tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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もう、逃がさねぇ…<つかつく>  短編 前編




<此方の『もう、逃がさねぇ…<つかつく>』は、『もう、逃げられない…<つかつく
 >』の『answer story』に成って居ます。
 ご一緒に『もう、逃げられない…<つかつく>』をご覧頂けますと、幸いです。>



<司side>


俺は、道明寺司  26歳  道明寺HD 日本支社 支社長  本社役付け  副社長。



俺の彼女は、牧野つくし。


『4年後、迎えに行きます。』と、記者会見で公約し、NYから公約通り、4年後、つくしを迎えに行った。


つくしは、会社では、俺の第2秘書。
会社では、俺は、つくしより、上司の立場。
『常に、尊敬されるに値する立場でねぇっといけねぇ』と、肝に銘じている。


しかし、プライベートでは、俺は、つくし失くしは、生きては行けねぇ程、つくしに依存している。


だが、やはり、『俺様』になってしまう。
何故か、俺でも、分からねぇ…。



俺は、NYに渡米した際、ババアには、言って於いた。


「俺は、つくし以外、考えられねぇ。
 俺は、今まで、散々、自分勝手を遣って来て、道明寺家に迷惑を掛けて来た。
 だから、俺は、恩返しする為に、NYに来た。
 4年後、つくしを迎えに行く‼
 それが、駄目だと言うなら、今、此処で、はっきり言ってくれ‼」


ババアは、間髪入れずに俺に言って来た。


「貴方も、4年も経てば、自分自身の遣るべき事は、分かってるでしょ?
 4年後は、司に一任します‼」


俺は、再度、ババアに確認した。
“あれは、『言葉の綾』だ‼”とは、言わせねぇ様に…。


「良いんだな‼
 “あれは、『言葉の綾』だ‼”は、通用しねぇぞ‼
 一旦、言葉に出したものは、二度と変更出来ねぇぞ‼
 そのつもりで居てくれ‼」


ババアは、苦笑しながらも、俺に言って除けた。


「そんな卑怯な真似は致しません。
 この私(わたくし)を誰だとお思いですか?
 そんな、卑怯な真似をする様な人間は、此の道明寺HDには、必要有りません。」


俺は、再々度、ババアに確認した。


「言った言葉には二言はねぇな‼」


俺は、それ程までに、ババアが信用出来なっかった。
今まで、ババアから、何度となく、俺もつくしも苦汁を飲まされて来たんだ。
直ぐに、信用出来ねぇのは、当り前ぇだった。
母親なのに、信用出来ねぇって、情けねぇよな…。


しかし、ババアは、真顔で返答して来た。


「ええ、無いわ‼」


俺は、取り敢えずは、ババアの言った言葉を信用する事にした。



そして、俺は、4年、学業と仕事を覚える事に神経を費やし、つくしの事以外は、何も考えず邁進し、唯、つくしとの4年後に気持ちは馳せていた。


つくしも、現役司法試験合格に向けて、学業とバイトを頑張っていると、F3から、聞いて居た。


そして、4年後、公約通り、俺は、日本に帰国して、つくしを迎えに行く事が出来た。


俺は、帰国後、つくしがまだ学生という事も有り、入籍は難しいまでも、同棲だけはしたかった。


だが、つくしは、“今はまだ、現役司法試験合格を目指したいから…。”と、言って、“同棲は直ぐには、無理‼”と、言われてしまった。


まあ、俺も、日本支社に就任したばかりで、引き継ぎやら、会社内の把握やらで、つくしとの時間をなかなか取れそうも無かったので、“仕方ねぇか⁉”と、1年は、待って遣る事にした。


そして、待望のこの日が来たのだ。
つくしが、現役で、司法試験に合格したのだ。


其れをだ‼
あいつ等F3が言う様に、“(俺が)つくしを甘やかしたのか…?”か、如何かは分からねぇが…。


つくしは、飛んでもねぇ事を俺に言って来やがった。


「司法試験が合格しても、1年は、司法修習生で法律事務所とかで、お世話になるの?
 その司法修習生の1年は、先輩方から、“多忙に成る。”って、聞いて居るの。
 とても、同棲は無理よ‼」
「はぁ~??
 1年待って遣ったんだろ‼
 俺は、一緒に住むからな‼」
「じゃあ、一緒に住んでくれる人と、一緒に居れば良いでしょ?」


ああ~~、つくしとは、いつも、何でこう成る?
此れじゃあ、『売り言葉に買い言葉』だろうが…。


やっぱり、俺が折れるしかねぇのか?


「じゃあ、何時まで、俺は待てば良いんだ?」
「何時までって…?
 取り敢えず、少なくとも、司法修習生の間の1年と、弁護士見習いの間の1年の合わせ
 て、2年は無理かな?
 その事に集中したいのよ。
 弁護士に成る為に、集中して勉強したいの。
 誰にも邪魔されたくないの。」


“そうかよ。
 俺は、お前にとっては、邪魔者か?”って、言いたくなった。
が、それを言えば、あいつの事だ、“もう、終わりにしましょ‼”って、言われるのがオチだ。


どうせ、いつも、俺が引かなきゃ…、だよな‼
惚れてる方が、立場が弱いってか?


しゃあねぇな、待って遣るか?



そんな会話を、タマが、扉の向こうで聞いて居るとは、俺もつくしも知らずに居たのだった。

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