もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく>40.
<本日も2話連続投稿です。 39.と 40.が、かなり短めで申し訳ありません。
ご了承下さい。>
【花沢つくし 編 40.】
あれから、更に、半年が経った頃、父さんから、プロジェクトの進行度合いの確認の連絡が来た。
多分、フランスに来て、もう直ぐ3年だし、全く連絡も寄越さない息子に痺れを切らしての事だろう。
父さんにはプロジェクトの進行上、“帰国を2年延長して欲しい。”と、頼んだ。
帰国の延長をお願いしたのには、別に理由が有る。
今、伝えるべきだよね?
悩む処である。
だが、親なれば、黙って居られる程、辛いものは無い。
伝えて欲しいと思うのが筋だよね、静、そうだよね。
「父さん、聞いて欲しい事が有るんだ。
ストレートに伝えるけど、良い?」
「………」
「今、静と同棲してる。
で、静が妊娠しているんだ。」
「………、(我に返った孝は)ちょっと、待て。
静さんって、藤堂家のか?
静さんは結婚しているだろう?
まさか、類、不倫じゃないだろうな?」
「違うよ、安心して。
静は2年半前に離婚していたんだ。
静が離婚して直ぐ、俺と再会したんだ。」
「………」
「結婚を認めて欲しいんだ。」
「………、取り敢えず、藤堂家に挨拶に行ってからだ。
藤堂家の都合も在るだろうから…。」
「そうだね。
宜しく頼むよ、父さん。」
話しは纏まったのか否かではないが、今一、分からなかったが、TELの向こうでは、
花沢孝は慌てていた。