tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Birthday party【もしも類とつくしが兄妹だったら】…<つかつく>  続編③




【花沢つくし 編】


この時の3人には、ひしひしと押し寄せてくる足音を、まだ、知る由も無かった。



司は、3ヶ月のNY出張を終え、日本に帰国して2週間近くが経った頃、つくしと一緒に、お墓参りに行って、少し経って以降、つくしと全く連絡が取れない事を心配していた。


“まさか…?”とは、思って居たのだが…。
“俺が、知らない間に、つくしに、何か、有ったのか?”と、不安で仕方無い司だった。



確かに、司は、孝(類とつくしの父親)から、NY出張に関して、約束はさせられた。


『司君、NY出張に行って、仕事を遣り遂げて来ない限り、つくしは嫁にやらんぞ。』


だからこそ、司は、NY出張をしっかり熟し、“誰にも後ろ指を差される様な事は、一切、してねぇぞ‼”と、思うのだった。


ましてや、つくしの行方をF2&T2も知らないと、言う。


仕方なく、司は、類とつくしの父親で在る孝に尋ねた。


あっさり、教えられた。


「ああ、司君は、つくしから、聞いて無かったのかね?
 今、つくしは、フランスの類の所に居るんだよ。」


司は、心の中で、“はぁ~??”で、在った。


“人が、こんなに心配してるのに…。
 俺には、何の連絡も無しか…?”と、叫びたい心境の司だったのだ。


今直ぐにでも、フランスに飛びたい司は、司の父親で在る保に頼んで、出張扱いで、フランスに渡仏したのだった。



そして、PJでフランスに渡仏した司は、フランスに到着後、そのまま、類のアパートメントに向かうのだった。



そして、其処で…。
類から言わせれば、案の定、一悶着が起こるのだった。


毎度、毎度なので…。
類は、蚊帳の外で、唯、ソファに腰掛けて、じーっと、司とつくしを見ていた。


静に至っては、おどおどするだけだった。


「何故、俺に連絡しなかった?」
「だって、司は、出張から帰って、2週間位経ってから、私とお墓参りに行ってたで
 しょ。
 で、お墓参りから帰って来て少ししてから、“仕事が立て込んで来た。”って、言ってた
 じゃん?
 だから、私の事で、心配掛けたく無かったから…。」
「結果、心配掛けてるんじゃねぇのか?
 まだ、身体も、万全じゃねぇよな?」
「身体は、もう、大丈夫だよ‼」
「お前の言葉は、当てに成るか?
 心配ばっか掛けやがって…。


最後の言葉は、小声では、有ったのだが…。
つくしは、司の声をしっかり聞き取っていた。


「其れって、何よ?」


此処で、類は、止めに入った。


「もう、良いでしょ?
 どっちもどっち。
 いい加減にしなよ‼」


今更ながら、類は、あきらの気持ちが良く分かるのだった。



司は、其処で、つくしが、何故、渡仏したのか、訳を訊こうと思っていた。


「つくしが、フランスに来た理由は…?」


つくしは、今、言おうか? or まだ、言わない方が良いか? 
迷ったが…?


司だけじゃなく、兄の類も、疑っていたので、言う事にした。


「うん。
 もう直ぐしたらね。
 “お兄様の『Birthday』だな‼”って、思ってね。」


司は、まだ、怒り気味だった。


「で…?」
「だからね…。
 お兄様と静お姉様を、3月30日の一日だけ…。
 “恋人同士に戻して上げようかな…。”って、思ってね。
 パパに、了承を得てるの。
 だから、健は、私が、一日、預かるから…。
 恋人時代に戻って、一日、デートして来て…‼」


類と静は、顔を見合わせた。


「良いの?
 子育てした事無いつくしが大丈夫なの?」
「失礼ね‼」


つくしは、兄の類に、ムスッと、膨れて見せた。


“こういう所は、まだまだ、可愛いだけど…ね‼”と、思う類だった。


また、司は、つくしのその可愛い顔を、つくしが、類に見せてる事に、不貞腐れていた。


類は、司のその様子も分かって居たのだが…。
類は、心の中で、“俺は、つくしの兄貴なの‼”と、司に悪態を付くのだった。



そして、3月30日…。


つくしは、健を預かり、類と静を送り出して、恋人気分を満喫してもらった。


類と静は、久し振りの二人だけのデートに、満足感で一杯だった。


類は、妹のつくしから貰った『Birthday present』に感謝の気持ちで一杯だった。



その日の夜は、類の『Birthday party』と称して、久々に、司&つくし・類&静で、夜遅くまで…語り合った。


また、司&つくしは…。
類&静に、漸く、恋人として、ヨリが戻った事…。
近く、婚約する事を報告していた。


類からは、司につくしの事を頼んでいた。


「司…。
 俺の妹のつくしを宜しく頼むね‼」


司も、しっかり類の方を向いて、答えていた。


「ああ、任せとけ‼」


兄妹として、親友同士・男同士として、義兄弟として、義姉妹として…。


此の関係は、これからも、崩れる事は無い。


司&つくし・類&静の4人は、これからも、仲良く遣って行く事に成るのだった。



fin



<此の場面に相当する本編の『もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく>』では、
 下記を参照下さいませ。>


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