やっぱり、私は…<総優> 9.
<一部の表現に不快に成るで有ろう言葉が入っています。
新年早々、お詫びします。>
<総二郎side>
俺は、ギョッとした。
今日の優紀ちゃんのソワレ姿…。
俺は、“ヤバっ‼”って、思っていた。
其れよりも、優紀ちゃんの此のソワレ姿を、世の男共に魅せるのか?
其れはダメだろ…⁉
桜子…⁉
何、遣ってくれてんだぁ~‼
ああ~、くそっ‼
それに、優紀ちゃんに、廊下を出た所で、ニコっと、微笑まれた。
俺は、その場から、動く事が出来ねぇ‼
少しでも、動けば、ヤバい⁉
あきらが、背後から、俺の耳元に小声で声を掛けて来やがった。
「総二郎、今日の優紀ちゃん、ヤバいな‼
優紀ちゃんに何とも思わねぇ俺でも、見違えたと思うんだ。
総二郎、お前、大丈夫…か(笑)⁉」
うるせぇ~‼
分~ってるって、言うんだよ‼
だからって、今の俺は、如何すれば良いって言うだよ⁉
其処に、桜子が、俺に優紀ちゃんを差し出す様に、優紀ちゃんの肩を支え、俺に挑発して来やがった。
「西門さん、如何ですか…⁉
今日の優紀さん?」
バカ遣ろう…⁉
俺にそれを聞くのか…⁉
良いに決まってんだよ…‼
俺が、愛してる女、何だから…よ‼
「西門さん、如何したんですか?
何も、応えられない位、優紀さんが綺麗って事ですか?」
俺は、桜子を思いっ切り、睨んで遣った。
「西門さん、応えられないですよね?
すみません。
桜子さん、無理強いは、失礼だよ。
やっぱり、似合って無かったんだよ⁉」
違ぇだよ、優紀っ‼
ああ~、くそっ‼
「大丈夫ですよ、優紀さんっ‼
似合っていらっしゃいますよ‼」
「やっぱり、恥ずかしいよ‼」
優紀ちゃんは、太腿辺りを摩りながら、恥ずかしそうにするから、屈んだ拍子に、優紀ちゃんの胸元の谷間がちらちら見えて、俺を誘惑しやがる。
ここ最近、女絶ちをして居る俺としては、ほんとにヤバい‼
しかも、惚れてる女の谷間を魅せられれば、男ならヤバいのは当然で…‼
ああ~、くそっ‼ ←今日は、何度目でしょうか? 気が焦っていますね。
総二郎君っ‼ by 天の声
俺は、優紀ちゃんを抱き締めたく成った。
俺は、今、眩暈を起こしそうだっつーの‼
優紀ちゃんの無自覚さが一番、俺には堪えてるっつーの‼
<優紀side>
丁度、パーティーの時間近くに成り、廊下を出た所で、西門さん達 F3と出くわしてしまった。
余りに突然だった為、西門さんも私も眼と眼が合ったまま、動けずに居た…様だった。
私は、桜子さんに言われた通りに、廊下を出た所で…。
西門さんに、微笑掛けてみた。
ほんと、恥ずかしいったら無い…。
ヤバいよ、態とでしょ、桜子さん…⁉
今頃に成って、つくしが、あの時、言って居た言葉が理解出来た。
『まあ、あのソワレは、登竜門だから…。』
ほんと、つくしまでぇ~‼
そして、エステ、ネイル、ヘアメイクが終わり、ドレスフィッテングだけに成った時、桜子さんが用意してくれていたソワレを見て、私は、仰天した。
『目が点に成った』という現象を、私は、初めて経験したかも…⁉
【優紀がソワレを着用した仕上がった状態…。】
『*色 …pink
*デザイン …オフショルダーの胸元にレースやスパンコールが施され、動くと、
ライトに当たって、綺麗に輝きを放っていた。
丈が、膝上のミニ丈。
後ろの丈は、裾が足首まで有り、歩くと、揺らめく様に動く。
スカート部分は、オーガンジータイプ。
*足元 …ヒールの高さは10㎝は有る黒のエナメルにラメ入りのパンプス。
(履き慣れて居ないので、足元は覚束無い私…。
ちょっと、ヤバいかも…⁉)
*アクセサリー…(桜子さんが、)一粒のpinkダイヤを用意してくれていた。
勿論、ピアスもお揃い‼
*ヘアスタイル…アップスタイル(項が露わに成って居て、少し恥ずかしい…‼)
*メイク …pinkで、清楚で可愛らしく仕上げてもらった。』
案の定、私は、履き慣れないパンプスのヒールの高さに、前のめりに成っていた。
その時、何故か、西門さんが、私を後ろから、助けてくれた。
私の心臓の鼓動が、西門さんに聞こえたらと、思うと…⁉
ほんと、ヤバいんですが…⁉