tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  5.




あれから、F3&T2&青池和也の面々は、話し合いの結果…。
其の後も、つくし達 牧野家の行き先を調べて居たのだ。
其れでも、実は、中々、つくし達 牧野家の行き先が分からず、苦慮して居たのだ。



そんな時だったのだ。
英徳大学に、司が久し振りに現れたのだ。
否、F4が英徳大学に進学してから、初めて、英徳大学に、司が現れたのだ。


だからだったのかも知れない。
英徳学園の女子学生達 や 女子生徒達は、興奮状態…だったのだ。


だが、そんな状況でも、司は、そんな英徳学園の女子学生達 や 女子生徒達には、一切、目もくれず、スルー状態…だったのだ。



そして、其の後の司は、真っ先に、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに向かって居たのだ。


其処で、司は、鬱陶しそうに、ドカンと、ソファに座ったのだ。
そんな勢いに、類が、飛び起きた程…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな様子の司に、あきらは、声を掛けたのだ。


「司…如何した?
 来る成り、機嫌が悪そうだな⁉」と…。



だからだったのだろう。
其の時の総二郎は、そんなあきらを見て、思うのだった。


“あきらは、お節介と云うのか?
 チャレンジャーというのか?
 機嫌が悪ぃ司の事は、放って置けば良いのに…よ。”と…。



云わば…。
案の定というべきか?
そんな風に、総二郎が思って居た事が正解だったかの様に、更に、司のご機嫌は斜めに成るのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司からの返答の言葉は、機嫌の悪さを象徴するかの様に、経った一言だけ…だったのだ。


「あ〃ぁ~?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、更に、そんなあきらに対して、思うのだった。


“云わんこっちゃねぇな‼”と…。



だが、其れでも、此の時のあきらは、司に訊くのだった。


「司…久し振りに、英徳(大学)に来た感想は、如何だ?」と…。


其処で、そんな風に、自身に訊いて来たあきらを睨み付け乍らも、此の時の司は、あきらに返答するのだった。


「何時(いつ)もと、何も変わんねぇだろ‼」と…。



実は、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジで、そんな風に、司とあきらが話しして居る所に、青池和也が現れたのだ。
其処で、F3が驚愕する様な事が、F3の目の前で起こったのだ。


「はぁ~??
 何で、和也が、此処(英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジ)に来てんだよ?
 お前は、まだ、高等部の筈だよな?
 此処(英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジ)は、大学学舎の筈だ‼
 という事は、お前が来れる様な所じゃねぇだろ‼
 しかも、お前は、F4の一員じゃねぇ‼
 だからこそ、此処(英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジ)は、お前の来られる
 様な場所じゃねぇ筈だ‼」と…。


だからだったのだ。
F3は、それぞれ、同じ事を思って居たのだ。


“司は、牧野の事を忘れても、和也の事は覚えてるんだな。”と…。


だが、其の事自体に気が付いて居ない青池和也は、司に名指しされた事で、司に反論するのだった。


「だって、僕も、F4の一員…何でしょ!
 道明寺が、僕に、そう言ったんでしょ⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、青池和也が言って来た自身への呼び方(『道明寺』呼び)に関しても、一切、目もくれず、唯、青池和也に反論するのみ…だったのだ。
極、当たり前かの様に、当然かの様に…。


「俺は、お前にそんな事は言ってねぇ‼
 お前が、勝手に、そう思ってんだろ?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也も、司には負けじと、言い返すつもり…だったのだが、司からの自身への睨んだ顔付きに怖気付いた此の時の青池和也は、仕方無く、言いたかった言葉を喉の奥に引っ込めるのだった。



だからだったのだ。
此の時のF3は、お互いの顔を見合わせ乍らも、其処迄、司と青池和也との会話を、何も言わず、唯、じーっと、聞いて居たのだ。


だが、此の時のF3は、そんな司と青池和也との会話を聞いて居て、更に、同じ様な事を、それぞれ、思って居たのだ。


“和也が、司の事を、『道明寺』と、呼んでるのに…。
 司は、スルーかよ⁉”と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のF3は、司の現状、そして、司と青池和也との会話を聞いて居て、全て、総合的に考えても、今の司は、未だに、つくしの記憶が戻って居ない事を知るのだった。



だからだったのだろう。
全て、総合的に考えても、此の時のあきらには、分からない事が有ったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、思い切って、司に訊くのだった。


「で、司は、此れからも、英徳(大学)に来るのか?」と…。


其処で、司は、面倒臭そうに、あきらに言って除けるのだった。


「来たくて来てんじゃねぇよ。
 ババアからの強制だ‼
 英徳(大学)に来ねぇと、俺は、NYに飛ばされるんだわ。」と…。


其処で、類も、司とあきらとのそんな会話に参戦するのだった。


「へぇ~、流石は、司の母ちゃん‼
 司の事を、良~く、知ってるじゃん!」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、自身に言って来た類を、何も言わず、唯、睨み付ける司…だったのだ。



実は、タマから連絡を受けた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司が暴漢に襲われてから、“初めてでは無いだろうか?”と、思う位、久し振りに、司にTELを掛けたのだ。
今回は、ビデオ通話にて、司にTELを掛けたのだが…。


「私(わたくし)です。
 今の貴方は、未だ、英徳(大学)に通って居ないそうね。
 もし、貴方が、英徳(大学)に通うつもりが無いのなら…。
 貴方をNYに渡米させる準備をしますが…。
 如何しますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、仕方無く、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に返答するのだった。


「分かった。
 英徳(大学)に行きゃあ、良いんだろ?
 行って遣るわ。」と…。


其れはまるで、“しゃねぇから…な。”と、云わんばかりに、此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言って除けるのだった。



だからだったのかも知れない。
そんな自身の息子で在る 司の態度に呆れて居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだが、取り敢えず、自身の息子で在る 司の様子を見る事にしたのだった。


だからだったのだ。
仕方無くとでも言って良い程に、此の時の司は、英徳大学に現れたという訳…だったのだ。



そして、其の後の青池和也が、「今から、授業が在るから…。」と、言って、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジを出た後…。
未だ、類を睨み付けたままの司は、或る事を思い出したのだ。


“今さっき、俺は、和也から、『道明寺』と、呼び捨てにされても、一切、怒らなかったよ
 な。
 何で…だ⁉
 和也以外にも、『道明寺』と、呼び捨てにされて居た奴が居たんじゃねぇのか?
 其れは、誰だよ⁉”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、遅れ馳せ乍らも、F3に訊くのだった。


「なぁ~、和也だけだったか?
 俺の事を、『道明寺』と、呼び捨てにしてた奴は…。
 他にも居たんじゃねぇのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のF3からして視れば…。
“やっとかよ‼”と、思える状況…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな風に、自身達に訊いて来た司に、“真実を教えて遣りてぇ(たい)‼”と、思う事は、当然と云えば、当然だったのだが、其れでも、此の時のF3は、司に言うつもり等無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらからの返答の言葉は、訳が分かって居ない今の司にとって、苛立つ言葉…だったのだ。


「良いか、司…?
 俺等 F3も、司には、“真実を教えて遣りてぇ(たい)‼”と、思う。
 けど…な。
 高等部だった当時の俺等も、其の当時の司に言ったとは思うが…。
 其れは、司自身が思い出さねぇと、何にも成んねぇんだよ。
 所謂、意味がねぇんだよ。
 だから…な。
 俺等は、司から何を訊かれても、一切、答える気がねぇんだわ。
 悪ぃな、司…。」と…。



だが、此の時の司にとってして視れば…。
あきらからのそんな返答の言葉は、苛立つモノだと云えたのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、あきらに言えた言葉…だったのだ。


「はぁ~??
 何だよ其れ…?
 俺に、一切、言えねぇって、如何言う言い訳…何だよ。
 言えねぇなら、言えねぇで、良いんだけど…よ。
 そう言う奴が居たか? or 居なかったか?…位ぇは、言えんだろ?
 其れも、言えねぇのかよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のF3は、それぞれ、“仕方ねぇ(無い)だろう。”と、認識した事で、顔を見合わせ乍ら、頷くのだった。
そして、あきらが、F3の代表かの様に、言って除けるのだった。


「ああ、司の推測通り…。
 『道明寺』と、呼んで居たのは、和也以外にも、もう一人居た。
 しかも、女だった。」と…。


其処で、此の時の司は、あきらから、そんな話しを聞いた事で、驚愕するのだった。


“和也だけでも、本来の俺は、『有り得ねぇ‼』と、思うのに…。
 此の俺が、女に、『道明寺』と、呼び捨てに呼ばせて居たのか?
 其れこそ、信じられねぇだろ‼”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、更に、“信じられねぇ‼”と、頭を抱えるしか無い状況…だったのだ。



実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に、自身の息子で在る 司自身が成る事を望んで居たのだ。


云う成れば…。
自身の息子で在る 司が、英徳大学に行った事で、つくしの事を思い出す何かヒントと成る様なモノを掴んで帰って来る事を望んで居たのだ。


其の事で、“司が、牧野さんの事を思い出してくれるかも知れない。”と、思えばこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そう成る事を望んで居たという訳…だったのだ。



という事は、知らず知らずの間に、F3は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が望む様な行動を、司に起こして居たという事に成るのだ。


云わば…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からして視れば…。
此の時のF3の取った行動は、『思う壺』と、云っても良い程…だったのだ。


云う成れば…。
此の時のF3の取った行動は、『ファインプレー』だったのかも知れない。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  4.




青池和也が、F3&T2(滋と桜子)に加わって、『牧野つくし』捜しをする様に成って、幾週が経った頃…。
青池和也は、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに向かって居たのだ。
『牧野つくし』捜しについて、F3に報告する為に…。


実は、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに着いた時の青池和也の顔付きは、浮かないもの…だったのだ。


其の為、あきらが、そんな顔付きの青池和也の事が気に成って、青池和也に訊くのだった。


「和也…如何した?
 何か、俺等に言う事が有って、此処(英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジ)に
 来たんじゃねぇのか?
 言って視ろよ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の青池和也は、あきらからの言葉に、後押しされる形で、先ずは、言い訳の様な言葉を、F3に話しし始めるのだった。


「うん、実は…そう何だけど…ね。
 良い話しじゃ無いんだよね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のF3は、青池和也が、自分達に何を言いたいのか?
何と無く、分かった事で、お互いの顔を見合わせ乍らも、青池和也に訊くのだった。
勿論、あきらが代表かの様に…。


「良いから、言って視ろよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也は、“良い話しじゃ無いし、F3には言い辛いなぁ~。”と、思い乍らも、仕方無く、口を開くのだった。


「実は、父さんに頼んで、首都圏の不動産会社の社長さん達に、つくしちゃん達 牧野家の
 事を訊いて貰ったんだよ。
 だけど…さ。
 誰も、“全く、知らない。”って、言うらしいんだよね。
 初めは、父さんも、言ってたんだよ。
 “もしかしたら、牧野さん達 親子は、東京を離れるつもりで居るのかも知れんなぁ~。
  だとしたら、私の知り合いの(首都圏の)不動産会社の社長達に訊いて視よう。
  牧野さん達 親子は、部屋を借りる為に、不動産屋を訪れて居るかも知れんから…
  な。”って…。
 でも、結局、見付からなかったみたい。
 で、父さんは、“此れだけ、訊いても、見付からなかったと言う事は、首都圏じゃ無かっ
 たのかも知れん。”って、言ってたよ。」と…。


其処で、青池和也からのそんな話しを聞いた此の時のF3は、最初、“(つくし達 牧野家が)そんな遠くに行って居ないだろう。”と、踏んで居た事も有り、3人が3人共、天を仰ぐかの様に顔を上に向けた状態で、額に片手を当てて言って居たのだ。


「「「万事休す…。」」」と…。


だからだったのだ。
此の時の青池和也も、申し訳無く成り、F3に詫びを入れるのだった。


「ごめんね。」と…。



だが、誰が悪い訳でも無いのだ。
つくし達 牧野家が見付からないと言う事は、何か、つくし達 牧野家の間で、理由が有るとしか言い様が無い状況だと云えたのだ。


其れでも、一縷の望みを掛けて、青池和也からの報告を待って居たF3にとって、言い様の無い虚しさが残って居たのだった。


其れは、特に、類の心の中に存在して居たのだ。



そして、其の後のF3は、滋と桜子を呼び出し、青池和也と共に、集まるのだった。


其処で、F3に報告した事と同じ事を、再度、青池和也から滋と桜子にも報告されるのだった。


だからだったのだろう。
そんな話しを、青池和也から聞いた此の時の滋と桜子は、それぞれ、F3&青池和也に言って除けるのだった。


「そうかぁ~。
 見付からなかったか?
 仕方無いんじゃないの。
 此れだけ捜しても、つくし達 牧野家が見付からないと言う事は、牧野家に、何か、理由
 が有るとしか言えないでしょ!
 だから、和也君だけの責任でも無いっしょ!」


「そうですわね。
 私達 皆さんで、此れだけ捜しても、先輩達 家族が見付からないという事は、青池さん
 だけの責任でも無いですわね。
 先輩は、元々、逃げるのがお上手ですし…。
 其れに、元々、逃げ足も速い方ですから…。
 きっと、何処かで、元気に為さって居る様な気がしますわ。
 先輩は、そう簡単に、くたばる様な方では在りませんから…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のF2(総二郎とあきら)も、滋と桜子の意見に賛同するかの様に、言って除けるのだった。
先ずは、あきらから口を開いたのだった。


「まぁ~、そうかも知れんな。
 警察からも、未だに、良い報告がねぇと言う事は、何か、理由が有るとしか思えんが…。
 此れだけ、皆で、捜したんだ。
 今は、取り敢えず、様子を視ようぜ‼」と…。


そして、あきらの話しを聞いた総二郎が、其の後を受けるかの様に、言って除けるのだった。


「そうだな。
 此れ以上は、捜し様がねぇし…な。
 仕方ねぇのかもなぁ~。」と…。



だが、此のF2&T2の意見に、同意出来ない者が居たのだ。


そうなのだ。
其れは、類…だったのだ。


何故なら…。
此の時の類には、或る疑問に思って居る事が有ったから…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の類は、F2&T2&青池和也に言って除けるのだった。


「俺は、まだ、牧野を捜して視るよ‼
 和也は、父ちゃんに、まだ、首都圏しか捜して貰って居ないんでしょ!
 だったら、他の地域も捜す余地は有るという意味でしょ!
 其れに、三条が言う通り、牧野は、逃げるのも上手だし、逃げ足も速い。
 だから、もしかしたら、俺等の全く知らない様な所に行った共、言える訳でしょ!
 だから、俺は、別の地域も捜して視るよ‼」と…。


だからだったのだ。
そんな風に、類から言われれば、“捜さねぇ‼”と、類に言える訳が無い此の時の総二郎とあきらは、類に賛同するかの様に、それぞれ、返答するのだった。


「そうだな。
 捜しして視るか?」


「分かった。
 俺も捜して視るわ。」と…。


そして、青池和也も、F3につられるかの様に、返答するのだった。


「そうだね。
 僕も、もう一度、父さんに頼んで、つくしちゃん達 家族の行き先を調べて貰うよ。
 もしかしたら、案外、近くに居るかもだし…ね。」と…。


だからだったのかも知れない。
滋と桜子も、それぞれ、返答するのだった。


「分かった。
 私も、捜して視るよ‼」


「私も、捜して視ますわ。」と…。



だが、其の後も、幾ら、F3&T2&青池和也が、つくし達 牧野家を捜そう共…。
つくし達 牧野家の行き先が見付からなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
あきらは、一つの考えに辿り着いたのだ。


だからだったのだ。
あきらは、F2&T2&青池和也を呼び出し、あきらが考え付いた『一つの考え』について、話しし始めるのだった。


「此れだけ捜しても、牧野達 牧野家が見付からねぇと言う事は、“牧野のBackに、誰か、
 大者が就いてんじゃねぇのか?”って、そんな気がすんだよな。
 昔から、牧野という女は、『大者』と知り合う傾向に有ったろ。
 大者達を引き寄せちまうというのか?
 だからこそ…。
 “今回も、何処かで、或る大者と知り合って、匿って貰ってんじゃねぇか?”って、思った
 訳よ。
 有り得なくねぇか?」と…。


其処で、総二郎も、そんなあきらの考えに、賛同するのだった。


「ああ、そうかも…な。
 あの牧野の事だ。
 有り得るかも…な。
 今の牧野は、或る大者と知り合って、匿って貰ってんのかも…な。
 だとしたら、牧野達 牧野家の存在が、表に出る訳ねぇ…な。」と…。


だからだったのだ。
類は、総二郎とあきらに、訊くかの様に言って除けるのだった。


「だとしたら、如何言う大者が、牧野達 牧野家の傍に就いて居るんだろうね⁉」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、類からのそんな問いの様な言葉に、返答するのだった。


「否、其れは、俺にも分かんねぇわ。
 何処で、或る大者と知り合ってるかだろうし…よ。
 其れに、或る大者と知り合ってねぇのかも知れねぇし…。
 蓋を開けて視れば…。
 “こう言う事だったのか?”と、思うかも知んねぇし…。
 今は、取り敢えず、可能性として、俺が考えた持論としか言い様がねぇし…な。」と…。



実は、そんなF3の会話を、唯、傍で聞いて居た其の時の滋と桜子は、一切、口を開かなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の類は、そんな滋と桜子を、唯、ジーっと、観察して居たのだ。


此の時の類にとって、そんな滋と桜子が、何かを物語って居る様にしか思えなかったのだ。


だから…と、言って、此の時の類は、其の事を総二郎とあきらに言う事はし無かったのだ。
唯、自分自身の中で、胸騒ぎを起こして居ただけ…だったのだ。



だが、実は、其の事を、察知して居る者が居たのだ。


そうなのだ。
其れは、桜子…だったのだ。


だからだったのだ。
そんな類の事を警戒し始める桜子…だったのだ。


だが、実は、そんな様子の類が其処に存在して居ると、思っても視ない此の時の滋は、後に成って、桜子からそんな類の話しを聞く迄、類の事を警戒して居なかったのだ。


だからだったのだろう。
そんな状況の滋を見て居た桜子は、類とは違う意味で、滋の様子も警戒して居たという訳…だったのだ。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  3.




実は、此の時の類は、つくしが住んで居たアパートの大家さんから預かった、つくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙を、直視出来ずに居たのだ。


何故なら…。
類自身、何も言わず、つくしが居なく成った事がショックだったからなのだ。



だからだったのだろう。
そんな類の様子を見て居たあきらが、つくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙を、類から預かろうとするのだった。


「類に代わって、俺が読んで遣ろうか?」と…。


だからだったのだ。
類は、あきらに託す事にしたのだった。


「そうだね。
 あきらが読んでよ。」と…。


何故なら…。
今の類は、類自身も気が付いて居たのだが、感情の起伏が激しい状況だと云えたから…だったのだ。


なので、あきらが、類に代わって、つくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙を読んで遣る事にしたのだった。



其処で、あきらは、類の代わりに読み始めるのだった。


「じゃあ、読むぞ‼」と、言い乍ら…。



<つくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの
 手紙>


【大家さんへ
 今迄のお礼も伝えず、勝手したまま、此処を出て行く事をお許し下さい。
 “此のままでは、此処に住む事は出来ない。”と、判断した母親に就いて、家族共々、東京
 を離れる事にしました。
 僅かばかりのお金を同封します。
 此れは、持ち出す事の出来ない古く成った電化製品等の処分に使って貰いたいお金です。
 勿論、足りないで在ろう事は分かって居ますが、今、私に出来る最大のお金です。
 少なくて、申し訳在りません。
 此れ迄、大家さんの優しさに甘えて、家賃を待ってもらったりしましたが…。
 本当に、色々と有難う御座いました。
 其れに、今回も、大家さんに甘えてしまう事に成り、本当に、申し訳在りません。
 我が儘をお許し下さい。
 大家さんの事は、一生、忘れません。
 どうぞ、お身体をご自愛下さい。
                                  牧野】


其の時だったのだ。
あきらが読み終わった頃を見計らって、つくしが住んで居たアパートの大家さんは、また、話しし始めるのだった。


「私は、牧野さんの事を、“嫌いだ‼”と、思った事が無いんだよ。
 寧ろ、人懐っこくて、温か味の在る 牧野さんの事が好きだった。
 だからこそ…。
 牧野さんの手紙に書いて在った通りに、古く成った電化製品等の処分をして上げたんだ
 よ。
 勿論、預かったお金だけでは足りなかったけど…ね。」と…。



其処で、此の時の類は、つくしが住んで居たアパートの大家さんに訊き始めるのだった。


「幾ら、足りなかったんですか?
 俺が、牧野に代わって、立て替えますよ。」と…。


だからだったのだ。
「其れは、申し訳無いね。」と、言い乍らも、つくしが住んで居たアパートの大家さんは、類に足りなかった金額を伝えたのだ。


なので、此の時の類は、つくしが住んで居たアパートの大家さんが言って来た金額を手渡すのだった。


実は、此の時の類は、つくしが住んで居たアパートの大家さんに、「此れで、チャラですよ。」と、付け加え乍らも、此の時の類は、更に、つくしが住んで居たアパートの大家さんに願い出るのだった。


「此の牧野の手紙を貰って行っても良いですか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしが住んで居たアパートの大家さんは、“(つくしの手紙を)何に使うつもり何だろうか?”と、不思議に思い乍らも、お金を立て替えて貰ったと言う事も有り、類からの要望を拒む事が出来なかったのだ。


実は、其の事を承知の上で、類は、つくしが住んで居たアパートの大家さんに願い出て居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時のつくしが住んで居たアパートの大家さんは、類からの要望に了承するのだった。


「ああ、良いよ。
 持って行きな‼」と…。


なので、此の時の類は、此のつくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙を読む為に預かったままだったので、其のまま、貰った形と成ったのだ。


そして、其の後のF3&青池和也は、其の場を後にしたのだった。



其処で、F3は、青池和也と別れた後…。
あきらが代表かの様に、滋と桜子のそれぞれのLINEに、同じLINEメッセージを送るのだった。


『緊急事態発生…。
 今直ぐ、集まってくれ‼』と…。


そして、何時(いつ)ものF3&T2の集まる場所に、全員が集合したのだった。



其処で、あきらから、先程の出来事(類が貰って来たつくし自身が書いたで在ろう つくしが住んで居たアパートの大家さんへのつくしからの手紙の内容)を滋と桜子に話しし始めるのだった。
其の上で、あきらは、更に、F2&T2に言って除けるのだった。


「牧野の居場所が何処なのか?
 今は、まだ、分かっちゃあ居ねぇ‼
 だから…よ。
 俺等で分担して、牧野の居場所を探らねぇか?
 未だ、司の記憶は戻ってねぇ視てぇだし…よ。」と…。


だからだったのだ。
誰も、反対する様な者が居る訳でも無く、此の件は、即、了承されたのだ。


なので、あきらに寄って、担当が振り分けられ、定期的に、F3&T2で集まる事と成ったのだ。


そして、其の結果、牧野家の事で分かったのは、何一つ、情報が出て来なかったという事だけ…だったのだ。


云わば…。
牧野家の情報は、何一つ、出て来ない状況だと云えたのだ。
だと言う事は、更に、此れには、F3&T2自体、お手上げ状態だと云えたのだ。



だからだったのだろう。
あきらから、青池和也も加える事が提案されたのだ。


「和也にも、調べさせて視ねぇか?
 “牧野の事だ‼”と、言えば…和也の事だ。
 喜んで、調べるだろ?」と…。


だが、此のあきらからの提案で在る 青池和也の件を拒む者も居たのだ。
其れは、勿論の桜子…だったのだ。


「青池さんですか?
 青池さんを、私達の仲間に入れると、面倒臭い事に成りませんか?
 特に、青池さんが大好きな先輩の事な訳ですし…。
 私は、青池さんを入れない方が良いと思いますけど…。」と…。


そんな桜子の意見に賛同する者も居たのだ。
其れは、勿論の総二郎…だったのだ。


「俺も、桜子の意見に賛同するわ。
 和也を入れて、大丈夫か?
 桜子の言う通り、牧野の事だし…よ。
 和也は、大騒ぎするんじゃねぇのか?」と…。



だからだったのかも知れない。
実は、そんな危惧は、此の件の提案者で在る あきらでさえも有ったのだ。


だが、色々な側面から調べ様と思えば、人数も必要なのだ。


そういう意味で云えば…。
青池家は、『土地成金』と、言われて居る不動産会社では在るのだが…。
東京だけでは無く、首都圏でも顔が広い共…云えたのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、判断したのだった。


“東京だけじゃ無く、首都圏でも顔が広い青池家の息子で在る 和也も加えた方が、良いん
 じゃねぇだろうか?”と…。


なので、此の時のあきらは、自分自身の考えを、F2&T2に話しし始めるのだった。


だからだったのだろう。
滋以外は、納得せざるを得ない状況…だったのだ。



実の事を言うと…。
此の時の滋にとって、青池和也とは、此れ迄に、数回しか会った事が無く、其れ程、面識も無い状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
『青池和也』と、いう名前自体、覚えて居ないと云えたのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、F3&桜子に訊くのだった。


「ニッシー と あきら君は、和也とか…。
 桜子は、青池さんとか…言ってるけど…さ。
 其の『青池和也』って、誰の事よ?」と…。


其処で、漸く、桜子は、気が付いたのだ。


だからこそ…。
此の時の桜子には、滋に言えた言葉だったのだ。


「滋さんは、青池さんとは数回しか会った事が無かったですよね?
 青池さんという方は、英徳高校の生徒で、先輩の同級生で、先輩の事が大好きで、道明寺
 さんとは違う意味で、先輩を追い掛け廻って居る方ですよ。
 ほら、あの時、滋さんも一緒に居たと思うんですけど…。
 道明寺さんが先輩に振られた時、道明寺さんと西門さんが大喧嘩した事が有ったでしょ!
 其の時に、私達と一緒に居た小さい男の子みたいな男性(ひと)が居たでしょ!
 其の男性(ひと)の事ですよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、漸く、『青池和也』とは、如何言う人物なのか?
思い出したという訳…だったのだ。


なので、此の時の滋の返答の言葉は、経った一言だけ…だったのだ。


「あぁ~、思い出したよ。」と…。



だからだったのだろう。
此の時のF3にとっては、青池和也が何者なのか?
滋自身が知らなかったという事自体、驚愕だと云えたのだ。
なので、此の時のF3は、それぞれ、同じ様な事を思って居たのだ。


“滋(大河原)は、和也と数回しか会って無かったのか(無かったみたいだね)?
 で(其れに)、和也の事を、良く、知らなかったってか(知らなかったみたいだ
 ね)?”と…。



だが、此の時のあきらは、青池和也も仲間に加える事を、更に、F3&T2に提案したのだった。


「じゃあ、良いんだな?
 和也も、仲間に加えても…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の場に居る誰もが、青池和也をF3&T2の仲間として加える事を危惧し乍らも、青池家の家業の話しをあきらから聞けば、納得せざるを得ない状況だった事から、それぞれ、了承するのだった。


「仕方無いよね。
 牧野の為だし、和也も加えても良いんじゃ無いの。」


「そうだな。
 仕方ねぇな。」


「どうせ、私は、其の青池和也の事が、良く分からないし…。
 取り敢えず、良いんじゃ無いの。」


「本来、『ちびっ子ギャングの青池さん』を、私達の仲間に入れるのは、“如何か?”と、私
 は、思って居るんですが…。
 青池家の家業について、美作さんから伺ってしまえば、“駄目です。”と、言い切れない処
 も有りますので、仕方無しで、了承致しますわ。」と…。


実は、此の時の桜子が、そんな風に思うのには訳が有ったのだ。


だからこそ…。
此の時の桜子は、そんな風に、考えて居たという訳…だったのだ。



だが、此の時のF3は、それぞれ、同じ事を思って居たのだ。


“『ちびっ子ギャングの青池さん』って…。
 桜子(三条)が言った言葉の意図は、まぁ~、合ってると言えるだろうな(合ってるよ
 ね)。”と…。



という訳で、一応、全員の了承が得られたという事で、其の後のあきらは、青池和也に連絡を入れたのだ。
勿論のLINEメッセージで…。


『俺等の仲間に加わって、牧野探しの協力をしろよ‼』と…。


なので、此の時の青池和也も、F3の仲間に加わる事が出来るという事が分かり、嬉しさで、即答するのだった。


『うん、分かったよ。』と…。



という訳で、青池和也もF3&T2の仲間に加わり、つくし探しに協力する事と成ったのだった。