輝きの中へ…<つかつく> 10.
<一部の表現に不快に思われるだろう言葉が入っています。
お詫びします。
また、『嵐の花男song』…♪ WISH ♪ の一部の歌詞を勝手に引用させて頂いており
ます。
関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>
<司side>
『優しい男に成ろうと試みてはみたけど…?
お前は、そんな俺じゃあ、丸で、物足りねぇみてぇだよな?』
そう思って居た時、俺は、思った。
『作った俺じゃ無く、嘘偽りねぇ俺自身をお前は、見てくれているんだという事を…。』
“だったら、俺は、俺自身で良いんだよな?”と、素直に思えた。
俺自身が、嘘偽りねぇ俺のままの姿を曝け出せる奴等(など)、今までタマ以外…。
お前しか居なかった。
今まで、自分自身の親でさえ、曝け出した事等、ねぇぞ‼
否、親ではねぇが…居た。
唯一、タマだけだった。
だが、それは、ガキの頃の俺‼
親代わりだったタマには、唯一、俺自身を曝け出せた。
だが、女に対しては、お前が初めての気持ちだった。
本当の意味での、お初だ‼
俺にとっての『唯一無二の女』…。
そんな事を考えて眠ってしまったからだろうか?
俺は、“ガキか?”と、思う様な行動をしてしまった。
そうなのだ。
『夢精』してしまった。
朝、起きた時、俺自身、驚愕だった。
それで、目が覚めた。
もう直ぐ、牧野が、起こしに来るという時間だったのに…だ。
30歳を前にした男が、する行為じゃねぇよな?
こんな事が、F3にでもバレれば、冷やかしでは済まねぇだろ?
一生、F3から弄られるのがオチだ‼
“何遣ってんだ、俺は…?”と、思って居た時に、あいつは、入って来た。
そんな俺は、慌てて居たからか?
俺は、あいつがノックしていた音さえも気付いて居ねぇみてぇだった。
取り敢えず、上掛けで下半身は誤魔化す事にした。
毎朝の検診には、下半身は、関係ねぇだろ?
そう思った俺は、取り敢えず、落ち着く様に、俺自身に言い聞かせていた。
<つくしside>
何だか、今日の道明寺は、変…?
何か、そわそわしてる…?
如何したんだろう?
それに、血圧、脈拍数共に、何時も(いつも)より、過剰に数値が上がって居る?
それに、顔に赤みも差している。
一体…如何したんだろう?
「道明寺…?
何か、体調、悪い…?」
道明寺は、更に、慌て出した…?
「否、如何もねぇよ。」
「そう、じゃあ、良いんだけど…?
体調が悪いんだったら、言ってね。」
「ああ。
その時は、呼ぶわ‼」
一応、観察して居たけど…?
異常が見当たらない様子だったので…。
道明寺から、“取り敢えず、シャワー浴びるわ‼”と、言われたので、その場を後にした。
一応、西田さんには、言付けて於いた。
「異常は無いと思うんですけど…。
いつもより、血圧、脈拍数、共に、高めなので、様子を見てて下さい。
何か有れば、呼んで下さい。」
「牧野先生が、居て下さって、感謝します。
これからも、副社長の健康管理を宜しくお願いします。」
「私は、ドクターですので、ドクターとしての出来る範囲内でしたら、お任せ下さい。」
「………」
西田さんは、応える事も出来ずに居た様子だった。
何なんだろう?
実は、その時の西田さんは、顔には出さないで居た様子だったが…。
“がっかりして居たのだ。”と、後で教えられた。
“西田さんって、気持ちを顔に出さない分、ほんと、分かり難い人だよね。”と、聞かされた時の私は…。
そう思って居た事は、内緒だ。
西田さんの報告に寄ると、道明寺は、その日は、“何事も無く、一日、仕事に取り組んで居た様子だった。”と、報告を受けた私だったのだ。