
“ババアが…?”
「何か、お義母様にお話ししたの?」
“否、言う訳ねぇだろ?
ここ最近、口も訊いてねぇよ。”
「じゃあ、何で?」
“西田かも知れねぇな⁉”
つくしは少し、怒り気味で司に訊いた。
司はびくともして居ない様子だったが…。
「本気で、執務放棄してないでしょうね?」
“してるに決まってんだろ‼
だから、今は、TELに1コールで出たんだろ⁉”
つくしは、驚愕していた。
“本気だったのか…⤵。”と…。
「其処、威張る処じゃないから…。」
司は、話しを変えようとした。
“取り敢えず、今日は会えるんだな?”
「まあ、そうだけど…。
何か、腑に堕ちないんだけど…⤵。」
つくしは、最後の方は、小さな声で言っていた。
司には、しっかり、つくしの言葉は聞き取れていたのだが、スルーする事にした。
“何か言ったか?”
「ううん、言ってない…よ。」
“じゃあ、迎えに行くから‼
後で、時間をLINEする。”
「了解‼」
司とつくしは、TELを切った。
TELを切った後の司は、つくしに会うまでは、精力的に、遅れを取り戻す為に、仕事を熟していた。
西田は呆れていたが、取り敢えず、この事は、楓に報告された。
<此の二次小説『bad love…<つかつく> 25.』の名称を『大河原財閥』➡『大河
原グループ』に記載変更して居ます。
変更記載日
2019.10.29 23:08>