やっぱり、私は…<つかつく> 28.
<司side>
俺は、成人式が終了した翌日には、もう、NYに戻らなくてはいけなかった。
つくしとは、ゆっくりする事も出来ず、イライラが募っていた。
つくしは、分かってるのだろうか?
F4&T4で、つくし&松岡の成人式パーティーの終了後、俺は、つくしと一緒に、世田谷の道明寺邸に戻って来た。
その時、俺とつくしが交わした会話は、こうだ。
「司、気を付けて、NYに帰ってね‼
私は、明日も、講義が有るし、振袖を脱いだら、今日は、帰るね‼」
「はぁ~??」
俺は、呆気に取られた。
“また、NYで会えるまで、何週間も会えねぇんだぞ‼”
俺は、ババアとの約束を忘れて、つくしに言いそうに成って居た。
それ程、つくしの言葉は、強烈にショックだった。
今夜しか、ゆっくり出来ねぇで、俺は、NYに戻るんだぞ。
“お前は、寂しくねぇのか?”と、叫びたい心境だった。
しかも、つくしの言って来た言葉に、落胆の域に嵌まりそうだった。
「だって、道明寺邸に戻って来たのは、タマさんが、“振袖は、道明寺邸でクリーニング
して、大切に保管して於いて上げるよ‼”って、仰って下さったからだもん。」
「はぁ~??」
俺は、最大な声で、叫んでいた。
脱力感が半端ねぇ~‼
そんな、つくしに言って遣った。
「俺は、また、つくしと会えるまで、日本に居れるのは、今日だけなんだぞ‼
大人しく、今夜は、俺に付き合え‼
さもなくば、俺が、牧野家に押し掛けるぞ‼」
これで、やっと、つくしは、大人しく成った。
そして、束の間の一夜を、俺は、つくしと過ごした。
そして、一旦は、NYに戻ったが、例の記者会見に臨む為、折角、親父と一緒に日本に帰って来たのに…。
親父の監視下に置かれて居た。
しかも、日帰りで、つくしには、会う事が出来ず…。
親父からは、“つくしさんにも、日本に帰国する事は伝えるな‼”と、言われていたので、結局、俺は、モヤモヤが残る帰国と成っていた。
<つくしside>
F3の父親方が、記者会見で公表した事に寄り、F3&T3の付き合いは、公に公表した事に成った。
その後は、私は、大学でも、追及される事もなく、通常の日常生活を過ごす事が出来て居た。
~~ だが、牧野家では…。
お義母様が、成人式の振袖を私のお誕生日のプレゼントとして、私にご用意下さったり…。
また、F3に寄って、成人式会場の失態に寄り、牧野家はアパートから、セキュリティー万全なマンションを、お義母様がご用意下さったり…。
また、今回の記者会見に寄り、公に、司と私の付き合いが公表されたり…。
した事で、浮かれているパパとママが、其処には居たのだ。 ~~
パパとママは、私には、いつも、ニヤニヤ顔で見て来るし…。
浮かれているパパとママは…。
「次は、いつ、NYに行くんだぁ~?」
何て、聞いて来るし…。
私を見るなり、パパとママは、小踊りを始めるし…。
毎日、進と呆れるしかなかった。
“こんな親で、ほんと、私と進の姉弟は、真面に育ったもんだわ‼
『反面教師』とは、この事だ‼”と、つくづく思う私だった。
<28.も、短めで申し訳御座いません。>