イタキス…<イリコト> 後編
紀子が、琴子に直樹の過去を話ししてしまった事を知った直樹は、紀子に食って掛かって文句を言った。
「お袋、何で、俺の幼少期の頃の事を琴子に話したんだ?」
紀子は、当然と言わんばかりに、直樹に話ししていた。
「あら、当然でしょ‼
琴子ちゃん、何時まで経っても、気付いてないみたいなんだもの?
気付いて欲しいじゃない?
私の力作を…‼」
直樹は頭を抱えてしまった。
突拍子も無い事をし出す母親の事を…。
“誰のせいでこう成ったと思ってるんだぁ~‼”と、怒鳴りたい心境の直樹だったのだ。
“道理で、前よりも増して、余所余所しい琴子が居るとは思っては居たけどなっ‼”と、思う直樹だった。
紀子から聞いたあの話しの後、琴子は、出来るだけ、直樹に会わない様にしていた。
だが、その事が気に食わない直樹は、琴子を待ち伏せして、普通に接する様、琴子に命令するのだった。
「琴子、俺の過去を知ったんだよな‼
俺が悪い訳じゃない。
だから、今の俺とは関係ない。
俺とは、普通に接すれば良いだろ?」
琴子は、直樹を傷付けてしまったと、反省をし、直樹に頷いて見せた。
その後は、普通に接する直樹と琴子だった。
直樹は、ご満悦のご様子だった。
やはり、直樹は、『ツンデレ』だった様だ。
この様子を喜んで見ていたのは、やはりの直樹ママこと、紀子だった。
学校では、依然として、直樹は、琴子には冷たく接していた。
だが、金ちゃんからすれば、直樹と琴子の距離が縮まっている様に見えて仕方なかったのだ。
この事を解明すべく、琴子を尾行し始めた金ちゃんだった。
そして、分かったのが、直樹と琴子の同居…。
慌て出した金ちゃん…。
寄り一層、直樹と琴子の気持ちが近付いて行く。
金ちゃんは、直樹と琴子の仲を引き裂こうともがく。
理美とじん子は、直樹と琴子を陰からそーっと応援していた。
そんな日々が続いていたが、直樹と琴子達は大学生に成り、斗南大学に進級した。
金ちゃんは板前に成る為、琴子パパの重雄に弟子入り。
婿候補にも名乗り出る勢いだった。
また、金ちゃんは、斗南大学の学食でバイトをしながら、直樹と琴子の仲を引き裂く事だけを考えて居た。
が、そのうち、直樹と琴子の絆が強い事を悟った金ちゃんは、琴子を諦めた。
そして、紀子の策略により、直樹と琴子が大学在学中に、結婚する事に成り、二人は籍も入れ、琴子は、『相原琴子→入江琴子』に成った。
そして、入江家と相原家の同居は、生涯続く事に成ったとさ…。
fin
<すみません。
此れが精一杯の『イタキス』でした。
最後の終わり方が…。
何とも言えないamiです。
何方か、総集編と言うか、引き取って色を付けて描いて下さると嬉しく思います。
『イタキス』の関係者各位様、『イタキス』をメーンで描いていらっしゃいます作家
様、こんな『イタキス』をお詫びします。
お許し下さいませ。
お詫びでは無いですが、『花男』fanの方にも、楽しんで頂けたら(楽しんで下されれ
ば、幸いです。)と、いう思いから、同じシチュエーションではないですが、発想の
展開が同じ内容の『花男』も来年には投稿出来たらと思っています。
これからも、『tukatuku₋inoti』を宜しくお願いします。
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