やっぱり、私は…<つかつく> 4.
<一部の表現に不快に感じるで有ろう言葉があります。
お詫びします。>
<つくしside>
翌12月25日は、道明寺も私も、お休みだった。
だからだろうか?
私は、朝方まで、ずーっと、道明寺の意のままにされていた。
実は、私達は、今日がお互い、『お初』って、訳じゃなかった。
【つくしside・回想…。】
実は、静さんの結婚式のフランスで久し振りに会った時に、道明寺がNYに戻る際、西田さんから、連絡が道明寺に入ったらしい。
「先程、飛行機のフライトが遅れると、連絡が来ました。
少し、ごゆっくり為さって下さいませ。」
「少しって、どれくらいだ‼」
「今の処、5h程、フライトの時間が遅れるかと…。」
「了解した‼」
で、私の泊まっているパリメープルのホテルの部屋に逆戻りしてきて、道明寺はとんでもない事を言って除けた。
「フライト時間が変更に成ったから、まだ、ゆっくり出来る。
まだ、もう少し、一緒に居れるぞ‼
嬉しいだろ⁉」
そう言われ、私は、そのまま、バスルームに連れ込まれた。
フランスの時も、了承して無かったし…。
確か、“5年は待つ‼”と、道明寺は、あの時、言って居てくれてた様に、思って居たんだけど…なぁ⁉
まあ、NYに飛び立つ前の道明寺と、あの南の島の水上コテージで、そう成る処を…。
私が、風邪を引いちゃって、ダメにしたんだから…。
まあ、フランスでは、お相子って処か…な?
で、道明寺の思うがまま、私は、『初めて』を道明寺に捧げてしまっていた。
嬉しく無い筈は無かったのだけれど…。
急な出来事に、戸惑いを隠せなかっただけだった。
勿論、道明寺も当然、『初めて』だった。
<司side>
俺は、久々過ぎる位ぇ、否、何時(いつ)休んだか思い出せねぇ位ぇの休みを急に与えられた。
それが、嫌って訳ではねぇけど、何か、負に堕ちなかった。
しかし、西田の言う通りにして良かったぜ‼
西田の言う通り、後悔する処だったぜ‼
危なかったぜぇ‼ ← 誰のセリフだぁ~? by 天の声
で、今日は、朝方まで、つくしを堪能したからか、俺は、スッキリしてんだけど…。
あいつは、まだ、目覚めねぇ…。
“やばいんじゃねぇか⁉”と、思い、そーっと、あいつの顔を覗き込むと…。
つくしは、急に、目を覚まし、俺とばっちり、瞳(め)が合ってしまった。
<つくしside>
「今、何時?」
「昼過ぎだ‼
大丈夫か?」
「えっ、大丈夫だと思う…?」
「ちょっと、シャワーを浴びて来るね。」
「俺も一緒に入る。」
「えっ??
大丈夫だから…。」
「ダメだ。
ふら付いてんだろ?」
そう言って、道明寺はバスルームに一緒に入って来た。
それが、一番危ないっつーの‼
で、やっぱり…だった。
如何して、私は、あいつに弱いんだ…⁉
私は、道明寺の辛そうな・寂しげなあの顔を魅せられると、ダメだと思って居ても、ついつい、許してしまう。
道明寺も、その事を分かってて、そんな顔をして来る事は、私は既に気付いてるんだけど…なぁ。
ついつい、許してしまう…。
やっぱり、私は…。
あいつが、道明寺が好きだから、何だよね⁉