やっぱり、私は…<つかつく> 16.
<つくしside>
1月5日、私は、日本に帰国2日前のNYの日を迎えていた。
今日は、椿お姉様と『満喫DAY』だった。
椿お姉様とは、ショッピング・NYの主要の観光・ランチと、本当に満喫させてもらえた。
「今日は、椿お姉様、有難う御座いました。
NYを満喫出来ました。
楽しかったです。
また、こんなに、お洋服やら、アクセサリーやら…。
有難う御座いました。
大切にさせてもらいます。」
「良いによ。
喜んでもらえたら…。
楽しんでもらえて、何よりよ。
つくしちゃん、私からも、つくしちゃんにお礼を言わせて‼」
「えっ?
私、椿お姉様にして頂く事は有っても、お礼を言って頂く様な事は無かったかと思うん
ですけど…?」
「ううん、違うの⁉
つくしちゃんのお陰で、司が『男』として、成長して居る事を感謝しているのよ…。」
「それは、司は司で頑張って居るからだと思いますが…?」
「ううん、司は、つくしちゃんが居れば、『男』として、成長出来るのよ‼」
「………」
私は、椿お姉様を見詰める事しか出来ずに居た。
「つくしちゃん、つくしちゃんはそのままで居てね‼
ずーっと、変わらず、司を支えて遣ってね‼」
「はいっ、これからも宜しくお願いします‼」
そして、その日は、NYの道明寺邸で、“お休みなさい。”の挨拶と共に、椿お姉様とは、別れて、それぞれの部屋に入った。
暫くして、司が私の部屋に入って来た。
「つくし、帰ってんだろ⁉
入るぞ‼」
「うん、どうぞ‼
如何したの?」
「俺も、明日は、休みに成った。
明日、否、今から、つくしは、俺と一緒に居れるぞ‼
嬉しいだろ⁉」
「えっ?
また、西田さんに無理言ったんでしょ?」
「違ぇよ。
仕事、頑張って、休みを捥ぎ取ったんだよ‼」
「ほんと?」
「ほんとだ‼
信じられねぇなら、西田に聞けっ‼」
「分かった。
信じるよ‼」
私は、司の顔付きを見て、嘘は付いて居ない様に思えたので、信じる事にした。
そして、何気に携帯の電源を入れた途端、LINEの着信音が鳴った。
確認したら、『T4LINE』からだった。
“ヤバい‼”と、思い、直ぐ様、確認すると、2日~5日に掛けて、滋さんと桜子から、夥しい数のLINEが、入って来ていた。
如何やら、毎日、何をして過ごすかの相談のLINEの様だった。
4日には、私宛に滋さんから、“帰国は如何するのか?”と、言うLINEが入っていた。
『つくし、帰国日は如何成ってんの?』
・
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『4日まで、お義母様の下に就いて仕事してたから、連絡せずでごめんね‼
やっと、決まって、こっち(NY)を7日に経つ事に成った。』
『じゃあ、うち(大河原家)のPJで一緒に帰ろうよ‼』
『えっ、良いの?』
『そのつもりだったし…。』
『有難う‼』
『先輩、今日は、如何為さってたんですか?』
『椿お姉様と外出…。』
『じゃあ、明日は…?』
『ごめん。
明日、司も休みに成ったんだ‼
だから、“一緒に居る‼”って、言われてる。』
『じゃあ、仕方ないですね。』
『ごめんね‼』
『じゃあ、7日…ね。
時間は、後で、LINEするよ。』
『了解‼』
その事を、直ぐ、司に伝えた。
「滋さんのPJで、一緒に便乗させてもらえる事に成った。」
「はぁ~??」
司は、怪訝な顔付きに成っていた。
不貞腐れている司が、其処に居るとは、つくしにも思いも寄らない事だった。
如何やら、司は、つくしにとって有り得ない事を考えて居る様子だった。
つくしは、そんな司には、気付いて居ない様子だった…が。