tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

婚約記者会見【忘れ欠けていた】…<総優>  後編




優紀は、記者会見の話しを総二郎から聞いて、叔父と類にお詫びを入れて、頭を下げていた。


「叔父様、類君、この度は、私事でご迷惑をお掛けして、申し訳ありません。」
「優紀、何、他人行儀な事を言って居るんだ?
 嬉しい事じゃないか?」
「そうだよ。
 俺も喜んで居るんだから…さ。」
「………」


優紀は、感謝の気持ちで一杯に成り、涙が溢れて来て、答えられずに居たのだった。


類は、続けて言って来た。


「それに、総二郎は、俺の幼馴染で親友でしょ。
 一生、総二郎は、俺に頭が上がらないんじゃない…⁉」


類は、『クスクス』笑いながら、言って除けていた。


優紀は、そんな従兄妹の類の策士振りに、思わず、涙も引っ込み、“怖い‼”と、思うのだった。



そして、記者会見の日が来た。


優紀は、西門家のリビングルームで、記者会見のTV放映を家元夫人と共に、見る事に成った。


優紀は、総二郎が、記者から、何を聞かれるのか?
不安で、一杯だった。


このTV放映は、優紀だけではなく、話しを聞いたF2が、パートナーで在るつくしと桜子と一緒に、司の執務室で見ていた。


皆、心配だったんだろう。



そして、記者会見が始まった。


此の記者会見に向かうに際して、総二郎の父親の修一郎と類の父親の孝、そして、優紀の従兄妹の類と当事者で在る 総二郎の4人で、如何言う事を話すのかを事前に打ち合わせしていた。



記者会見に際して、先ずは、総二郎が、世間を騒がせた事を陳謝した。


総二郎は、席を立ち、記者会見に臨んでいた。


「只今、紹介に預かりました西門総二郎です。
 この度は、世間をお騒がせした事を申し訳なく思って居ます。
 私は、私の婚約者とは、高校の頃からの知り合いでした。
 私の婚約者は此方に居ます、私の幼馴染で親友で在ります花沢類さんとは従兄妹で在り
 ます。
 また、私の幼馴染で親友の道明寺司さんの奥様の幼少期からの親友でも在ります。
 ですので、そう言う関係で、私は、婚約者とは、知り合いました。
 私が、彼女を好き成ったのにも関わらず、その気持ちに蓋をしてしまい、彼女を傷付け
 ました。」


総二郎は、一呼吸置いて、ウォーターを口に含ませた。


優紀には、既に、詫びを入れて居る話しでは有るのだが…。
また、この話しを、TVを通してでも、優紀に聞かせなくてはいけない事を苦しく思って居た総二郎だった。


人の気持ちは、お構い無しだった過去の総二郎からすれば成長したと、言えるだろう。



総二郎は、続けて話しをしていた。


「ですが、彼女と再会してみれば、自分の気持ちに再び蓋をする事が出来ず、彼女から避
 けられても、避けられても、許しを請うまで、私は、彼女を追い掛けました。
 其れは、私の幼馴染で親友のF3にも…。
 また、其れは、私の親友のF3のパートナーで在る私の婚約者の親友達にも…。
 また其れだけではなく、私の婚約者の高校時代の先輩で、私の幼馴染にも当たる方に 
 も…そうでしたが。
 皆から、呆れられる程でした。
 唯、私は、二度と彼女を失いたくなかっただけ何です。
 後で、聞いた話ですが…。
 “いつか、私が、切れるのではないか?”と、私の周りの全ての方から、“心配した‼”と、
 言われました。
 私は、切れる所か…。
 必死だっただけ何ですが…。
 だから、今が、一番幸せです。
 以上、これが、私の全ての話しです。」


そして、総二郎は、席に就いた。


席に就いた総二郎は、類と眼と眼が合った。


類には、ニヤ着かれてしまって居た総二郎だった。


総二郎は、思って居た。
“類には、一生、頭は上がんねぇな‼”と…。



“優紀は…?”と、言えば?
TVの向こうで記者会見に応じて居る総二郎を、じーっと、見詰めたまま、涙していた。


総二郎と優紀の二人のその姿に、家元夫人も、また、涙を流していた。



こうして、世間に発表した事も有り、総二郎は優紀との付き合いを隠す事無く、オープンにしていた。



こうして、世間では、司➡総二郎に続いて、F4から、次は、誰が、婚約発表するのかという憶測が飛び出した。


取り敢えず、やっと、総二郎と優紀は、落ち着いて恋人として、婚約者として、過ごす事が出来る様に成って居た。



後は、優紀が、幼稚園を退職して、結婚するだけとなった。


総二郎は、先の楽しみに、既に、気持ちは馳せていたのだった。



fin

×

非ログインユーザーとして返信する