やっぱり、私は…<総優> 22.
<優紀side>
「優紀さん、もしかして、以前にも、西門さんとは、何かお有りだったんじゃないです
か?」
「えっ??
だから、西門さんには、私は、見向きもしてもらえなかったって事だけだよ…。」
「そうですか?
西門さんが、待ち合わせ場所の地下駐車場に、優紀さんを抱き上げて連れて来られた
時、私、“ピンっ”と、来たんですが…⁉
私の勘違いですか?」
「多分、そうだと思うんだけど…な?」
桜子さんの追及して来る眼が怖い‼
「ふ~ん、そうですか?
私の眼は、節穴ですか?」
桜子さんの追及の眼と、追及の言葉が…更に、凄みを出して居た。
桜子さん、更に、怖~い‼
「否、それは、何とも言えないけど…?」
「言いたくなければ、言わなくても良いですけど…⁉
私としては、何か、寂しいですけど…ね。」
もう、私は、逃げられないと思いながら、一応、抵抗は続けて居た。
けれど、言わなくては、桜子さんも引き下がってはくれなさそうなので、言う事にした。
つくしも、何とも言えない複雑そうな顔付きをしていた。
私は、意を決して、滋さんと桜子さんに伝えた。
「う~ん…。
実は、もう、終わって居た事だから、言わなくても良いかと思って居たの。
西門さんからも、避けられて居たし…。
まさか、こんな風に、また、皆さんと、ご一緒出来るとは思ってもみなかったし…。
西門さんも、もう、終わった事と、西門さんの中では処理されていると、思っていた
し…。
伝えて居なくて、本当に、ごめんなさい。
実は、私と、西門さんの関係は、此れが最初じゃないの。」
滋さんは、最大なる音量で、驚愕声を発していた。
桜子さんは、納得した様な顔付きをしていた。
「えっ~~??」(滋さん)
「やっぱりーー‼」(桜子さん)
「………」(つくし)
つくしと桜子さんと私は、滋さんの驚愕声に、耳を塞いでいた。
そして、桜子さんは、滋さんを嗜めていた。
「滋さん、煩いですよ‼
少しは、落ち着いて下さい。」
「此れが落ち着いて居られる?
何時(いつ)の事なのよ⁉」
まあ、そう来るとは思って居たけど…。
「西門さんが高校3年で、私が、高校2年の終わり頃…。」
滋さんは、驚愕して居た様子だったが…。
桜子さんは、自棄に冷静で私を見て言って居た。
「はぁ~??」
「そんな前だったんですね?
気付かなかったな…。
先輩は、知って居たんですよね?」
「うん、バイトが同じだったから…ね。
偶々、優紀の姿見て、何と無く分かったって言うか…?」
「普段、鈍感な先輩が、良く分かりましたね?」
「其れ、如何いう意味よ…?」
何か、雲行き怪しそう?
「あの~、まあ、そう言う事です。」
「優紀さん、じゃあ、何故、その後、付き合わなかったんですか?」
日本を発つ時に、話ししたと思うんだけど…な?
「だから、日本を発つ時に、滋さん家(ち)のPJの中で、話しした通りです。」
「成程…‼
其処で、西門さんの『仲間宣言』に、繋がるんですか?
通りで…。
唯では、そんな話しに成らないだろうと思ってました。
そんな前から、お二人は、繋がって居たんですね?
ほんと、馬鹿ですよね、西門さん…。
此れからは、優紀さん…。
覚悟を決められた方が良いですよ‼
此れからは、もう、西門さん、優紀さんを離さないでしょうから。」
ほんと…。
もう、既に、此の5日間で、身を持って体験しました…。
私は、此れからの事を思うと、何か、何と無く…。
自分自身の身を案じなくてはいけない様な気がしていた。