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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Xmas party【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく>  番外編⑤




【道明寺つくし 編】


司は、子供達の親の司自身より、先に、保と楓が、『サンタさん』をして居る事が、悔しくて仕方なかったのだ。


何故なら、子供達が、物心つく前から、世間で言う所の『Xmas season』は、NYに駆り出されて居て、日本に居ないのだ。


だから、今年は、大きく成って来た子供達と一緒に、NYで、『Xmas』を過ごす事も、つくしと子供達をNYに呼んだ目的の一つだったのだ。


司にとって、第一は、つくしだが…。



司は、保と楓に悪態を付きたくなるのは、当然だった。



そんな、司に気付いたつくしは、不安で一杯だった。
“保と楓に、悪態を付かないか…?”と…。


司からも、悪態を言われていたつくしだった。


「親父とお袋の奴…‼
 何で、親の俺より、先に『サンタさん』遣ってんだよ‼」と…。



だが、つくしは、保と楓の気持ちを考えると、司の悪態は一切、言えずに居た。



何故なら、NYに渡米する前から、つくしは、保と楓に言われていた。


「子供達の『Xmas present』は、此方で、用意するわ‼」と…。


勿論、つくしは、保と楓の厚意を受けるつもりで居たので、保と楓の思いを有難く頂戴していた。



だが、司は、そうでは無かったという事なのだろう。


司自身が、子供達の『サンタさん』をしたかったという事なのだろう。


子供達の喜んで居る顔を見てみたかったという事なのだろう?


司のその気持ちも、十分、分かって居るつくしでは有ったのだが…。


つくしは、司の悪態をじーっと、聞く事しか出来ないで居た。



で、NYでの、仕事も一段落したという事で、司達家族は、29日(NY時間)に日本の途に就く事に成って居た。


其処で、司の打診で、28日は、一日休みにして、年内のNYでの仕事は、27日で、終了させた。


そして、司達家族6人だけで、つくしの『Birthday party』を兼ねて、遅く成ったが…。
『Xmas party』を行った。


司達家族6人だけで行う初めての『Xmas party』。


子供達は、嬉しく無い筈が、無かった。


大燥ぎで、収拾が付かない程だったが…。


その光景を、司とつくしは、微笑んで見ていた。



つくしは、司のそんな気持ちが嬉しかったので…。
その日は、朝早く起きて、密かに、ケーキを焼く事にした。


珍しく蘭とすみれも手伝ってくれた。


此れで、甘かろうが…、甘く無かろうが…。
司は、蘭とすみれが作ってくれたケーキを食さなければ成らなくなった。


一応、つくしと蘭とすみれの手作りのケーキを、顔を顰めながら、食した司だった。


何故なら、子供仕様に作られた甘いチョコレートケーキだったからだ…。



また、司からは、つくしの『Birthday』の為に、密かに用意していた土星を模ったピアス…を、つくしにプレゼントした。


そう、高校生だったつくしにプレゼントした土星のネックレスのお揃いの小さめのピアス。


小さめにした事で、子供っぽさは無い様に作らせた。


司は知っていたのだ。
つくしが、今でも、あの土星のネックレスをしてくれて居た事を…。



子供達には、それぞれ、遣ってみたいと言って居たスポーツの道具…。
蘭とすみれにはコスチュームまで揃えていた。


子供達は、覚えてくれて居た事を嬉しく思って居た様子だった。


翼は、野球。


蘭は、テニス。


翔は、サッカー。


すみれは、バトミントン。


大事そうに抱えている子供達を見て、満足顔の司だった。


その様子を見ていたつくしは、密かに、ほっとしていた。



そして、司達家族6人は、日本に戻る為…。
空港に向かう為に乗車したリムジンで、つくしは、保と楓から、『Birthday present』を渡された。


「いつも、有難う‼」と、共に添えられた言葉と共に…。



つくしは、涙が溢れて仕方なかった。


そんなつくしを司は、そっと、抱き締めていた。


その光景を、子供達は、じーっと、見ていた。
笑顔と共に…。



fin

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