効果抜群??…(短編)<総優> 前編
今日は、滋さんがドバイから、つくしがNYから、それぞれ一時帰国していたので、“この機会に…。"と、桜子さんが招集を掛けてT4の女子会。
近況報告等、話しが盛り上がって来た処で、桜子さんが切り出して来た。
「ねぇ、ねぇ、私、凄い事、考えたんですけど…。」
「「「………」」」
こんな時の桜子さんの目は、何か企んでいる時の目…。
何か、聞くのが怖い~‼
「優紀さん、西門さんを懲ら締めません??」
その笑顔が怖いんですけどぉ~‼
総二郎さんと私はお付き合いして、まだ、日が浅い。
拗れたら、どうするのよぅ~‼
「桜子、悪い笑顔になってるよ。
如何言う事?
優紀、西門さんと、何か有ったの?」
「………、何も無い筈、何だけど…?」
優紀はつくしの一言を聞いて不安になって来た。
「先輩、違うんです‼
この前ね、あきらさんと話ししていて、西門さんのこれまでの悪行を色々、聞いちゃっ
たんです。
それでね、ちょっと、成敗してみたいなと、思って…。
女の立場として…ね。」
「「「………」」」
怖いぃ~、きゃーー。
「「どんな成敗??」」
滋さん・つくし、嬉しそうに聞かないで…(泣)。
もしかして、今日の女子会の目的って、この事がお題目的?
もう、信じられないぃ~。
勇んで、来ちゃったよぅ~(泣)。
「今度のF4&T4会の集まりの時に、滋さんがタイミングを見て、切り出して欲しいんで
す。」
「何を??」
「『自分が遣った行いは自分に却って来るらしいね。 怖いねぇ~。』って…。」
「それだけで良いの?」
「ええ、それだけで良いです。
後は、優紀さんに私が伝授するので、言付けを守ってもらうだけですので~。」
優紀は不安になって来た。
「だって、先輩はこう言う事、苦手だし、直ぐバレそうでしょ。
私だと、何か企んでるのが諸分かりでしょ。
優紀さんが言うのは可笑しいでしょ。
滋さんが一番、適任者って事で…。」
「「「………」」」
やっぱり、桜子さんって、『女策士』だよ…ね。