tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  20.





【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  3.』 と 『Close to you~お前の傍
 に~…<つかつく>  11.』のエピローグ <滋の行動>】


滋は、あきらから聞いた話し(類が貰って来たつくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙 と つくしが住んで居たアパートの大家さんからの話し)の内容を聞いて、変な胸騒ぎを起こして居たのだ。


だから…という訳では無かったのだが…。
大河原邸に帰った後の滋は、自身の父親で在る 大河原社長に訊いて視る事にしたのだ。


「ねぇ~、パパ…?
 つくし達 牧野家が住んで居たアパートだけど…さ。
 其のままにして置くつもりなの?」と…。


だからだったのだろう。
自身の娘で在る 滋から、そんな風に、訊かれた此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、自身の娘で在る 滋が、急に、そんな話を切り出して来た事に違和感を感じ始めて居たのだった。


だからこそ…。
此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、自身の娘で在る 滋に訊き始めるのだった。


「急に、如何したんだい⁉
 つくし達 牧野家が住んで居たアパートとは、如何言う意味だ?」と…。



だからだったのだ。
此の時の滋は、あきらから聞いた話し(類が貰って来たつくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙 と つくしが住んで居たアパートの大家さんからの話し)の内容を、自身の父親で在る 大河原社長に話しし始めるのだった。


其処で、此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、自身の娘で在る 滋から、そんな話しを聞いた事で、自身の娘で在る 滋と同様に、変な胸騒ぎを起こして居たのだ。


だからだったのだろう。
滋の父親で在る 大河原社長 と 滋との意見は、合致したのだ。


其の滋の父親で在る 大河原社長 と 滋との合致した意見とは…。
つくし達 牧野家が住んで居たアパートの取り壊しの件…だったのだ。


其の為に、滋の父親で在る 大河原社長が尽力した事は言うまでも無かったのだ。



何故、其処迄、そうする必要が有ったのか?


其れは、何時(いつ)かは、つくしの周りの人間にもバレる事は分かって居たのだ。
だが、今はまだ、日伸ばしにし無ければいけない理由が有ったのだ。


だからこそ…。
今はまだ、つくしの周りの人間にバレる訳にはいかなかったのだ。


其の為に、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋は、つくし達 牧野家が住んで居たアパートの取り壊しに着手したという訳…だったのだ。



其れに、実の事を言うと…。
何故、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋が、つくし達 牧野家が住んで居たアパートの取り壊しに着手したのかというと…。
実は、其れ迄にも、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋が危惧して居た事が有ったから…だったのだ。


“何時(いつ)か、司(君)の記憶が戻れば…。
 司(君)が、つくし達 牧野家の引っ越し先を探し出そうとするだろう。
 そして、其処が、何処で在るのか?
 司(君)成らば、見付け出すだろう。”と…。


其れに、此の時の滋の父親で在る 大河原社長 と 滋には、分かって居た事が有ったのだ。


“何時(いつ)か、司(君)の記憶が戻れば…。
 (司の記憶が戻った事を知った)F3(司君の仲間達)が、(つくし達)牧野家が住んで居
 たアパートに司(君)を連れ出して、(つくし達 牧野家が住んで居た)アパートの大家
 に『根掘り葉掘り』訊く事に成るだろう。”と…。


だからこそ…。
そう成る前に、つくし達 牧野家が住んで居たアパートの取り壊しに着手する必要性が有ったのだ。



しかも、『解体中』の建物(アパート)を見たF4が、次に考えるのだとしたら…。
解体業者が何処なのか?
そして、其の解体業者に依頼した業者は、何処なのか?


“つくしの記憶が戻った司(君)…成らば…。
 直ぐにでも、見付けられるだろう。”とも、此の時の滋の父親で在る 大河原社長 と 滋は、危惧しても居たのだ。



だからだったのだ。
つくし達 牧野家が住んで居たアパートに到着した時のF4が見た物は、既に、白いシートで覆われた状態で、『立入禁止』という立て看板が立て掛けられて居て、中を見る事さえ出来ない『解体中』の建物(アパート)…だったのだ。


だが、其れでも、此の時の類 と 総二郎 と あきらにも、分かって居たのだ。


“もし、俺等 F4が調べるのだとしたら…。
 (つくし達)牧野家が住んで居たアパートの住所を調べて、何処の業者が買い取ったの
 か?
 調べれば良いだけの事…(だ)。”と…。


だが、実は、其の時には、『時既に遅し』の状態…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時点に於いては、F4でさえも、つくし達 牧野家の居所を突き止める事が出来なかったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、自身の父親で在る 大河原社長と意見が合い、つくし達 牧野家が住んで居たアパートの取り壊しに着手出来た事を喜んで居たのだ。


否、事前に、其の事を察知出来た自分自身を、“褒めて上げたい。”と、思って居た程…だったのだ。


勿論、此の件に関しては、滋の口から、優紀 と 桜子にも、報告されたのだった。



そして、此の時のF4が思って居た通り…。
つくしのBackには、大物が就いて居たのだった。
『(滋の父親で在る)大河原社長』という大物が…。



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  4.』のエピローグ 
 <滋 と 桜子の行動>】


其れに、此れ迄の滋 と 桜子は、未だ、司の記憶が戻って居なかった事も有り、F3と共に、つくしを探す振りをして居たのだ。


何故なら…。
そうする必要性が有ったから…なのだ。
今はまだ、F4にバレる訳にはいかないのだ。


だからこそ…。
態と、此れ迄の滋 と 桜子は、つくしを探す振りをして居たのだ。



だが、滋の様子を見て居た桜子は、警戒心の無い滋の事を呆れ乍らも、滋自身を警戒し始めたのだ。


其れでも、そんな滋でも、桜子は、一応、滋に報告する義務は在るのだ。


だからこそ…。
桜子は、一応、そんな滋に報告する事を怠らなかったのだ。
何かを察知し始めた類の事を含めて…。



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  10.』のエピローグ
 <滋 と 桜子の行動>】


F4ラウンジを出た後の桜子は、直ぐ様、F4ラウンジでの出来事を或る人物に連絡するのだった。


其の或る人物とは…。
其れは、勿論の滋…だったのだ。


そして、更には、自身が類との話しの遣り取りの中で感じた自身の見解として、此の時の桜子は、付け加えるかの様に、滋に伝えるのだった。


「花沢さんが勘付き始めて居るのかも知れません。」と…。



勿論、此の日の桜子が類との話しの遣り取りの中で話しした内容は、何時(いつ)か、F3から桜子の行動を不審に思われた時の為に、実は、事前に、滋 と 優紀 と 桜子との話し合いの中で決まった事…だったのだ。
其れには、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様も絡んで居たのだが…。


何故なら…。
此の作戦を遂行する為には、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の協力が無ければ成り立たないモノ…だったのだ。


云わば…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の協力が不可欠…だったのだ。


だからこそ…。
T3は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に協力して貰える様にお願いして居たという訳…だったのだ。



だが、其の事で、喜んで居たのは、優紀…だったのだ。


何故なら…。
実の事を言うと、優紀は、本当に、本格的に、お茶の(お)稽古を受けて視たかったから…なのだ。


そして、つくしのお陰(?)とも言うべきなのか?
『嘘も方便』とも言うべきなのか?
優紀からして視れば、本当に、其の夢が叶ってしまったのだ。


だからこそ…。
滋 と 優紀 と 桜子との話し合いの中で、本当に、そんな風に、話しが決まった事で、優紀は、“つくしに申し訳無いよ。”と、思い乍らも、自身の心の中で喜んで居たという訳…だったのだ。



だからこそ…。
優紀は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から、本格的に、(お)稽古を享受して貰って居たのだった。
だが、其の事が切っ掛けで、桜子は、休止中だったお茶の(お)稽古を、本格的に、受ける事に成ってしまったのだが…。


だからだったのだ。
実は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、自身の孫娘で在る 桜子が、本格的に、お茶の(お)稽古を受け始めた事を喜んで居たのだった。


そして、後には、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、優紀を弟子にした事を喜ぶ事と成るのだった。


何故なら…。
優紀の上達振りは、目を見張るモノが有ったのだから…。


上達振りで言えば…。
旧 華族 三条家のお嬢様で在る筈の桜子よりも、下手をすれば、優紀の方が上を行って居た程…だったのだ。


だからだったのだろう。
後には、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、優紀を弟子にした事を喜んで居たという訳…だったのだ。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  19.




【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  17.』のエピローグ
 <司が自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と一緒に、滋の父親で在る 大河
  原社長 と 滋に会い行った時の話し>


F3が、つくしの現状について、青池和也に話しして居る時と、丁度、同じ頃…。
司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と一緒に、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋に会う為に、大河原グループに向かって居たのだ。



実は、司が、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋に会う為に、大河原グループに向かって居た理由とは、勿論、其れは、つくしの件に関して…だったのだ。


そして、司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と一緒に、大河原グループ内に在る 滋の父親で在る 大河原社長の執務室を訪れた際…。
(大河原グループ内に在る)滋の父親で在る 大河原社長の執務室に入って直ぐ、お互い、挨拶を取り交わした後、司がソファに座ったのと、ほぼ同時位に、司は、滋の父親で在る 大河原社長に懇願するかの様に願い出るのだった。


「私は、4年間、学業 と ビジネスの修行を行う為に、NYに渡米する事としました。
 ですので、大河原社長には、私の其の4年間をご覧頂き、4年後の私が、大河原社長の求め
 て居らっしゃる私に成って居りましたら、つくしさんと会う事を認めて貰いたいんです。
 宜しくお願い致します。」と…。


だが、此の時の滋の父親で在る 大河原社長の顔付きは、此の場に相応しくない様な顔付きに、司自身、見えて居たのだ。


其れ位、此の時の滋の父親で在る 大河原社長の顔付きは、司自身を信用して居る顔付きでは無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の滋の父親で在る 大河原社長の言葉は、司を見下した言葉…だったのだ。


「司君がNYに渡米して、学業 と ビジネスの修行を行う事は、今後の道明寺HDにとって
 は、『+』に成るだろう。
 だが、我が社(大河原グループ)にとっては、とても、『』に成るとは思えん。
 滋から聞いたが、司君は、つくしだけの記憶を失って居た頃…。
 随分、つくしを傷付けて居たそうじゃ無いかい。
 其れに、自分自身の運命の女性が、『つくし』だというのに、其の事にも気付かず、全
 く、関係の無い女性を傍に置いて居たそうじゃ無いかい。
 まぁ~、道明寺社長からは、既に、謝りを貰って居るが、道明寺社長も、相当、つくしを
 虐めて居たという事実も在る。
 と、成れば…。
 私自身、司君を信用して良いモノか?
 悩んでしまう所だ。
 だからこそ…。
 其の答えを、今直ぐ、言える訳が無い。
 もしかすると、司君は、4年を待たずして、根を上げて、日本に帰国するやも知れんか
 ら…な。」と…。



【実は、嘗て、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、滋の父親で在る 大河原
 社長 と 滋に、如何言う態度で暴言を発して居たのか?


 また、滋との婚約話が出た時に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、滋の
 母親で在る 大河原夫人に、どんな風に、つくしの有り得ない話(嘘の話)をしたのか?


 此の時の司は、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋と会う前に、既に、自身の母親で在
 る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞いて知って居たのだ。


 何故なら…。
 此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、自身の息子で在る 司と一
 緒に、滋の父親で在る 大河原社長 と 滋と会うと言う事は、そう言う話しも出て来る
 事が目に見えて居たから…だったのだ。


 なので、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、事前に、自身の息子
 で在る 司に報告して置いたのだ。】



そして、滋の父親で在る 大河原社長からそんな話しを聞いた此の時の司は、滋を睨み付けて居たのだ。


何故なら…。
司にとって、滋の父親で在る 大河原社長に言って欲しくない話しを、滋は、自身の父親で在る 大河原社長に伝えた事に成るのだ。


だからこそ…。
そんな話しを、滋の父親で在る 大河原社長から聞いた此の時の司は、滋を睨み付けて居たという訳…だったのだ。


だが、例え、司から、そんな風に、睨み付けられたとしても、滋自身は、飄々と、して居たのだ。



其れでも、此の時の司は、しっかりと、滋の父親で在る 大河原社長の方を見据えて、話しし始めるのだった。


「大河原社長が、私に仰りたい言葉の意図は、承知して折ります。
 ですが、あの当時の私は、既に、“あの女が、(自身の)運命の女じゃ無い。”と、いう事
 を認識して折りました。
 実は、あの女から、そう思う様に、一時的に、仕向けられて居ただけです。
 所謂、あの当時の私は、つくしさんだけの記憶が無い中、あの女から騙されて居たと言う
 事に成ります。
 ですが、其の後には、ちゃんと、“あの女が、(自身の)運命の女じゃ無い。”と、気が付
 いた訳です。
 ですので、あの当時の私は、其の件で、あの女を罵倒しました。
 なので、現在の私は、あの女とは、何の関係も有りません。」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司のフォローをする為に話しし始めるのだった。


「愚息がつくしさんを苦しめた事は、私(わたくし)の件も含めて、事実の話ですわ。
 ですが、私(わたくし)共の使用人頭の話しでは、愚息が申して折ります通り…。
 其の後の司は、あの女性とは、何の関係も無い様で御座います。
 ですので、大河原社長が御心配下さる様な事は、今後は、無いと存じます。
 私(わたくし)共、弊社の運営の仕方も、今後、変えていく所存で御座いますので、如何
 か、司だけでは無く、私(わたくし)に関しましても、ご容赦願いましたら、幸いで御座
 います。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司に向けて、話しし始めるのだった。


「そうですな。
 では、司君の4年間を、しっかり、見させてもらうとしましょうか。
 ですが、今は、まだ、返答の言葉は、口にしませんよ。
 其れは、司君が、4年間の修行を終えた後…。
 其の結果を見て、判断させてもらうと認識下さい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋の父親で在る 大河原社長に、お礼の言葉を口にするのだった。


「有難く存じ上げます。
 司には、しっかり、修行させます。」と…。


そして、司も、其の後を受けて、滋の父親で在る 大河原社長に、お礼の言葉を口にするのだった。


「有難う御座います。
 しっかり、修行して参ります。」と…。



だが、此の時の司は、一拍置いてから、滋の方を、チラッと、見て、更に、滋の父親で在る 大河原社長に訊き始めるのだった。


「大河原社長にお願いが有ります。
 此の後…少し、滋さんと話し出来る時間を貰えませんでしょうか?」と…。


実は、滋の父親で在る 大河原社長は、“司君から、そんな話しが出るだろう。”と、思って居た事も有り、司からの懇願にも了承するのだった。


「相分かった。」と…。


だからだったのだ。
此の後の司 と 滋は、滋の執務室に向かうのだった。



其処で、滋の執務室に入って直ぐの司は、ソファに座ったのと、ほぼ同時位に、滋を罵倒し始めたのだ。


「滋さんよ。
 いい加減にしろよ‼
 何で、俺が、牧野の記憶を失くして居た頃の話し迄、大河原社長に話ししてんだよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋も、司から、「話しが有る。」と、言われた時点で、“其の話しだろう。”と、踏んで居たので、実は、“面倒臭いなぁ~。”と、思って居た事は、事実…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋自身、既に、怒り口調…だったのだ。


「はぁ~??
 そんな事、当たり前でしょ!
 だって、司が悪いんじゃん!
 例え、つくしの記憶が無かったとしても、つくしの目の前で、あの女と、イチャつく事、
 無いでしょ!」と、反対に、司を罵倒するかの様に…。


だからだったのだろう。
既に、此の時の司 と 滋は、『売り言葉に買い言葉』状態…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、更に、滋に言って除けるのだった。


「俺は、“牧野の前で、あの女と、イチャついてねぇ‼”って、言ってんだろ‼」と…。



だが、実は、司が、そんな話しをしたのは、F3 と 桜子の前だけで在って、滋の前では、初めての事…だったのだ。


だが、実は、既に、滋は、桜子からそんな話しを聞いて知って居たのだ。
だが、此の時の滋は、そんな司に対して、既に、闘争モードに入って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、司に、本当の事を言わなかったのだ。


「そんな話し、私は、初めて聞いたわよ。
 でも、実際、つくしは、道明寺邸で観たらしいわよ。
 司の部屋で、司が、あの女と二人っ切りで、何を遣って居たのか?
 私 と 優紀 と 桜子は、つくしから話しを聞いて知って居るんだから…ね。
 言い訳は、ご無用よ。」と…。
「………」



実は、滋 と 桜子は、直接、つくしから聞いたのでは無く、優紀から聞いて知って居たのだ。


勿論、優紀は、団子屋でのバイトの際に、つくしから、直接、話しを聞いて知って居たのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司は、其れ以上の事が出て来なかったのだ。
だが、此の時の司の心の中では、思って居たのだ。


“あいつ、何時(いつ)、道明寺邸に来てたんだぁ~。
 で、あいつは、何時(いつ)、観てたんだ⁉”と…。


しかも、今と成っては、其の件に関して、つくしから訊く事は出来そうに無いのだ。


実は、此の時の司は、其れだけに、滋に言い訳の言葉が出て来なかったという事も有ったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、“ほら、見た事か?”と、思い乍らも、そんな司に対して、更に、怒りを露わにするのだった。


「ほら、言い訳の言葉も出て来ないじゃん!
 其れが、確固たる証拠でしょ!
 だから、4年後、例え、パパが許しても、私は、絶対、司を許さないんだから…。
 なので、つくしとは、会わせて上げないんだから…ね。
 良い、司…。
 其のつもりで、4年後、日本に帰国するのね。」と…。
「………」


だからだったのだ。
此の時の司は、滋に反論の言葉も出ないままに、NYに渡米する事と成ってしまったのだった。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  18.




翌日のあきらは、F2と共に、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに居る時に、偶々、青池和也が其処に来た事で、つくしの事を心配して居たと言う事も有り、青池和也にも、つくしの件を報告する事にしたのだった。


「もう、牧野を探す必要が無く成った。」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、突然、あきらから言われた青池和也は、あきらに訊き始めるのだった。


「其れって、如何いう意味⁉
 つくしちゃんが見付かったっていう意味?」と…。


其処で、あきらは、青池和也に向かって、司から聞いたつくしに関する全ての話しを伝えるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也は、つくしに関する全ての話しをあきらから聞いた事で、目を大きく見開いたまま、開いた口が塞がらない様な顔付きをして居たのだ。
其れ程、此の時の青池和也にとって、此の話しは、驚愕する様な話し…だったのだ。


そして、目を大きく見開いたまま、開いた口が塞がらない様な顔付きをして居る青池和也に、其の後のあきらは、更に、言って除けるのだった。


「だから…だよ。
 もう、牧野を探す必要が無く成った。
 其れに、今の和也は、牧野に近付く事が出来ねぇんだよ。
 俺等でも、牧野に近付く事が出来ねぇのに、和也が近付ける訳がねぇだろ。
 云わば、牧野の『唯の友達』の和也が近付ける訳がねぇって、話しだ‼
 だから…な。
 今後、和也は、牧野の事に関して、全て、忘れろ‼
 良いな、和也…。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の青池和也は、口にこそ出さなかったのだが、思って居た事が有ったのだ。


“僕は、つくしちゃんの『唯の友達』じゃ無い‼
 僕は、つくしちゃんの『幼馴染』…何だけど…。”と…。


勿論、此の時の青池和也は、不貞腐れた様な顔付きに成り乍ら、そんな風に、思って居た事は、確か…だったのだ。



其処で、此の時の類は、青池和也にとって、更に、驚愕せざるを得ない様な言葉を口にするのだった。


云わば…。
此の時の類は、青池和也に追い打ちを掛けた様なモノ…だったのだ。


「其れに、和也…其れだけじゃ無いんだよ。
 牧野の恋人で彼氏なのは、実は、司なの。
 和也は、司と牧野が付き合って居る事自体、知らなかったでしょ!
 って、言うのか?
 和也は、気が付いて無かったんじゃ無いの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也の顔付きは、ガーンと、成った様な顔付きと共に、更に、開いた口が塞がらない様な顔付きにも成って居たのだ。



だからだったのだ。
此の時のあきらは、何も言う事が出来ない状況の和也に、また、追い打ちを掛けるかの様な言葉を口にするのだった。


「類の言う通りだよ。
 司と牧野は、付き合ってるんだ。
 だから…よ、和也…。
 お前は、司と牧野の間に割って入る事は出来ねぇの。
 だから、和也は、潔く、牧野の事を諦めて、牧野の事は忘れるんだな‼」と…。


其処で、漸く、我に返った青池和也は、震える様な声で、F3に訊き始めるのだった。


「本当の事なの?
 本当に、つくしちゃんは、『道明寺司』と付き合って居るの?」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、更に、教えて遣るかの様に、青池和也に言って除けるのだった。


「だから、言ってるだろ‼
 本当に、司と牧野は、付き合ってるんだよ‼」と…。


だからだったのだ。
“信じられない。”と、でも、言いた気な青池和也は、興奮状態のままで、F3に言って除けるのだった。


「如何して、つくしちゃんは、道明寺と付き合ってるの‼
 道明寺と付き合ってるつくしちゃんが幸せに成れるとは、とても、思えない。
 寧ろ、僕と付き合った方が、余っ程、つくしちゃんは、幸せに成れるのに…。
 如何して、つくしちゃんは、道明寺なの?
 何で、つくしちゃんは、僕じゃ無いの⁉」と…。



其処で、F3は、頭を抱えるかの如く、天を仰ぐ様に上を向き乍ら、そんな風に、F3に言って来た青池和也に対して、それぞれ、同じ様な事を思って居たのだ。


“いい加減にしろ(しな)よ、和也‼
 司でも、お子様(の様)な所が有るのに…。
 司よりも、もっと、お子様な(の)和也を牧野が相手にする訳ねぇだろ(無いでしょ)‼
 牧野が和也を相手にするのは、友達として、放って置けねぇだけだろ‼
 唯の『Friendly』な気持ちからだろ(でしょ)‼”と…。


だが、そんなF3の思いは、青池和也に届く事は無かったのだ。


何故なら…。
此の時の青池和也は、未だに、“信じられない。”と、でも、言いた気な顔付きのままで、「如何して、如何して、」と、呟き乍ら、更に、興奮状態…だったからなのだ。


だからだったのだろう。
“何を言っても、今の和也には通用しねぇだろ(無いでしょ)。”と、F3が、それぞれ、思っての事…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のF3は、青池和也に言わなかったのだ。


だが、其れでも、類 と 総二郎に至っては、更に、“面倒臭い(臭ぇ)奴‼”と、青池和也の事を、そう思って居た事は言うまでも無かったのだ。



其処で、此の時のあきらは、更に、青池和也に駄目押しするのだった。


「良いか、和也…?
 牧野は、もう、英徳(高校)を自主退学してんだ‼
 と言う事は、牧野が、此処(英徳高校)に戻って来る事はねぇ。
 其れに、今後、和也が牧野と会える事も皆無に近ぇ‼
 だから、牧野への想いを消す事は、和也の為だ。
 姿を見る事が出来ねぇ牧野を追い掛けるんじゃ無くて、新しい恋をした方が良いぞ‼
 なぁ~、和也‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也は、其れでも、負け惜しみかの様に、類に訊き始めるのだった。


「じゃあ、花沢類は、如何するの?
 花沢類も、つくしちゃんの事が好き…だったんでしょ!
 花沢類は、つくしちゃんの事を諦められるの?」と…。


其処で、青池和也から名指しされた類は、止めを刺すかの様に、そんな青池和也に言って除けるのだった。


「うん、大丈夫だよ。
 其れに、俺は、牧野の初恋の相手だから…さ。」と…。



だからだったのかも知れない。
実は、“つくしちゃんの初恋の相手は、僕でしょ!”と、何処からそう思えたのか?
此れ迄、そう思い続けて来た此の時の青池和也にとって、其れさえも、実は、自分自身じゃ無かった事を知り、敗北感に苛まれて居たのだ。


否、此の時の青池和也は、自身が思い続けて来た事が間違いで、実は、F3から言われた話しが、全て、事実だった事を知り、ショックを引き起こして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也は、思って居たのだった。


“だったら、僕は、つくしちゃんの友達のままという訳…。
 僕には出る幕が無いって意味…だよね。”と、悲しそうな顔付きに成り乍ら…。


だからこそ…。
此の時の青池和也は、F3と約束するのだった。


「と言う事は、僕には出る幕が無いって事…だよね?
 だったら、分かった。
 皆の言う通りにするよ。」と…。



だからだったのだろう。
今後の司の為にも、つくしの事を知った青池和也が暴走し無い様にする為に、態と、青池和也に止めを刺した此の時のF3は、実は、ホッと、して居たのだ。


だからだったのだ。
青池和也からそんな約束の言葉を聞いた此の時のあきらが、F3の代表かの様に、更に、青池和也に言って除けるのだった。


「ああ、そうしろ‼
 牧野への想いを引き摺らねぇ様にしろよ‼
 辛く成るのは、和也だから…な。」と…。



だからだったのかも知れない。
そんな風に、あきらから言われた此の時の青池和也は、またもや、勘違いを起こすのだった。


何故なら…。
此の時の青池和也は、思って居たから…だったのだ。


“F3は、本当に、優しいなぁ~。
 きっと、僕の事を励ましてくれて居るんだよね。”と…。


だからこそ…。
此の時の青池和也は、そんなF3に言えた言葉…だったのだ。


「うん、そうするよ。
 皆、有難う!」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のF3は、そんな能天気な青池和也に、実は、呆れて居たのだ。
否、呆気に取られて居たと言っても過言じゃ無かったのだ。


だからこそ…。
此の時のF3は、そんな能天気な青池和也に対して、それぞれ、同じ様な事を思えて居たのだろう。


“或る意味、和也は、扱い易いっつー話だよな(よね)。”と…。



だが、“其れは、大間違いだった。”と、F3が気付く迄には、そんなに日数が経って居なかったのだ。


何故なら…。
其の後の青池和也は、以前にも増して、F3に懐き始めたのだ。


云わば…。
其の後のF3は、青池和也から追い掛け廻される日々…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
F3のそれぞれが、今の状況に関して、不快に感じる程…だったのだ。


“和也は、鬱陶しいだよ。”と…。


だからだったのだ。
其の後のF3は、更に、それぞれ、思って居たのだ。


“『Comeback』…司‼”と…。


何故なら…。
実は、青池和也にとって、『道明寺司』と云う人物は、『目の上のたん瘤』の様な存在…だったのだから…。