鬼は外、福は内【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく> 番外編④
【道明寺つくし 編】
<つくしside>
父親軍団も、自分達の子供のお面を被って、加わって居た。
私の実家で在る花沢家では…。
健は、初等部なので、鬼のお面は、学校では、作らない。
なので、健は、自宅で作って持って来たらしい。
其の健のお面をパパが被っていた。
で、仁のお面を、お兄様が被っていた。
西門家の光紀ちゃんは、まだ、幼稚舎に通う前なので、当然、作って無かったが…。
優一郎君が、光紀ちゃんに作り方を教えて上げたらしく、作って持って来ていた。
なので、優一郎君のお面は、西門のおじ様が被って、光紀ちゃんのお面は、西門さんが被っていた。
優紀が、言って居た。
「光紀のはさみの使い方が、見て居て怖かったんだけど…。
総二郎さんが、“優一郎に任せろ‼”って、言うから…。
優一郎に任せたの。
一応、紙しか切れないはさみを使わせたんだけど…。
ほんと、陰から見て居て、怖かった…。」
って、言って居た。
やっぱり、母親だもんね。
心配だよ~。
美作家は、つよし君・やすし君 共に、幼稚舎で作って来たので、美作のおじ様と美作さんが、それぞれ被っていた。
大河原家の滋パパさんと清永さんは…。
娘の渚ちゃんだけが幼稚舎で作って持って帰って来ただけなので…1つしかなかった。
清一君がまだ2歳なので、作るに作れない事から、清永さんが、うち(道明寺家)の子供の余って居た分を被ってくれる様、私は、清永さんに提案した。
清永さんは、最初は、恐縮して居たが…。
最終的には、被ってくれた。
だって、司と清永さんは、母方の従兄弟なので…良いに決まっているよね‼
子供達も、“良いよ‼”って、言ってくれて、翼が、清永さんにお面を差し出してくれた。
「ぼくのは、パパが、すこしかぶってくれたから…。
おじさんにかしてあげる…。」
私は、思わず、“翼が、お兄ちゃんに成った~‼”と、心の中で思いながら、翼を抱き締めて居た。
で、私は、翼には、翼の頭を撫ぜ撫ぜしながら…。
「賢かったね‼
偉いぞ、翼‼
流石、一番上のお兄ちゃんだね‼」
と、褒めて上げた。
翼も満更じゃないみたいで…。
翼は、満面の笑みで、喜んで居る様子だった。
司だけじゃなく、お義父様も、お義母様も、パパも、ママも、お兄様も…。
翼を褒めて、喜んで居た。
実は、私は、司に提案していた。
“画像を残す為、子供達4人それぞれのお面を少しずつでも良いので、被って上げて欲しい‼”と…。
司は、私の提案を受け入れてくれたのだ。
そして、最終的には、初めて、お面を作って持って帰って来た翔とすみれのお面を交互に被って、鬼の役をしていた司だった。
そして、蘭のお面を、お義父様が、被っていた。
なので、翼のお面が、余って居たという訳だった。
翼が、清永さんにお面を差し出して居た光景を、お義父様とお義母様、パパとママ、司とお兄様が見て居て、嬉しそうにしていた。
ほんと、今年の節分は、子供達の成長が見れて、良い節分と成った。
fin