お雛祭り【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく> 番外編
【道明寺つくし 編】
<つくしside>
3月3日は、お雛祭り…。
私の娘は、蘭 2歳と、産まれて間がないすみれの二人が居る。
蘭とすみれは、道明寺家にとっては、内孫…。
私の実家、花沢家には、二人の内孫が居る。
二人の孫は、何れも、男の子…。
だからだろうか?
ママは、如何しても、孫娘の事がしたくて仕方ないらしい。
また、お義母様と張り合おうとする。
いい加減にして欲しい。
“私の嫁ぎ先だっつーの‼”と、何回、心の中で、叫んだ事か?
数え切れない…。
また、ママが、理不尽と思える様な事を言って来た。
「ねぇ、つくし…?
蘭が生まれた時は、長女という事も有り、道明寺家にお雛祭りの手配はお任せしたけ
ど…。
すみれの初節句は、花沢家が、ご用意しても良いわよね?」
「………」
私は、面食らった‼
だって…。
お雛祭りは、一家に一揃いで充分でしょ?
それを、姉妹、それぞれに用意する物なの?
其れって、庶民の感覚なの?
私は、何と、答えたら良いのか?
迷っていた。
「だってね、本来は、お雛祭りは、嫁側の親が用意する物なのよ‼」
(諸説あり。
地域に寄って違いは在る様です。)
「………」
直ぐには、答えられない私だった。
もう、私は、如何すれば良いの?
取り敢えず、司と相談する事にした。
「この件は、私では、判断出来ないから…。
司に相談するね?」
「まあ、仕方ないわね。
ママが、ご用意出来る様に、司さんとちゃんと相談してね?」
ママからの無言の様な圧力を、凄く感じてしまった私だった。
そして、私は、司に相談した。
そして、司➡お義母様➡お義父様に話しが伝わり、司➡私に伝えられた。
話しを簡単に言うと、お義父様の説得に寄り、お義母様が、折れて下さったという事だった。
私は、道明寺家に嫁いだ身として、お義母様には、申し訳無く、謝りの連絡を入れた。
「お義母様、この度は、私の実家の申し出に寄り、申し訳御座いませんでした。」
“良いのよ。
つくしさん…。
私の過去の件で、未だに、花沢のお母様は、何か、私に言いたい事がお有りなのかし
ら…?”
「………」
私は、ママの事なので、如何、お応えしたら良いのか、分からずに居た。
其処に、お義母様から、言われてしまった。
“つくしさんが、“もう、蟠りが無い。”と、言うなら…。
私(わたくし)は、宜しくてよ‼”
「私は、道明寺家に嫁いだ人間です。
未だに、蟠りが在れば、お義母様にお仕え出来ないと思います。
大丈夫です。」
“そうなのね。
じゃあ、花沢のお母様にお任せしましょ‼”
「はい。
有難うございます。」
私は、冷や汗もんだった。
そして、ママに伝えた。
で、私は、如何しようと成った。
だって、ママは、最新のお雛祭りを用意して来た。
まあ、何処まで、如何言って良いのか?
苦笑いの私だった。
だが、3月3日は、道明寺家・花沢家の両家の両親と、司と私と子供達で、『雛祭りparty』に成った。
料理長が、ちらし寿司とハマグリのお吸い物をご用意下さった。
お雛祭りで、ちらし寿司とハマグリのお吸い物を食する由来は、『女の子(娘)の健やかな成長を願う』という、日本の伝統行事である。
蘭は、ちらし寿司だけは、食せたけど…。
まだ、すみれは、食せない。
早く、家族で、食事会が出来る様に成れば良いのに…。
そして、蘭は、お義母様が、蘭の為にご用意下さったお雛祭りの前で…。
すみれは、ママが用意してくれたお雛祭りの前で…。
それぞれ、写真を写した。
勿論、両家揃っての家族写真も…。
今年は、何だか、気を使ったお雛祭りだった。
fin
<司の母親の楓とつくしの母親のかすみとが、仲違いして居る様子の場面は、下記をご参
照下さいませ。>