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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  18.





〈此の二次小説『Once again~再び~  18.』の一部の文面の中には、不快に思われるや
 も知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



【『Once again~再び~  17.』のエピローグ
 〈司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司との会話
  (司の専属秘書で在る 西田の二人の上司 と 西田とのそれぞれの会話も含む)〉】


〈つかつく〉


桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との手紙の遣り取りの後のそんなに時間が経って居ない頃に、司の記憶が戻ったのだった。



勿論、そんな状況で在る 司の様子を見て居た司の専属秘書で在る 西田は、気が付いたのだった。


「司様…若しや(もしや)、牧野様のご記憶が戻られたのでは在りませんか?」と…。


実の事を言うと、此の時の西田は、期待を込めて、司に問うて(とうて)居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司も笑顔と共に、自身の専属秘書で在る 西田に返答して居たのだ。
自身の専属秘書で在る 西田への詫びの言葉と共に…。


「ああ、漸く…な。
 西田…今迄、色々と申し訳無かった。」と、自身の頭を下げ乍ら…。



だからだったのだろう。
此の時点に於いての西田は、此れ迄に、自身の上司で在る 司のそんな姿を見た事が無く、余りに突然過ぎて、驚愕すると共に、漸く、我に返った時には恐縮し始めるのだった。


だからだったのだ。
此の時の西田は、漸く、我に返り、そんな司に懇願し始めるのだった。


「司様…お願いで御座います。
 司様は、私の上司で居らっしゃいます。
 どうぞ、頭をお上げ下さいませ。」と…。


だからだったのだろう。
西田からそんな風に懇願された司は、漸く、自身の頭を上げるのだった。



其処で、司が自身の頭を上げた事を確認した此の時の西田は、更に、司に問うて(とうて)視たのだった。


「では、司様のご記憶の件に関しまして、社長にご報告致しましても宣しかったでしょう
 か?」と…。


実の事を言うと、此の時点に於いての西田は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との全ての手紙の遣り取りについて、既に、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から話しを聞いて知って居たのだ。


だからだったのだろう。
司の記憶が戻った事を知った此の時の西田は、先ずは問うて(とうて)直ぐに、自身の上司で在る 司の口から返答の言葉を聞く事が出来ず、更に、司に申し出る事にしたのだった。


「司様のご記憶が戻られた事を、社長にお伝え致しても宣しかったでしょうか?」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、“別に隠して置く話じゃねぇだろう。”と、思い直す事が出来たので、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告する事に関して、自身の専属秘書で在る 西田に了承するのだった。


「ああ、俺は、一向に構わねぇよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、了承して貰えた事へのお礼の言葉を自身の上司で在る 司に伝えるのだった。


「有難う御座います。
 其れでは、早速、社長に申し送り致します。」と…。


勿論、此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓がどんな風に返答して来るのか?
先ずは、不安でも在ったのだが、自身の専属秘書で在る 西田に返答するのだった。


「ああ、宜しく頼むな。」と…。



そして、其の後の西田は、“早急に…。”と、言う思いも有り、早速、其の足で社長室に向かい、司の記憶が戻った事を自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告するのだった。
西田自身、司から詫びの言葉を告げられただけじゃ無く、頭を下げられた事も含めて…。


其処で、そんな話しを自身の部下でも在る 西田から聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は西田に返答するのだった。


「そう…其れは、良かったわね。
 でも、私(わたくし)がつくしさんの事を知った途端、司がつくしさんの記憶を取り戻す
 だ何て…。
 司の頭の中は、如何成って居るのかしらね!」と…。


実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな話しを自身の部下でも在る 西田から聞いた事で、西田に問うて(とうて)居る様でも、其れはまるで、独り言ちる(ひとりごちる)かの様に、西田に話しして居たのだった。



だが、其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、先程迄の砕けた物言いでは無く、今度は、真剣な表情で自身の部下でも在る 西田に言付け様とするのだった。


「実は、西田に頼みたい事が有るのよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、自身に何を言おうとして居るのか?
“しっかり、見極めたい。”と、言う思いから、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔の表情をしっかりと見て居たのだった。


そして、此の時の西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔の表情をしっかりと見極めた事で、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に返答の言葉を口にするのだ。


「はい、如何言ったお話しでしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は真剣な顔の表情のままで、自身の部下でも在る 西田に言付けるのだった。


「三条家の大奥様から頂いたお手紙に書いて在ったつくしさんの詳細は、まだ、司には言わ 
 ないで欲しいの。
 直接、つくしさんの気持ちを聞いた訳じゃ無いから、まだ、何とも言えないんだけど…。
 でも、司の事だから、つくしさん と 娘の事を知ったら、暴走し兼ねないでしょ!
 だからこそ、つくしさん と 二人の娘の事は、まだ、司には言わないで欲しいの。
 其れに、私(わたくし)達が司に言わなくても、時期が来れば、きっと、司のお仲間達が
 司に言ってくれる筈よ!
 だから、私(わたくし)達は、司に言わないで置きましょ!」と…。


だからだったのかも知れない。
自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からそんな風に話しを聞かされた此の時の西田は、“上司が、「黙って置け!」と、そう仰る成らば、私は黙らせて頂きます。”と、そう思い乍らも、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の部下でも在る 西田にお礼の言葉を口にするだけでは無く、尚も、伝えるのだった。


「有難う!
 宜しくお願いするわね。
 其れと、司には日本に帰国してもらうわ。
 私(わたくし)の見解だと、本来なら、司は、既に、日本に帰国して居る筈なのよ。
 でも、そうは成らなかった。
 西田も承知して居るとは思うんだけど…。
 此れ迄の司は、日本支社長に昇進させる程の成長が望めなかったわ。
 勿論、其れは、此の私(わたくし)の責任だわ。
 でも、司は、もう大丈夫でしょ!
 此れからの司は、つくしさん と 二人の娘の傍に居られるんだから…。
 だからこそ、西田には私(わたくし)の口から、事前に、伝えて置くわね。
 其れと、西田にお願いが在るの。
 つくしさんだけじゃ無く、司が暴走して、三条家の大奥様 と 桜子さんにご迷惑をお掛
 けし無い様に、司をしっかりと見張ってて頂戴‼
 司の事で、西田には負担ばかり増やす様だけど…。
 司の事を宜しく頼むわね。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、更に、了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、其の後の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、自身の席の内線TELに電話が入り、「私(わたくし)の自室に来る様に…。」と、連絡を受けるのだった。


だからだったのだ。
そんな風に自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から連絡を受けた此の時の司は、重い腰を上げるかの如く、自身の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の自室に向かうのだった。


そして、此の時の司は、此れ迄、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の口から聞きたかった話を、漸くと言っても良い位に、遂に、其の話しを自身の母親の口から聞く事が出来たのだった。


「司…取り敢えず、来週から出張と言う形で日本に帰国し為さい。
 そして、来年早々から、貴方に日本支社を任せるわ。
 貴方…つくしさんの記憶を取り戻したそうね。
 経った今、西田から聞いたわ。
 司…暴走し無い様に為さい。
 ああ見えて、つくしさんって、逃げ足が早いそうじゃ無い!
 タマから聞いたわ。
 貴方…つくしさんから逃げられてばかりだったそうね⁉
 ですから、今後はつくしさんから逃げられない様に、貴方は暴走し無い事…ね。」と…。



実は、其処迄、何も言い返さずに、唯、黙ったまま、じーっと、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔の表情 と 口の動きを確認して居た此の時の司は、自身の母親の中に嫌みが無い事を確認すると、自身の母親の話しを聞いて居て、自身が気に成った事を訊き始めるのだった。


「さっきから聞いてると、『つくしさん、つくしさん』って、何度も連呼してっけどよ!
 俺が日本に帰国したら、間違い無く、また、俺は、牧野に向かうが良いんだよな?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、“でしょうね!”と、思い乍らも、自身の息子で在る 司に即答するのだった。


「ええ、構わないわよ!」と…。



だが、其れでも、何か腑に落ちて居ない様子の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を攻める様な言葉を口にし始めるのだった。


「はぁ~??
 だったら、何で、あの頃に、俺 と 牧野の付き合いを認めなかったんだ⁉
 もし、あの頃に、ババアが俺 と 牧野の付き合いを認めてさえ居れば、今頃、俺 と 
 牧野は結婚してたかも知れねぇんだぞ‼
 其れに、俺 と 牧野は、態々、滋から拉致されなくも良かったかも知れねぇぞ‼
 そしたら、俺自身、何もあんな事件に巻き込まれなくても良かったんじゃねぇのかよ‼
 何で、今更…。
 俺 と 牧野の失われた時間を返しやがれ‼」と…。



実の事を言うと、其処迄、言い切った司を、唯、黙ったまま、じーっと、見て居た此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、英徳高校時代のつくしの本質を見抜けなかった其の当時の不甲斐ない自分自身の事を反省しては居るが、(自身の息子で在る)司が言って来た様に、『今更』なのだ。
況してや(ましてや)、其の当時に戻れる訳でも無く、現状、過去を如何する事も出来無いのが実状なのだ。


だからこそ、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、何故、自身に心境の変化が在ったのか?
噓偽り無く、自身の息子で在る 司に話しする事にしたのだった。


「今の貴方からすれば、“あの時から、もう一度、遣り直してぇ(たい)!”って、思うかも
 知れない。
 でも、貴方が言う様に、其れは、『今更』なのよ。
 もう、過去を如何する事も出来無い。
 勿論、英徳高校時代のつくしさんの本質を見抜けなかった私(わたくし)は、私(わたく
 し)成りに反省して居るわ。
 其れでも、今更、過去に戻る事は出来無い。
 貴方は、きっと、覚えて居ないでしょうけど…。
 私(わたくし)はつくしさんに感謝して居る事が在るのよ。
 其れは、貴方があの港で暴漢にナイフで刺された後…。
 つくしさんは、貴方の様な大柄の男性を肩に担いで運んだのよ!
 しかも、マスコミ取材の為に、既に、あの港に待機して居た報道関係者の前でも動じる事
 無く、貴方(司)を連れ出した。
 つくしさんは、普通の女性成らば、絶対に、出来無い様な事をして魅せる。
 『つくしさん』って女性は、きっと、司の為だけに産まれて来てくれたのかも知れないわ
 ね。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな話しを聞いて居て、イライラを隠し切れずに、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“其れこそ、『今更』だろ‼”と…。



だが、此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が言った「『つくしさん』って女性は、きっと、司の為だけに産まれて来てくれたのかも知れないわね。」と、言う言い分に、少しだけ、苛立ちを抑える事が出来て居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のそんな言い分にだけ、返答の言葉を口にするのだった。


「ああ、そうかも…な。」と…。



そして、其れでも、自身が暴漢に襲われた時の後の事を知らなかった司にとって、あの当時のつくしからの愛情が本物で在った事を嬉しく思うと同時に感謝して居たのだ。


また、更に言う成れば、現在の司の想いとは…。
“英徳高校時代の『牧野つくし』の自身への愛情が、未だに、自分自身に向けた本物で在っ
 て欲しい。”と、願わずには居られない司…だったのだ。

Once again~再び~  17.





〈つかつく〉


其の後、事態が動く事と成るのだった。


云わば…。
此の後、コトが慌ただしく動き始めるのだった。



司は、未だに、NYに居る事に変わりは無いのだが、NYから或る人物に連絡を入れて居たのだった。
勿論の事、ビデオ通話にて…。


実は、司が連絡を入れて居た其の相手とは…。
そうなのだった。
『あきら』の事…だったのだ。


「あきら…久し振りな。
 元気…だったか?」と…。



其処で、此の時のあきらは、司が、何の為に自身に連絡を入れて来たのか?
全く、検討が付いて居ないと言う事も在り、先ずは、其の理由(わけ)を訊こうとするのだった。


「で、司は、俺に何の用だ⁉」と…。


だからだったのだ。
あきらからのそんな返答の言葉は、其れはまるで、自身が想像して居た言葉と掛け離れ過ぎて居て、此の時の司は、返って、悪態を吐く(つく)のだった。


「はぁ~、其れって、如何言う意味だよ??」と…。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、観念したかの様に、司に言い始めるのだった。


「否…な。
 お前が理由も無く、俺に連絡して来るとは、とても思えなかったから…よ。
 鎌を掛け様と考えた訳だ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、不機嫌な物言いで、あきらに訊くのだった。


「何で、俺に鎌を掛ける必要が在るんだよ‼
 俺には其の理由(わけ)が、全く、分かんねぇわ。」と…。


だからだったのだ。
そんな風に司から言われてしまった此の時のあきらは、苦笑いと共に、先に話しを進める為に、逆に、司に訊き始めるのだった。


「で、司の記憶は、今は、如何成ってんだ?」と…。


其処で、あきらからそう訊かれた此の時の司は、漸く、話しを進め始めるのだった。


「おぉ~、俺の記憶が戻ったんだわ!
 で、今、牧野は、如何してる?」と…。


だからだったのかも知れない。
本来のあきらは、つくしの記憶だけを忘れてしまって居たそんな司が、つくしの記憶を取り戻したというので在れば、実は、司に訊いてみたい事だらけ…だったのだ。


だが、司を怒らせる訳にはいかないので、“取り敢えず…。”と、此の時のあきらは、そんな司に訊き始めるのだった。


「司君…よ。
 【何時(いつ)・何処で・何をしてて】、牧野の記憶を取り戻したんだ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の首を捻り乍ら、あきらに話しするのだった。


「【何時(いつ)・何処で・何をしてて】…ねぇ~。
 実は、“何時(いつ)の間に…か?”って感じで、俺さえも気が付かねぇ間に、そう言う事
 を全て取っ払って、気が付いたら思い出してた。」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に司から話しを訊いて居た此の時のあきらは、『開いた口が塞がらない』様な状況と成って居たのだった。


其れでも、此の時のあきらは、司からのそんな話しを聞いて、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“一時(いちじ)、司は、牧野だけの記憶を失って居た筈…何だが…。
 其れでも、如何も、今の司も相変わらず、『牧野レーダー』だけは健在の様だな”と…。



【だが、そうは言っても、実は、あきら自身、事前に、桜子から打診されて居た話が在った
 のだ。


 「美作さんにお願いしたい事が在るんですよ!
  もしも、道明寺さんから連絡が入ったら、道明寺さんには、先輩と会って頂く前に、私
  と会って頂いて、私と話ししてから先輩と会って頂きたいんです。
  ですから、もしも、道明寺さんから美作さんの下に連絡が入りましたら…。
  先ずは、私に連絡を入れて頂けないでしょうか?」と…。】



だからこそ、そんな桜子からの打診話を聞いたあきらは、任務として、司に言わない選択肢は無いも同じ…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、司に桜子からの打診話を言って聞かせるのだった。


「実は…な。
 現在の牧野は三条邸で暮らして居て、三条家で世話に成ってんだよ。
 で、事前に、桜子から打診されてんだわ。
 “道明寺さん(司)から連絡が入ったら、先輩(牧野)と会う(って頂く)前に、私(桜
  子)と会って(頂いて)、私(桜子)と話ししてから先輩(牧野)と会って欲しい(頂
  きたいんです)。”って…な。
 所謂、司は、牧野と会う為には『桜子』という『第一関門』を突破しねぇと会えねぇって
 訳だ‼
 如何する…司。
 牧野と会う事自体を諦めるか?」と…。



だからだったのだ。
此の時の司は、溜息を吐き(つき)乍らも、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“牧野と会えねぇ方が、今の俺には辛ぇだよ‼
 絶対ぇ、俺は諦めねぇ~。
 牧野を諦めて堪る(たまる)か‼”と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、そんな風に言って来たあきらを睨み付けるかの如く、あきらに言って除けるのだった。


「俺が三条に会えば良いだけの事だろうが…‼
 絶対ぇ、俺は牧野を諦めねぇ~。
 三条にも、そう言って置いてくれ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、其の後、桜子と会い、司のつくしへの想いを伝えて置くのだった。



という訳で、其の後の司は日本に帰国した際、あきらが言う所の『第一関門』で在る 桜子と会い、自分自身の疑問を桜子にぶつけるのだった。


「何で俺は牧野と、直接、会えねぇんだよ‼
 牧野には俺以外の男でも居んのか?
 もし、牧野にそんな男が居んだったら、其れは、如何言う男だよ。
 まさか、其の男は類じゃねぇだろうな‼」と…。


其処で、其の場に一緒に居合わせたあきらが呆れたかの様に、司に言って遣るのだった。


「此れ迄、例え、司がNY…だったとしても、現在の類が何処に居るのか?
 其れ位ぇは、司でも、知ってんじゃねぇのか?
 今の類はフランスだっつーの‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、“あきらを怒らせたら、ヤバい!”と、思った瞬間…苦笑い状態…だったのだ。



其処で、そんな司 と あきらの遣り取りを、唯、じーっと、見学して居た此の時の桜子は、呆れ顔と共に、言って除けるのだった。


「ちょっと、そろそろ、良いですか?
 如何して、道明寺さん と 先輩が会う前に、此の私が道明寺さんと会いたいかと言いま
 すと、其れは、先輩から頼まれたから…です。
 “道明寺(道明寺さん)が私と、「会いたい‼」って、言って来たら、私よりも先に、桜子
  が道明寺(道明寺さん)と会って、道明寺(道明寺さん)の言い分を訊いて来てくれ
  る?”と…。
 だからこそ、私は美作さんにお願いして置いたんです。
 ところで、道明寺さんは、道明寺社長より何か聞いていませんか?」と…。



だが、此の時の司は、“例え、三条から、「道明寺社長より何か聞いていませんか?」と、訊かれたとしても、「聞いてねぇもんは聞いてねぇんだよ‼」としか良い様がねぇ!”と、自身の腸(はらわた)が煮え繰り返る様な気がする程、イライラして居たのだ。


其れに、勿論、其の原因は、何も桜子だけが原因では無く、『牧野つくし』が桜子に願い出たと言う話し振りにも、司の腸(はらわた)が煮え繰り返る原因の一つ…だったのだ。


だからこそ、此の時の司は、そんな風に言って来た桜子に言えた言葉…だったのだ。


「はぁ~??
 三条…お前は、何処でババアに会ったんだぁ~??
 俺は、ババアから何も聞いてねぇよ‼
 だから、俺は、何も知らねぇけど…な。」と…。


だが、そんな風に言った司は、冷静に装うって居るつもりでも、次の桜子からのそんな返答の言葉に寄って、“こいつ等は、何を企んでやがる⁉”と、疑心暗鬼に成る程…だったのだ。


「そうですか?
 実は、私のお祖母様 と 道明寺社長との間で、お手紙の遣り取りが在ったそうです。
 私のお祖母様が道明寺社長宛てに送った其のお手紙の中には先輩の近況を綴って在った
 り、先輩の写真も一緒に同封したそうです。
 だから、私は、てっきり、道明寺さんは、私のお祖母様が道明寺社長宛てに送った其のお
 手紙 と 写真をご覧に成ったからこそ、道明寺さんの記憶が戻ったとばかり思って居ま
 した。
 でも、違った様ですね。
 実は、先輩も、もう既に、此の件に関して、ご存知…何です。
 私のお祖母様 と 道明寺社長とのお手紙の遣り取りについて…。」と…。



実は、勿論の事、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との手紙の遣り取りについて、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から話しを聞いた此の時のつくしは、其の事実を知り、密かに、思いを巡らすのだった。


“等々、道明寺のお母さんにバレてしまった様だね。
 きっと、「柚(つくしの娘の名前)に会わせろ!」って、言って来るかも知れない。
 其れに、柚(つくしの娘の名前)の事が道明寺にバレるのも時間の問題かも知れない。
 道明寺のお母さん や 道明寺が何と言って来ようとも、絶対に、柚(つくしの娘の名
 前)は渡さない!
 絶対に、私が柚(つくしの娘の名前)の事を守って見せる!”と…。



そして、其の後、司の記憶が戻った事…。
司がつくしに会いたがって居る事…を、つくしは、桜子から話しを聞いて知るのだった。


だが、其の事を知ったつくしは、先ずは、桜子に司と会ってもらい、「道明寺の気持ちを訊いて来て欲しい!」と、桜子に頼むのだった。


そして、『道明寺司』の異常は見受けられないとの見解(=見識)が出た所で、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の命を受けて、此の時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司本人と、それぞれ、会う事と成るのだった。


勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司本人は、其の後、つくしとだけじゃ無く、つくしの娘で在る 柚とも会う事と成るのだった。

Once again~再び~  16.





〈つかつく〉


桜子は、漸く、優紀が収まるべき所に収まってくれた事で、『次なるミッション』に取り掛かろうとして居たのだった。



だからだったのだろう。
此の時の桜子は、自身の祖母で在る 三条家の大奥様の下に向かうとして居たのだった。


そして、自身の祖母で在る 三条家の大奥様の自室に入った此の時の桜子は、入って直ぐに口を開くのだった。


「お祖母様…優紀さんの件では、色々と有難う御座いました。
 其れで…何ですが…。
 そろそろ、先輩の件をお願い出来無いかと思いまして…。
 如何(いかが)でしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、クスクスと、笑い乍ら、桜子に話し掛けるのだった。


「ええ、分かってるわよ(笑)!
 私(わたくし)も、もうそろそろ宜しいんじゃ無いかと思い、“取り敢えず、取り掛かろ
 うかしら!”って、考えて居た所…だったの。
 桜子も、そろそろかと考えて居たのなら、良い頃合いかも知れないわね。
 早速、取り掛かりましょうか?」と…。


だからこそ、此の時の桜子は、自身の祖母で在る 三条家の大奥様に了承の意を伝えるのだった。


「宜しくお願い致します。」と…。


という訳で、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 桜子の『次なるミッション』が遂行される事と成ったのだった。



そして、『次なるミッション』を遂行する為に、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、或る人物に手紙を書くのだった。


桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が手紙を送る其の相手は、勿論の事…司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…其の女性(ひと)…だったのだ。



【道明寺楓 様


 拝啓
 突然のお手紙をお許し下さい。


 貴女にご相談が在り、お手紙に認め(したため)させて頂きました。


 写真を同封して折ります。
 先ずは、ご確認下さい。


 私共でお二人を預からせて頂きました。
 勝手してごめんなさいね。


 ですが、其れが、延いては(ひいては)、司さんの為…。
 そして、延いては(ひいては)、其れが道明寺HDの為…。
 そして、最終的には、其れが貴女の為に成ると、私(わたくし)は考えています。


 何時(いつ)迄も、そう頑固を張らずに、そろそろ、母親として生きて視るのも宜しいん
 じゃ無くて…。


 其れでは良いお返事をお待ちしています。


                                    敬具】



実の事を言うと、旧 華族出身の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は遠縁に当たるのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の実家は、旧 華族出身…だったのだから…。


だからだったのだ。
遠縁に当たる桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、本来、気安い間柄の筈なのだ。


だが、母子(おやこ)程の年の差が在るからなのかも知れないのだが、元々、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との間には、そう言う気安さは、全く、無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から送付されて来た此の手紙を読んだ司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、実は、驚愕しか無かったのだ。


何故なら…。
唯の時候のご挨拶程度の手紙…成らば、そんな風に、こんなにも驚愕する必要も無かったのだ。


其れは、何も気安い間柄の様な手紙の内容だけでは無く、自分自身を気遣ってくれて居る所も、また、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が驚愕して居た理由の一つ…だったのだ。



其れに、更に云えば、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が驚愕して居たもう一つの理由とは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封してくれた写真が其の理由の一つ…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって云えば…。
今回ばかりは、『驚愕』という寄りも困惑で在り、“何時(いつ)の間に…。”という思いの方が勝って(まさって)しまって居た。



其れに、其の写真に写る綺麗に成った『牧野つくし』の横でにこやかな顔の表情を浮かべて居る其の少女は、間違い無く、司の姉で在る 道明寺椿の幼少期にそっくり…だったのだ。


否、寧ろ、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の幼き頃の顔の表情に似て居るのかも知れない。


実は、少なくとも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の幼少期当時の事を知って居る桜子の祖母で在る 三条家の大奥様はそう思って居たのだった。



だからこそ、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…成らば、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封した写真を見るだけで、“私(わたくし)からの思いに気が付いてくれるだろう。”と、考えての事…だったのだ。


勿論、当然の事乍ら、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からのそんなメッセージを受け取った司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封した写真の意味を理解したのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が同封してくれた写真を見て直ぐ、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“牧野さん…。
 いいえ、つくしさんの横でにこやかな顔の表情を浮かべて居る少女は、間違い無く、司の
 娘だわ。
 あの二人は、何時(いつ)の間に、そう言う関係に成って居たのかしら⁉
 一日でも早く、司がつくしさんの記憶を取り戻してくれれば良いんだけど…。”と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、一日でも早く、司がつくしの記憶を取り戻してくれる事を切に願って居たのだった。



だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様にお礼の手紙を送るのだった。



【三条家の大奥様


 拝啓
 師走の候 ますますご清祥の事とお喜び申し上げます。


 大変ご無沙汰致して折ります。
 お元気でいらっしゃいますか?
  


 さて、お手紙を頂戴致しました事…感謝申し上げます。
 三条家の大奥様より頂戴致しましたお手紙を拝読させて頂きました。
 お心遣いに感謝申し上げます。


 また、お手紙の中で、認めて(したためて)頂きました件で御座いますが、承知致しまし 
 た。


 ですので、三条家の大奥様より頂戴致しましたお心遣いにお応え致したく、ペンを執らせ
 て頂きました。


 近々、日本に帰国致したく存じ上げますが、先ずは、お手紙にて…。


 つくしさん と 孫娘の事…。
 何卒宜しくお願い申し上げます。


                                    敬具】



だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から送付されて来た手紙を読んだ桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、実は、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、“私(わたくし)の思いを承知してくれた。”と、悟ったから…だったのだ。


だからこそ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様はホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後、事態が動く事と成るのだった。


云わば…。
此の後、コトが慌ただしく動き始めるのだった。



PS.


実は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は老婆心からなのか?
『孫娘』と称して、つくし や 優紀…。
そして、『曾孫(そうそん・ひまご)』と称して、つくし や 優紀のそれぞれの娘達迄…面倒を見て来たのだ。



其れは、延いては(ひいては)、此れ迄、『道明寺HD』の為に頑張って来た結果、欲しくも無い『鉄の女』と言う称号を持つ道明寺楓の為…。


そして、延いては(ひいては)、此れ迄、自身の夫で在る 西門流 家元が、どんなに『女遊び』をし様とも、“『西門流の繫栄』の為に…。”と、夫の愚痴を言いつつも、唯、直向きに懸命に頑張って来た西門流 家元夫人の為…。



所謂、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 や 総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人には後悔して欲しく無かったのだ。


何故なら…。
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様のご子息 と 其の嫁(所謂、桜子の両親)は、不慮の事故に寄り、桜子が幼少期の頃に他界して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、そろそろ、肩肘張らず、母親として生きて欲しかったのだ。


だからこそ、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 や 総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に対して、余計な事をしたつもりも全く無く、其れに、実は、勝手な事をしたとも思って居なかったのだ。



〈此の二次小説『Once again~再び~  16.』は、短目にて、終了致して折ります事をお
 詫び申し上げます。
 『Once again~再び~  16.』は、敢えて、【プロローグ】とは記載致して折りません
 が、実は、【プロローグ】的な要素にてお話しを進めて折りますので、此の後、場面が変
 わります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉