出会ってしまった…<つかつく> 22.
<表現に不快に感じるで有ろう箇所が有ります。
お詫びします。>
<司side>
あの日、俺とつくしは、恋人としての夜が始まった。
俺は、つくしに泊まる様に誘った。
俺は、つくしが拒むかと思って居た。
けど、拒まなかった。
それが、何より、嬉しかった。
一通り、ディナーを堪能したつくしは、腹が一杯にでも成ったのか?
つくしは、頻りに腹を摩っていた。
だから、俺は、つくしに声を掛けた。
「もう、腹は、満腹か?」
「うん、もう、食べれないよ‼
ああ、美味しかった‼」
少し、アルコールも入っているつくしは、ほろ酔い気味らしい。
いつもは、敬語交じりの会話なのに、今日は、砕けてる。
こっちの方が、俺としては、嬉しいよな‼
親密さが有んじゃねぇの。
急に、つくしは、腹が苦しいのか?
独り言の様に、何か発して来た。
「何か、お腹が膨れてる気がする?」
しっかり、俺は、その言葉を拾って遣った。
「じゃあ、風呂に入れよ‼
何だったら、心配だから、一緒に入って遣ろうか?」
「えっ??」
真っ赤な顔をして、俺を見詰めて来るつくしっ‼
俺、こいつに耐えられるんだろうか?
つくしは、俺を煽ってるって、知ってんだろうか?
そんな、うるうるの瞳(め)で俺を見てるお前に、どんどん、惹かれてる俺って、如何よ?
で、俺は、耐え切れず、つくしの腕を掴んで、引っ張って、バスルームに連れて行った。
連れて行ってる間中、何か、言ってるつくしだけど…?
俺は、聞こえない振りをして、そのまま、パウダールームをスルーして、バスルームに一緒に入り、服のまま、シャワーのお湯を掛けて遣った。
明日、着る服は、用意して有るんだから良いよな?
俺の夢を実現させてくれ、なぁ、つくし‼
つくしは、お湯を浴びながら、苦しそうにして居た。
「専務、ちょっと、待って‼
服、着たまま…?」
「大丈夫だ。
明日の朝の服は、用意して遣ってる。」
「そういう意味じゃ無くて…?
服がびしょ濡れ?」
「どうせ、今から、服脱ぐんだろ?
どうせ、濡れてる or 濡れて無いは、関係ねぇだろ?」
「えっ??」
俺は、不満を口にした。
「つくし、俺は、『fast name』で、お前を呼んでるのに…。
お前は、『専務』って、如何、何だ?」
「えっ??」
俺は、シャワーを止めて、つくしに言って遣った。
「『司』って、言ってみ?」
「あの~。
其れは、“えっ?”と…?」
「俺とつくしは、恋人同士だろ?
今は、プライベートだろ?
お前が言ったんだろ?
“恋人達の時間はプライベートで…。”って…?」
「でも~?」
俺は、顔を近付けて、つくしの弱い顔…。
所謂、縋る様な顔を俺は、つくしに魅せて遣った。
つくしは、降参したのだろ?
俺の希望通りに、呼んでくれた。
「司…?」
「何で、疑問形、何だよ?
まあ、良いか?
徐々に、きちんと、呼んでくれよ?」
そして、濡れた服は、脱ぎにくいと言うのも有って…。
お互い、脱がせ合いをして、俺は、楽しんだ‼
つくしの要望で、バスルーム内のライトは、最小限に抑えた。
そして、お互い、身体の洗い合いをして、一緒に、バスタブに入り…。
つくしを俺の太腿の上に、座らせた。
ほんとは、向かい合わせが良かったが…。
それは、つくしに拒まれたので、背後から、つくしを抱き締める形で一緒にバスタブで温もった。
つくしは、お初だったみぇだ‼
勿論、俺も、お初‼
こんな、嬉しい事はねぇ‼
其処は、類に感謝だろ?
いろんな意味で…。
これからは、俺とつくしの毎日が訪れる。
此れを幸せと言わねぇで、何という?
もう、この幸せを俺は、ぜってぇ、失くさねぇ‼
出会ってしまったつくしと共に…。
fin