輝きの中へ…<つかつく> 15.
<司side>
あいつ等 F3が、俺と牧野の付き合いを祝ってくれると、言って来た。
俺は、嬉しさの余り…。
普段、酔っ払う事等、殆んど無い俺が…。
ほろ酔いの酔った勢いで、あいつ等 F3に言ってしまったから…。
牧野には、面目ねぇんだが…。
で、当日が来た。
F4がいつも集まるメープルのラウンジのVIPルームに、F3だけじゃ無く…?
女も…居た??
誰が、呼んだんだ?
で、あきらが、説明してくれ様としたが…。
それを遮る様に、牧野が俺を押さえて動き出した。
そして、牧野が、その女等に飛び突いて居た。
「もしかして、桜子…?」
「そんな、人を幽霊でも見るみたいな目で、見ないで下さいます~?」
牧野は、涙を流しながら、答えていた。
「だって…?」
俺は、此の状況が不思議で訊いて居た。
「おい、牧野、こいつ等、誰だよ?」
牧野は、俺の方を向いて、涙を拭いながら、話しし出した。
「あぁ~。
此方の桜子は、私の英徳時代の後輩。
で、その横に居るのが、私の中学からの親友の優紀‼」
で、牧野は、其の、優紀とかいう女の方を向いて、不思議そうに訊いて居た。
「で、何故、優紀が、桜子と一緒に居るの?」
女等 二人で、顔を見合わせて、笑って居やがる。
「先輩が、“道明寺邸の住み込み医に成るから。”って…。
優紀さんを私に紹介して、“仲良くして‼”って、仰ったじゃないですか?…うふふ。」
牧野は、忘れて居る様子だった。
で、牧野は、うち(道明寺邸)に移り住んでからは、此の女共とは、逢って無かったらしい。
俺にとっては、如何でも、良いがな。
「ああ、そうだっけ?」
かなり、牧野は、能天気振りを発揮していた。
で、あきらが、更に、説明して来た。
「で、桜子は、俺の彼女。」
牧野の目が、驚愕で、見開いた。
「そうなの…?」
総二郎も、更に、言って除けた。
俺と牧野は、驚愕で、思わず、眼と眼が合った。
「俺等 あきらと桜子と、優紀ちゃんとで、遊ぶ事が増えて来てな。
俺が、今、優紀ちゃんにアプローチしてる所(とこ)。」
「「はぁ~??」」
あきらと総二郎が、満足げに言って来た。
「「まあ、そういう事だ‼」」
で、俺と牧野の祝いなのか?
誰の為の祝いなのか?
分からねぇ状態に成ったのは、言うまでもねぇ‼
まあ、俺等 F4と女子チームとの付き合いは、これからの様だな。
唯、気に食わねぇのは…?
「ま~きの‼」と、言いながら、俺の大切な牧野の顔を覗き込んで、近付いて来る奴…‼
そう、類だ‼
俺より先に知り合ってると言う事が…。
類は、如何も、俺より、優越感に浸れるらしい。
“クソっ‼”
類、お前には、静が居るだろ?
だが、後で、分かった事だが…。
牧野の初恋は、類らしい…。
“ああ~、クソっ‼”と、しか、言い様がねぇ‼
だが、唯一、嬉しかった事が有る。
「牧野は、司で、後悔しない?」
牧野は、間髪入れずに、答えてくれた。
「うん、色々、心配掛けてごめんね。
道明寺からは、大切にしてもらってるよ‼」
「なら、安心した。」
類は、牧野の頭を『撫で撫で』しながら、言いやがった。
それは、俺の仕事だろうが…⁉
だが、類も、牧野を心配していたって事だろうから、今回だけ、許して遣るよ‼
牧野、覚えて於けよ‼
『輝きの中へ、俺はつくしをきっと、連れて行って魅せるよ。
つくしが、笑って居られる様に…。
つくしが、笑い続けられる様に…。』
俺は、お前を…。
愛し続ける‼
fin
<『嵐の花男song』…♪ WISH ♪ の一部の歌詞を勝手に引用させて頂いており
ます。
関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>