記憶の上書き…<総優> 6.
<一部の表現に、不快に感じるで在ろう言葉が入っています。
お詫びします。>
<優紀side>
私は、西門さんに背を向けた状態で、西門さんに声を掛けた。
私は、逆上せ出して、“此れは、ヤバい‼”と、思ったからだった。
「西門さん、申し訳ありませんが…?
私、上がりたいので…。
私が、其処を通る時だけ、私に背を向けた状態で、後ろを向いて居て下さいません
か?」
でも、西門さんは、飛んでも無い事を私に言い出した。
「其れは、出来ねぇって言ったら…?
優紀ちゃんは、如何する?」
「………えっ??」
私は、思わず、後ろを振り向きそうに成っていた。
私は、慌てた。
西門さんは、何を仰ってるのだろうか?
そう思って居た時、更に、西門さんは、驚愕する様な言葉を私に投げ掛けて来た。
「俺と優紀ちゃんは、お互いの裸を見るのは、此れが、最初って訳じゃねぇよな?
高校の時に、経験済みだろ?
だから、そんなに恥ずかしがる事、ねぇだろ?
それに、『入浴中』の札、入り口に掛かってなかっただろ?
此処(カナダの別荘)に、着いた時、司が、言ってたろ?
此処(地下の温泉風呂)に入って来たのが、俺で良かったと思ってよ‼」
「………」
私は、咄嗟に、言葉が出なかった。
で、私は、すっかり、忘れてしまっていた。
そんな事を、道明寺さんが仰って居た事を…。
だったら、私にも、『非がある』って事、何だよね?
でも、西門さんから、聞き捨て成らない言葉を言われて、驚愕してしまって居た。
「でも、優紀ちゃんの身体、あの頃より、大人の女性の身体付きに成って来たな?」
私は、思わず、夢中で、お湯を西門さんにぶっ掛け続けてしまって居た。
<総二郎side>
「おいおい、優紀ちゃん?
ごめん、ごめん。
だから、止めろ…って?」
「………」
何も言わねぇで、目を瞑りながら、無我夢中で、俺に湯を掛けてくる優紀ちゃんを止めさせる為に…俺は、湯船に近付いた。
そして、優紀ちゃんの両腕を掴んだ。
上から、優紀ちゃんの胸は、丸見え。
此れって、生唾もんだよな?
“態とじゃねぇから、許せ‼”と、俺は、心の中で、叫んでいた。
「だから、分かったから…?
優紀ちゃん…?」
優紀ちゃんは、眼を瞑りながら、必死に、俺に言って来た。
「お願いですから、湯船から出たいんです。
腕を離して下さい。」
で、優紀ちゃんの両腕を離して遣り、俺は、其の隙に、湯船にまだ浸かったままの優紀ちゃんの背後から、抱き締めた。
優紀ちゃんは、驚愕しているのか、ビクともしねぇ‼
で、声を掛けて遣った。
「俺は、もう、優紀を俺から離さねぇ‼
俺は、優紀が、好きだ‼
此の状況で言うのは、間違ってる事位ぇ、俺だって、分かってる。
けど、今、言わねぇと…。
どうせ、優紀は、また、何も無かった事にすんだろ?
優紀…?
まだ、俺の事、好きだろ?」
「………」
俺は、優紀に答えて欲しくて、また、確認した。
「如何なんだよ、優紀…?」
優紀は、頷いてくれた。
だから、俺は、更に、畳み掛けた。
「俺も、優紀と一緒に、湯船に浸かって良いか?」
優紀は、頷いてくれた。
だが、一旦、優紀を、少し、湯船から出させて遣った。
ほんとに、逆上せて居たんだろうな?
優紀の顔が、真っ赤に成って来て居たからだった。
そして、俺は、脱衣所のミニ冷蔵庫からウォーターを出して来て、優紀に渡して遣った。
そして、優紀は、ウォーターを口に含んだり、逆上せて火照った身体を冷やして居た。
その間、俺は、身体を軽く洗う為、少し、優紀から、離れた。
で、優紀の顔の赤味が取れて来た所で、俺は、優紀の腕を持って、優紀と一緒に湯船に浸かって遣った。
勿論、俺の太腿に、優紀を向かい合わせに座らせた状態で…。
そして、俺は、優紀を抱き締めた。
で、俺は、言って遣った。
「俺等、また、一から始めねぇか?
あの時は、悪かった。
今、思えば、俺に覚悟が足りなかったわ‼
今なら、優紀を守れる覚悟は出来たから、俺の傍に居てくれねぇか⁉」
優紀は、泣いて居るのか?
優紀は、俺のデコルテ辺りに顔を埋めたまま、顔を上げ様ともしねぇ。
だから、痺れを切らして、俺は、態と、優紀の顔を無理矢理、上げて遣った。
やっぱり、優紀は、泣いて居た。
だから、優紀の答えが欲しくて、優紀に訊いた。
「優紀、返事は…?」
小さい声だったが…答えてくれた。
「はい。」と…。
だから、しっかり、優紀を堪能させてもらった。
この場合、仕方ねぇよな?
男として、此処で終わりはねぇよな?
でも、優紀も、俺を拒まなかった。
だから、良しとした俺が其処には居たのだった。
風呂から上がる頃には、優紀は、歩けない程、ふら付き出した。
俺は、ヤり過ぎたかと、反省する半面、可愛い優紀を見詰めていた。
3ラウンド目には、意識が朦朧としている優紀が、其処に居たのは事実だった。
だが、流石に、此れは、“やべぇ‼”と、俺も感じて、取り敢えず、簡単に服を着せて、抱き上げて、俺は、俺の部屋に優紀を連れて入った。
そして、優紀をベッドに横にさせて、俺も、一緒のベッドに入り、優紀の横に、優紀を抱き締めながら、俺は、優紀と共に眠りに就いて居た。
どの位ぇの時間まで、俺と優紀は眠って居たのだろうか?
朝に、成って居たのだろう?
外が、かなり、騒がしく成っていた様子だった。