tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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切な過ぎる二人…<総優>  12.




<総二郎side>


Twitterで、俺と優紀の画像が投稿されて以来、優紀の身辺も危なく成って来た事から、親父が西門家の伝手を使って、議員の先生に頼んで、優紀を休職扱いにしてもらって、西門邸に住まわせる事に成った。


其処で、親父とお袋に会った優紀は、ご対面の挨拶をした。


「お初にお目に掛かります。
 『松岡優紀』と、申します。
 宜しくお願い致します。」
「優紀さん、私(わたくし)は、『初めて』じゃないのよ。
 お忘れ…かしら?」
「えっ??」
「あら、優紀さんが高校生の頃、更さんとご一緒に此方(西門邸)にお越しに成ったわよ
 ね?
 お忘れだった?」
「………、いいえ、忘れてはおりません。」


俺は、優紀の顔が、苦しそうに見えた。


そりゃあ、そうだよな?
俺に言われた言葉を思い出したんだろうな…。


お袋の野郎、余計な事を言いやがって…(怒)。


「お袋、その頃の事は、此れからは、禁句な‼」
「あら、何故ですの?」
「取り敢えず、禁句だっ‼」
「総二郎にとって、都合悪い頃の事だからでしょ?」


分~ってるじゃねぇかよ⁉
じゃあ、言うなっ‼


「総二郎は、相当、今まで、優紀さんを傷付けていた様ね?
 優紀さんには、謝ったの?
 優紀さんに許してもらったの?」


何処で、仕入れたよ、その頃の事を…よ⁉


優紀の顔が、俺に、“それ以上、掘り起こすな‼”って、言って居る様で、俺は、お袋にそれ以上、反論出来ずに居た。


取り敢えず、俺は、お袋に無難に応えていた。


「ああ。」


なのに、お袋は、俺より優紀らしく、優紀を援護する様な言葉を言ってやがる。


「優紀さん、此れからは、今まで総二郎が優紀さんを苛めた分、私(わたくし)が、優紀
 さんを守るわ‼
 総二郎に何か言われたり、総二郎が、お痛した時は、何時(いつ)でも、私(わたく
 し)に仰って頂戴ね‼」
「有難うございます。
 宜しくお願い致します。」
「はぁ~??」


何だよそれっ‼
優紀まで何だよ⁉
俺が、また、優紀を苛めるとでも、思ってんのかよ⁉


まあ、苛めるとしたら、別の意味だろうけど…よ。


「あはははは~。
 そりゃあ、良いな‼
 嫁姑で、息子に対する共同戦線って…か?
 そりゃあ、楽しみだ‼
 頼もしいな、西門家の女性は…。
 なぁ、総二郎、そう思わんか?」


親父まで、何なんだよ⁉
てか、いい加減にしろよ‼


俺を出しに使うな‼


「取り敢えず、俺の嫁さんに成るんだから、大切に扱ってくれよ‼」
「あら、私(わたくし)は、息子より、優紀さんよ‼
 こんな愚息を男にしてくれたんですもの。
 大切にしなきゃあ、罰が当たりますわ‼」
「はいはい、愚息で申し訳なかったな‼」


優紀は、何か、居た堪れねぇって、感じだな。


だが、俺は、気付いてしまった。
親父とお袋と、こんなに俺は、親子の会話をして居る事を…。


しかし、俺も、やっぱり、この場が居た堪れねぇ…。



此れは、早目に退散した方が良さそうだな⁉


「取り敢えず、今日のうちに、優紀の両親にも挨拶を済ませて於きてぇから、今から、優
 紀と、二人で行って来るわ‼」
「そうだな。
 そうしなさい。」
「優紀さんのご両親には、先に伝えて有るのね?」
「優紀が伝えてくれてる。」
「はい、伝えて有ります。」
「そう、じゃあ、行ってらっしゃい‼」



こうして、俺と優紀は、松岡宅に、挨拶に向かって居た。

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