やっぱり、私は…<つかつく> 15.
<司side>
そして、元旦の毎年恒例の新春パーティーが、今年も、滞りなく終了した。
今までは、つくしも居ず、退屈なパーティーだったが…。
今年は、初めて、パーティーにパートナー連れで入場出来た。
それが、しかも…‼
つくしが、パートナーと成れば、幸せなのは、当り前ぇだった。
だが、もう直ぐで、つくしが、日本に帰国しなければ、行けねぇ…。
また、仕事漬けの毎日が遣って来る。
想像しただけで、詰まらん⁉
その、つくしが、帰国する日が決まった。
英徳大学の正式な年始後の講義の始まりは、1月15日から、らしい。
それ(1月7日~11日)までは、ガイダンス等の講義が有り、受けるのも、行けねぇのも、講義(単位)に支障はねぇとの事…。
其れなら、“成人式の準備のギリギリまで、こっち(NY)に居ろ‼”って、言って遣ったのに、難癖付けて、早く帰ろうとする。
何なんだよ⁉
“俺と一緒に居たくねぇのかよ⁉”って、不貞腐れて遣った。
そしたらよ、あいつ、俺に爆弾的な言葉を投げ掛けやがった。
「違うよ⁉
一緒に居たいに決まってるじゃん。
でも、そんな事してたら、成人式が有るのに、帰れなく成るでしょ?
折角、お義母様が、成人式の振袖をご用意下さったのに、『恩を仇で返す』様なもの
じゃない?
だから、踏ん切りを付けて、戻ろうと思ってるの⁉
『後ろ髪惹かれる想い』には、変わりないから…ね‼」
こいつ、今、何て、言った?
『後ろ髪ーーーー(何ちゃら)』って、如何いう意味だ⁉
まあ、良いっか? ←良くないと、思いますが…⁉ by 天の声
(つくしちゃんの気持ちは仇…⁉)
で、つくしは、NY日付の1月7日の便で、日本に帰国する事が決定した。
9日から、講義に出るんだとよ‼
真面目な事で…。
で、姉貴は、日本日付の1月11日に、日本に帰国するらしい。
「つくしちゃんの成人式の準備の為だから…ね‼」…だとよ。
で、つくしは、姉貴の帰国と共に、世田谷の道明寺邸に泊まるらしい。
だから、俺は、遅くとも、1月13日(日本日付)には帰国出来る様に、西田に伝えて於いた。
ダメだと言われ様が、俺はぜってぇ、帰国して遣る。
<つくしside>
司も私も、2日から、年始の仕事始めだった。
お義母様から、NYでの仕事は、“4日まで…。”と、聞いて居た。
“5日と6日は、NYを満喫しなさい‼”と、仰って下さった。
司に聞けば、5日も、6日も、仕事との事…。
“一人で、満喫しても、詰まらないし…。”と、思って居たら、椿お姉様より、TELが入って来た。
“つくしちゃん、5日は、お休みよね⁉
私と、一緒に、NYを満喫しましょ‼”
「はい、楽しみしています‼」
と、返事してTELを切った。
そして、その夜、司に、二日間、お休みに成った事と、そのうちの一日は、椿お姉様と、外出する事を伝えた。
「そうか、分かった。
楽しんで来い‼」
って、言ってくれたけど、いつもと違う司の反応に些か、不安では有ったが…。
“椿お姉様とだから、良いよね‼”と、思い、楽しむ事にした。
<司side>
俺は、つくしの日本への帰国まで、残り少ねぇ日々を大切にしたいと思い、いつもの3速倍の速さで、仕事を遣り上げて、帰る日々だった。
この際だ、つくしを堪能して於かなければ、“俺の身が持たねぇだろう…。”と、俺は踏んでの事だった‼
その事は、西田も理解してんのか、何も言わねぇ⁉
だから、俺は、西田に反抗せず、仕事を熟していた。
そしてたらよ、西田が、有り得ねぇ事を言って来た。
「司様、6日はお休み下さいませ。
6日までの仕事は、熟して頂きましたので、お休み頂いても、業務に支障御座いませ
ん。」
「マジか⁉
サンキュな、西田‼」
「はっ…。」
って、事で、俺は、思わず、6日の休みを捥ぎ取る事が出来た。
まあ、『つくし堪能DAY』と、しますか‼
司は、知らなかった。
西田が…。
“いつも、これ位、遣る気になって下さると、助かるのですが…。”と、密かに、思って居る事を…。
また、西田は、西田にお礼を言って来た司を、心の中では、驚愕して居る事を…。